JP2606934Y2 - エンジンのフロントカバー構造 - Google Patents

エンジンのフロントカバー構造

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JP2606934Y2
JP2606934Y2 JP1993044631U JP4463193U JP2606934Y2 JP 2606934 Y2 JP2606934 Y2 JP 2606934Y2 JP 1993044631 U JP1993044631 U JP 1993044631U JP 4463193 U JP4463193 U JP 4463193U JP 2606934 Y2 JP2606934 Y2 JP 2606934Y2
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JP
Japan
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front cover
crank pulley
engine
gap
foreign matter
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JP1993044631U
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JPH079678U (ja
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武士 伊藤
政眞 松尾
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Aichi Machine Industry Co Ltd
Original Assignee
Aichi Machine Industry Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、エンジンに係り、詳
しくはエンジンブロックの前面側に取付けられるフロン
トカバー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のエンジンブロック1の前
面側に取付けられるフロントカバー2には、図3および
図4に示すようにエンジンの潤滑経路の一部を構成する
オイルレギュレータ3のシリンダ部4が一体に形成さ
れ、同シリンダ部4の外周部4aの一部が外側へ膨出状
に形成され、内径部4bは所定の径に形成されてほぼ水
平状に設けられ、この内径部4bには図示はしないが例
えばバルブ、コイルスプリング、アジャストスクリュが
取付けられて、オイルポンプからのオイルの供給を制御
するようにオイルバイパス中のフロントカバー2の所定
の位置に一体に設けられ、このシリンダ部4は図示のよ
うにクランク軸にクランクプーリー5を取付けると同ク
ランクプーリー5の背面側に膨出状に形成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにクランクプーリー5のような回転体とフロントカバ
ー2との間に隙間tがあり、さらにこの隙間tを利用し
てオイルレギュレータ3のシリンダ部4を形成したもの
であるから、例えばエンジンの修理等の場合、この隙間
tにボルト等の異物Wが落下して、このシリンダ部4の
膨出した外周部4aで受け止められ、そのままの状態と
なると、エンジンが起動してクランクプーリー5が回転
すると、この隙間tに入り込んだ異物Wがクランクプー
リー5とシリンダ部4の外周部4aとの間に噛み込み、
このためシリンダ部4が内径部4b側へ凹状に変形され
て、バルブの摺動が不能となってオイルレギュレータ3
としての機能が停止される問題点があった。
【0004】本考案は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、エンジンの修理等においてクラン
クプーリー5とフロントカバー2との間の隙間tの上方
より異物Wが落下しても、同隙間tへの異物Wの落ち込
みを未然に防止することのできるエンジンのフロントカ
バー構造を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記技術課題
を解決するため、エンジンの前部に取付けられ、また、
クランク軸の前端に取付けられるクランクプーリーとの
間に形成される所定の間隔に膨出状に形成されてエンジ
ン潤滑経路の一部を構成するオイルレギュレータのシリ
ンダ部を形成したフロントカバーにおいて、同フロント
カバーの前面側には前記クランクプーリーの外周部の内
側上部の回転面に指向して同クランクプーリーの外周部
の所定の範囲の円弧形状に倣って庇状に突出するリブを
形成する構成としたエンジンのフロントカバー構造であ
る。
【0006】
【作用】上記構成としたことにより、クランクプーリー
とフロントカバーとの隙間の上方より異物が落下して
も、同異物は庇状のリブにより同隙間への嵌り込みを未
然に防止することができる。
【0007】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面にしたがって
説明すると、図1はエンジンフロント側の一部を破断し
た正面図、図2は図1のA−A線断面図を示すもので、
従来と同様にエンジンブロック1の前面側に取付けられ
るフロントカバー2にはエンジンの潤滑経路の一部を構
成するオイルレギュレータ3のシリンダ部4が一体に形
成され、同シリンダ部4の外周部4aの一部が外側へ膨
出状に形成され、内径部4bは所定の径に形成されてほ
ぼ水平状に設けられ、この内径部4bには図示はしない
が例えばバルブ、コイルスプリング、アジャストスクリ
ュが取付けられてオイルポンプからのオイルの供給を制
御するようにオイルバイパス中のフロントカバー2の所
定の位置に一体に設けられ、このシリンダ部4は図1の
ようにクランク軸にクランクプーリー5を取付けると同
クランクプーリー5の背面側に膨出状に形成されるとと
もに、このクランクプーリー5とフロントカバー2との
間、すなわち、シリンダ部4の上方には間隔tが形成さ
れている。このシリンダ部4の上方のフロントカバー2
側にはリブ6が形成されている。
【0008】このリブ6はフロントカバー2を成形する
際に一体に成形されるもので所定の肉厚を有するととも
に、フロントカバー2の外壁よりクランク軸に取付けら
れたクランクプーリー5の外周の内側面5aに指向して
形成されるもので、同リブ6はクランクプーリー5の外
周の内側面5aの所定の範囲の円弧形状に倣う庇状に形
成され、この庇状のリブ6の張出し幅hは異物Wの隙間
tへの落ち込みを防止するに足りる張出し幅hに形成さ
れるとともに、このリブ6の先端とクランクプーリー5
の内側面5aとの間隔Δtはエンジンの回転中にクラン
ク軸が前後にスラストすることによるクランクプーリー
5の移動を干渉しないように許容する寸法に形成されて
いる。
【0009】上記のようにしてエンジンブロック1の前
部に取付けられ、また、クランク軸の前端に取付けられ
るクランクプーリー5との間に形成される所定の間隔t
に膨出状に形成されてエンジン潤滑経路の一部を構成す
るオイルレギュレータ3のシリンダ部4を形成したフロ
ントカバー2において、同フロントカバー2の前面側に
は前記クランクプーリー5の外周部の内側面5aの上部
側の回転面に指向して同クランクプーリー5の外周部の
所定の範囲に倣って庇状に突出するリブ6を形成する構
成としたものである。したがって、このクランクプーリ
ー5とフロントカバー2との隙間tの上方より異物Wが
落下したとしても同異物Wはこのリブ6により受け止め
られる。そして、クランクプーリー5の回転により、ク
ランクプーリー5の外周部の内側面5aとリブ6の先端
との隙間Δtに噛み込もうとするが、この隙間Δtは異
物Wに対し十分小さいため、クランクプーリー5と面接
触を続けるか、クランクプーリー5の回転力によりエン
ジン下方へ落下されて、クランクプーリー5とフロント
カバー2との隙間tにおける異物Wの噛み込みによるオ
イルレギュレータ3のシリンダ部4の変形を防止して、
オイルレギュレータ3の機能を維持してエンジンの潤滑
系統のトラブルを未然に防止することができ、また、異
物Wの噛み込みによるエンジン始動不能となるトラブル
をも解消することができる。
【0010】
【考案の効果】本考案は、上記のように構成したことに
より、クランクプーリーとフロントカバーとの隙間の上
方より異物Wが落下したとしても同異物Wはこのリブに
より受け止められ、クランクプーリーとフロントカバー
との隙間における異物Wの噛み込みによるオイルレギュ
レータのシリンダ部の変形を防止してオイルレギュレー
タの機能を維持し、エンジンの潤滑系統のトラブルを未
然に防止することができ、また、異物の噛み込みによる
エンジン始動不能となるトラブルをも解消することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンフロント側のクランクプーリー部分の
正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】従来のエンジンフロント側の正面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 エンジンブロック 2 フロントカバー 3 オイルレギュレータ 4 シリンダ部 5 クランクプーリー t 間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−259727(JP,A) 実開 平2−69027(JP,U) 実開 昭63−196867(JP,U) 実開 昭58−81329(JP,U) 実開 昭62−119408(JP,U) 実開 昭63−93405(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 7/00 F01M 1/06 F01M 1/16 F16M 1/021 F16M 1/026 F02B 67/04 F02B 67/06 F02B 77/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの前部に取付けられ、また、ク
    ランク軸の前端に取付けられるクランクプーリーとの間
    に形成される所定の間隔に膨出状に形成されてエンジン
    潤滑経路の一部を構成するオイルレギュレータのシリン
    ダ部を形成したフロントカバーにおいて、同フロントカ
    バーの前面側には前記クランクプーリーの外周部の内側
    上部の回転面に指向して同クランクプーリーの外周部の
    所定の範囲の円弧形状に倣って庇状に突出するリブを形
    成する構成としたエンジンのフロントカバー構造。
JP1993044631U 1993-07-22 1993-07-22 エンジンのフロントカバー構造 Expired - Lifetime JP2606934Y2 (ja)

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JPH079678U JPH079678U (ja) 1995-02-10
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JP5826002B2 (ja) * 2011-11-30 2015-12-02 ダイハツ工業株式会社 エンジンカバー構造

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