JP2607298B2 - 空気冷却装置 - Google Patents

空気冷却装置

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JP2607298B2
JP2607298B2 JP2093457A JP9345790A JP2607298B2 JP 2607298 B2 JP2607298 B2 JP 2607298B2 JP 2093457 A JP2093457 A JP 2093457A JP 9345790 A JP9345790 A JP 9345790A JP 2607298 B2 JP2607298 B2 JP 2607298B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、空気調和装置や冷凍装置など、空気を冷却
する装置に関する。
[従来の技術] 空気冷却装置は、空気を冷却する冷却手段を備える。
冷却手段は、空気を冷却する際、空気中に含まれる水蒸
気によって、霜が付着する場合がある。
そこで、空気冷却手段は、冷却手段を制御する制御装
置の除霜手段によって、冷却手段に付着した霜を除去
(除霜)している。なお、除霜手段は、一般に、冷却手
段を加熱して、冷却手段に付着した霜を溶して除去する
ものである。
除霜が行われると、冷却手段に付着していた霜が溶け
て、水滴となって冷却手段から落下する。そして、除霜
が終了すると、再び冷却手段の温度が低下し、空気を冷
却する。
[発明が解決しようとする課題] 従来の空気冷却手段は、溶けた霜(水滴)は、除霜中
に冷却手段から自然落下し、ドレン水として排水されて
いた。しかるに、溶けた霜の一部は、除霜中に冷却手段
から落下せず、再び冷却手段の温度が低下した際に、冷
却手段の表面で凍ってしまう。
この様に、冷却手段の表面で溶けた霜が凍ると、冷却
手段の熱交換面積が低下し、空気の冷却損失が大きくな
ってしまう。
本発明の目的は、除霜を行った際、冷却手段から溶け
た霜を効率良く落下させることのできる空気冷却装置の
提供にある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明の空気冷却装置
は、次の技術的手段を採用する。
空気冷却装置は、第1図に示すように、空気を冷却す
る冷却手段1と、この冷却手段1を通過する空気流を生
じさせる送風機2と、前記冷却手段1の下方位置に設け
られ、前記送風機2の生じる空気流に向かう方向に下降
傾斜して、前記冷却手段1で発生したドレン水を受ける
ドレンパンと、前記送風機2の作動を停止するととも
に、前記冷却手段1の温度を上昇させ、前記冷却手段1
に付着した霜を溶かして除去する除霜手段3を備えた制
御装置4とを具備する。
そして、前記制御装置4は、前記除霜手段3による除
霜終了後、先ず第1所定時間に亘って前記送風機2を作
動させる第1排水手段5を備えるとともに、前記第1所
定時間経過後、第2所定時間に亘って前記送風機2の作
動を停止させる第2排水手段6を備える。
[作用] 除霜手段が作動すると、冷却手段の温度が上昇して冷
却手段に付着していた霜が溶ける。すると、溶けた霜が
水滴となって、一部、冷却手段より自然落下する。
除霜手段による除霜が終了すると、第1排水手段が作
動し、その後、第2排水手段が作動する。
第1排水手段は、第1所定時間に亘って送風機を作動
させるもので、送風機の発生する空気流によって、冷却
手段に付着していた水滴が、冷却手段から強制的に離れ
させる。
第2排水手段は、第2所定時間に亘って送風機を作動
を停止するもので、第1排水手段の作動後であれば、送
風機の発生した空気流によって自然落下が阻止されてい
た水滴が、重力によって落下する。
一方、冷却手段から落下した水滴は、ドレンパンによ
って受けられる。ドレンパンは、受け止めた水が、送風
機による空気流によって飛ばないように、空気流の流れ
に向かって下降傾斜して設けられている。しかるに、第
1排水手段の作動中は、送風機の空気流によって、ドレ
ンパンによって受けられた水が下降傾斜した側へ向かっ
て流れるのが阻止されるように作用するが、第2排水手
段の作動中は、送風機が停止されるため、ドレンパンに
受けられた水は下降傾斜した側へ円滑に流れる。
[発明の効果] 本発明は、以上の作用で説明したように、第1排水手
段と第2排水手段とを組み合わせて用いることにより、
溶けた霜を、効率よく冷却手段から排水することができ
る。
言い換えると、冷却手段に付着する水滴は無くなる、
あるいは従来に比較して少なくなる。このため、第1、
第2排水手段の作動後に、冷却手段が空気の冷却を開始
しても、溶けた霜が再び凍る量を無くす、あるいは従来
に比較して少なくすることができる。この結果、冷却手
段による空気の冷却損失を、従来に比較して小さくする
ことが可能となる。
また、第1排水手段の作動終了後に、送風機の作動を
停止する第2排水手段を設けたことにより、送風機の空
気流によって流れが阻止されていたドレンパンの水が円
滑に流れるため、ドレンパン上で水が凍結するのを防ぐ
ことができる。
[実施例] 次に、本発明の空気冷却手段を、図に示す一実施例に
基づき説明する。
(実施例の構成) イ)冷凍車の説明。
第2図は冷凍車の概略図を示す。
この冷凍車11は、車両の後半部に、外部と断熱材など
によって断熱された断熱室12が搭載されている。
この断熱室12の前部の上方には、冷却ユニット13が取
り付けられている。なお、冷却ユニット13は、冷媒蒸発
器14、庫内用送風機15、およびこれらを収納するケース
16からなり、冷媒蒸発器14および庫内用送風機15を以下
に説明する。
ロ)冷媒蒸発器14の説明。
冷媒蒸発器14は、空気を冷却する本発明の冷却手段で
ある。本実施例の冷媒蒸発器14は、積層されたフィン14
aをチューブが貫通するチューブ・アンド・フィン式の
熱交換器(第3図および第4図参照、ただしチューブは
省略)で、庫内用送風機15の発生する空気流がフィン14
aの間を通過するように、フィン14aが例えば車両進行方
向に対して横方向に積層されたものである。また、本実
施例の冷媒蒸発器14は、上下方向に短く、横方向(車両
進行方向、および車両進行方向に対して横方向)に長
く、いわゆる薄型に設けられたものである。
冷媒蒸発器14は冷凍サイクル17の構成部品で、冷凍サ
イクル17は、冷媒蒸発器14以外に、冷媒圧縮機18、冷媒
凝縮器19、レシーバ20、冷媒減圧装置21、およびこれら
を接続する冷媒配管22を備える。そして、冷媒蒸発器14
は、内部を流れる冷媒が冷媒蒸発器14を通過する空気よ
り熱を奪って蒸発し、その結果、冷媒蒸発器14を通過し
た空気が冷却され、断熱室12内を冷却するものである。
なお、冷媒圧縮機18は電磁クラッチ23を備えており、電
磁クラッチ23が通電されると図示しないエンジンの回転
トルクを冷媒圧縮機18に伝えるものである。また、冷媒
凝縮器19は、内部を通過する冷媒と空気とを強制的に熱
交換させるための凝縮器用送風機24を備えている。
また、本実施例の冷凍サイクル17は、冷媒減圧装置21
をバイパスするバイパス配管25と、このバイパス配管25
を開閉する除霜バルブ26とを備える。この除霜バルブ26
は、電磁弁で、通電されることにより開き、高温の冷媒
を冷媒蒸発器14に供給して、冷媒蒸発器14の温度を上昇
させ、冷媒蒸発器14に付着していた霜を溶かすためのも
のである。
なお、電磁クラッチ23、凝縮器用送風機24、除霜バル
ブ26は、下述する制御装置27(第5図参照)によって通
電制御される。
ハ)庫内用送風機15の説明。
庫内用送風機15は、軸流ファンを採用した本発明の送
風機で、作動することにより、ケース16の下面に開口す
る導入口28より庫内の空気を吸引し、冷媒蒸発器14を通
過する空気流を生じさせる。そして、冷媒蒸発器14を通
過した空気は、ケース16の後方に開口する吹出口29よ
り、断熱室12内へ吹出される。なお、この庫内用送風機
15も、下述する制御装置27によって通電制御される。
ニ)ドレンパン30の説明。
一方、冷媒蒸発器14の下方には、第3図および第4図
に示すように、冷媒蒸発器14の発生するドレン水を受け
るドレンパン30が設けられている。本実施例のドレンパ
ン30は、冷媒蒸発器14を収納するケース16とは別体に設
けられたもので、上面で受けたドレン水を1箇所に集め
るべく、傾斜して設けられている。そして、冷媒蒸発器
14の下端とドレンパン30との一番接近する部分の距離
は、冷却ユニット13を上下方向に薄く設ける目的から短
いほうが良いが、冷媒蒸発器14から滴下するドレン水
が、必ず冷媒蒸発器14を離れるよう、つまり冷媒蒸発器
14とドレイパン30とがドレン水を介して繋がらないよう
な距離(例えば8mm)に設けられている。なお、本実施
例のドレンパン30の傾斜方向は、庫内のスペースを少し
でも有効に利用できるように、車両の前方へ向かってド
レン水が流れるように設けられている。この結果、冷却
ユニット13の後方を薄くできる。
本実施例のドレンパン30は、ドレンパン30の受けたド
レン水が凍結するのを防ぐために、通電されると発熱す
るドレンパンヒータ31(第5図参照)を備える。このた
め、本実施例のドレンパン30は、ドレンパンヒータ31の
熱に耐えるように、例えばアルミニウムなどの金属材料
よりなる。また、本実施例のドレンパン30は、ドレンパ
ン30に滴下したドレン水の排水性を向上する目的で、ド
レン水を受ける面にテフロン(商標)の層が形成されて
いる。
ドレンパン30によって収集されたドレン水は、ドレン
パン30に接続されたホース(図示しない)を介して、断
熱室12の外部へ導かれる。このホース内にも、ドレン水
の凍結を防ぐべく、通電されると発熱するホースヒータ
33(第5図参照)が配されている。
なお、ドレンパンヒータ31およびホースヒータ33も、
下述する制御装置27によって通電制御される。
ニ)制御装置27の説明。
第5図に制御装置27の電気回路の一例を示す。本実施
例の制御装置27は、マイクロコンピュータ34を備える。
マイクロコンピュータ34は、上記庫内用送風機15、電磁
クラッチ23、凝縮器用送風機24、除霜バルブ26、ドレン
パンヒータ31およびホースヒータ33の通電制御を行い、
断熱室12内の温度制御の他に、除霜手段、第1排水手
段、第2排水手段を行うプログラムが入力されている。
本実施例のマイクロコンピュータ34は、車両乗員等の
使用者に操作される操作ボードと、使用者に運転内容を
表示する表示手段とを兼ね備えた操作表示パネル(図示
しない)を備える。そして、マイクロコンピュータ34
は、操作表示パネルの操作内容や、庫内温度検出手段3
5、冷媒温度検出手段36、高圧スイッチ37、低圧スイッ
チ38の状態に応じて、各リレーコイル(コンデンサファ
ンリレーコイル39、クーリングファンリレーコイル40、
電磁クラッチリレーコイル41、ホースヒータリレーコイ
ル42、ドレンパンヒータリレーコイル43)および除霜バ
ルブ26の通電制御を行うものである。
なお、図示しない操作表示パネルには、冷凍運転スイ
ッチ、温度設定器、除霜スイッチを備える。
冷凍運転スイッチは、使用者が断熱室12内を温度設定
手段で設定された温度に低下させたい場合に、使用者に
よってONされるものである。温度設定器は、断熱室12内
の温度を使用者によって任意に手動設定するものであ
る。除霜スイッチは、使用者によって任意に除霜を開始
させるものである。
庫内温度検出手段35は、サーミスタで、断熱室12内の
温度を検出するものである。冷媒温度検出手段36も、サ
ーミスタで、冷媒蒸発器14の出口部分の冷媒の温度を検
出するものである。高圧スイッチ37および低圧スイッチ
38は、冷凍サイクル17内の冷媒の圧力によって作動する
スイッチで、冷媒の圧力が設定された異常値に達すると
OFFして、冷凍サイクル17の異常をマイクロコンピュー
タ34に知らせるものである。
また、コンデンサファンリレーコイル39は、通電され
ることによってコンデンサファンリレースイッチ39aがO
Nし、凝縮器用送風機24の通電を可能にするものであ
る。クーリングファンリレーコイル40は、通電されるこ
とによってクーリングファンリレースイッチ40aがON
し、庫内用送風機15を通電させるものである。電磁クラ
ッチリレーコイル41は、通電されることによって電磁ク
ラッチリレースイッチ41aがONし、電磁クラッチ23とア
イドリングアップ用のバルブ44を通電させるものであ
る。ホースヒータリレーコイル42は、通電されることに
よってホースヒータリレースイッチ42aがONし、ホース
ヒータ33を通電させるものである。ドレンパンヒータリ
レーコイル43は、通電されることによってドレンパンヒ
ータリレースイッチ43aがONし、凝縮器用送風機24の通
電を停止させて、ドレンパンヒータ31を通電させるもの
である。
なお、図面に示す符号45は、保護スイッチで、ドレン
パン30の温度が設定値に達するとOFFして、ドレンパン
ヒータ31の通電を停止させるものである。また、符号46
は車両用電源であるバッテリを示し、符号47はキースイ
ッチ、符号48はヒューズ、符号49はダイオードを示す。
次に、第6図のフローチャートに基づき、本発明にか
かる部分のマイクロコンピュータ34の作動を説明する。
キースイッチ47がONされた状態で、操作表示パネルの
冷凍運転スイッチがONされると(スタート)、ステップ
S1において、断熱室12内の温度が、温度設定器によって
設定された温度となるように、各リレースイッチが通電
制御される。
続いてステップS2において、操作表示パネルの除霜ス
イッチがONされたか否かの判断を行う。この判断結果が
NOの場合は、ステップS3において、前回除霜を行ってか
ら所定時間経過したか否かの判断を行う。この所定時間
は、冷凍能力や、断熱室12内の容積、使用目的などに応
じて設定されるもので、例えば1時間や、2時間に設定
される。このステップS3の判断結果がNOの場合は、再び
ステップS1へ戻る。
ステップS2の判断結果がYESの場合、あるいはステッ
プS3の判断結果がYESの場合は、ステップS4において、
除霜手段を実施する。具体的には、電磁クラッチリレー
コイル41、ホースヒータリレーコイル42、ドレンパンヒ
ータリレーコイル43、除霜バルブ26をONし、コンデンサ
ファンリレーコイル39、クーリングファンリレーコイル
40をOFFする。続いて、ステップS5において、冷媒温度
検出手段36の検出する冷媒蒸発器14の出口部分の冷媒温
度が3℃に達したか否かを判断する。このステップS5の
判断結果がNOの場合はステップS4へ戻る。
ステップS5の判断結果がYESの場合は、ステップS6に
おいて、第1所定時間No.1(第7図参照)に亘って第1
排水手段を実施する。具体的には、コンデンサファンリ
レーコイル39、クーリングファンリレーコイル40、ドレ
ンパンヒータリレーコイル43、除霜バルブ26をONし、電
磁クラッチリレーコイル41、ホースヒータリレーコイル
42をOFFする。続いて、ステップS7において、第1所定
時間No.1が経過したか否かの判断が行われる。第1所定
時間No.1は、庫内用送風機15の能力や、冷媒蒸発器14の
形式、形状、大きさなどに基づいて設定されるもので、
例えば30秒や、1分に設定されている。このステップS7
の判断結果がNOの場合はステップS6へ戻る。
ステップS7の判断結果がYESの場合は、ステップS8に
おいて、第2所定時間No.2(第7図参照)に亘って第2
排水手段を実施する。具体的には、ドレンパンヒータリ
レーコイル43、除霜バルブ26をONし、コンデンサファン
リレーコイル39、クーリングファンリレーコイル40、電
磁クラッチリレーコイル41、ホースヒータリレーコイル
42をOFFする。続いて、ステップS9において、第2所定
時間No.2が経過したか否かの判断が行われる。第2所定
時間No.2も、冷媒蒸発器14の形式、形状、大きさや、ド
レンパン30の形状、大きさなどに基づいて設定されるも
ので、例えば30秒や、1分に設定されている。このステ
ップS9の判断結果がNOの場合はステップS8へ戻る。ま
た、ステップS9の判断結果がYESの場合は、ステップS1
へ戻る。
なお、ステップS4およびステップS5がマイクロコンピ
ュータ34にプログラムされた除霜手段を示し、ステップ
S6およびステップS7がマイクロコンピュータ34にプログ
ラムされた第1排水手段を示し、ステップS8およびステ
ップS9がマイクロコンピュータ34にプログラムされた第
2排水手段を示す。
(実施例の作動) 次に、本発明にかかる実施例の作動を、第7図のタイ
ムチャートおよび第8図のグラフに基づいて説明する。
ホ)除霜手段の運転。
冷凍運転中、第1時間T1において、除霜スイッチがON
される、あるいは除霜を開始する時間に達すると、除霜
処理が行われる。除霜処理は、第7図に示すように、庫
内用送風機15がOFFされるとともに、電磁クラッチ23、
除霜バルブ26、ドレンパンヒータ31がONされる。電磁ク
ラッチ23が通電された状態で、除霜バルブ26がONされる
と、高温の冷媒が冷媒蒸発器14内に流入し、冷媒蒸発器
14の温度が上昇する。すると、冷媒蒸発器14を構成する
チューブやフィン14aに付着していた霜が溶ける。溶け
た霜の一部は水滴となって、冷媒蒸発器14のフィン14a
の下方へ向かって流れる。そして、フィン14aの下端に
流れた水滴の一部は、水滴が集まって大きくなり、自重
によって下方のドレンパン30へ自然落下する。
第2時間T2において、冷媒蒸発器14の出口側の冷媒温
度が3℃に達すると、除霜処理が終了する。この第2時
間T2における、排水量(ホースから排水されるドレン水
の量)は、第8図に示すように、排水量A1であった。こ
こで、もし従来技術を用いたものであれば、第2時間T2
から、再び冷凍運転が開始されていたため、従来技術に
よる排水量の総量は、排水量A1であった。
ヘ)第1排水手段の運転。
第2時間T2に達すると、つまり除霜処理が終了する
と、第1排水処理が開始される。第1排水処理は、第7
図に示すように、第1所定時間No.1に亘って、庫内用送
風機15、除霜バルブ26、ドレンパンヒータ31がONされる
とともに、電磁クラッチ23がOFFされる。
すると、庫内用送風機15が作動し、庫内用送風機15の
発生する空気流が、積層されたフィン14aの間を流れ
る。これにより、第3図に示すように、フィン14aに付
着していた水滴は、フィン14aの間を流れる空気流によ
って空気流の下流、および重力によってフィン14aの下
方に向かって移動する。水滴がフィン14aを移動するこ
とによって、水滴が成長する。そして、水滴の一部は、
庫内送風機15の発生する空気流によって、または成長し
た水滴の自重によってドレンパン30へ落下する。
第3時間T3において、第1所定時間No.1が経過する
と、第1排水処理が終了する。
この第3時間T3の経過時における、排水量は、第8図
に示すように、排水量A2となる。
ト)第2排水手段の運転。
第3時間T3に達すると、つまり第1排水処理が終了す
ると、第2排水処理が開始される。第2排水処理は、第
7図に示すように、第2所定時間No.2に亘って、除霜バ
ルブ26、ドレンパンヒータ31がONされるとともに、庫内
用送風機15、電磁クラッチ23がOFFされる。
これにより、庫内用送風機15の作動が停止し、積層さ
れたフィン14aの間における空気の流れが停止する。す
ると、第4図に示すように、庫内用送風機15の発生する
空気流によって、自然落下が阻止されていた水滴が、フ
ィン14aからドレンパン30へ落下する。これは、主に、
第1排水処理中、冷媒蒸発器14の部分により、庫内用送
風機15の発生する風圧によって水滴の落下が阻止される
部分が生じるためのもので、水滴が自然落下するほどに
成長しても、庫内用送風機15の発生する圧力によって落
下が阻止されていたものが、庫内用送風機15の作動の停
止しによって、水滴がドレンパン30へ自然落下するもの
である。
また、第2排水処理中は、第1排水処理中に、空気流
によって下方へ流れなかったドレンパン30上のドレン水
を、庫内用送風機15の停止によってドレンパン30の下方
へ、つまりホースへ流し、排水することができる。
そして、第4時間T4において、第2所定時間No.2が経
過すると、第2排水処理が終了し、その後、再び冷凍運
転が開始される。
この第4時間T4の経過時における、排水量は、第8図
に示すように、排水量A3となる。
(実施例の効果) 従来技術を用いたものであれば、排水量A1であったも
のが、本発明を適用することによって、排水量A3に増加
することができた。特に、上下方向に薄く、かつドレン
パン30との距離の短い、本実施例に示す冷媒蒸発器14
は、ドレン水の排水性が悪いため、本発明を適用したこ
とにより、排水性の悪い冷媒蒸発器14でも、効率良く溶
けた霜を排水することができる。
そして、冷媒蒸発器14の排水性が向上することによ
り、冷凍運転の開始時における、冷媒蒸発器14に付着す
る水滴が少なくなる。このため、冷凍運転を開始して
も、溶けた霜が再び凍る量を少なくすることができる。
この結果、冷凍運転時における、冷媒蒸発器14の冷却損
失を、従来技術を用いたものに比較して、小さく抑える
ことができる。
また、第1排水処理を行った後に、第2排水処理によ
って庫内用送風機15の運転を停止したため、第2排水処
理中、空気流によって下方へ流れなかったドレンパン30
上のドレン水を排水し、ドレンパン30上のドレン水の量
を少なくした結果、その後、冷凍運転が開始されても、
ドレンパン30上で凍結するドレン水の量を、少なくでき
る。
このことは、例えば従来技術であれば、除霜処理後に
冷凍運転が開始されていたため、冷媒蒸発器からドレン
水が落下しても、庫内用送風機の発生する空気流によっ
て、ドレンパンからホースへ流れないドレン水が生じる
場合があった。すると、冷凍運転によって、ドレンパン
上のドレン水が凍結し、場合によってはドレンパン上の
ドレン水の凍結した氷が成長して、冷媒蒸発器の冷却能
力を低下させる場合があった。しかるに、本実施例で
は、上述のごとく、ドレンパン30上には、ドレン水がほ
とんど残らないため、従来の不具合をも解決することが
できる。
なお、本実施例は、現行の冷凍車11(断熱室12内に冷
媒蒸発器14、庫内用送風機15を備え、マイクロコンピュ
ータ34を用いた制御装置27によって温度制御している)
に、マイクロコンピュータ34のプログラミングの変更に
よって実施が可能なため、安価なコストで本発明を実施
できる効果も有する。
(変形例) 冷媒蒸発器14に、チューブ・アンド・フィン式の熱交
換器を用いた例を示したが、サーペンタイン式など、他
の形式の熱交換器を用いても良い。
第1、第2排水処理中に、除霜バルブ26を開いた例を
示したが、閉じても良い。
除霜手段の一例として、冷媒減圧装置21をバイパスさ
せた冷媒を冷媒蒸発器14へ供給することによって除霜を
行った例を示したが、除霜の方法は本発明に関係するも
のではなく、例えば冷媒の流れ方向を電磁弁を用いて変
更し、冷媒蒸発器14をいわゆる冷媒凝縮器として使用す
ることによって冷媒蒸発器14を加熱させて除霜を行なう
など、他の方法を採用しても良い。
所定時間毎に除霜を開始する例を示したが、冷却手段
に霜が付着したことを検出する手段を設けて除霜を開始
するなど、他の手段によって除霜を開始するように設け
ても良い。同様に、除霜を終了させる手段も、霜が取り
除かれたことを検出手段を設けて除霜を終了させたり、
所定時間除霜を実施した後に除霜を停止させるなど、他
の除霜終了の手段を用いても良い。
冷却手段として冷媒蒸発器14を用いた例を示したが、
空気の圧縮と膨脹により放熱と吸熱とを行う空気圧縮式
の冷凍サイクルや、半導体の通電により放熱と吸熱とを
行う半導体式の冷凍素子など他の冷却手段を用いても良
い。
第1排水手段や第2排水手段をマイクロコンピュータ
34にプログラミングした例を示したが、マイクロコンピ
ュータを用いない電気回路によって、本発明を実施して
も良い。
本発明を冷凍車11の冷凍、あるいは冷蔵装置に適用し
た例を示したが、普通乗用車等に搭載される小型の冷蔵
庫、一般家庭や業務用等に使用される置型冷蔵庫など、
他の低温維持装置に本発明を適用したり、あるいは車両
用の冷房装置や、一般家庭や業務用等に使用される冷房
装置など、空気を冷却する他の装置に本発明を適用して
も良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示す概略ブロック図である。 第2図ないし第8図は実施例を示すもので、第2図は冷
凍車の概略図、第3図および第4図は冷却ユニットの断
面図、第5図は制御装置の電気回路図、第6図はマイク
ロコンピュータの作動を示すフローチャート、第7図は
作動説明のためのタイムチャート、第8図は時間と排水
量との関係を示すグラフである。 図中、1……冷却手段、2……送風機 3……除霜手段、4……制御装置 5……第1排水手段、6……第2排水手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気を冷却する冷却手段と、 この冷却手段を通過する空気流を生じさせる送風機と、 前記冷却手段の下方位置に設けられ、前記送風機の生じ
    る空気流に向かう方向に下降傾斜して、前記冷却手段で
    発生したドレン水を受けるドレンパンと、 前記送風機の作動を停止するとともに、前記冷却手段の
    温度を上昇させ、前記冷却手段に付着した霜を溶かして
    除去する除霜手段を備えた制御装置とを具備する空気冷
    却装置において、 前記制御装置は、前記除霜手段による除霜終了後、先ず
    第1所定時間に亘って前記送風機を作動させる第1排水
    手段を備えるとともに、前記第1所定時間経過後、第2
    所定時間に亘って前記送風機の作動を停止させる第2排
    水手段を備えることを特徴とする空気冷却装置。
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