JP2607211B2 - 稚苗の育成具 - Google Patents

稚苗の育成具

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JP2607211B2
JP2607211B2 JP5052997A JP5299793A JP2607211B2 JP 2607211 B2 JP2607211 B2 JP 2607211B2 JP 5052997 A JP5052997 A JP 5052997A JP 5299793 A JP5299793 A JP 5299793A JP 2607211 B2 JP2607211 B2 JP 2607211B2
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seedlings
soil
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cylinder
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美友 重岡
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ピーエスピー株式会社
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、稚苗を圃場に定植する
まで育成する育成具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来本発明者によって既に図2に示す如
く、例えば、外径A=約10ミリ・高さB=約10ミリ
の円筒30を使用し、その円筒30内に土51を詰め種
子を蒔いて発芽させ、圃場へ直接植付け可能に育成した
筒内土填稚苗が提案されている。この稚苗40は、微小
苗ながら定着性がよく、その後の生育が早いと言う長所
がある。
【0003】しかしながら、植付け時期は慣行の大苗に
合わせ、収穫時期は少しでも遅らせず、しかも植付け期
間に十分なゆとりをもたせるために、稚苗40の形態か
ら、本葉5〜6枚程度まで、手際よく簡単に育成する方
法が、専業農家・家庭菜園等を利用する小規模栽培者、
大口苗需要業者・学校・官公庁・店頭販売業者等多様な
利用者から求められているが、それに対する適切な対応
策が提案されていないと言う問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、上記従来の稚苗から圃場への移植は時間的制限を
受けることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる稚苗の育
成具は、1枚の長方形板を折曲げて、一母線を開閉可能
に且つ辺C,D・高さE共に所望の大きさ例えば数十ミ
リ程度の大きさの四角筒状育成ケース10内の下端に、
底部23に多数の孔21を開け且つ中心に前記育成ケー
ス10の高さEに略等しい高さのH筒内土填稚苗根差込
用の細棒22を立設した長方形育成スタンド20を嵌込
む如く構成したものである。
【0006】
【実施例】実施例について図によって説明すると、10
は一母線を開閉可能な四角筒状プラスチック製育成ケー
スであって、例えば辺C,D=約37ミリ、高さE=約
42ミリ(容積約50立方センチ)等、辺.高さ共に数
十ミリ程度大きさになるよう1枚の長方形板を折曲げて
形成してある。20はプラスチック製育成スタンドで、
その底部23は育成ケース10内の下端に嵌込む如く構
成したところの一辺の長さF=G=約33ミリの長方形
プラスチックであって、多数の孔21を開け且つ中心に
前記育成ケース10の高さEに略等しい高さH=約37
ミリの筒内土填稚苗根差込用細棒22を立設してある。
なお、前記育成ケース10と育成スタンド20とを組合
わせて、稚苗の育成具と称する。30は外径A=約10
ミリの円筒、41は円筒30に土51を詰め種子を蒔い
て育成した稚苗で、筒内土填稚苗40が形成される。苗
育成具の使用に当たっては、図3に示す如く先ず育成ケ
ース10内且つ育成スタンド20上方に土50を詰め、
その土50の上に、予め準備した筒内土填稚苗40を、
前記細棒22を円筒30内の土50中の苗41に差し込
むようにして置く。そうすれば、やがて、苗41は本葉
5〜6枚程度の大苗42に成長し、圃場に直接植え付け
可能になる。
【0007】作用について、より詳細に説明すると、図
3に示す如く育成具表面近くまで土51を詰め、その土
50の表面の中心における細棒22の先端に筒内土填稚
苗40の根を土51と共に土50差し込むようにして載
置する。載置後、3〜4日、発根までは出来るだけやわ
らかい灌水を行う。作目や品種によって状況は異なる
が、葉数が増え、日射量が不足し、徒長する場合、必要
に応じて育成具間を広げて、苗の充実に努める。施肥量
は慣行苗に準じる(育苗途中の肥料不足があれば、肥料
含有水を灌水する)。育成具内大苗42の植付け時期を
決める形態の目安は、品目によって異なり、次の通りで
ある。なお、大苗42は慣行苗と違って、どの形態でも
植え付けが可能である。60は育苗箱である。
【0008】
【0009】圃場に植え付ける前は、大苗42に予め灌
水しておく。圃場に植え付けるに当たっては、育成スタ
ンド20を下から押し上げ、苗を育成ケース10から取
り出し、育成スタンド20と離し、図4に示すように、
育成具に囲まれていた部分15はその土51と共に土中
52に埋め、円筒30に囲まれた部分35は地表面より
に露出させ、浮き上がったようにして植え付ける。植え
付け直後は十分に灌水する。
【0010】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるため、
仮植えは、慣行苗は土を掘り、植え込む必要があるのに
対して、本発明においては育成器の土50の上に置くだ
けで、短時間に簡単に行うことが出来る。仮植えした苗
41はすばやく発根し、生育し、生育した苗は苗揃いが
よく、巻き根を起こし難い。圃場に植え付けた後は、植
え痛みがなく、活着も早く、灌水必要回数も減少し、省
力化される。円筒30は根切り虫の加害を防止し、欠株
を少なくする。その他、育成具は繰り返し使用可能であ
り、稚苗を土表面に固定するため、育苗床土を最大限利
用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】筒内土填稚苗の正面図である。
【図3】本発明の前期使用過程を示す正面図である。
【図4】本発明の後期使用過程を示す正面図である。
【符号の説明】
10 育成ケース 15 育成具に囲まれていた部分 20 育成スタンド 21 孔 22 細棒 23 底部 30 円筒 35 円筒に囲まれた部分 40 筒内土填稚苗 41 苗 42 大苗 50 育成具内の土 51 円筒内の土 52 圃場の土 60 育苗箱 A 外径 B 高さ C,D 辺 E 高さ F,G 一辺の長さ H 高さ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚の長方形板を折曲げて、一母線を開
    閉可能に且つ辺及び高さ共所望の大きさの四角筒状育
    ケース(10)内の下端に、底部23に多数の孔
    (21)を開け且つ中心に前記育成ケース(10)の高
    さに略等しい高さの筒内土填稚苗根差込用細棒(22)
    を立設した長方形育成スタンド(20)を嵌込む如く構
    成したことを特徴とする稚苗の育成具。
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