JP2606360Y2 - 静電塗装機用静圧気体軸受スピンドル - Google Patents

静電塗装機用静圧気体軸受スピンドル

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JP2606360Y2
JP2606360Y2 JP1992067326U JP6732692U JP2606360Y2 JP 2606360 Y2 JP2606360 Y2 JP 2606360Y2 JP 1992067326 U JP1992067326 U JP 1992067326U JP 6732692 U JP6732692 U JP 6732692U JP 2606360 Y2 JP2606360 Y2 JP 2606360Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、静電塗装機に用いら
れる静電塗装機用静圧気体軸受スピンドル装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】静圧気体軸受スピンドルは、主軸を軸受
部に対して非接触で支持するので回転精度が高く、また
軸受部の摩擦損失が少ないため高速回転に適しており、
精密加工機、小径穴明け機、静電塗装機等のスピンドル
としてよく用いられている。
【0003】図2に従来の静圧気体軸受スピンドルの一
例を示す。軸受スリーブ3の内径面はジャーナル軸受面
になっており、微小な軸受隙間を介して主軸1の外径面
と対向している。主軸に設けたスラスト板2は、微小な
軸受隙間を介して軸受スリーブ4、5のスラスト軸受面
と対向する。
【0004】ハウジング6、7にはハウジング7の給気
口10と軸受スリーブ3、4、5の給気部を継ぐ給気通
路9が設けられ、各軸受面には給気部と軸受隙間を連通
する複数個の絞り穴8が設けられている。Mはモータで
ある。軸受スリーブ3、4、5はハウジング6、7に対
して焼嵌等で固定されている。圧縮気体は給気通路9を
通って軸受スリーブ3、4、5の給気部に供給され、絞
り穴8を通って各軸受隙間に流入し、主軸1が軸受スリ
ーブ3、4、5に対して非接触で支持される。
【0005】軸受スリーブには微小な絞り穴の加工が必
要であり、また、主軸が万一軸受に接触した場合、焼
付、変形、摩耗等を防ぐため軸受スリーブ3、4、5に
は加工性、摺動性に優れた銅系合金が使われている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記の様な
静圧気体軸受スピンドルは一般に下記の様な使い方をさ
れることがある。 (a)スピンドルを高速で移動させる。 (b)スピンドルをロボットの腕の先端に取り付ける。 (c)スピンドルを精密に位置決めする。従って、軸受
スピンドルをかかる使用に適合するものとするにはスピ
ンドルの軽量化が望ましく、例えばハウジングをアルミ
ニウム合金で作る事が考えられる。
【0007】しかし、ハウジングをアルミニウムにする
と銅とのイオン化傾向の差が大きくなる。焼嵌部には表
面粗さにより、微細な隙間が存在し、これに洗浄液や研
削液等が浸入するとハウジングのアルミニウム合金と軸
受スリーブの銅合金の間で局部電池を形成することにな
り、ハウジングと軸受スリーブの接合面に腐食生成物が
堆積し、軸受面が変形して主軸が回転しなくなるという
問題が生じる場合がある。
【0008】この考案は、以上のような事情に留意し
て、ハウジングをアルミニウム製として軽量化を図り、
かつ電池作用による腐食を防止した静電塗装機用静圧気
体軸受スピンドルを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記課題を
解決する手段としてアルミニウム合金材のハウジング内
に銅合金材の軸受スリーブを設けると共に給気通路を設
け、給気通路に連通する絞り穴をスリーブ適所に設けて
スリーブ内に挿通したスラスト板を有する主軸を静圧気
体により軸支し、ハウジングと軸受スリーブ間の接触部
において、ハウジングの表面又はハウジング及び軸受ス
リーブの両方の表面に密着した材料被膜を設け、材料被
膜を導電材料とし、この材料被膜のハウジングと軸受ス
リーブとのそれぞれのイオン化傾向の差をハウジングの
アルミニウムと軸受スリーブの銅の間のイオン化傾向の
差より小さくなるよう被膜の材料を選定した静電塗装機
用静圧気体軸受の構成としたのである。
【0010】この場合、前記材料被膜を無電解ニッケル
メッキ被膜とすることもでき、あるいは前記材料被膜を
クロムメッキ被膜としてもよい。
【0011】
【作用】上記の構成としたこの考案の静圧気体軸受スピ
ンドルは、ハウジングをアルミニウム製としたので軽量
化が図られる。
【0012】アルミニウム製のハウジングと銅合金製の
軸受スリーブの間には、これらの間で電池作用による腐
食が生じないように、あるいは腐食を抑制するように、
アルミニウムと銅とのイオン化傾向の差よりハウジング
と銅合金製の軸受スリーブのイオン化傾向の差より小さ
い導電材料の材料被膜がハウジングの表面又はハウジン
グと軸受スリーブの表面に密着して設けられているか
ら、少なくともハウジング側の腐食は有効に防止され
る。又軸受スリーブと材料被膜の間では材料被膜の材料
の特性として上記のイオン化傾向が小さいものが選択さ
れているので腐食の生成が有効に抑制される。
【0013】
【実施例】以下この考案の実施例について図1を参照し
て説明する。実施例の静電塗装機用静圧気体軸受スピン
ドルは、主要な構成は従来例の静圧気体軸受スピンドル
と同様であり、1は主軸、2はスラスト板、3、4、5
は軸受スリーブ、6、7はハウジング、8は絞穴、9は
給気通路である。上記ハウジング6、7は表面全体に無
電解ニッケルメッキの材料被膜10を施し、その後で銅
系合金の軸受スリーブ3、4、5が焼嵌等の方法で固定
されている。
【0014】軸受スリーブ3は内径面がジャーナル軸受
面になっており、微小な軸受隙間を介して主軸1の外径
面と対向する。主軸1にはスラスト板2が設けてあり、
微小な軸受隙間を介して軸受スリーブ4、5のスラスト
軸受面と対向する。ジャーナル軸受とスラスト軸受に
は、給気部と軸受隙間を連通する複数個の絞穴8が設け
てあり、給気通路9から供給され圧縮気体がこの絞穴8
を通って軸受隙間に流入し、主軸を非接触で支持する。
なお、駆動部は図示省略しているが、モータやエアター
ビン等とすることができる。
【0015】上記構成の軸受スピンドルに対し、この実
施例では、軸受スリーブ3、4、5とハウジング6、7
との間にアルミニウムと銅のイオン化傾向の差よりハウ
ジング表面と軸受スリーブ表面の材料のイオン化傾向の
差が小さい材料被膜10をハウジングに密着して設けて
いる。そして、この材料被膜10は、この実施例では無
電解ニッケルメッキとしている。これによって軸受スリ
ーブとハウジングとの間のイオン化傾向の差が小さくな
り、少なくともハウジング側の腐食が防止され、焼嵌部
の軸受スリーブと材料被膜10との微小な隙間に液体が
浸入した場合でも局部電池作用による腐食が抑えられ
る。なお、上記材料被膜をさらに軸受スリーブ側に設け
てもよい。
【0016】上記実施例では、材料被膜10として無電
解ニッケルメッキとしたが、これ以外にも、Zn、C
r、Fe2 、Cd、Co、(Ni)、Pb、Fe3 、A
g、Auなどの材料を選ぶことができる。又、無電解ニ
ッケルメッキは導電材料であるから、微小な軸受隙間を
介してハウジングから主軸に電流を流すことが可能であ
り、微粒化した塗料を帯電する必要のある静圧気体軸受
スピンドルとしても用いることができる。
【0017】
【効果】以上詳細に説明したように、この考案の静電塗
装機用静圧気体軸受スピンドルでは、ハウジングと軸受
スリーブの接合部の間に無電解ニッケルメッキ被膜等の
材料被膜を少なくともハウジング側に密着して設けたか
ら、ハウジングにアルミニウム合金、軸受スリーブに銅
系合金を使用する場合でも接合部で少なくともハウジン
グ側には腐食が発生せず、軸受スリーブと材料被膜との
間では腐食が有効に抑制され、したがってハウジングに
アルミニウム合金を使用して、スピンドルを軽量化する
ことが可能になり、かつ静電塗装時に塗料粒に帯電機能
を付与することができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の静圧気体軸受スピンドルの主要縦断面
【図2】従来例の静圧気体軸受スピンドルの主要縦断面
【符号の説明】
1 主軸 2 スラスト板 3、4、5 軸受スリーブ 6、7 ハウジング 8 絞穴 9 給気通路 10 材料被膜
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 32/00 - 32/06 F16C 17/00 - 17/26 F16C 33/00 - 33/28

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金材のハウジング内に銅
    合金材の軸受スリーブを設けると共に給気通路を設け、
    給気通路に連通する絞り穴をスリーブ適所に設けてスリ
    ーブ内に挿通したスラスト板を有する主軸を静圧気体に
    より軸支し、ハウジングと軸受スリーブとの間におい
    て、ハウジングの表面又はハウジング及び軸受スリーブ
    の両方の表面に密着した材料被膜を設け、材料被膜を導
    電材料とし、この材料被膜のハウジングと軸受スリーブ
    とのそれぞれのイオン化傾向の差をハウジングのアルミ
    ニウムと軸受スリーブの銅の間のイオン化傾向の差より
    小さくしたことを特徴とする静電塗装機用静圧気体軸受
    スピンドル。
  2. 【請求項2】 前記材料被膜を無電解ニッケルメッキ被
    膜としたことを特徴とする請求項1に記載の静電塗装機
    静圧気体軸受スピンドル。
  3. 【請求項3】 前記材料被膜をクロムメッキ被膜とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の静電塗装機用静圧気
    体軸受スピンドル。
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