JP2607893Y2 - 連続的に供給される材料の断裁装置 - Google Patents
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Description
本考案は、搬送面における材料の搬送が搬送面の上方と下方にある被駆動システムによって行われ、連続的に供給される材料から切断された折り丁が、折り丁の全幅に延びている周回制動部材によって短時間に向きを変えられて減速される、連続的に供給される材料の断裁装置に関するものである。
従来の技術から、断裁機を出た枚葉紙を排紙する排紙装置が知られている(特許文献1)。
枚葉紙を搬送し、かつ制動するために、幾つかの平行なベルト列が並んで通過するベルト案内部材が配置されている。また、上部および下部ベルト案内部材は、それぞれ1つの遅いベルト案内部材と速いベルト案内部材からなっている。ガイドの変更によって、制動される1組の枚葉紙は最初に速いベルト案内部材との接触から次第に離れ、それと平行して、遅く周回するベルト案内部材とより強く接触する。ガイドの変更は、カムのねじれによって行われ、またこれらのカムがベルト案内部材に影響する。この装置の欠点は、多数の周回ベルトと、これらのベルトを張り直す必要がある点である。
枚葉紙を搬送し、かつ制動するために、幾つかの平行なベルト列が並んで通過するベルト案内部材が配置されている。また、上部および下部ベルト案内部材は、それぞれ1つの遅いベルト案内部材と速いベルト案内部材からなっている。ガイドの変更によって、制動される1組の枚葉紙は最初に速いベルト案内部材との接触から次第に離れ、それと平行して、遅く周回するベルト案内部材とより強く接触する。ガイドの変更は、カムのねじれによって行われ、またこれらのカムがベルト案内部材に影響する。この装置の欠点は、多数の周回ベルトと、これらのベルトを張り直す必要がある点である。
特許文献2は、断裁機で材料ウェブから切断された枚葉紙を重ねて排出する装置を開示している。
この装置では、搬送される枚葉紙の速度が、下部搬送ローラと協働する搬送ローラの速度によって指定されている。それによって、搬送面の上方で周回する制動軸の回転数も固定している。駆動手段を搬送ローラとの連結から解放し、搬送ローラを制動軸との連結から解放することは開示されていない。処理すべき種々のフォーマットに適合させることは実現困難である。
欧州特許第0333986B1号
ドイツ特許公報第4020398C2号
本考案の目的は、断裁見当やニッピングシステムの早送りを維持しながら高いフォーマット可変性が達成されるように断裁装置を改良することである。
上記の目的を達成するために、本考案の断裁装置は、第1の駆動手段が、前段の処理機
械に依存して、かつ周期的に作動するシステムを駆動し、さらに独立に制御可能な第2の
駆動手段が非周期的に作動するシステムに付属し、周期的に作動するシステムが切断部材
および偏向部材を含み、非周期的に作動するシステムが材料搬送装置を含み、切断部材が
回転する断裁胴として構成され、断裁胴が軸受点の回りを揺動でき、前記材料搬送装置が、導入ニッピングローラ、中間ニッピングローラ、およびもう1つのニッピングローラを含んでいる。
械に依存して、かつ周期的に作動するシステムを駆動し、さらに独立に制御可能な第2の
駆動手段が非周期的に作動するシステムに付属し、周期的に作動するシステムが切断部材
および偏向部材を含み、非周期的に作動するシステムが材料搬送装置を含み、切断部材が
回転する断裁胴として構成され、断裁胴が軸受点の回りを揺動でき、前記材料搬送装置が、導入ニッピングローラ、中間ニッピングローラ、およびもう1つのニッピングローラを含んでいる。
周期的に作動するシステムと非周期的に作動するシステムに対してそれぞれ個別の駆動電動機を用いることによって、それらの相互の連結を解放でき、そうすることによって断裁装置の絶対的なフォーマット可変性が達成される。したがって、本考案に従う断裁装置の使用は一定のフォーマットに限られず、可変のフォーマットに合わせて調整できる。互いに独立に制御可能な駆動装置のおかげで、ベルト調節歯車装置および見当合わせローラは完全になくすことができる。さらに、非周期的に作動するシステムの駆動装置を然るべく作動させることによって、このシステムの早送りを前段の処理機械とは独立に制御できる。このようにすることによって、ウェブ緊張をより簡単に調節できる。多重断裁を行うために、周期的に作動するシステムを駆動する第1の駆動装置は、対応して2倍または3
倍の速度で駆動される。
倍の速度で駆動される。
周期的に作動するシステムは切断部材および偏向部材を含み、非周期的に作動するシステムは材料搬送装置を含んでいる。これらの駆動装置は互いに分離されているため、断裁作業と材料ウェブ搬送は互いに分離できる。これにより、断裁機能と搬送機能を独立に制御するための基本要求が提供されている。
本考案の別の構成の基礎をなす思想において、切断部材および偏向部材のための第1の駆動装置が、回転計を介して前段の処理機械と同期して制御されるようになっている。さらに、切断部材が回転する断裁胴として形成されている。さらに、断裁胴が駆動側で軸受箇所の回りを揺動できる。こうすることによって、たとえばウェブの速度が下がり、断裁胴の回転速度が通過する材料ウェブより高くなるようなフォーマットに変更した場合に、垂直に回転する断裁線を維持することが可能となる。このために、本考案の別の構成に従い、揺動中心点と向き合う断裁胴の軸受に、調節要素によって移動できる軸受台が設けられている。軸受台の移動は、この箇所における軸受クランプを解除することによって行われる。この場合、断裁胴軸受の移動距離は目盛りで読み取るか、あるいは調節要素を駆動
するサーボモータで断裁胴の揺動運動を開始できる。サーボモータを使用することは、調整すべき調節値を記憶でき、製造条件とかかわりなく呼び出すことができるという追加の利点がある。
するサーボモータで断裁胴の揺動運動を開始できる。サーボモータを使用することは、調整すべき調節値を記憶でき、製造条件とかかわりなく呼び出すことができるという追加の利点がある。
本考案の対象の別の構成が、その他の従属請求項に記載されている。伝動ベルトを介して減速歯車装置に作用する、独立に制御可能な第2の駆動装置によって、サクションベルトを駆動できる。減速歯車装置において、ハーモニックドライブまたはPIV伝動装置を取り付けることによって、材料搬送のためのその他の装置の回転速度と独立に、サクションベルトの周回速度をもう1度調節できる。
材料搬送装置は独立に制御できる独立の駆動装置と連携しているので、複合的なマイタ歯車ならびに重ね歯車および微調歯車を省いて、ウェブの張り具合を調節できる。したがって、早送りまたは遅送りの調整により、ウェブの張り具合を微妙に変えることができる。このように微調整できることによって、連携している駆動装置を介して、断裁胴の回転速度がより高い場合に発生することがある断裁誤差も修正できる。断裁見当は、周期的システムと連携した、切断部材および偏向部材の駆動装置によって、1回転する間の位相ずれによって調整できる。
以下に、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1に、断裁装置の側面図を示す。断裁装置の側部1において、ブラケット5に2つの駆動手段3および4が固定されている。駆動手段3は周期的に作動するシステムのために設けられており、駆動手段4は材料搬送手段を駆動する。参照符号2で表される空間は、切断および制動作業後の枚葉紙排出のために、側部1の下方に設けられている。側部1は、見やすさの理由で1つだけ示されている。
ベルト16は、周期的に作動するシステムのための駆動手段3から出発して、断裁胴13を周回する。断裁胴13はその外周に、軸方向に延びた断裁刃を1つ以上付けており、それによって連続的に供給される材料ウェブから個々の折り丁を切断する。断裁胴13からは、別の水平方向のベルトが偏向ローラ11に延びている。偏向ローラ11は偏向カムを付けており、切断して送られて来た折り丁を偏向するように作用する。ベルトはそれぞれテンションローラ6によって、たるみがないように張られている。
導入ニッピングローラ7に作用するベルト14は、材料搬送手段のための駆動手段4から出発して、テンションローラ6によって張られている。ほぼ水平方向に進むベルト15は中間ニッピングローラ8を駆動した後、ベルト15の車間部分が減速歯車装置12を駆動する。さらにベルト15の車間部分は、ニッピングローラ9のベルトプーリに掛かっている。ここから車間部分はもう1つのベルトプーリを通って、テンションローラ6に張られ、再び導入ニッピングローラ7の駆動伝達部に戻る。ベルトローラ10は、減速歯車装置12により、やはりテンションローラ6に張られた別のベルトを通して駆動される。ベルトローラ10はここでは詳細に図示しないサクションボックスに挿入されている。
この選択された断裁装置の駆動構成によって、周期的な偏向部材と切断部材を材料搬送手段に対して相対的に駆動し、またはその逆にすることが可能となる。それによって、周期的システムの一定の駆動回転数に関し、材料搬送手段の回転数を変化させることにより、材料ウェブの早送りまたは遅送りを調整できる。本考案による断裁装置によって任意の折り丁フォーマットを作ることができる。なぜならば、周期的に駆動されるシステムの回転速度は、材料ウェブの通過速度に依存していないからである。したがって、折り丁がウェブから切り離される箇所は、任意に選択できる。なぜならば、断裁胴の回転速度と材料ウェブの通過速度のいずれにも、それぞれ1つの駆動手段によって影響できるからである。したがって、本考案の断裁装置により、部材の変更を必要とせずに多様な種類のフォーマットを作ることが可能である。
図2には、図示面で回転させられる材料搬送手段、切断部材および制動部材の構成の平面図が示されている。
ベルト16によって駆動される断裁胴13は回転しないように支持された軸からなり、この軸上には円筒体17が回転可能に支持されている。その他の駆動系によって偏向ローラ11が駆動される。偏向ローラ11は両側が側部1に支持されており、外周には偏向カム(模式的に暗示する)を付けている。やはり側部1にブラケット5で固定された駆動手段4は、ベルト14、15を介して材料搬送装置を駆動する。個々のテンションローラ6はベルトを緊張させ、ばね作用を受けるとともに、側部1に固定されている。導入ニッピングローラ7と中間ニッピングローラ8のほかに、サクションボックス18の直前で支持されているニッピングローラ9も、駆動手段4とベルト14および15によって駆動される。制動部材として機能するサクションボックス18への駆動伝達は、ベルト15から出発して行われる。減速歯車装置12もベルト15によって駆動されている。独立した駆動系が、減速歯車装置12から第1のサクションボックスローラ10まで延びている。被駆動サクションボックスローラ10を介して周回する若干のサクションベルト21によって、2つのサクションボックスローラ19および20も駆動される。サクションベルト21の駆動、したがってその回転速度は減速歯車装置12に依存しているので、ハーモニックドライブまたはPIV伝動装置などと連結した減速歯車装置12を介して、他の材料搬送手段すなわちローラ7、8および9に対して相対的に調節できる。それによって制動部材すなわちサクションボックス18とサクションベルト21を追加的に調整でき、制動部材であるブラシ胴19および切断部材である断裁胴13に対する制動効果を変えることができる。これは被印刷体の厚さが特別の場合に得策であり得る。2つの駆動手段3および4が内側から側部1にフランジ止めされているので、本考案の断裁装置に荷重を与える調節面を下げることができる。
図3においては、断裁胴13の操作側の移動可能な軸受が示されている。
操作側の断裁胴軸受23は、この軸受箇所を反対側の軸受箇所に対してオフセット量33(Schraenkweg)だけ移動させることができる。このオフセット量33は、断裁胴軸受23における断裁胴13の対称線43の偏向を表している。断裁胴13の両側のジャーナルには円錐体26が取り付けられている。この円錐体は、止め板27によって確保されたナット28でころがり軸受25の内側リングを固定している。円錐体26のピッチにより、ころがり軸受25は軸方向に確定される。ころがり軸受25の外側リングと向き合って、2つの調節要素29(ここでは調節ねじとして形成されている)が取り付けられている。手で操作する調節ねじの代わりに、サーボモータを設けて、断裁胴13の軸受23を水平方向に移動させることもできる。
断裁胴軸受23を移動させるために、側部1に開口部30が設けられている。この開口部30には調節要素29と向き合って、それぞれ1つのストッパ31もしくは32が設けられている。これらのストッパには調節要素29が接している。断裁胴13を水平方向に偏向させる場合、調節要素29の1つが軸受台35の片方、例えばストッパ32と調節要素29の間に隙間が生じる方向に移動させられる。反対側の調節要素29がストッパ31に対してねじられると、軸受台35はオフセット量33だけストッパ32の方向に移動する結果、ストッパ32と調節要素29の間にある隙間が閉じ、断裁胴軸受23が再び両側で固定される。その後、軸受台35は再び側部1に固定される。
図4および図5には、断裁胴軸受の操作側の平面図が示されている。
調節要素29をねじることによって開口部30内で動かすことのできる軸受台35は細長い穴36で案内され、オフセット量33を正確に調整した後、ねじを締めて作業位置で固定できる。さらに、軸受台35は、側部1に貫入するピン37で止めることができる(図5参照)。このために軸受台35の上部区域と下部区域に2つのピン止め箇所が設けられている。上部のピン止め箇所では、断裁胴13の軸受を側部1に対して正確に直角に位置決めできる。これは組立の際に工場で行われる断裁胴13の中央位置調節と見なすことができよう。軸受台35の下部区域に設けられているピン止め箇所は、たとえば頻繁に断裁するフォーマットの長さに対応するオフセット量33を調整するのに用いられる。つまり、この標準オフセット量に対応した、側部1に対する断裁胴23の角度ずれを決めるのである。それによって準備時間をさらに削減できる。断裁胴軸受23の正確な調整は、稀に生産することのある若干の特殊フォーマットに制限できる。
さらに、図4から明らかなように、調節要素29は軸受台35にねじ止めされており、それぞれ調節要素29と向き合うストッパ31および32に接している。生産の間、断裁胴軸受23の荷重は、軸受台35の細長い穴34に設けられたねじによって吸収される。
本考案に従う移動可能な操作側の断裁胴軸受23により、断裁の際に、紙速度より大きい断裁胴13の周速のもとで、垂直の断裁線を維持することが可能となる。
最後に、図6に断裁胴13の駆動側軸受の平面図を示す。
断裁胴13のジャーナル38は円錐体26を有している。円錐体26の上にはころがり軸受25があり、ナット28と止め板27によって固定されている。ジャーナル38の延長上には2つのベルトプーリ39および40が配置されており、これらがベルト16と調整ばね41によって回転運動を断裁胴13に導入する。ベルトプーリ39によって、駆動はさらにブラシ胴11(図2参照)に伝達される。ブラシ胴11は、詳細に図示されない、必要に応じて、ころがり軸受25への潤滑材供給管を通して潤滑される。この軸受と向き合う断裁胴軸受23の偏向が、断裁胴13の対称線42に対して平行に延びている破線で暗示されている。
1 側部
2 枚葉紙排出装置
3 駆動手段(周期システム)
4 駆動手段(搬送システム)
5 ブランケット
6 テンションローラ
7 導入ニッピングローラ
8 中間ニッピングローラ
9 ニッピングローラ
10、19、20 サクションボックスローラ
11 ブラシ胴
12 減速歯車装置
13 断裁胴
14、15 ベルト(搬送システム)
16 ベルト(周期システム)
17 円筒体
18 サクションボックス
21 サクションベルト
22 断裁胴軸受(AS)
23 断裁胴軸受(BS)
25 ローラ軸受
26 円錐体
27 止め板
28 ナット
29 調節要素
30 開口部
31 ストッパ
33 オフセット量
34 キャップ
35 軸受台
36 細長い穴
37 ピン
38 ジャーナル
39、40 ベルトプーリ
41 調整ねじ
42 対称線
2 枚葉紙排出装置
3 駆動手段(周期システム)
4 駆動手段(搬送システム)
5 ブランケット
6 テンションローラ
7 導入ニッピングローラ
8 中間ニッピングローラ
9 ニッピングローラ
10、19、20 サクションボックスローラ
11 ブラシ胴
12 減速歯車装置
13 断裁胴
14、15 ベルト(搬送システム)
16 ベルト(周期システム)
17 円筒体
18 サクションボックス
21 サクションベルト
22 断裁胴軸受(AS)
23 断裁胴軸受(BS)
25 ローラ軸受
26 円錐体
27 止め板
28 ナット
29 調節要素
30 開口部
31 ストッパ
33 オフセット量
34 キャップ
35 軸受台
36 細長い穴
37 ピン
38 ジャーナル
39、40 ベルトプーリ
41 調整ねじ
42 対称線
Claims (7)
- 搬送面における材料の搬送が搬送面の上方と下方にある被駆動システムによって行われ、連続的に供給される材料から切断された折り丁が、折り丁の全幅にわたって延びている周回制動部材によって短時間に向きを変えられて減速される、連続的に供給される材料の断裁装置において、
第1の駆動手段(3)が、前段の処理機械に依存して、かつ周期的に作動するシステム(11、13)を駆動し、さらに独立に制御可能な第2の駆動手段(4)が非周期的に作動するシステム(7、8、9、10)に付属しており、
前記周期的に作動するシステムが切断部材(13)および偏向部材(11)を含み、
前記非周期的に作動するシステムが材料搬送装置(7、8、9、10)を含み、
前記切断部材(13)が回転する断裁胴として構成され、
前記断裁胴(13)が軸受個所(23)の回りを揺動でき、
前記材料搬送装置が、導入ニッピングローラ(7)、中間ニッピングローラ(8)、およびもう1つのニッピングローラ(9)を含んでいることを特徴とする断裁装置。 - 前記切断部材(13)および偏向部材(11)のための第1の駆動手段(3)が、回転計を介して前段の処理機械と同期して制御される、請求項1に記載の断裁装置。
- 揺動中心点と向き合う軸受(23)に、調節部材(29)によって移動できる軸受台(35)が配置されている、請求項1記載の断裁装置。
- 前記の独立に制御可能な第2の駆動手段(4)が、水平方向に延びるベルト駆動手段(15)を介して減速歯車装置(12)に作用する、請求項1記載の断裁装置。
- 前記減速歯車装置(12)が、サクションボックス(18)内で巡回するサクションベルト(21)を駆動するベルトローラ(10)と連結している、請求項4記載の断裁装置。
- 前記の独立に制御可能な第2の駆動手段(4)が前記材料搬送装置(7、8、9、10)の早送りを調整できる、請求項1に記載の断裁装置。
- センサで検知された断裁誤差が前記断裁胴(13)に重ねられる回転によって修正できる、請求項1または2に記載の断裁装置。
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