JP2606237Y2

JP2606237Y2 - 乳幼児用ベッド

Info

Publication number: JP2606237Y2
Application number: JP40398U
Authority: JP
Inventors: 清池田; 英義武田
Original assignee: 株式会社アビーロード
Priority date: 1998-01-21
Filing date: 1998-01-21
Publication date: 2000-10-10
Anticipated expiration: 2007-10-19
Also published as: JPH10136U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】本考案は、乳幼児のおむつを
交換する際等に使用する乳幼児用ベッドに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】駅、その他の公共施設、デパート、ショ
ッピングセンター等において、洗面所、トイレ等の壁面
に装着しておき、乳幼児のおむつを交換する際等に使用
する乳幼児用ベッドには、特開平４−７５６１０号公報
に記載されるように、建造物の壁面側に取り付けるベー
ス部と、このベース部に対して折り畳み自在に枢着され
たベッド部とを備え、使用時にベッド部を略水平状の使
用姿勢に倒し、また使用後にベッド部を上方に回動させ
て折畳姿勢に折り畳むようにしたものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】従来の乳幼児用ベッド
は、ベッド部の使用姿勢での前後方向の寸法を左右方向
の寸法よりも大にして、ベッド部を前後方向に長く構成
し、使用時には、ベッド部を前方に略水平状態に倒し
て、このベッド部上に乳幼児を前後方向に寝かせるよう
になっているため、次のような欠点がある。即ち、おむ
つの交換等に際して使用する場合には、ベッド部上に乳
幼児を前後方向に寝かせた後、母親等の保護者がベッド
部の前側乃至は左右の何れかに立った状態でおむつの交
換等を行うことになる。このため、保護者がベッド部の
前側に立った場合には、ベッド部の左右両側が開放し、
またベッド部の左右の何れかに立った場合には、保護者
と反対側が開放することになるので、ベッド部上の乳幼
児が落下する危険性がある。従って、乳幼児の転落を防
止するには、ベッド部の左右両側に大きく突出する転落
防止壁を設けることが不可欠になる。

【０００４】しかし、ベッド部の左右両側に転落防止壁
を設ければ、ベッド部の嵩張りが大きくなると共に、保
護者は使用時に非常な注意を払う必要があり、乳幼児の
安全上の問題がある。またベッド部が前後方向に長くな
っており、ベッド部に乳幼児を寝かせた場合、ヒンジか
ら遠く離れた位置に大きな荷重が懸かることになるた
め、ベース部及びベッド部におけるヒンジの近傍部分の
構造を大型化して剛強にしなければならず、小型化を図
るには、構造上、強度的に欠点がある。更にベース部の
左右方向の寸法をベッド部の左右方向の寸法よりも大き
くして、このベース部の左右両側に、前側に突出する一
対の側壁部を上下方向に形成すると共に、ベッド部の後
端部側を一対の側壁部の下部間に嵌合させてベッド部と
ベース部とをヒンジで枢支しているので、折畳姿勢では
ベッド部がベース部の左右の側壁部間に収まり、またヒ
ンジの露出を防止できるものの、装置全体が大型化し
て、非常に大きな設置面積を要する欠点がある。

【０００５】即ち、ベッド部が転倒防止壁を備えてお
り、ベッド部の折畳姿勢でも装置全体の壁面から前方へ
の突出量が大である上に、折畳姿勢ではベース部の側壁
部間にベッド部を収める構造であるため、ベッド部側の
左右方向の寸法が非常に大になり大型化する。このた
め、これを設置するには、壁面側にベース部以上の左右
方向の余裕があり、しかも使用時にベッド部を使用姿勢
に倒し得るだけの前後方向の余裕が必要になり、設置場
所が左右、前後に十分な余裕のある所に限定される欠点
がある。本考案は、かかる従来の課題に鑑み、簡単な構
造で十分な強度を確保できると共に、小型で設置場所の
制約も少なく、容易且つ安全に使用できる乳幼児用ベッ
ドを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本考案は、所要部位に装
着されるベース部2 と、このベース部2 に、該ベース部
2 から前方に突出する使用姿勢D と、使用姿勢D から上
側に回動させて折り畳んだ折畳姿勢U との間で左右方向
のヒンジ25廻りに姿勢変更可能に枢着されたベッド部3
とを備え、ベッド部3 を左右方向の寸法が使用姿勢D で
の前後方向の寸法よりも長い横長状に構成し、このベッ
ド部3 の後端部側の横幅内に、後端部側から前側に凹入
し且つヒンジ25を内蔵する切欠部42を形成し、このヒン
ジ25を横幅方向の外側から覆う部分をベッド部3 側に設
けている。またベッド部3 の後端部側の左右方向の中央
部に切欠部42を形成し、ベース部2 に、切欠部42内へと
前方に突出する突出部材14を設け、この突出部材14にヒ
ンジ25によりベッド部3 を枢着している。

【０００７】

【考案の実施の形態】以下、本考案の実施形態を図面に
基づいて詳述する。図１乃至図４はおむつ交換等の際に
使用する乳幼児用ベッドの概要を示し、図５乃至図１０
に各部の詳細を示す。図１乃至図４において、1 は洗面
所等の壁面、2 は正面視が矩形状のベース部で、長手方
向が左右方向に向くように壁面1 に装着されている。3
は平面視が略矩形状のベッド部で、壁面1 に沿って左右
方向に乳幼児を寝かし得るように、左右方向の寸法が前
後方向の寸法よりも長くなった略矩形横長状であって、
後部側がベース部2 の下端にヒンジ25を介して左右方向
の軸心廻りに回動自在に枢着されている。

【０００８】ベッド部3 は、図２に実線で示すように、
ベース部2 の下端から前方に略水平方向に突出する使用
姿勢Ｄと、仮想線で示すように、ベース部2 に沿って起
立する折畳姿勢Ｕとに姿勢変更可能であって、折り畳み
自在に構成されている。ベッド部3 は上方に突出する側
壁部4 を全周に備え、その側壁部4 の内側が低くなるよ
うに偏平な皿状に構成されている。5 は安全ベルトで、
２本のベルト6,7 から成り、ベッド部3 の左右方向の中
央部に設けられている。なお、２本のベルト6,7 は面フ
ァスナー等を介して着脱自在に連結されている。51はベ
ッド部3 をヒンジ25の軸心廻りに上方に付勢する付勢手
段としてのガススプリングで、ベース部2 の背後の左右
中央部においてベース部2 とベッド部3の後部側との間
に上下方向に設けられている。

【０００９】ベース部2 は、図５乃至図８に示すよう
に、ベース枠8 と、このベース枠8 を前面側から覆うよ
うに取付けられたベースカバー9 とにより構成されてい
る。ベース枠8 は、図９の（Ａ）（Ｂ）に示すように、
上下方向に配置された左右一対の縦枠材10,11 と、この
縦枠材10,11 間を左右に連結する上下３本の横枠材12,1
3,14とを備え、その下側の２本の横枠材13,14 は、中央
部で２本の中間縦材15,16 により上下に連結されてい
る。ベース枠8 は各枠材10〜14のネジ孔17に挿入された
ネジにより壁面1 に取付けられている。中間の横枠材13
には下向きに突出する枢支ブラケット19が、下側の横枠
材14には切欠部20が夫々左右方向の中央に設けられてい
る。なお、各枠材10〜16にはアングル材が用いられてい
る。

【００１０】ベースカバー9 は強化繊維入りの合成樹脂
製であって、図６及び図９の（Ｂ）に示すように、前壁
21の左右両側及び上側に折曲げ部22,23 を有し、その左
右両側の折曲げ部22がネジ24によりベース枠8 の縦枠材
10,11 に外側から取付けられている。ベースカバー9 の
前壁21は下部側を除き、全体として壁面1 と略平行であ
って、下部側が下方に移るに従って前方に突出するよう
に、左右方向の略全幅にわたって緩やかな円弧状に湾曲
する湾曲カバー部9aが形成されている。ベッド部3 は、
図５、図７及び図８に示すように、ベッド枠26と、この
ベッド枠26に上下両側から装着された上部カバー27及び
下部カバー28により構成されている。

【００１１】べッド枠26は、図７、図８及び図１０の
（Ａ）（Ｂ）に示すように、前後方向に配置された左右
一対の側枠材29,30 と、この側枠材29,30 間を左右に連
結する前枠材31及び後枠材32とを備え、その前・後枠材
31,32 間は３本の帯板材33により連結されている。側枠
材29,30 及び前枠材31には、断面Ｔ字状の取付ブラケッ
ト34,35,36が複数個ネジにより固着されている。後枠材
32には横枠材14の切欠部20に入るように枢支ブラケット
37が上向きに固着されると共に、断面Ｌ字状の取付ブラ
ケット38が固着されている。なお、各枠材29〜32にはア
ングル材が用いられている。

【００１２】上部カバー27及び下部カバー28は、共に強
化繊維入りの合成樹脂製である。上部カバー27は、図５
及び図７に示すように、外側に向かって斜め上方に傾斜
して、ベッド部3 の側壁部4 を形成する内壁39と、この
内壁39の上端から外下側に湾曲する頂壁40とが周縁に沿
って設けられている。上部カバー27はべッド枠26上に載
置され、その頂壁40の外端がべッド枠26の外周の取付ブ
ラケット34,35,36にリべット等で固定されている。上部
カバー27の前部側の側壁部4 には、ベッド部3 を折り畳
み姿勢Ｕから使用姿勢Ｄへと倒す時に指を掛けるための
指掛け部41が中央部に設けられている。ベッド部3 の後
部側の側壁部4 には、図５、図７に示すように、その上
部カバー27の頂壁40を切り欠いて前側に凹入する切欠部
42がベッド部3 の横幅内に形成されると共に、この切欠
部42に対応して上部カバー27と下部カバー28との間に開
口部42a が形成されている。

【００１３】上部カバー27の切欠部42には、図５乃至図
７に示すように、ベースカバー9 の湾曲カバー部9aが上
方から嵌合され、この湾曲カバー部9aにより使用姿勢Ｄ
での切欠部42が塞がれている。ベース部2 側の横枠材14
は、その下部側が切欠部42の開口部42a を経て前方に突
出しており、この横枠材14の先端部がベッド部3 の内部
でヒンジ25を介してベッド枠26の後枠材32に連結されて
いる。ヒンジ25は切欠部42内に内蔵され、左右方向（横
幅方向）の外側からベッド部3 の上部カバー27、下部カ
バー28の後端部側の左右両端部分により覆われている。
なお、横枠材14は開口部42a を経てベッド部3 内に突出
する突出部材を構成する。ベースカバー9 の湾曲カバー
部9aの下端と、上部カバー27の内壁39の上端とは上下に
近接し、ベッド部3 を使用姿勢Ｄに倒した時に、両者が
斜め方向の略連続面を形成するようになっている。な
お、上部カバー27の前後の内壁39の中央には、ベルト6,
7 の金具43,44 を取り付けるための凹部45,46 が形成さ
れている。

【００１４】下部カバー28には、図５、図７に示すよう
に、ベッド部3 の側壁部4 を形成する外壁47が全周に形
成されている。この下部カバー28は、べッド枠26に下側
から外嵌され、且つ外壁47の端縁がべッド枠26の周囲の
取付ブラケット34,35,36,38にリベット等で固着されて
いる。なお、上部カバー27の頂壁40と下部カバー28の外
壁47との対向端縁には、その隙間を塞ぐように外側から
ゴム製のガスケット48が装着されている。ヒンジ25はベ
ッド部3 の上・下部カバー27,28 間に左右方向に４個あ
り、その軸心がベースカバー9 の湾曲カバー部9aの下端
下方に位置するように配置されている。そして、各ヒン
ジ25は、図５及び図９に示すように、一方の取付板49が
ベース枠8 の横枠材14の上面に、また他方の取付板50が
べッド枠26の後枠材32の内面に夫々固着され、ベッド部
3 を使用姿勢Ｄに倒した時に、べッド枠26の後枠材32が
ベース枠8 の横枠材14に対して下側から当接するように
なっている。

【００１５】ガススプリング51は付勢手段を構成するも
ので、ベッド部3 をヒンジ25の軸心廻りに上方に付勢す
るように、ベース部2 の湾曲カバー部材9aの背後の左右
中央部において、ベース部2 とベッド部3 の後部側との
間に上下方向に設けられている。ガススプリング51は、
図６に示すようにシリンダ52内に、ピストンロッド53を
伸長方向に付勢するスプリング（図示せず）を組み込む
と共に、ガスを封入したものであって、シリンダ52がピ
ン54で枢支ブラケット19に、ピストンロッド53がピン55
で枢支ブラケット37に夫々枢着されている。上記構成の
乳幼児用ベッドでは、通常、ベッド部3 が折畳姿勢Ｕに
折り畳まれており、ガススプリング51によりその状態に
保持されている。

【００１６】乳幼児のおむつの交換等で使用する場合に
は、先ずベッド部3 の側壁部4 の指掛け部41に手を掛け
てベッド部3 を手前に引き倒す。するとガススプリング
51に抗しながら、ベッド部3 がヒンジ25の軸心廻りに前
方に緩やかに回動し、使用姿勢Ｄまで倒れる。この使用
姿勢Ｄでは、べッド枠26の後枠材32がベース枠8 の横枠
材14に下側から当接し、ベッド部3 は略水平状態にな
る。なお、ガススプリング51の付勢力は、それ自体では
ベッド部3 を上方に回動させない程度に設定されてい
る。ベッド部3 が使用姿勢Ｄになれば、次に乳幼児をベ
ッド部3 上に載せて壁面1に沿って横向きに寝かせ、安
全ベルト5 で乳幼児の身体を締めて止める。そして、そ
の状態で乳幼児のおむつを交換する。

【００１７】この時、乳幼児の荷重がベッド部3 に下向
きにかかる。しかし、ベッド部3 は横長状であり、縦長
状の場合に比較して、乳幼児の荷重のかかる位置がヒン
ジ25に近いので、ヒンジ25、ベース枠8 とベッド枠26と
の当接部の負担を軽減できる。おむつの交換が完了すれ
ば、ベッド部3 をヒンジ25の軸心廻りに上方に回動さ
せ、ベッド部3 をベース部2 に沿って折り畳む。この
時、ガススプリング51の付勢力がベッド部3 の折り畳み
方向に働いているので、ベッド部3 を軽く折り畳むこと
ができる。この実施形態によれば、ベースカバー9 の前
壁21の下部側が全幅にわたって前方に突出し、且つその
下端とベッド部3 の後部側の側壁部4 の内壁39の上端と
が上下に近接して略連続面を形成しているので、ベース
カバー9 の背後にガススプリング51を配置しているにも
拘らず、ベース部2 とベッド部3 との間に大きな段差、
隙間等ができることはなく、従って、使用時に乳幼児が
指を詰めたり、衣類を挟み込む等の惧れがなくなり、安
全性が著しく向上する。

【００１８】特にヒンジ25が前方に突出する前壁21の下
端下方に位置しているので、このヒンジ25の軸心廻りに
ベッド部3 を回動させても、前壁21の下端と上部カバー
27の内壁39の上端との間の隙間を最小限に抑えることが
できる。またヒンジ25は内壁39により前面から覆われて
いるので、このヒンジ25に衣類、その他の物を引っ掛け
ることもなく、使い勝手が著しく向上する。図１１は本
考案の他の実施形態を示し、ベース枠8 にナット56が溶
接され、これにベースカバー9 の前壁部21がネジ57によ
り固定されている。ベースカバー9の固定は、このよう
にしても良い。またベッド部3 の上・下カバー27,28 も
べッド枠26に対して上下からネジで固定しても良い。

【００１９】

【考案の効果】本考案によれば、所要部位に装着される
ベース部2 と、このベース部2 に、該ベース部2 から前
方に突出する使用姿勢D と、使用姿勢D から上側に回動
させて折り畳んだ折畳姿勢U との間で左右方向のヒンジ
25廻りに姿勢変更可能に枢着されたベッド部3 とを備
え、ベッド部3 を左右方向の寸法が使用姿勢D での前後
方向の寸法よりも長い横長状に構成し、このベッド部3
の後端部側の横幅内に、後端部側から前側に凹入し且つ
ヒンジ25を内蔵する切欠部42を形成し、このヒンジ25を
横幅方向の外側から覆う部分をベッド部3 側に設けてい
るので、次のような顕著な効果を奏する。即ち、ベッド
部3 を左右方向の寸法が使用姿勢Ｄでの前後方向の寸法
よりも長い横長状に構成しているので、ベッド部3 を使
用姿勢Ｄに倒して乳幼児のおむつ交換等を行う場合、乳
幼児をベッド部3 上に左右方向に寝かせて、そのベッド
部3 の手前側に保護者が立った状態で行うことができ
る。従って、ベース部2 と手前側の保護者とでベッド部
3 上の乳幼児を挟んだ状態でのおむつ交換等が可能にな
るので、ベッド部3 上の乳幼児が転落する危険性が極端
に少なくなり、従来に比較して安全性が著しく向上す
る。またおむつ交換等に際しての安全性が向上するの
で、ベッド部3 の両側に大きく突出する転落防止壁等を
設ける必要がなく、ベッド部3 自体の構造を簡単にでき
ると共に、折畳姿勢Ｕでのベッド部3 の前方への突出量
を小さくできる。しかもベッド部3 が横長状であって、
使用姿勢Ｄでのベッド部3 上に乳幼児を左右方向に寝か
せ得るようにしているので、ベッド部3 上に乳幼児を寝
かせた場合にも、乳幼児を前後方向に寝かせる従来に比
較して、その荷重の懸かる位置がヒンジ25に接近するた
め、ヒンジ25に懸かる負担を軽減でき、小型且つ簡単な
構造で十分な強度を確保できる。またベッド部3 を横長
状に構成しているので、ヒンジ25の左右両端間の間隔を
大にでき、ベッド部3 に荷重の懸かる位置がヒンジ25に
接近することと相俟って、ヒンジ25によるベッド部3 の
支持強度を十分に確保できる。更にベッド部3 の後端部
側の横幅内に、後端部側から前側に凹入し且つヒンジ25
を内蔵する切欠部42を形成し、このヒンジ25を横幅方向
の外側から覆う部分をベッド部3 側に設けているため、
ヒンジ25の外部への露出を防止でき、ベッド部3 上の乳
幼児が誤って指等をヒンジ25に挟み込む惧れがなく、安
心して安全に使用することができる。またベッド部3 側
に、ヒンジ25を横幅方向の外側から覆う部分を設けてい
るので、ベッド部3 が横長状であることから、ベース部
2 側に覆い部分を設ける場合に比較して、その覆い部分
を容易に設けることができる。従って、ベース部2 の横
方向の寸法を大きくする必要がなく、また覆い部分を設
けるためにベッド部3側の横幅方向の長さを長くする必
要もない。

【００２０】また本考案では、ベッド部3 の後端部側の
左右方向の中央部に切欠部42を形成し、ベース部2 に、
切欠部42内へと前方に突出する突出部材14を設け、この
突出部材14にヒンジ25によりベッド部3 を枢着している
ので、ベース部2 側の左右方向の寸法をベッド部3 より
も大きく構成する必要がない。従って、ベッド部3 及び
ベース部2 を含むベッド装置全体を小型化することがで
き、ベッド部3 が左右方向に収まり得るだけの余裕があ
れば、そのベース部2側を壁面1 等の所要部位に設置す
ることが可能である。つまり、壁面1 等の前側には、ベ
ッド部3 を使用姿勢Ｄに倒し得るだけの余裕があれば良
いので、設置面積が従来に比較して非常に小さくなり、
狭い場所でも十分に設置でき、しかも折畳姿勢Ｕでの突
出量が小さいことと相俟って邪魔になることも少ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態を示す使用状態の斜視図で
ある。

【図２】本考案の一実施形態を示す使用状態の側面図で
ある。

【図３】本考案の一実施形態を示す使用状態の正面図で
ある。

【図４】本考案の一実施形態を示す使用状態の平面図で
ある。

【図５】図４のａ−ａ線拡大断面図である。

【図６】図４のｂ−ｂ線拡大断面図である。

【図７】図４のｃ−ｃ線拡大断面図である。

【図８】本考案の一実施形態を示すベッド枠側の拡大平
面図である。

【図９】（Ａ）は本考案の一実施形態を示すベース枠の
正面図、（Ｂ）は（Ａ）のｄ−ｄ線断面図である。

【図１０】（Ａ）は本考案の一実施形態を示すベッド枠
の平面図、（Ｂ）は（Ａ）のｅ−ｅ線断面図である。

【図１１】本考案の他の実施形態を示すベースカバーの
取付部の断面図である。

【符合の説明】

1 壁面 2 ベース部 3 ベッド部 4 側壁部 25 ヒンジ 51 ガススプリング（付勢手段）Ｄ使用姿勢Ｕ折畳姿勢

フロントページの続き (56)参考文献特開平３−70514（ＪＰ，Ａ) 実開平３−35763（ＪＰ，Ｕ) 実公平２−23200（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A47D 7/00 A47C 17/40

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】所要部位に装着されるベース部(2) と、
このベース部(2)に、該ベース部(2) から前方に突出す
る使用姿勢(D) と、使用姿勢(D) から上側に回動させて
折り畳んだ折畳姿勢(U) との間で左右方向のヒンジ(25)
廻りに姿勢変更可能に枢着されたベッド部(3) とを備
え、ベッド部(3) を左右方向の寸法が使用姿勢(D) での
前後方向の寸法よりも長い横長状に構成し、このベッド
部(3)の後端部側の横幅内に、後端部側から前側に凹入
し且つヒンジ(25)を内蔵する切欠部(42)を形成し、この
ヒンジ(25)を横幅方向の外側から覆う部分をベッド部
(3) 側に設けたことを特徴とする乳幼児用ベッド。
【請求項２】ベッド部(3) の後端部側の左右方向の中
央部に切欠部(42)を形成し、ベース部(2) に、切欠部(4
2)内へと前方に突出する突出部材(14)を設け、この突出
部材(14)にヒンジ(25)によりベッド部(3) を枢着したこ
とを特徴とする請求項１に記載の乳幼児用ベッド。