JP2606116Y2 - トルクコンバータのロックアップピストン - Google Patents
トルクコンバータのロックアップピストンInfo
- Publication number
- JP2606116Y2 JP2606116Y2 JP4277093U JP4277093U JP2606116Y2 JP 2606116 Y2 JP2606116 Y2 JP 2606116Y2 JP 4277093 U JP4277093 U JP 4277093U JP 4277093 U JP4277093 U JP 4277093U JP 2606116 Y2 JP2606116 Y2 JP 2606116Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- piston plate
- lock
- plate
- elastic member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0221—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
- F16H2045/0226—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means comprising two or more vibration dampers
- F16H2045/0231—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means comprising two or more vibration dampers arranged in series
Description
【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車等の自動変速機
に用いられるトルクコンバータのロックアップピストン
に関する。
に用いられるトルクコンバータのロックアップピストン
に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動変速機に用いられるトルクコンバー
タとして、タービンとポンプの速度比が設定値よりも小
さくなった場合に、ロックアップピストンによって両者
を直結して動力伝達効率の低下を抑えるようにしたもの
がある。
タとして、タービンとポンプの速度比が設定値よりも小
さくなった場合に、ロックアップピストンによって両者
を直結して動力伝達効率の低下を抑えるようにしたもの
がある。
【０００３】ここで用いられるロックアップピストン
は、一般に、図４に示すように（ロックアップピストン
は、符号１で示す。）、タービンのハブ（図示せず。）
に軸方向移動可能に結合されたピストンプレート２と、
このピストンプレート２の前面外縁に接合された摩擦材
３とから成り、ピストンプレート２がその背面に油圧を
受けて前進したときに、摩擦材３がコンバータカバー４
の内側面に摩擦係合してコンバータカバー４とタービン
とを結合するようになっている。ここで、ポンプ（図示
せず。）は、コンバータカバー４に一体に形成されてい
るため、ポンプとタービンはこのロックアップピストン
１によって直結される。
は、一般に、図４に示すように（ロックアップピストン
は、符号１で示す。）、タービンのハブ（図示せず。）
に軸方向移動可能に結合されたピストンプレート２と、
このピストンプレート２の前面外縁に接合された摩擦材
３とから成り、ピストンプレート２がその背面に油圧を
受けて前進したときに、摩擦材３がコンバータカバー４
の内側面に摩擦係合してコンバータカバー４とタービン
とを結合するようになっている。ここで、ポンプ（図示
せず。）は、コンバータカバー４に一体に形成されてい
るため、ポンプとタービンはこのロックアップピストン
１によって直結される。
【０００４】尚、この技術は、例えば実開昭６２−１２
４３６３号公報等に示されている。
４３６３号公報等に示されている。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ロックアップピストン１においては、ピストンプレート
２の外縁に摩擦材３を剛的に接合した構造であるため、
図５に示すように、ピストンプレート２が油圧を受けて
変形した場合に、摩擦材３が径方向内方の端部を支点に
傾斜し、摩擦材３とコンバータカバー４との接触面積が
減少してしまう。そして、こうして摩擦材３とコンバー
タカバー４との接触面積が減少すると、コンバータカバ
ー４から摩擦材３への動力伝達効率が低下するうえ、ピ
ストンプレート２が振動して異音を発生し易くなるとい
う不具合を招く。
ロックアップピストン１においては、ピストンプレート
２の外縁に摩擦材３を剛的に接合した構造であるため、
図５に示すように、ピストンプレート２が油圧を受けて
変形した場合に、摩擦材３が径方向内方の端部を支点に
傾斜し、摩擦材３とコンバータカバー４との接触面積が
減少してしまう。そして、こうして摩擦材３とコンバー
タカバー４との接触面積が減少すると、コンバータカバ
ー４から摩擦材３への動力伝達効率が低下するうえ、ピ
ストンプレート２が振動して異音を発生し易くなるとい
う不具合を招く。
【０００６】また、これに対処する手段として、ピスト
ンプレートの板厚を厚くしたり、リブを追加してピスト
ンプレートの変形を防止することが考えられるが、こう
した場合、ロックアップピストンの大型、重量化を招く
という別の不具合を生じる。
ンプレートの板厚を厚くしたり、リブを追加してピスト
ンプレートの変形を防止することが考えられるが、こう
した場合、ロックアップピストンの大型、重量化を招く
という別の不具合を生じる。
【０００７】そこで本考案は、ピストンプレートの大
型、重量化を招くことなく、摩擦材を広い面積でもって
常時安定してコンバータカバーに接触させることのでき
るトルクコンバータのロックアップピストンを提供しよ
うとするものである。
型、重量化を招くことなく、摩擦材を広い面積でもって
常時安定してコンバータカバーに接触させることのでき
るトルクコンバータのロックアップピストンを提供しよ
うとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本考案は上述した課題を
解決するための手段として、タービンに軸方向移動可能
に結合されて、背面に作用する油圧によって前進動する
ピストンプレートと、このピストンプレートの前面に付
設されて、ピストンプレートの前進時にコンバータカバ
ーの内側面に摩擦係合する摩擦材とを備えたトルクコン
バータのロックアップピストンにおいて、前記摩擦材
を、ピストンプレートの外周縁部に同ピストンの変形を
許容するための液密性を有する環状弾性部材を介して結
合し、この環状弾性部材の外周面を、ロックアップ作動
時に高圧になるピストンプレート背面側の油圧室に臨ま
せると共に、同弾性部材の内周面を、ロックアップ作動
時に低圧になるピストンプレート前面側の油圧室に臨ま
せるようにした。
解決するための手段として、タービンに軸方向移動可能
に結合されて、背面に作用する油圧によって前進動する
ピストンプレートと、このピストンプレートの前面に付
設されて、ピストンプレートの前進時にコンバータカバ
ーの内側面に摩擦係合する摩擦材とを備えたトルクコン
バータのロックアップピストンにおいて、前記摩擦材
を、ピストンプレートの外周縁部に同ピストンの変形を
許容するための液密性を有する環状弾性部材を介して結
合し、この環状弾性部材の外周面を、ロックアップ作動
時に高圧になるピストンプレート背面側の油圧室に臨ま
せると共に、同弾性部材の内周面を、ロックアップ作動
時に低圧になるピストンプレート前面側の油圧室に臨ま
せるようにした。
【０００９】
【作用】ピストンプレートが油圧によって変形した場
合、環状弾性部材がこのピストンプレートの変形分を吸
収するため、摩擦材はピストンプレートの変形に追従し
て傾斜することなく常時一定姿勢でコンバータカバーに
接触する。また、環状弾性部材はロックアップ作動時に
内周側が低圧になる一方で外周側で高圧の作動油を受け
るため、同弾性部材の外周面が縮径方向に変形し、この
ときできた受圧面が高圧によって押圧されることで摩擦
材の外周縁部がコンバータカバー側に押し付けられる。
したがって、摩擦材はこの押し付け力を受けてその外周
域全体がコンバータカバーに均等に押接される。
合、環状弾性部材がこのピストンプレートの変形分を吸
収するため、摩擦材はピストンプレートの変形に追従し
て傾斜することなく常時一定姿勢でコンバータカバーに
接触する。また、環状弾性部材はロックアップ作動時に
内周側が低圧になる一方で外周側で高圧の作動油を受け
るため、同弾性部材の外周面が縮径方向に変形し、この
ときできた受圧面が高圧によって押圧されることで摩擦
材の外周縁部がコンバータカバー側に押し付けられる。
したがって、摩擦材はこの押し付け力を受けてその外周
域全体がコンバータカバーに均等に押接される。
【００１０】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図１〜図３に基づ
いて説明する。尚、図４，図５に示した従来のものと同
一部分には同一符号を用いるものとする。
いて説明する。尚、図４，図５に示した従来のものと同
一部分には同一符号を用いるものとする。
【００１１】図面において、１０は、本考案にかかるロ
ックアップピストンであり、４は、ポンプ（図示せ
ず。）が内部に一体に形成されたコンバータカバー、１
１は、コンバータカバー４内の前記ポンプと対峙する位
置に配置されたタービンある。コンバータカバー４は、
外側端面がエンジン側のドライブプレート１２に結合さ
れ、タービン１１は、内周部が自動変速機側のインプツ
トシャフト１３にスプライン嵌合されている。
ックアップピストンであり、４は、ポンプ（図示せ
ず。）が内部に一体に形成されたコンバータカバー、１
１は、コンバータカバー４内の前記ポンプと対峙する位
置に配置されたタービンある。コンバータカバー４は、
外側端面がエンジン側のドライブプレート１２に結合さ
れ、タービン１１は、内周部が自動変速機側のインプツ
トシャフト１３にスプライン嵌合されている。
【００１２】ロックアップピストン１０は、略円盤状に
形成されたピストンプレート２と、このピストンプレー
ト２の前面外周縁に接合された環状のゴム材１４（液密
性を有する環状弾性部材）と、このゴム材１４の前面に
リテーナプレート１５を介して接合された摩擦材３とか
ら成り、ピストンプレート２が捩りダンパー１６を介し
てタービン１１のハブ１７に軸方向移動可能に結合され
ている。そして、摩擦材３は、コンバータカバー４の内
側端面に対峙し、ピストンプレート２の前進時にコンバ
ータカバー４に摩擦係合するようになっている。また、
ピストンプレート２はその背面側の油圧室と前面側の油
圧室の圧力差（背面側のコンバータ内油圧Ｐ1と、ドレ
ーン制御される前面側の油圧Ｐ2の差圧）によって前進
動するようになっている。そして、前記環状のゴム材１
４はその外周面側がピストンプレート２の背面側の油圧
室に臨み、内周面側がピストンプレート２の前面側の油
圧室に臨んでいる。
形成されたピストンプレート２と、このピストンプレー
ト２の前面外周縁に接合された環状のゴム材１４（液密
性を有する環状弾性部材）と、このゴム材１４の前面に
リテーナプレート１５を介して接合された摩擦材３とか
ら成り、ピストンプレート２が捩りダンパー１６を介し
てタービン１１のハブ１７に軸方向移動可能に結合され
ている。そして、摩擦材３は、コンバータカバー４の内
側端面に対峙し、ピストンプレート２の前進時にコンバ
ータカバー４に摩擦係合するようになっている。また、
ピストンプレート２はその背面側の油圧室と前面側の油
圧室の圧力差（背面側のコンバータ内油圧Ｐ1と、ドレ
ーン制御される前面側の油圧Ｐ2の差圧）によって前進
動するようになっている。そして、前記環状のゴム材１
４はその外周面側がピストンプレート２の背面側の油圧
室に臨み、内周面側がピストンプレート２の前面側の油
圧室に臨んでいる。
【００１３】また、前記捩りダンバー１６は、ハブプレ
ート１８とその両側に配置されたサイドプレート１９が
複数の圧縮ばね２０を介して回動方向で弾性的に連結さ
れて成り、ハブプレート１８の内周がタービン１１のハ
ブ１７に軸方向移動可能にスプライン嵌合され、両サイ
ドプレート１９，１９が外周縁部相互を結合するリベッ
ト２１によって前記ピストンプレート２の背面に一体に
結合されている。尚、圧縮ばね２０は、ハブプレート１
８とサイドプレート１９，１９の対応する窓２２，２３
に、両者にまたがって複数個が収容されており、隣接す
る各圧縮ばね２０，２０間には、ハブプレート１８とサ
イドプレート１９，１９に対して自由に回動できる遊動
子２４の爪２５が介装され、ハブプレート１８とサイド
プレート１９，１９の相対回動時に、同一窓２２，２３
内の圧縮ばね２０が円周方向に沿って直列に作用するよ
うになっている。
ート１８とその両側に配置されたサイドプレート１９が
複数の圧縮ばね２０を介して回動方向で弾性的に連結さ
れて成り、ハブプレート１８の内周がタービン１１のハ
ブ１７に軸方向移動可能にスプライン嵌合され、両サイ
ドプレート１９，１９が外周縁部相互を結合するリベッ
ト２１によって前記ピストンプレート２の背面に一体に
結合されている。尚、圧縮ばね２０は、ハブプレート１
８とサイドプレート１９，１９の対応する窓２２，２３
に、両者にまたがって複数個が収容されており、隣接す
る各圧縮ばね２０，２０間には、ハブプレート１８とサ
イドプレート１９，１９に対して自由に回動できる遊動
子２４の爪２５が介装され、ハブプレート１８とサイド
プレート１９，１９の相対回動時に、同一窓２２，２３
内の圧縮ばね２０が円周方向に沿って直列に作用するよ
うになっている。
【００１４】以上の構成において、タービン１１とポン
プの速度比が設定値よりも小さくなり、ピストンプレー
ト２がその背面の油圧を受けて前進すると、ピストンプ
レート２の前面に取り付けられた摩擦材３がコンバータ
カバー４に摩擦係合して、ロックアップピストン１０が
コンバータカバー４とタービン１１、つまり、ポンプと
タービン１１とを直結する。
プの速度比が設定値よりも小さくなり、ピストンプレー
ト２がその背面の油圧を受けて前進すると、ピストンプ
レート２の前面に取り付けられた摩擦材３がコンバータ
カバー４に摩擦係合して、ロックアップピストン１０が
コンバータカバー４とタービン１１、つまり、ポンプと
タービン１１とを直結する。
【００１５】ここで、本考案にかかるロックアップピス
トン１０の場合、摩擦材３とピストンプレート２とをゴ
ム材１４を介して結合しているため、ロックアップ作動
時に、ピストンプレート２が背面に作用する油圧によっ
て図３に示すように変形すると、その変形に伴ってゴム
材１４が弾性変形する。その結果、ゴム材１４がピスト
ンプレート外周縁部の傾斜分を吸収することとなり、摩
擦材３はピストンプレートの傾斜にかかわらず一定姿勢
のまま安定してコンバータカバー４に摩擦係合する。し
たがって、このロックアップピストン１０を採用した場
合、ロックアップ作動時に、コンバータカバー４から摩
擦材３に効率良く動力を伝達することができるうえ、ピ
ストンプレート２の外縁部が安定してコンバータカバー
４に支持されることからピストンプレート２の振動を抑
制することができる。また、このロックアップピストン
１０は、ピストンプレート２の厚みを厚くしたり、リブ
を追加するのでなく、ピストンプレート２と摩擦材３の
間にゴム材１４を介装しただけのものであるため、ピス
トンプレート２の小型化、並び、軽量化が可能である。
トン１０の場合、摩擦材３とピストンプレート２とをゴ
ム材１４を介して結合しているため、ロックアップ作動
時に、ピストンプレート２が背面に作用する油圧によっ
て図３に示すように変形すると、その変形に伴ってゴム
材１４が弾性変形する。その結果、ゴム材１４がピスト
ンプレート外周縁部の傾斜分を吸収することとなり、摩
擦材３はピストンプレートの傾斜にかかわらず一定姿勢
のまま安定してコンバータカバー４に摩擦係合する。し
たがって、このロックアップピストン１０を採用した場
合、ロックアップ作動時に、コンバータカバー４から摩
擦材３に効率良く動力を伝達することができるうえ、ピ
ストンプレート２の外縁部が安定してコンバータカバー
４に支持されることからピストンプレート２の振動を抑
制することができる。また、このロックアップピストン
１０は、ピストンプレート２の厚みを厚くしたり、リブ
を追加するのでなく、ピストンプレート２と摩擦材３の
間にゴム材１４を介装しただけのものであるため、ピス
トンプレート２の小型化、並び、軽量化が可能である。
【００１６】さらに、本発明にかかるこのロックアップ
ピストン１０においては、摩擦材３を環状のゴム材１４
を介してピストンプレート２の外周縁部に結合している
ため、ロックアップ作動時に、ピストンプレート２の背
面側の油圧室と前面側の油圧室とをゴム材１４によって
確実に密閉し、ロックアップ状態を安定して維持するこ
とができるという利点もある。そして、さらにこのロッ
クアップピストン１０は、環状のゴム材１４の外周面側
をピストンプレート２の背面側の油圧室に臨ませる一方
で、ゴム材１４の内周面側をピストンプレート２の前面
側の油圧室に臨ませているため、ピストンプレート２の
背面側の油圧室が高圧になるロックアップ作動時には、
ゴム材１４の外周面が同油圧室の高圧の作動油を受けて
縮径方向に変形し、このときできた受圧面が作動油の圧
を受けることにより摩擦材３の背部のリテーナプレート
１５がその外周縁部をコンバータカバー４方向に押し付
けられるようになる。したがって、このとき摩擦材３は
その外周域全体をコンバータカバー４に対して均等に押
接されるようになり、コンバータカバー４から摩擦材３
にはより効率良く動力が伝達されるようになる。
ピストン１０においては、摩擦材３を環状のゴム材１４
を介してピストンプレート２の外周縁部に結合している
ため、ロックアップ作動時に、ピストンプレート２の背
面側の油圧室と前面側の油圧室とをゴム材１４によって
確実に密閉し、ロックアップ状態を安定して維持するこ
とができるという利点もある。そして、さらにこのロッ
クアップピストン１０は、環状のゴム材１４の外周面側
をピストンプレート２の背面側の油圧室に臨ませる一方
で、ゴム材１４の内周面側をピストンプレート２の前面
側の油圧室に臨ませているため、ピストンプレート２の
背面側の油圧室が高圧になるロックアップ作動時には、
ゴム材１４の外周面が同油圧室の高圧の作動油を受けて
縮径方向に変形し、このときできた受圧面が作動油の圧
を受けることにより摩擦材３の背部のリテーナプレート
１５がその外周縁部をコンバータカバー４方向に押し付
けられるようになる。したがって、このとき摩擦材３は
その外周域全体をコンバータカバー４に対して均等に押
接されるようになり、コンバータカバー４から摩擦材３
にはより効率良く動力が伝達されるようになる。
【００１７】尚、この考案の実施例は以上で述べたもの
に限るものでなく、例えば、ピストンプレート２を捩り
ダンパ１６を介さずに直接タービン１１に結合するよう
にしても良い。
に限るものでなく、例えば、ピストンプレート２を捩り
ダンパ１６を介さずに直接タービン１１に結合するよう
にしても良い。
【００１８】
【考案の効果】以上のように本考案は、コンバータカバ
ーに摩擦係合する摩擦材を、液密性を有する環状弾性部
材を介してピストンプレートの外周縁部に結合し、ピス
トンプレートが油圧によって変形してもその変形分を環
状弾性部材で吸収できるようにしたため、ピストンプレ
ートの大型、重量化を招くことなく、摩擦材の変動を少
なくすることが可能であり、さらに、この環状弾性部材
の外周面を、ロックアップ作動時に高圧になるピストン
プレート背面側の油圧室に臨ませると共に、同弾性部材
の内周面を、ロックアップ作動時に低圧になるピストン
プレート前面側の油圧室に臨ませるようにしたことか
ら、ロックアップ作動時には高圧の作動油によって環状
弾性部材の外周面を縮径方向に変形させ、このときでき
た受圧面で高圧を受けることで摩擦材の外周域全体をコ
ンバータカバーに対して均等に押接することが可能であ
る。このため、ロックアップ時には、コンバータカバー
から摩擦材に効率良く動力を伝達することができるう
え、ピストンプレートの振動に伴う異音の発生を少なく
することができる。
ーに摩擦係合する摩擦材を、液密性を有する環状弾性部
材を介してピストンプレートの外周縁部に結合し、ピス
トンプレートが油圧によって変形してもその変形分を環
状弾性部材で吸収できるようにしたため、ピストンプレ
ートの大型、重量化を招くことなく、摩擦材の変動を少
なくすることが可能であり、さらに、この環状弾性部材
の外周面を、ロックアップ作動時に高圧になるピストン
プレート背面側の油圧室に臨ませると共に、同弾性部材
の内周面を、ロックアップ作動時に低圧になるピストン
プレート前面側の油圧室に臨ませるようにしたことか
ら、ロックアップ作動時には高圧の作動油によって環状
弾性部材の外周面を縮径方向に変形させ、このときでき
た受圧面で高圧を受けることで摩擦材の外周域全体をコ
ンバータカバーに対して均等に押接することが可能であ
る。このため、ロックアップ時には、コンバータカバー
から摩擦材に効率良く動力を伝達することができるう
え、ピストンプレートの振動に伴う異音の発生を少なく
することができる。
【図１】本考案の一実施例を示す図２のＡ−Ａ線に沿う
断面図。
断面図。
【図２】同実施例を示す部分破断正面図。
【図３】同実施例を示す断面図。
【図４】従来の技術を示す断面図。
【図５】同技術を示す断面図。
２…ピストンプレート、 ３…摩擦材、 ４…コンバータカバー、 １０…ロックアップピストン、 １１…タービン、 １４…環状のゴム材（液密性を有する環状弾性部材）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16H 45/02 F16D 11/00 - 23/14
Claims (1)
- 【請求項１】 タービンに軸方向移動可能に結合され
て、背面に作用する油圧によって前進動するピストンプ
レートと、このピストンプレートの前面に付設されて、
ピストンプレートの前進時にコンバータカバーの内側面
に摩擦係合する摩擦材とを備えたトルクコンバータのロ
ックアップピストンにおいて、前記摩擦材を、ピストン
プレートの外周縁部に同ピストンの変形を許容するため
の液密性を有する環状弾性部材を介して結合し、この環
状弾性部材の外周面を、ロックアップ作動時に高圧にな
るピストンプレート背面側の油圧室に臨ませると共に、
同弾性部材の内周面を、ロックアップ作動時に低圧にな
るピストンプレート前面側の油圧室に臨ませたことを特
徴とするトルクコンバータのロックアップピストン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4277093U JP2606116Y2 (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | トルクコンバータのロックアップピストン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4277093U JP2606116Y2 (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | トルクコンバータのロックアップピストン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0712651U JPH0712651U (ja) | 1995-03-03 |
| JP2606116Y2 true JP2606116Y2 (ja) | 2000-09-25 |
Family
ID=12645212
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4277093U Expired - Fee Related JP2606116Y2 (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | トルクコンバータのロックアップピストン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2606116Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3621813B2 (ja) * | 1997-08-14 | 2005-02-16 | 株式会社エクセディ | トルクコンバータ |
| KR102215494B1 (ko) * | 2018-12-31 | 2021-02-15 | 주식회사 카펙발레오 | 차량용 토크 컨버터 |
-
1993
- 1993-08-04 JP JP4277093U patent/JP2606116Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0712651U (ja) | 1995-03-03 |
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