JP2606385Y2 - ホッパー型沈殿分離装置 - Google Patents

ホッパー型沈殿分離装置

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JP2606385Y2
JP2606385Y2 JP1993055945U JP5594593U JP2606385Y2 JP 2606385 Y2 JP2606385 Y2 JP 2606385Y2 JP 1993055945 U JP1993055945 U JP 1993055945U JP 5594593 U JP5594593 U JP 5594593U JP 2606385 Y2 JP2606385 Y2 JP 2606385Y2
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sedimentation
separation
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hopper
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則一 小泉
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シェルタッチ工業有限会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は、ホッパー型沈殿分離
装置に改良に関するもので、特に土木工事の汚水の沈降
分離装置、汚水処理や活性汚泥の沈殿分離装置として、
あるいは化学実験用、食品、デンプンなどの沈降性物質
の分離回収装置、浮遊性ゴミ(S.S)の分離装置とし
て用いるものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、処理水である流体に浮遊してい
る物質を流体から分離するには長時間静止させることに
より自然分離する方法と、凝集剤により強制的に分離す
る方法がある。自然分離の場合には油脂類は浮上分離が
一般的であり、その他は沈降分離が一般的である。本考
案は沈降分離装置に関するものである。
【0003】この種活性汚泥法における最終沈殿池とし
て要求される基本的な機能は、固液分離と汚泥返送であ
る。そして、使用される沈殿槽の基本的な構造として
は、図5に示すようなものがあった。図5は従来のホッ
パー型沈殿分離装置の断面図で、自然沈降型の装置を示
してある。図4は同装置の平面図である。
【0004】 図において、Aは上層に容積部Bと下層
に沈殿部Cとを有するホッパー型の沈殿槽で、この沈殿
槽Aの上部中心には処理水を流入して分離させるための
分離筒Dが配設されている。また、この分離筒Dには処
理水を流入させるための流入管Eが図4に示すように分
離筒Dの軸中心に対して延直に接続されている。そし
て、前記沈殿槽Aの上端開口部には越流堰Fが形成され
ており、この越流堰Fから上澄水が外部に排出するよう
に排出管Gが接続されている。Hは分離筒Dの上端部に
形成した空気抜部であり、Iは分離した汚泥などの沈殿
物を排出するための汚泥排出管で、沈殿部Cの下端部に
形成されている。Jは汚泥排出管Iのバルブである。
【0005】 そして、沈殿槽Aの容積部Bの有効容積
量は、1日あたり平均汚水量の6分の1以上、すなわ
ち、およそ4時間以上の沈殿時間が必要とされ、また、
沈殿部Cの斜辺底面となるホッパーの勾配は、沈殿汚泥
が滑り落ちやすくするために急勾配に形成してある。そ
の勾配は装置全体の強度との関係から60度以上が必要
とされている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 従来のホッパー型沈
殿分離装置は、上記のように構成されており、沈殿槽A
の沈殿部Cのホッパーの勾配を60度に形成する必要か
ら、ある程度の容積部Bを確保しながら全体を構成する
と、沈殿部Cの長さt1が長くなる結果、全体として縦
長の装置となり、装置全体が大型化するものであった。
そして、大型であるにもかかわらず、その割合には処理
水の処理能力が低いという問題を有していた。
【0007】 また、沈殿部Cに沈殿された物質は、そ
の物質の化学変化等によって突然に浮上する場合(バル
キング現象)があり、その浮上物質が上澄水と共に、越
流堰Fを超えて外部に越流するという問題を有してい
る。この大きな原因は、沈殿槽Aの上部に配設した分離
筒Dが真直ぐな円筒形状に形成されているために、分離
筒Dの下端の開口部分の外側に浮上物質が浮上するの
で、大部分が上澄水と共に越流するものである。
【0008】 しかも、分離筒Dの軸中心に接続されて
いる流入管Eからの分離筒Dへの処理水は、そのまま容
積部Bに流入するために、その流入速度によって容積部
B内で処理水が撹拌されてしまい、沈殿処理のために時
間を要するという問題を有していた。特にホッパー型沈
殿分離装置は、自然沈殿型の装置であるために、通常で
も4時間以上の沈殿処理時間を要するという課題を有し
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本考案は上記のような
課題を解決するために、次のような手段を講じたもので
ある。登録を受けようとする第1の考案は、上槽に容積
部と下槽に沈殿部とを有するホッパー型の沈殿槽と、こ
の沈殿槽の上部中心に分離筒を配設すると共に、この分
離筒に処理水の流入管を接続して形成し、前記沈殿槽の
上端開口部に越流堰を形成すると共に、この越流堰から
の上澄水を外部に排出する排出管を接続してなるホッパ
ー型沈殿分離装置において、上記沈殿槽の沈殿部の傾斜
角度を45度に形成し、上記の分離筒を竪筒部と下方向
に60度の開き角度を有すると共に、沈殿部に対してそ
の表面の3分の2以上を覆うフレア筒部とから形成し、
この竪筒部とフレア筒部の接続部で、かつ、分離筒の接
線部に流入管を5度〜15度の範囲で接続して形成する
ようにしたものである。
【0010】 上記の沈殿槽の沈殿部の傾斜角度を45
度に形成してあるので、従来のホッパー型沈殿分離装置
に比べて容積部が同じ容量でありながら、沈殿部の長さ
を短縮することができ、装置全体の小型化を図ることが
できる。また、流入管の接続位置と接続角度は、フレア
部の開き角度と相俟って、フレア内部を渦巻き状態で移
流し、容積部に対して浮遊性物質の沈降促進効果がより
一層良好なものとなる。
【0011】 流入管からの処理水は、竪筒部とフレア
筒部の接続部で、かつ、分離筒の接線部に流入管を5度
〜15度の範囲で接続され、フレア筒部は下方向に60
度の開き角度を有しているために、処理水がフレア筒部
内において渦巻き状態で下方向に移流されて容積部に流
れるので、上澄水と活性汚泥や沈降性浮遊物などの沈殿
物は、バルキング現象により浮上するが、これらの沈降
性浮遊物などは再びフレア筒部内において渦巻き状態で
下方向に移流されて、分離効率が良好となる。
【0012】
【作用】 処理水は流入管をへて竪筒部に移流すると、
処理水は竪筒部とフレア筒部の接続部の内側に沿ってゆ
っくり回転する。処理水に混入している浮遊物は回転し
ながら浮遊物同士がぶつかり合って少しずつ一体となり
大きく成長し、大きくなった浮遊物は比重が重たくなっ
てフレア筒部の開口端よりゆっくり越流する。大きく成
長する時に、浮遊物に付着している気泡がはずれ、その
ため大きく成長した浮遊物は流速に巻きこまれることな
く下方向に沈殿していく。
【0013】
【実施例】 以下において、本考案の実施例を図面に基
いて詳細に説明する。図において、1は処理水を沈殿さ
せるための沈殿槽で、この沈殿槽1は上層に容積部2と
下槽に沈殿部3とを有するホッパー型に形成されてい
る。そして、沈殿部3の傾斜角度は、そのホッパーの勾
配を45度に形成されている。その結果、従来のホッパ
ーの勾配に比べると、沈殿部3の長さt2を短くするこ
とができ、装置全体の小型化を図ることができる。な
お、図示の実施例において、この沈殿槽1は平面視が図
2に示すように円筒形状に形成されているが、角筒形状
であっても良い。この沈殿槽1の上部中心に分離筒4を
配設すると共に、この分離筒4に処理水の流入管を接続
して形成しされている。そして、前記沈殿槽1の端開口
部1aに越流堰8を形成すると共に、この越流堰8から
の上澄水を外部に排出する排出管9が越流堰8の外側部
8aに接続されて形成されている。また、分離筒4の上
端部には空気抜け部4aが形成されている。
【0014】 上記の分離筒4は竪筒部5とフレア筒部
6とから形成し、この竪筒部5とフレア筒部6との接続
部分に処理水の流入管7を5度〜15度の角度範囲で接
続されることが望ましく、図示の実施例においては5度
の角度をもって接続されている。また、流入管7の接続
位置は、分離筒4の軸中心ではなく、分離筒4の接線部
に接続されている。この流入管7の接続位置が接線部で
はなかったり、あるいは分離筒4に対する接続角度が水
平に近い5度以下である場合には、処理水がフレア筒部
6内において渦巻き状態で下方向に移流されることな
く、処理水中の浮遊物が撹拌されて分離されにくくな
る。また、15度以上である場合には、処理水の流れが
直接的に下方向に働くので沈殿部3に堆積している汚泥
を吹き上げることとなり、同様に分離が不完全となる。
なお、上記流入管7の途中には、図示しないが分離筒4
への所定量の処理水を送るための定量ポンプが設けられ
ている。
【0015】 また、分離筒4を構成するフレア筒部6
は、下方向に60度の開き角度を有するように形成する
と共に、下層である沈殿部3に対して、その表面の少な
くとも3分の2以上の範囲を覆うように形成されてい
る。また、このフレア筒部6の開き角度が60度であっ
ても、その範囲が沈殿部3の表面の3分の2以下である
場合には、バルキング現象により浮上する沈降物が分離
筒4のフレア筒部6の外側から上昇してしまい、越流堰8
から外部に上澄水と共に排出されてしまう。しかしなが
ら、沈殿部3に対して分離筒4のフレア筒部6は、その
表面の少なくとも3分の2以上の範囲を覆うように形成
されているので、浮上した沈降物はフレア筒部6によっ
て流入してくる処理水と共に再び渦巻き状態で下方向に
移流されるため、上澄水と一緒に外部に排出される割合
が少なくなり、処理水の分離効率が高いものとなる。1
0は分離した汚泥などの沈殿物を排出するための汚泥排
出管で、沈殿部3の下端部に接続形成されている。11
は汚泥排出管のバルブである。
【0016】
【考案の効果】 本考案は如上のように、上槽に容積部
と下槽に沈殿部とを有するホッパー型の沈殿槽と、この
沈殿槽の上部中心に分離筒を配設すると共に、この分離
筒に処理水の流入管を接続して形成し、前記沈殿槽の上
端開口部に越流堰を形成すると共に、この越流堰からの
上澄水を外部に排出する排出管を接続してなるホッパー
型沈殿分離装置において、上記沈殿槽の沈殿部の傾斜角
度を45度に形成し、上記の分離筒を竪筒部と下方向に
60度の開き角度を有すると共に、沈殿部に対してその
表面の3分の2以上を覆うフレア筒部とから形成し、こ
の竪筒部とフレア筒部の接続部で、かつ、分離筒の接線
部に流入管を5度〜15度の範囲で接続して形成するよ
うにしたものである。
【0017】 したがって、従来のホッパー型沈殿分離
装置に比べて、処理水の分離が確実で処理水の処理時間
を短縮することができる。また、バルキング現象により
浮上する浮上物質を再びフレア筒部内において渦巻き状
態で下方向に移流されて、分離効率が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ホッパー型沈殿分離装置の縦断面図である。
【図2】 分離筒の縦断面図である。
【図3】 同装置の平面図である。
【図4】 従来装置の平面図である。
【図5】 従来のホッパー型沈殿分離装置の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 沈殿槽 2 容積部 3 沈殿部 4 分離筒 5 竪筒部 6 フレア筒部 7 流入管 8 越流堰
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−187906(JP,A) 特開 昭51−47660(JP,A) 特開 昭62−171716(JP,A) 実開 昭51−9555(JP,U) 実開 昭62−130706(JP,U) 実開 昭62−24906(JP,U) 特公 昭51−40385(JP,B1) 実公 昭36−4593(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 21/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上槽に容積部と下槽に沈殿部とを有する
    ホッパー型の沈殿槽と、この沈殿槽の上部中心に分離筒
    を配設すると共に、この分離筒に処理水の流入管を接続
    して形成し、前記沈殿槽の上端開口部に越流堰を形成す
    ると共に、この越流堰からの上澄水を外部に排出する排
    出管を接続してなるホッパー型沈殿分離装置において、 上記沈殿槽の沈殿部の傾斜角度を45度に形成し、上記
    の分離筒を竪筒部と下方向に60度の開き角度を有する
    と共に、沈殿部に対してその表面の3分の2以上を覆う
    フレア筒部とから形成し、この竪筒部とフレア筒部の接
    続部で、かつ、分離筒の接線部に流入管を5度〜15度
    の範囲で接続して形成するようにしたことを特徴とする
    ホッパー型沈殿分離装置。
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DE102010017490A1 (de) * 2010-06-21 2011-12-22 WME Gesellschaft für windkraftbetriebene Meerwasserentsalzung mbH Verfahren zur Aufbereitung eines salzhaltigen Rohwassers zur Herstellung eines Prozesswassers, damit hergestelltes Prozesswasser und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
JP5972155B2 (ja) * 2012-11-26 2016-08-17 エア・ウォーター株式会社 廃水処理装置
KR101458339B1 (ko) * 2014-02-04 2014-11-04 주식회사 에코프라임 슬러지 침전 처리 호퍼
JP7317153B1 (ja) * 2021-09-01 2023-07-28 三菱電機株式会社 異物除去装置

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