JP2607230B2 - 移植機 - Google Patents

移植機

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JP2607230B2
JP2607230B2 JP14525295A JP14525295A JP2607230B2 JP 2607230 B2 JP2607230 B2 JP 2607230B2 JP 14525295 A JP14525295 A JP 14525295A JP 14525295 A JP14525295 A JP 14525295A JP 2607230 B2 JP2607230 B2 JP 2607230B2
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Inventor
信也 田中
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金星園芸工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移植機に係り、特に苗
を植えつける前に穴を掘ったり、また穴に土付苗を植え
つけるに適した移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、園芸に関して種々の発明
考案を行っており、移植機に関しても出願を行っている
(例えば実願昭63−79316号)。これは、鳥のつ
ちばし状の開閉爪を有するもので、土が付いたままの苗
を直接植えつけするのに好適なものである。
【0003】しかしながら、上記移植機を実際に使用し
た結果、種々の要改良点が発見された。それは開閉爪の
先端の形状にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上記したよ
うに、開閉爪の先端が尖っているので、つぎのような欠
点を有していた。土が柔らかい場合には、特に問題はな
いのであるが、これが硬い場合先端がうまく土に食い込
まないことがある。また穴を掘るところに根が残存して
いりすると、根切りがうまく行かないことがある。
【0005】開閉爪の先端は焼入されており、さらに刃
が形成されている。それでも先端が尖っている関係上、
先端部分が滑ったり広い範囲にわたって根切りすること
はやや困難を来す。
【0006】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であり、特に土の硬い場合や広く根が残っているような
場合であっても容易に土の中に食い込むことのできる新
規な移植機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る移植機は、
鳥のくちばし状に開閉するように基端部同士が相対向す
る2点で回動自在に連結された一対の開閉爪と、前記一
対の開閉爪の一方の連結点の側において開閉爪の基端か
ら外側へ開閉爪に対して直交方向に延設された足踏台
と、前記一対の開閉爪の基端から延出した一対の柄と、
前記一対の柄の上部に設けた角度調整機構と、前記一対
の柄の各先端に設けた把手とを具備しており、且つ前記
開閉爪の先端を幅広く形成するとともにその部分に円弧
状の抉りを形成したものである。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る移植機の
実施例を説明する。図1は本発明に係る移植機の斜視
図、図2は角度調整機構の拡大分解斜視図、図3は開閉
爪の形状を示す図面である。
【0009】本発明に係る移植機は、図1に示すよう
に、鳥のくちばし状に開閉するように基端部同士が相対
向する2点で回動自在に連結された一対の開閉爪10と、
前記一対の開閉爪10の一方の連結点の側において開閉爪
の基端から外側へ開閉爪に対して直交方向に延設された
足踏台11と、前記一対の開閉爪10の基端から延出した一
対の柄20と、前記一対の柄20の上部に設けた角度調整機
構40と、前記一対の柄20の各先端に取り付けられた把手
30とを具備しており、且つ前記開閉爪の先端を幅広に形
成し、そこに円弧状の抉りが形成されている。
【0010】開閉爪10は、金属板を湾曲させてその先端
に幅広部分を形成している。ここで開閉爪10の詳細につ
いて説明する。この開閉爪10は図3(A) 、(B) 、(C) 、
(D) 、(E) に示すように、全体として先端のややつぼま
った樋状に形成されており、その断面は略半円形状にな
っている。そして先端部分は幅広くなっており、円弧状
の抉り14が左右対称に形成されている。図面では抉りは
2個になっているが、本発明では1つでも3つでもかま
わないものである。そして先端部分は全体的に刃が形成
されている。
【0011】なお図3(A) において、左下に示す15は板
厚よりも少し広いめに突出した突出部であり、これは開
閉爪10を閉じたときにもうひとつの開閉爪10が食い違い
をおこすことなくきれいに納まるためのものである。
【0012】13はヒンジ12で連結するためのリベット
穴、16、16は柄20を取付けるためのボルト穴である。図
3(B) に示すように、開閉爪10の上端の形状は完全な半
円ではなく、途中から直線状に形成されている。
【0013】図1において、11は足踏台であり、この足
踏台11は開閉爪10の基端から外側に開閉爪10に対して直
交する方向に延設されている。この足踏台11は開閉爪10
に溶接でもって取付固定される。また足踏台11には曲げ
強度確保のためリブが形成されている。
【0014】開閉爪10の基端部中央位置には柄20が取付
固定される。この取付はボルト等の固定手段であるが、
これに限定されず溶接であってもいいし、また取付位置
も開閉爪10の中央位置に限定されないものである。柄20
の上部には角度調整機構40が設けられている。なお30は
把手である。さらに把手に関しても必ずしも左右方向に
取付けることにこだわらず、作業者側に突出して取付け
もかまわないし、あるいは斜め手前方向に取付けてもか
まわないものである。
【0015】角度調整機構40は、2 つの長孔411 が開設
された帯体41と2つの長孔411 に挿通されるボルト42
と、ナット43から構成される。帯体41は短冊状の金属板
を略V形状に折曲形成し、端部同士を一方の柄に溶接等
で接続し、かつ柄に固定してある。この帯体41に開設し
た長孔411 のうちの一方の長孔には溝412 が形成されて
いる。
【0016】ボルト42の脚部421 は断面視略たる形に形
成されており、曲面部421aにのみネジ山が形成されてい
る。この脚部421 は前記長孔411 の幅寸法と略同一寸法
に設定されている。従って、ボルト42は長孔411 内部を
長手方向にスライドすることはできるが、長孔411 のな
かで回ることはない。さらに当該ボルト42の頭部422の
裏面側には前記溝412 に対応した突起422aが形成されて
いる。
【0017】つぎに本発明に係る移植機の使い方につい
て説明する。足踏台11に足を乗せて体重を加えて開閉爪
10を土に差し込む。そこで開閉爪10を広げて、そのまま
移植機を引き抜く。これで、土の穴明けができる。
【0018】開閉爪10の開き角度を変更する場合には、
角度調整機構40のボルト42を緩め、ボルト42を長孔411
に沿って移動させ、ボルト42の突起422aを帯体41の他の
溝412 に係合させて当該ボルト42をナット43で固定す
る。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る移植機は、特に開閉爪の先
端部分を幅広く形成するとともにその部分に円弧状の抉
りを形成してある。従って、土が硬い場合でも、また根
が残っているような場合でも能率よく土に食い込み、根
切りも広く行え、大変都合のよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】移植機の斜視図である。
【図2】角度調整部の拡大斜視図である。
【図3】開閉爪の図面であって、(A) はA-A 端面図、
(B) は上部端面図、(C) は正面図、(D) は左側面図、
(E) は下部端面図である。
【符号の説明】 10 開閉爪 20 柄 30 把手 40 角度調整機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鳥のくちばし状に開閉するように基端部
    同士が相対向する2点で回動自在に連結された一対の開
    閉爪と、前記一対の開閉爪の一方の連結点の側において
    開閉爪の基端から外側へ開閉爪に対して直交方向に延設
    された足踏台と、前記一対の開閉爪の基端から延出した
    一対の柄と、前記一対の柄の上部に設けた角度調整機構
    と、前記一対の柄の各先端に設けた把手とを具備してお
    り、且つ前記開閉爪の先端を幅広く形成するとともにそ
    の部分に円弧状の抉りを形成したことを特徴とする移植
    機。
JP14525295A 1995-05-19 1995-05-19 移植機 Expired - Fee Related JP2607230B2 (ja)

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