JP2606648B2 - バイポーラトランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

バイポーラトランジスタ及びその製造方法

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JP2606648B2 JP5059798A JP5979893A JP2606648B2 JP 2606648 B2 JP2606648 B2 JP 2606648B2 JP 5059798 A JP5059798 A JP 5059798A JP 5979893 A JP5979893 A JP 5979893A JP 2606648 B2 JP2606648 B2 JP 2606648B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバイポーラオランジスタ
とその製造方法に関し、特にECLロジックと高速SR
AMやCMOS/BiCMOSロジックを混載した高性
能BiCMOS集積回路装置におけるバイポーラトラン
ジスタのベース領域の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のセルフアライン型の高速バイポー
ラトランジスタは、図7に縦断面図を示すように、P形
シリコン基板1と、N+ 型埋込領域2と、N型コレクタ
領域3と、N+ 型コレクタ引出し領域4と、フィールド
酸化膜5と、P形真性ベース領域10と、ベース多結晶
シリコン6からの不純物拡散により形成されるP+ 型ベ
ース引出し領域11と、第1絶縁膜7とサイドウォール
絶縁膜9によりベース多結晶シリコン6から分離される
+ 型多結晶シリコン12と、この多結晶シリコン12
からの不純物拡散により形成されるN+ 型エミッタ領域
13と、第2絶縁膜14と、各電極15とを有して構成
されている。
【0003】ゲート一段当りの基本遅延時間40ps以
下の高速ECLロジックを実現するために、図7に示す
ようにベース多結晶シリコン6の側面にエッチバック法
によりサイドウォール絶縁膜9を設け、P+ 型ベース引
出し領域11とN+ 型エミッタ領域13をセルフアライ
ンで形成することにより素子面積を縮小化して、コレク
タ−ベース間,コレクタ−基板間の寄生容量を低減した
バイポーラトランジスタが用いられている。
【0004】一方バイポーラトランジスタの高速化のた
めには真性ベース領域10を浅く形成しなければならな
い。それに従い真性ベース領域10、N+ エミッタ領域
13共に浅く、高濃度になっていく。その結果、エミッ
タ−ベース間接合耐圧(以下BVEBO と略す)が低下
し、最大遮断周波数fTmaxが20GHZ 以上のトランジ
スタを得るためにはBVEBO が3〜4Vまで低下する。
【0005】高速バイポーラトランジスタをBiCMO
Sロジック回路に用いた場合、このBVEBO の低下はそ
の回路性能の信頼性に大きな影響を及ぼす。BiCMO
Sロジック回路では、バイポーラトランジスタのエミッ
タ−ベース接合が過渡的に逆バイアスされることがあ
る。
【0006】例えば図8に示すような、NPNバイポー
ラトランジスタ25,PチャンネルFET26,Nチャ
ンネルFET27,28とから構成されるBiNMOS
インバータ回路において、入力信号Vinが“L”から
“H”レベルにスイッチングする時、次段の容量性負荷
が大きい程、NPNトランジスタ25のベース電位に比
べて出力レベルVout の下がり方がより鈍くなる為、過
渡的にエミッタ−ベース間に印加される逆バイアスが大
きくなる。バイポーラトランジスタのエミッタ−ベース
間に逆バイアスが印加されると、接合部の高電界により
発生したホットキャリア効果により電流増幅率hFEが低
下することはよく知られている。従ってBiCMOS回
路では、バイポーラトランジスタのBVEBO が低下する
と、動作中にhFEが低下していくという信頼性上の問題
があるため、バイポーラトランジスタの高速化を図る際
には、BVEBO を維持しなければならない。
【0007】BVEBO を低下させることなく、高速化を
図れるバイポーラトラジスタのデバイス構造が特開平2
−283032号公報に提案されている。図9にその縦
断面図を示す。P型シリコン基板1上にN+ 型高濃度埋
込領域2を介してN型コレクタ領域3が存在し、フィー
ルド酸化膜5で分離されたN型コレクタ領域3中にP型
ベース領域10−aが設けられる。P型ベース領域10
−a中には、P+ 型ベース引出し領域11とN+ 型多結
晶シリコン12からの不純物の拡散により形成されるN
+ 型エミッタ領域13が設けられ、N+ 型エミッタ領域
13とP型ベース領域10−aの接合部の最も電界が集
中する端部に低濃度のN型エミッタ領域21が存在す
る。このN型領域21によりエミッタ−ベース接合端に
集中する電界が弱められBVEBO が上昇する。
【0008】この図9の従来技術のトランジスタの製造
方法を図10に示す。第2酸化膜22の開孔,酸化膜2
0の成長後、リン(P)のイオン注入によりN型エミッ
タ領域21を形成する(図10(a))。そして多結晶
シリコンの堆積とエッチバックによりサイドウォール多
結晶シリコン23を形成後、N+ 型多結晶シリコン12
を成長し、N+ 型多結晶シリコン12からの熱拡散によ
りN+ 型エミッタ領域13を形成する(図10
(b))。
【0009】図11にはBVEBO の高耐圧化を図った他
の従来の技術として特開平3−120727号公報に提
案されたトランジスタを示す。この技術はLEC(Lo
wEmitter Concentration)構造
のバイポーラトランジスタに関するものである。N型コ
レクタ領域3とN型エミッタ領域21の間にP型真性ベ
ース領域10が存在し、真性ベース領域10とP+ 型ベ
ース引出し領域11はP型リンクベース領域8により連
結される。
【0010】この図11の従来技術のトランジスタの製
造方法を図12に示す。パターニングされた多結晶シリ
コン24をマスクとしてホウ素(B)を高濃度にイオン
注入することによりN型コレクタ領域3中にP+ 型ベー
ス引出し領域11を形成後(図12(a))、同じ多結
晶シリコン24をマスクとしたホウ素(B)の高エネル
ギー斜めイオン注入によりP型リンクベース領域8を形
成する(図12(b))。その後、第1絶縁膜7の堆積
とエッチバック、多結晶シリコン24の除去を行ない
(図12(c))、サイドウォール絶縁膜9を形成し
て、多結晶シリコン12−aを成長する。そして、ヒ素
(As)のイオン注入とその後の熱処理により、N+
エミッタ領域21を形成し、ホウ素の高エネルギーイオ
ン注入により、P型真性ベース領域10をP型リンクベ
ース領域8に隣接するように形成する(図12
(d))。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した従来のバ
イポーラトランジスタの構造では、エミッタを高濃度領
域と低濃度領域に分けている。本構造によりエミッタ−
ベース接合の電界緩和を図るためには図9の様に低濃度
のN型エミッタ領域21がその端部でP型ベース領域1
0−aと接することが必要である。しかし本構造を図7
で示した様なN+型エミッタ領域13とP+ 型ベース引
出し領域11をセルフアライン法で形成する高速バイポ
ーラトランジスタへ応用すると、図13の様にサイドウ
ォール絶縁膜9直下のN型エミッタ領域21と、ベース
多結晶シリコン6の下のP+ 型ベース引出し領域11が
直接接する。N型エミッタ領域21方面のN型不純物濃
度はP型真性ベース領域10の濃度よりも1桁高い3×
1019cm-3以上に設定され、P+ 型ベース引き出し領
域11の表面濃度は1020cm-3以上である。従ってエ
ミッタ−ベース接合の最大電界は、図7に示す構造(例
えば表面濃度1021cm-3のN+ 型エミッタ領域13と
表面濃度3×1018cm-3のP型真性ベース領域10の
接合)と比較すると逆に大きくなってしまい更に接合間
にトンネル電流が流れるという問題点がある。
【0012】一方、図11に示したトランジスタ構造は
LEC構造のバイポーラトランジスタに関するもので、
サイドウォール絶縁膜9によりN+ エミッタ領域13と
+型ベース引出し領域11が直接接することを防止し
ている。そして、P型リンクベース領域8はN+ エミッ
タ領域13に接しないように深いところに設けられ、P
型真性ベース領域10とP+ 型ベース引出し領域11を
連結している。本構造のトランジスタでは10V以上の
高いBVEBO を得ることができるが、P型真性ベース領
域10の厚さを薄くして最大遮断周波数が20GHZ
超えるような高速バイポーラトランジスタを形成するの
が難しいという問題点があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のバイポーラトラ
ンジスタは、第1導電型のシリコン基体上に接して開孔
部を有する様に設けられた第2導電型のシリコン膜と、
前記シリコン膜上に設けられた絶縁膜と、前記シリコン
膜及び前記絶縁膜の開孔部の側面に設けられたサイドウ
ォール絶縁膜と、前記サイドウォール絶縁膜により規定
される開孔部の前記シリコン基体内に形成された第2導
電型の真性ベース領域と、前記シリコン膜に接して前記
シリコン基体内に形成された第2導電型の外部ベース領
域と、前記真性ベース領域と前記外部ベース領域を連結
、かつ前記真性ベース領域よりも第2導電型の不純物
濃度が低い第2導電型のリンクベース領域と、前記真性
ベース領域の表面から前記リンクベース領域の表面にか
けて設けられその端部が前記リンクベース領域の表面に
位置する第1導電型のエミッタ領域とを有して構成され
ている。また、本発明のバイポーラトランジスタの製造
方法は、第1導電型のシリコン基体上に第2導電型のシ
リコン膜を形成する工程と、前記シリコン膜上に絶縁膜
を成長する工程と、前記絶縁膜と前記シリコン膜を開孔
する工程と、前記絶縁膜及び前記シリコン膜をマスクと
して第2導電型のリンクベース領域を前記シリコン基体
中に選択的に形成する工程と、前記シリコン膜及び前記
絶縁膜の開孔部の側面にサイドウォール絶縁膜を形成す
る工程と、前記サイドウォール絶縁膜と前記絶縁膜をマ
スクとして第2導電型の不純物を選択的に前記リンクベ
ース領域に導入することにより第2導電型の真性ベース
領域を前記リンクベース領域中に選択的に形成する工程
と、前記真性ベース領域を形成した際にマスクとして用
いた状態の前記サイドウォール絶縁膜もしくは前記真性
ベース領域を形成した際にマスクとして用いた状態から
その表面を除去した状態の前記サイドウォール絶縁膜と
前記絶縁膜をマスクとして第1導電型の不純物を導入す
ることにより前記真性ベース領域の表面から前記リンク
ベース領域の表面にかけて設けられその端部が前記リン
クベース領域の表面に位置する第1導電型のエミッタ領
域を形成する工程とを有して構成されている。
【0014】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0015】図1は本発明の一実施例の縦断面図であ
る。また図2は図1のベース領域近傍を拡大した縦断面
図である。P型シリコン基板1上にN+ 型埋込領域2を
介してN型コレクタ領域3が設けられる。フィールド酸
化膜5で分離されたN型コレクタ領域3中にベース多結
晶シリコン6からの拡散によりP+ 型ベース引出し領域
11が形成され、サイドウォール酸化膜9の下にはP+
型ベース引出し領域11に接してP型リンクベース領域
8が設けられ、サイドウォール酸化膜9で規定されるエ
ミッタ開孔部の下にはP型真性ベース領域10が設けら
れている。P型真性ベース領域10の表面には、N+
多結晶シリコンからの熱拡散によりN+ 型エミッタ領域
13が設けられ、エミッタ−ベース間接合において最も
電界の集中するエミッタ領域の端部はP型リンクベース
領域8に形成される。
【0016】P型リンクベース領域8の表面近傍のホウ
素の濃度は、P型真性ベース領域10に比べて1/3〜
1/20程度の濃度となっている。
【0017】次に前述の実施例の製造方法を図3と図4
を用いて説明する。公知の手段を用いてP型シリコン基
板1上にN+ 型埋込領域2を介して厚さ0.8〜1.6
μmのN型コレクタ領域3を成長する。そしてシリコン
窒化膜を用いた選択酸化法により厚さ0.5μm程度の
フィールド酸化膜5を形成後、リンのイオン注入により
+ 型コレクタ引出し領域4を選択的に形成する(図3
(a))。
【0018】その後、全面に厚さ200nm程度の多結
晶シリコンを堆積しパターニングを行なう。N+ 型コレ
クタ引出し領域上の多結晶シリコンには加速電圧50〜
70KV、ドーズ量1〜5×1015cm-2の条件でリン
のイオン注入を行ないN+ 型化し、素子形成領域上の多
結晶シリコンには加速電圧10〜15KV,ドーズ量3
〜5×1015cm-2のホウ素のイオン注入を施してP+
型化する。そして全面に例えば厚さ20nm程度のシリ
コン窒化膜と、厚さ15〜30nmのシリコン酸化膜か
ら成る第1絶縁膜を堆積した後、ホトリソグラフィ工程
によりエミッタ領域の開孔を行なう。そして加速電圧2
0〜40KV,ドーズ量3×1012〜1×1013cm-2
のホウ素のイオン注入と、加速電圧10KV程度ドーズ
量1〜3×1012cm-2のホウ素のイオン注入を行ない
P型リンクベース領域8を形成する(図3(b))。
【0019】更に加速電圧300KV,ドーズ量1012
〜1013cm-2のリンのイオン注入を行ない、エミッタ
領域開孔部のN型コレクタ領域3−aの濃度を高める。
【0020】その後、厚さ20nm程度のシリコン窒化
膜7−bと厚さ200nm程度のシリコン酸化膜を成長
後、エッチバック法によりベース多結晶シリコン6と第
1絶縁膜7−aの側面にサイドウォール酸化膜9を成長
する。そして露出したシリコン表面を厚さ20nm程度
に酸化後(図中略)、加速電圧10〜15KV,ドーズ
量1〜2×1013cm-2のホウ素を注入角度0°(基板
に対して垂直)でイオン注入することによりP型真性ベ
ース領域10を形成する(図4(a))。
【0021】次にヒ素を1020〜5×1021cm-2含ん
だN+ 型多結晶シリコン12を厚さ0.2μm程度成長
後、N+ 型多結晶シリコン12のパターニングを行なう
(図4(b))。
【0022】そして厚さ0.5〜1.5μmのBPSG
膜14を成長後、温度1000〜1100℃で10〜2
0秒のランプアニール、あるいは900℃、10〜20
分の熱処理を行ない、N+ 型多結晶シリコン12からの
ヒ素の拡散によりN+ 型エミッタ領域13を深さ0.1
〜0.15μm迄形成する。この時N+ 型エミッタ領域
13は横方向にも拡散し、その端部はP型リンクベース
領域8に達する。その後、コンタクト領域の開孔を行な
い、例えばAl−Si−Cu/埋込W/TiN/Tiか
ら成る電極15の形成により所望の特性を有するバイポ
ーラトランジスタが完成する(図1)。
【0023】本構造では、N+ 型エミッタ領域13の端
部はP型リンクベース領域8内にある。P型リンクベー
ス領域8はP型真性ベース領域10と比べて深さはほぼ
等しく表面近傍のホウ素の濃度は1/3〜1/20に設
定される。
【0024】図4(b)におけるa−a′断面(真性ベ
ース領域10)とb−b′断面(リンクベース領域8)
の不純物の濃度分布のシミュレーション結果を図5に示
す。P型リンクベース領域8の形成は加速電圧30K
V、ドーズ量7.5×1012cm-2のホウ素のイオン注
入と加速電圧10KV、ドーズ量2×1012cm-2のホ
ウ素のイオン注入により行われ、P型真性ベース領域1
0は加速電圧30KV、ドーズ量1.5×1013cm-2
により形成された場合である。真性ベース領域10とリ
ンクベース領域8はほほ同じ接合深さに形成されリンク
ベース領域8の表面付近の濃度は真性ベース領域10の
約1/4である。従ってN+ 型エミッタ領域13の端部
をリンクベース領域8内に設けることにより、エミッタ
−ベース接合の最大電界は、図7に示した従来の高速バ
イポーラトランジスタ構造の様に真性ベース領域10内
に端部が設けられる場合に比べて大幅に低減する。
【0025】図6は本発明の他の実施例のベース領域近
傍の拡大縦断面図である。本実施例では、前述の実施例
と同様にサイドウォール酸化膜9を形成してホウ素のイ
オン注入によりP型真性ベース領域10を形成後、サイ
ドウォール酸化膜9の表面を約30nm除去し、更に露
出しているシリコン窒化膜7bをウェットエッチングに
より除去することにより、サイドウォールを後退させ
る。その後、前述の実施例と同様にN+ 型多結晶シリコ
ン12の堆積、N+ 型エミッタ領域13の形成を行な
い、バイポーラトランジスタを形成する。本実施例にお
いては、真性ベース領域8を形成後サイドウォールの絶
縁膜を後退させるためN+ 型エミッタ領域12が非常に
浅い場合でも確実にその端部をリンクベース領域8中に
設けることができるという利点がある。これにより、エ
ミッタ−ベース接合耐圧の向上と同時にバイポーラトラ
ジスタの高性能化を容易に図ることが可能となる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、真性ベ
ース領域と外部ベース領域の間に真性ベース領域よりも
不純物濃度が低いリンクベース領域を設け、エミッタ領
域をその端部がリンクベース領域内に存在するように形
成することにより、接合端部の電界集中を緩和しエミッ
タ−ベース接合の耐圧を向上できる効果がある。
【0027】本発明の構造と製造方法はエミッタとベー
スをセルフアラインで形成する高速バイポーラトラジス
タへの応用が容易であり、フォトマスクの追加は不要で
わずかなイオン注入工程の追加のみでその効果が得られ
る。
【0028】例えば最大遮断周波数が20GHz のバイ
ポーラトランジスタに適用するとエミッタ−ベース間接
合耐圧は3.5Vから5.5Vに向上する。またエミッ
タ−ベース接合端部以外の領域の不純物濃度プロファイ
ルは変わらないので、電流増巾率hFEや遮断周波数fT
の様な直流交流特性は変わらない。
【0029】従来のエミッタ−ベース接合の高耐圧化を
図ったデバイス構造では最大遮断周波数fT が15GH
Z を超えるバイポーラトランジスタに適用することがで
きなかったのに対し、本発明の構造ではfT が20GH
Z を越えるトランジスタへも容易に適用できる。その結
果、高速ECL回路とBiCMOS回路を同一チップ上
へ混載することが可能となる。例えば基本遅延時間30
psのECLロジックに、CMOS/BiCMOSロジ
ックやBiCMOSSRAMを混載することが容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例のベース領域近傍の拡大縦断
面図である。
【図3】本発明の一実施例の製造を工程順に示した断面
図である。
【図4】図3の続きの工程を順に示した断面図である。
【図5】本発明の一実施例のベース領域の不純物濃度プ
ロファイルを示す図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図7】従来技術の高速バイポーラトランジスタを示す
縦断面図である。
【図8】BiCMOSインバータの回路図である。
【図9】他の従来技術のバイポーラトランジスタを示す
縦断面図である。
【図10】図9のバイポーラトランジスタの製造を工程
順に示す縦断面図である。
【図11】別の従来技術のバイポーラトランジスタを示
す縦断面図である。
【図12】図11のバイポーラトランジスタの製造を工
程順に示す縦断面図である。
【図13】従来の技術を適用した場合の高速バイポーラ
トランジスタの縦断面図である。
【符号の説明】
1 P型シリコン基板 2 N+ 型埋込領域 3,3−a N型コレクタ領域 4 N+ 型コレクタ引出し領域 5 フィールド酸化膜 6 ベース多結晶シリコン 7,7−a 第1絶縁膜 7−b シリコン窒化膜 8 P型リンクベース領域 9 サイドウォール酸化膜 10 P型真性ベース領域 11 P+ 型ベース引出し領域 12 N+ 型多結晶シリコン 13 N+ 型エミッタ領域 14 BPSG膜 15 電極 20 酸化膜 21 N型エミッタ領域 22 第2酸化膜 23 サイドウォール多結晶シリコン 24 N+ 型多結晶シリコン 25 NPNバイポーラトランジスタ 26 PチャンネルFET 27 NチャンネルFET 28 NチャンネルFET

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型のシリコン基体上に接して開
    孔部を有する様に設けられた第2導電型のシリコン膜
    と、前記シリコン膜上に設けられた絶縁膜と、前記シリ
    コン膜及び前記絶縁膜の開孔部の側面に設けられたサイ
    ドウォール絶縁膜と、前記サイドウォール絶縁膜により
    規定される開孔部の前記シリコン基体内に形成された第
    2導電型の真性ベース領域と、前記シリコン膜に接して
    前記シリコン基体内に形成された第2導電型の外部ベー
    ス領域と、前記真性ベース領域と前記外部ベース領域を
    連結し、かつ前記真性ベース領域よりも第2導電型の不
    純物濃度が低い第2導電型のリンクベース領域と、前記
    真性ベース領域の表面から前記リンクベース領域の表面
    にかけて設けられその端部が前記リンクベース領域の表
    面に位置する第1導電型のエミッタ領域とを有すること
    特徴とするバイポーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】 第1導電型のシリコン基体上に第2導電
    型のシリコン膜を形成する工程と、前記シリコン膜上に
    絶縁膜を成長する工程と、前記絶縁膜と前記シリコン膜
    を開孔する工程と、前記絶縁膜及び前記シリコン膜をマ
    スクとして第2導電型のリンクベース領域を前記シリコ
    ン基体中に選択的に形成する工程と、前記シリコン膜及
    び前記絶縁膜の開孔部の側面にサイドウォール絶縁膜を
    形成する工程と、前記サイドウォール絶縁膜と前記絶縁
    膜をマスクとして第2導電型の不純物を選択的に前記リ
    ンクベース領域に導入することにより第2導電型の真性
    ベース領域を前記リンクベース領域中に選択的に形成す
    る工程と、前記真性ベース領域を形成した際にマスクと
    して用いた状態の前記サイドウォール絶縁膜もしくは前
    記真性ベース領域を形成した際にマスクとして用いた状
    態からその表面を除去した状態の前記サイドウォール絶
    縁膜と前記絶縁膜をマスクとして第1導電型の不純物を
    導入することにより前記真性ベース領域の表面から前記
    リンクベース領域の表面にかけて設けられその端部が前
    記リンクベース領域の表面に位置する第1導電型のエミ
    ッタ領域を形成する工程とを有することを特徴とするバ
    イポーラトランジスタの製造方法。
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