JP2606923Y2 - イグニッションスイッチのキー検出装置 - Google Patents

イグニッションスイッチのキー検出装置

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JP2606923Y2
JP2606923Y2 JP4995093U JP4995093U JP2606923Y2 JP 2606923 Y2 JP2606923 Y2 JP 2606923Y2 JP 4995093 U JP4995093 U JP 4995093U JP 4995093 U JP4995093 U JP 4995093U JP 2606923 Y2 JP2606923 Y2 JP 2606923Y2
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key
cylinder inner
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mover
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勲 越智
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、イグニッションスイ
ッチへのキー挿入の有無を検出する装置の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】車内へのキーの封じ込めなどのミスを予
防するために、イグニッションスイッチにキーを挿入し
たままでドアを開くと警報を発する装置が多くの自動車
に備えられている。この装置の一般的な構造としては、
キーに押動されるキー応動片をシリンダインナに設け、
キー検出スイッチの可動子をこのキー応動片で押すこと
によってキーの挿入を検出するようにし、これにドアが
開かれているという検出結果が重なると警報が発せられ
るようにしたものがよく知られている。上記のキー検出
スイッチの可動子は、キーを挿脱する位置以外ではシリ
ンダインナの外周面に摺接して押された状態になるの
で、警報装置はいつでも作動できる状態に保たれてお
り、警報を必要としない時でもドアを開くと警報が発せ
られる。このため警報音がうるさく、場合によっては不
快なものとなり、またこれを防止するには、キー挿脱位
置以外でキー検出スイッチの回路を切るためのリレーを
必要とし、コストアップになるという問題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この考案はこのような
問題点に着目し、余分な部品を追加しないで不要な警報
を停止できるようにすることを課題としてなされたもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、この考案では、シリンダインナの外周面のキー応
動片が設けられている部分と同一の円周上に凹部を形成
し、イグニッションスイッチのオン位置ではキー検出ス
イッチの可動子が押されないようにしてキー検出を不能
とすることにより、オン位置で警報装置を作動させない
ように構成している。
【0005】
【作用】オン位置ではキー検出スイッチの可動子が押さ
れないためキーを検出していない場合と同じ状態とな
り、ドアを開いても警報が発せられることがない。
【0006】
【実施例】次に図示の一実施例について説明する。図1
及び図2は軸方向に沿う縦断面図であり、図1はキーを
抜いた状態、図2はキーを挿入した状態をそれぞれ示し
ている。また図3乃至図5は図1の左側から見た要部の
横断面図であり、図3はキーを抜いた状態、図4はキー
を挿入した状態、図5はシリンダインナを図3及び4の
キー挿脱位置からオン位置に回動させた状態をそれぞれ
示している。
【0007】図において、1は後端にスイッチ収納部1
aを備えたボデー、2はキー挿入穴2aを有し、複数の
ロックプレート2bを備えたシリンダインナ、3はシリ
ンダインナ2の外周に設けられているシリンダアウタで
あり、シリンダインナ2とシリンダアウタ3によって周
知のシリンダ錠が構成されている。4はシリンダインナ
2に連結されたカムであり、スイッチ収納部1aに取り
付けられるロータリースイッチ(図示せず)の回転子を回
転させて所定の開閉操作を行うものである。
【0008】6はシリンダインナ2の後端付近に設けら
れたキー応動片、7は可動子7aを備えたキー検出スイ
ッチ、8はシリンダインナ2の外周面に形成された凹
部、9はキーである。キー応動片6はキー挿入穴2aの
幅を少し広げた部分に半径方向に移動可能なように組み
込まれており、挿入されたキー9で押し上げられること
によって、その外周面がシリンダインナ2の外周面と一
致する位置まで移動するようになっている。また、キー
検出スイッチ7はキー挿脱位置において可動子7aがキ
ー応動片6に対向するような位置に取り付けられてお
り、可動子7aがキー応動片6に押し上げられた状態で
オンとなるように構成されている。
【0009】凹部8はシリンダインナ2の外周のキー応
動片6が設けられている部分の円周上に形成されたもの
であり、図3などに示すように、シリンダインナ2をオ
ン位置方向に回転させた時にキー検出スイッチ7の可動
子7aと対向する部分に約1/3周にわたって形成され
ている。なお、その断面はキー挿脱位置側で深さが滑ら
かに変化するような形状となっている。
【0010】11はシリンダインナ2の前端付近に設け
られた回動板、12は先端を回動板11に当接させたロ
ックリンク、13はロックリンク12の後端が係止する
ロッキング部材であり、これらはステアリングロック機
構を構成する部材の一部である。すなわち、キー9が挿
入されている時には図2のようにロックリンク12はロ
ッキング部材13と係止してその移動を阻止している
が、キー9が抜かれた状態では、図1のように先端が回
動板11と共にシリンダインナ2の内部に落ち込んでロ
ッキング部材13との係止が解除され、ロッキング部材
13の移動が可能となってステアリングシャフトがロッ
クされるように構成されている。なお、このようなステ
アリングロック機構は周知であるので詳細な説明は省略
する。
【0011】この実施例は上述のような構成であり、図
1及び図3に示すように、キー9が挿入されていない状
態ではキー応動片6はシリンダインナ2の内部に没入し
ているが、キー9が挿入されると押し上げられ、図2及
び図4に示すようにその外周面がシリンダインナ2の外
周面と一致する。これに応じてキー検出スイッチ7は可
動子7aが押されてオンとなり、キー9が挿入されたこ
とが電気的に検出される。この検出状態において更にド
ア部分に設けられているドアスイッチでドアの開放が電
気的に検出されると、図外の警報装置が作動して警報が
発せられるのであるが、この点は従来のものと同様であ
る。
【0012】次に、この状態からキー9を操作してシリ
ンダインナ2をオン位置方向に回転させると、図5に示
すように可動子7aがシリンダインナ2の凹部8が形成
されている部分と対向するようになる。このため、可動
子7aは押されないでシリンダインナ2の内部に突出
し、キー検出スイッチ7は再びオフとなってキーの挿入
を検出しない状態となる。すなわち、ドアを開いても警
報装置が作動することはなく、キー検出スイッチ7の回
路を切るようなリレーなどを設けなくても不要な警報の
発生を停止できるのである。
【0013】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、この考
案は、シリンダインナの外周面に凹部を形成し、イグニ
ッションスイッチのオン位置ではキー検出スイッチの可
動子が押されないようにしたものであり、イグニッショ
ンスイッチがオンの時における不要な警報発生が防止さ
れる。従って、リレーなどの別部品を追加したり、論理
回路を備えたコントローラを用いたりする必要がなく、
凹部を設けるという簡単な形状変更によりコストを上昇
させないで所期の目的を達することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例におけるキーを抜いた状態
の縦断面図である。
【図2】同実施例のキーを挿入した状態の縦断面図であ
る。
【図3】同実施例のキーを抜いた状態の要部の横断面図
である。
【図4】同実施例のキーを挿入した状態の要部の横断面
図である。
【図5】同実施例のオン位置に回動させた状態の要部の
横断面図である。
【符号の説明】
2 シリンダインナ 6 キー応動片 7 キー検出スイッチ 7a 可動子 8 凹部 9 キー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 25/02 603 - 604 E05B 65/12 H01H 27/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーが挿入されていない時にはシリンダ
    インナの内部に没入し、キーが挿入されるとキーに押動
    されてシリンダインナの外周面まで移動するキー応動片
    をシリンダインナに設けると共に、可動子が上記キー応
    動片に押されることによってキーの挿入を検出して警報
    装置を作動可能な状態とするキー検出スイッチを設けた
    イグニッションスイッチのキー検出装置において、シリ
    ンダインナの外周面のキー応動片が設けられている部分
    と同一の円周上に凹部を形成し、イグニッションスイッ
    チのオン位置では上記可動子が押されないようにしてキ
    ー検出を不能とすることにより、オン位置で警報装置を
    作動させないように構成したイグニッションスイッチの
    キー検出装置。
JP4995093U 1993-08-20 1993-08-20 イグニッションスイッチのキー検出装置 Expired - Fee Related JP2606923Y2 (ja)

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