JP2606392Y2 - 円形等の沈澱池におけるスカム除去装置 - Google Patents

円形等の沈澱池におけるスカム除去装置

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JP2606392Y2
JP2606392Y2 JP1992039706U JP3970692U JP2606392Y2 JP 2606392 Y2 JP2606392 Y2 JP 2606392Y2 JP 1992039706 U JP1992039706 U JP 1992039706U JP 3970692 U JP3970692 U JP 3970692U JP 2606392 Y2 JP2606392 Y2 JP 2606392Y2
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充弘 藤原
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、円形等の沈澱池にお
けるスカム除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円形(あるいは方形)沈澱池には、その
周壁内面から内側に一定の間隔をおいて離れたところに
上からみると円形をした越流堰が設けられ、同越流堰の
内側および外側にそれぞれ少し離れて全体が円形のバッ
フルが設けられていて、内側のバッフルと越流堰および
外側のバッフルと越流堰との間を通じて越流堰内に上澄
水が流れ込んだあと外部に流れ出るようになっていると
ともに、内側のバッフルよりも内方には、水面上に溜ま
るようになるスカムを誘引・除去するためのスカムスキ
マーが設けられ、池内には、同スカムスキマー前にスカ
ムを集めて誘導するためのスクレーパが設けられてい
る。スカムスキマーは、上部開口がスカム誘引口とされ
て長い樋状のものとされその長手方向を池の径方向に向
けて前後に回転可能に支持されているとともに前回転に
より水面下にスカム誘引口がくるようになり後回転によ
りスカム誘引口が水面上に戻されるように構成されてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このようなスカムスキ
マーを構成した場合、スクレーパがスカムスキマーに近
づくとこれに当たることになり、折角簡易なスカム除去
装置でありながらこれを構成できないことになる。この
考案は、こうした問題を解決するためになされたもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この考案は、上部開口がスカム誘引口とされて長い
丸樋状のものとされその一端が池中央に固定されたセン
ターウエルの外周に回転自在とされ他端は池内周側に回
転自在とされて前回転により水面下にスカム誘引口がく
るようになり後回転によりスカム誘引口が水面上に戻さ
れるように構成されたスカムスキマーと、同スカムスキ
マー内に誘引されたスカムを池外に排除するスカム排除
路と、池底で周方向に回転するレーキと、同レーキから
立設された支柱と、同支柱上に回転軸を介して前後に回
転自在に立設されたアームと、同アーム上端に設けられ
水面において周方向に回転運動し水面上のスカムを掻き
寄せてスカムスキマー内に誘引するスクレーパとを
え、前記スクレーパは、垂直向きに復帰する手段を備え
て前記回転軸を中心にして前記垂直を基準にして前後い
ずれにも回転可能とされ、前記支柱側には、復帰状態の
スカムスキマーから下向きに突設されたレバーの下端に
備えた被蹴り部を蹴るカムが固定式に設けられている円
形等の沈澱池におけるスカム除去装置であって、前記ス
クレーパは、浮力により前記垂直向きに復帰する手段を
構成していることを特徴とする
【0005】
【作用】この考案は、レーキ上に立設された支柱に前後
に同転するアームを備え、同アームにスクレーパを備え
るとともに、支柱側には、復帰状態のスカムスキマーか
ら下向きに突設されたレバーの下端に備えた被蹴り部を
蹴るカムが固定式に設けられているものにおいて、前記
垂直向きに復帰する手段は、スクレーパの中空状部分で
あることを特徴とするので、専ら重りのみで復帰する手
段を構成するとレーキに偏荷重がかかり勝ちになるのに
対し、前記のようにスクレーパを浮力発生可能にして垂
直向きに復帰する手段を構成するとその浮力で支柱を介
してレーキが持ち上げられるように軽くなってレーキが
軽快で安定駆動されることになる。
【0006】
【実施例】以下、図示した実施例を参照してこの考案を
詳細に説明する。図1ないし図4は、この考案の一実施
例を示している。この実施例において、1は円形沈澱池
の周壁、2は底壁であり、周壁1の内側には越流堰3が
設けられている。この越流堰3の内周には連続Vノッチ
になった越流プレートが設けられている。越流堰3の内
側にはバッフル4が設けられ、このバッフル4の底側を
通じて上澄水が流れ、越流堰3の中に流れ込み導出され
る。
【0007】バッフル4の1か所には、スカムが流れ込
むボックス5が取付けられ、同ボックス5から周壁1へ
はスカム排除路である管6が設けられて、スカムが排除
されるようになっている。
【0008】池の中央には、減速機付のモーターである
駆動源10が設けられている。駆動源10は、駆動軸1
1を回転させて池底のレーキ12を回転駆動させる。駆
動軸11の水面13近くのところにはセンターウエル1
4が固定して設けられ、その中に汚水連通管15からの
汚水が導かれる。
【0009】センターウエル14の外周にはブラケット
17が取付けられ、同ブラケット17には軸受18が固
定されている。同ブラケット17とボックス5との間に
は、スカムスキマー20が回転自在に支持されている。
このスカムスキマー20は、上部開口がスカム誘引口2
1とされて長い樋状のものとされその長手方向を池の径
方向に向けて前後に回転可能に支持されているとともに
前回転により水面下にスカム誘引口21がくるようにな
り後回転によりスカム誘引口21が水面上に戻されるよ
うに構成されている。
【0010】スカムスキマー20の底には、図3に示す
ように、半円形に反り曲がったガイド22が取付けら
れ、また、スカムスキマー20の池中心側の端部底に
は、図4に示すように、レバー23が突出し、その下端
にローラー(被蹴り部)24が設けられている。ガイド
22にはローラーを配列してもよい。
【0011】レーキ12の上には内外2本の支柱30が
立てられ、これらの支柱30の上端には前後に揺動可能
なアーム31を介してスクレーパ32が取付けられてい
る。アーム31には戻しバランサ(重りの1つ)33が
取付けられているとともに、スクレーパ32自体は、図
3に示すように、長い中空状のもので、断面が長円形を
している。その中には、スクレーパ32を垂直に立てる
ために重り34とエアー部35が設けられている。
【0012】一方の支柱30の一側には、受バー36が
設けられ、同バー36の上端に支持枠37が取付けられ
ている。支持枠37の上端には、ローラー24を蹴るこ
とのできるカム38が取付けられている。このカム38
は、前後2か所の突部38a,38aとその間の凹み部
38bとを備えている。凹み部38bにローラー24が
対応すると一時的にスカムスキマー20が戻される。
【0013】通常の回転状態では、スクレーパ32は図
3の実線のように垂直になっており、水面上のスカムを
周方向に掻き寄せる。スクレーパ32がガイド22に当
たるようになると、カム38がローラー24を蹴り、ス
カムスキマー20を前回転させ、スカムを誘引する。ス
クレーパ32はガイド22に沿って図3の仮想線のよう
にのけぞるように逃げ運動してスカムスキマー20の底
を越える。越えると、浮力及びバランサ33で水面に復
帰する。尚、スクレーパ32は、垂直状態から進行方向
後方だけでなく前方にも回転し得るように支持されてい
る。
【0014】カム38の第1の突部38aがローラー2
4に当たるとき、スカムスキマー20は大きく前回転し
てスカムを多量に飲み込む。凹み部28bにローラー2
4が対応するようになると、一時的にスカムスキマー2
0は戻り、スカム誘引口21の開口縁が水面の少しだけ
下にくるようになる。従って、誘引速度が速くなって小
さいスカムを飲み込み、遠くのスカムをも掻き寄せるよ
うに作用する。
【0015】第2の突部38aがローラー24にくる
と、再びスカムスキマー20が前回転し、寄せ付けたス
カムを多量に誘引し、大きなスカムまでも誘引する。カ
ム38がローラー24を通り過ぎると、スカムスキマー
20は復元し、この復元は図示しない重りでなされる
が、フロートでするようにしてもよい。尚、スカムスキ
マー20は、図4に示すように、図の右側からカム38
が進行してくる際にローラー24に当たってスカムスキ
マー20を右回りに回転させるが、例えば、図示から分
かるようにカム38が左側から進行してきた場合には、
スカムスキマー20を逆向きに回転させ得る。
【0016】なお、図2の仮想線のように、スカムスキ
マー40を上からみて凹み状に折り曲げて形成し、その
凹み部分にスカムを抱え持つようにしてもよい。スカム
スキマー40の端部にはバッフル4に当たるゴム板が設
けられていたが、前反り部40aに代えて構成してもよ
い。また、前記実施例ではアーム31による逃げ機構で
あったが、同アーム13はワイヤなどに代えて構成する
こともできる。
【0017】
【考案の効果】この考案によれば、レーキ上に立設され
た支柱に前後に回転するアームを備え、同アームにスク
レーパを備えるとともに、支柱側には、復帰状態のスカ
ムスキマーから下向きに突設されたレバーの下端に備え
た被蹴り部を蹴るカムが固定式に設けられているものに
おいて、前記スクレーパは、浮力を発生する中空状で垂
直向きに復帰する手段を構成することを特徴とするの
で、専ら重りのみで復帰する手段を構成するとレーキに
偏荷重がかかり勝ちになるのに対し、前記のようにスク
レーパを浮力発生可能にして垂直向きに復帰する手段を
構成すると、その浮力で支柱を介してレーキが持ち上げ
られるように軽くなってレーキが軽快で安定駆動される
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す円形沈澱池の縦断面
図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【符号の説明】
12 レーキ 14 センターウエル 20 スカムスキマー 21 スカム誘引口 30 支柱 31 アーム 32 スクレーパ 38 カム

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部開口がスカム誘引口とされて長い丸
    樋状のものとされその一端が池中央に固定されたセンタ
    ーウエルの外周に回転自在とされ他端は池内周側に回転
    自在とされて前回転により水面下にスカム誘引口がくる
    ようになり後回転によりスカム誘引口が水面上に戻され
    るように構成されたスカムスキマーと、同スカムスキマ
    ー内に誘引されたスカムを池外に排除するスカム排除路
    と、池底で周方向に回転するレーキと、同レーキから立
    設された支柱と、同支柱上に回転軸を介して前後に回転
    自在に立設されたアームと、同アーム上端に設けられ水
    面において周方向に回転運動し水面上のスカムを掻き寄
    せてスカムスキマー内に誘引するスクレーパとを備え、
    前記スクレーパは、垂直向きに復帰する手段を備えて前
    記回転軸を中心にして前記垂直を基準にして前後いずれ
    にも回転可能とされ、前記支柱側には、復帰状態のスカ
    ムスキマーから下向きに突設されたレバーの下端に備え
    た被蹴り部を蹴るカムが固定式に設けられている円形等
    の沈澱池におけるスカム除去装置であって、前記スクレ
    ーパは、浮力により前記垂直向きに復帰する手段を構成
    していることを特徴とする円形等の沈澱池におけるスカ
    ム除去装置。
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