JP2607705B2 - Yc分離回路 - Google Patents

Yc分離回路

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JP2607705B2
JP2607705B2 JP1302577A JP30257789A JP2607705B2 JP 2607705 B2 JP2607705 B2 JP 2607705B2 JP 1302577 A JP1302577 A JP 1302577A JP 30257789 A JP30257789 A JP 30257789A JP 2607705 B2 JP2607705 B2 JP 2607705B2
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広幸 上野
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アイワ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、映像信号の方式変換装置などに適用して
好適なYC分離回路に関し、特にその回路構成を簡略化し
たものである。
「従来の技術」 映像信号の方式変換装置、例えばNTSC方式からPAL方
式に映像信号を変換する場合には、輝度信号と色信号か
らなる映像信号を、一旦輝度信号と色信号に分離し、そ
の後種々の信号処理を施すようにしている。
このような場合、あるいは通常のテレビジョン受像機
やVTRなどには、輝度信号と色信号とに分離するためのY
C分離回路(YCくし形フィルタ)が使用される。
第2図はその一例を示す。
このYC分離回路10において、12は映像信号の入力端子
で、映像信号は輝度信号Yと色信号Cとで構成される。
端子12に供給された映像信号は信号分離部14を構成す
る初段のバッファアンプ16を経て、加算器18と減算器20
とに供給される。
一方、入力映像信号はさらに、1H(Hは水平周期)の
遅延回路22によって遅延され、遅延された入力映像信号
は加算器18と減算器20とに共通に供給される。
その結果、加算器18より輝度信号Yが分離されて出力
され、また減算器20より色信号Cが分離出力される。分
離された輝度信号Y及び色信号Cは夫々バッファアンプ
24,26を経て出力端子28,30へと導かれる。
上述した信号分離部14は、一般にIC化されたものが使
用される。
「発明が解決しようとする課題」 このように信号分離部14をIC構成すると、信号分離部
14がコスト高になってしまう。これをデスクリートで組
んでも、加算器18及び減算器20は夫々、2石のトランジ
スタで構成されるのが普通であるから、回路規模が大き
くなってしまう。
そこで、この発明では、このような点を考慮したもの
であって、特に構成を簡略化したYC分離回路を提案する
ものである。
「課題を解決するための手段」 この発明に係るYC分離回路は、輝度信号と色信号から
なる入力映像信号が供給され、この入力映像信号と同相
の第1の映像信号を出力する第1のトランジスタと、上
記入力映像信号が供給され、この入力映像信号を1水平
期間だけ遅延した遅延映像信号を出力する遅延手段と、
上記遅延映像が供給され、この遅延映像信号と同相の第
2の映像信号および逆相の第3の映像信号を出力する第
2のトランジスタと、上記第1の映像信号と上記第2の
映像信号とを同相加算して上記輝度信号を分離出力する
受動素子からなる第1の加算手段と、上記第1の映像信
号と上記第3の映像信号とを逆相加算して上記色信号を
分離出力する受動素子からなる第2の加算手段とを備え
るものである。
「作 用」 入力端子12に供給された入力映像信号Vaは第1のトラ
ンジスタQaに供給されて、これより入力映像信号Vaと同
相の第1の映像信号Vbが出力される。
また、入力端子信号Vaは遅延回路22によって1H遅延さ
れ、その遅延映像信号Vcが第2のトランジスタQbに供給
されて、これより同相及び逆相の第2、第3の映像信号
Vc,−Vcが出力される。
そして、第1の映像信号Vaと第2の映像信号Vcとが同
相加算されて、これより輝度信号Yが分離出力される。
同様に、第1の映像信号Vaと第3の映像信号−Vcとが
逆相加算されて、これより色信号Cが分離出力される。
この構成によれば、トランジスタ2石と簡単な加算回
路で、YC分離回路10を構成できる。使用するトランジス
タに増幅作用を持たせれば、バッファアンプも省略でき
る。
「実 施 例」 続いて、この発明に係るYC分離回路の一例を第1図を
参照して詳細に説明する。
第1図に示すYC分離回路10において、入力端子12には
輝度信号Yと色信号Cからなる映像信号Vaが供給され
る。入力映像信号Vaはまず第1のトランジスタQaに供給
される。本例では、npn形トランジスタが使用され、そ
のエミッタより入力映像信号Vaと同相の第1の映像信号
Vbが出力される。
入力映像信号Vaはさらに1Hの遅延回路22に供給されて
1H遅延されると共に、この遅延映像信号Vcが第2のトラ
ンジスタQbに供給される。第2のトランジスタQbもまた
npn形トランジスタが使用され、そのエミッタより同相
の第2の映像信号Vcが出力され、そのコレクタより逆相
の第3の映像信号−Vcが出力される。
第1の映像信号Vbと第2の映像信号Vcとは同相加算さ
れる。そのため加算器32が設けられる。これは、第1の
映像信号Vbが供給される抵抗器34と、それに含まれるDC
をカットするためのコンデンサ36と、第2の映像信号Vc
が供給されるエミッタ抵抗器42及び加算抵抗器38とで構
成され、コンデンサ36と抵抗器38の接続中点より出力端
子28が導出される。
この加算器32で第1と第2の映像信号Vb,Vcが同相加
算されて、これより輝度信号Yが分離出力される。
一方、第2のトランジスタQbのコレクタ抵抗器44は第
1のトランジスタQaのエミッタ抵抗器40と並列接続さ
れ、これら抵抗器40,44によって第1の映像信号Vbと第
3の映像信号−Vcとが逆相加算される。その結果、第2
のトランジスタQbのコレクタ側より導出された出力端子
30には、色信号Cが分離出力される。
トランジスタQa,Qbに適当な増幅度を持たせれば、こ
れらトランジスタQa,Qbによって、従来のバッファアン
プ16,24,26と同一の働きを持たせることができる。
このYC分離回路10では、図のように2石のトランジス
タQa,Qbと若干の抵抗器及びコンデンサで、従来と同一
機能を持つYC分離回路を構成することができるから、回
路構成が大幅に簡略化されている。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明では、2石のトランジ
スタの出力を巧みに利用することによって、輝度信号と
色信号とを分離できるようにしたものである。
これによれば、2石のトランジスタと若干の抵抗器及
びコンデンサで、従来と同一機能を持つYC分離回路を構
成することができるから、回路構成が大幅に簡略化さ
れ、YC分離回路の製造コストを下げることができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るYC分離回路の一例を示す接続
図、第2図は従来のYC分離回路の接続図である。 10……YC分離回路 Qa,Qb……トランジスタ 22……1H遅延回路 32……加算器 Va……入力映像信号 Vb……第1の映像信号 Vc,−Vc……第2、第3の映像信号 Y……輝度信号 C……色信号

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輝度信号と色信号からなる入力映像信号が
    供給され、この入力映像信号と同相の第1の映像信号を
    出力する第1のトランジスタと、 上記入力映像信号が供給され、この入力映像信号を1水
    平期間だけ遅延した遅延映像信号を出力する遅延手段
    と、 上記遅延映像信号が供給され、この遅延映像信号と同相
    の第2の映像信号および逆相の第3の映像信号を出力す
    る第2のトランジスタと、 上記第1の映像信号と上記第2の映像信号とを同相加算
    して上記輝度信号を分離出力する受動素子からなる第1
    の加算手段と、 上記第1の映像信号と上記第3の映像信号とを逆相加算
    して上記色信号を分離出力する受動素子からなる第2の
    加算手段と を備えることを特徴とするYC分離回路。
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