JP2606082Y2 - 座標情報入力装置 - Google Patents

座標情報入力装置

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JP2606082Y2
JP2606082Y2 JP1993052010U JP5201093U JP2606082Y2 JP 2606082 Y2 JP2606082 Y2 JP 2606082Y2 JP 1993052010 U JP1993052010 U JP 1993052010U JP 5201093 U JP5201093 U JP 5201093U JP 2606082 Y2 JP2606082 Y2 JP 2606082Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンピュータ等に接続
することにより、座標情報を入力するための座標情報入
力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような座標情報入力装置は、
例えば図7に示すように、構成されている。即ち、図7
において、座標情報入力装置1は、図示しないケースの
底面に一部が露出するように、フレーム部材2により回
転可能に支持された座標情報入力用のボール3と、フレ
ーム部材2内に配設され且つ該ボール3に対して互いに
直交する二方向に当接する一対のローラ4,5と、これ
ら一対のローラ4,5の回転を、それぞれ該ボール3の
X座標,Y座標の座標情報として検出するエンコーダ等
から成る検出部6,7とから構成されている。
【0003】このように構成された座標情報入力装置1
によれば、上記ボール3は、ケースの底面に取り外し可
能に嵌合されたリテーナ(図示せず)の貫通孔から、そ
の一部がケース底面に露出しており、使用者が、本座標
情報入力装置1を例えばテーブル等の作業面の上に置い
て、ケース底面を作業面に押し付けるようにして、該ケ
ースを移動させることにより、ケースの底面から露出し
たボール3を、該テーブル面との摩擦により回転させ
る。これにより、該ボール3が所望の方向に所望の回転
量だけ回動せしめられることとなる。
【0004】このようにして回転せしめられたボール3
の回転方向及び回転量は、ローラ4,5を介して各検出
部6,7により検出され、それぞれX方向,Y方向の座
標情報信号が、コンピュータ本体(図示せず)に送られ
る。かくして、該コンピュータ本体に接続されたCRT
等のディスプレイ装置の画面上にて、上記トラックボー
ル3の回転方向及び回転量に対応して、カーソル等が移
動せしめられるようになっている。
【0005】ここで、上記ボール3は、回転動作時に、
各検出部6,7のローラ4,5に対して当接することに
より、その回転運動が、空回りすることなく、確実に検
出部6,7のローラ4,5に対して伝達される必要があ
る。このため、該ボール3を各ローラ4,5の表面に対
して押圧付勢するためのガイドローラ部8が備えられて
いる。
【0006】該ガイドローラ部8は、図8,図9に示す
ように、上端に設けられた横方向に突出する支軸8aが
フレーム部材2の隅部に設けられた凹部2aの両側の内
壁にて、軸受部2b,2cに対して枢支されていて且つ
下方の自由端側が揺動可能に配設された支持部材8b
と、該支持部材8bのボール3側に回動可能に配設され
且つ該ボール3の表面に当接することにより、該ボール
の回転運動に従動する従動ローラ8cと、該支持部材8
bの外側に配設されたコイルバネ8dとから構成されて
いる。
【0007】上記コイルバネ8dは、その一端部に、支
持部材8bの自由端側に植設された突起8eが嵌入され
ると共に、その他端が、フレーム部材2に形成された平
行突起2d,2eの間に挟持されるようになっている。
これにより、該コイルバネ8dは、支持部材8bの自由
端側をボール3に向かって付勢するので、従動ローラ8
cは、ボール3をその中心方向に向かって押圧すること
になる。かくして、該ボール3は、従動ローラ8dの押
圧力に基づいて、検出部6,7のローラ4,5に対し
て、常時圧接せしめられ得ることになる。
【0008】また、図10に示すような構成の座標情報
入力装置も知られている。即ち、図10において、座標
情報入力装置10は、ガイドローラ部の一部の構成を除
いては、上述した従来の座標情報入力装置1と同様の構
成であるから、共通の部材には同じ符号を付して、その
説明を省略する。
【0009】座標情報入力装置10のフレーム2の隅部
には、コ字状の凹部2aが設けられており、この凹部2
aには、図示のようなガイドローラ部18が配設されて
いる。
【0010】このガイドローラ部18は、図11,図1
2に拡大して示すように、フレーム2の軸受部2b,2
cに対して、上端両側に設けられた支軸18aが枢支さ
れ、自由端側が回動可能に配設された支持部材18b
と、この支持部材18bのボール3側に回動可能に配設
され且つ該ボール3と当接することにより、該ボール3
の回転運動に追従する従動ローラ8cと、支持部材18
bの図面にて外側に配設されたコイルバネ19とから構
成されている。
【0011】具体的には、支持部材18bのボール3側
には、支持部材18bの側壁に水平に軸支された軸部材
18cが設けられており、この軸部材18cに対して、
上記従動ローラ8cが回転可能に装着されている。
【0012】上記支持部材18bの外側(ボール3とは
反対側)の上部領域には、ほぼ台形の形状を有するフラ
ンジ状の突出部18dが一体的に形成されており、該突
出部18dの先細になった先端部18eは、フレーム2
の側壁に形成されたスリット部2d,2e間にまで達し
ている。
【0013】この先端部18eには、図示のように、コ
イルバネ19の一端部が係止されており、該コイルバネ
19の他端は、図示のように、フレーム部材2の底板即
ち前記スリット部2d,2eの底板2fに対して係止さ
れている。これにより、該コイルバネ19は、フレーム
2のスリット部2d,2eに臨んで、支持部材18bの
フランジ状突出部18dの先端部18eから、フレーム
2の底板2fに至る間に垂直に張架されている。
【0014】このような構成の座標情報入力装置10に
よれば、コイルバネ19は、図12に拡大して示すよう
に、支持部材18bの上部を下方に向かって付勢するこ
とにより、自由端側を矢印の方向に回動させる。これに
より、支持部材18bの従動ローラ8cを図面にて右方
に付勢することになるので、該従動ローラ8cは、ボー
ル3をその中心方向に向かって押圧することになる。か
くして、該ボール3は、従動ローラ8cの押圧力に基づ
いて、検出部6,7のローラ4,5に常時接触すること
になる。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された座標情報入力装置1,10においては、
以下のような問題がある。
【0016】即ち、座標情報入力装置1においては、使
用時におけるボール3によるコイルバネ8dの変形を考
慮したとき、支持部材8bの支点とコイルバネ8dによ
る作用点との距離をできるだけ大きくするようにしてい
る。これにより、該コイルバネ8dによるボールへの予
圧荷重が所定値になるように構成されており、ボールの
回転運動が、正確に検出され得る。このため、支持部材
8b、そしてガイドローラ部8が大きくなってしまい、
座標情報入力装置1の全体が大型になってしまうという
問題があった。また、支持部材8bに対するコイルバネ
8dの作用点においては、コイルバネ8dの押圧力の方
向が、該支持部材8bの回動に伴って、該支持部材8b
に対して垂直方向からずれてしまうために、所望の押圧
力が得られなくなってしまうことがあった。
【0017】また、座標情報入力装置10においては、
支持部材18bの支点とコイルバネ19による作用点と
の距離は、水平方向であることから、支持部材18b自
体は、比較的小型に形成され得るものの、コイルバネ1
9が引張りバネであることから、組立作業が複雑で面倒
なものとなり、組立に時間がかかってしまうと共に、突
出部18dを備えることから、部品コストが高くなって
しまうという問題があった。
【0018】さらに、何れの座標情報入力装置1,10
においても、支持部材8b,18bの支軸8a,18a
は、フレーム2の上方に向かって開放した軸受部2b,
2cに対して、上方から挿入することにより組み込まれ
るようになっているので、該支軸8a,18aの上方へ
の抜けを防止するために、例えば座標情報入力装置1,
10のカバー等の裏面に、該支軸8a,18aを抑える
リブを備える必要がある。従って、カバー等の内部の構
成に、リブを備えるための設計の制限が生ずると共に、
コストが高くなってしまうという問題があった。
【0019】本考案は、以上の点に鑑み、ガイドローラ
部が、小型に構成され、且つ容易に組み立てられ得ると
共に、正確な検出が行なわれ得るようにした、座標情報
入力装置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本考案によ
れば、座標情報入力用のボールを回転可能に収容する円
形収容部と、該ボールの回転方向及び回転量を検出する
検出部と、前記ボールを該検出部に対して常時押圧付勢
するガイドローラ部とを含んでいる、座標情報入力装置
において、該ガイドローラ部は、下端に設けられた支軸
が、ケースに対して枢支されることにより、その上方の
自由端が、上記ボールの表面に対して進退可能である支
持部材と、該支持部材の上部に枢支され且つ該ボールの
表面に回動可能に当接するローラと、該支持部材の下端
から該ローラのボールとは反対側に回り込むように湾曲
して使用時に垂直になるように一体に形成された鍔部
と、該鍔部のボールとは反対側にてケースから立ち上が
っていて且つ上端がボールの方向に僅かに突出している
係止部材と、該鍔部と係止部材の間に係止されることに
より、該支持部材の上部をボールの方向に向かって押圧
付勢する弾性部材とを備えていることを特徴とする、座
標情報入力装置により、達成される。
【0021】本考案による座標情報入力装置は、好まし
くは、上記支持部材の支軸のための軸受部が、ケースに
設けられた上に向かって開放したU字状の溝部と、該溝
部の外側に設けられ且つ上端が内側に向かって突出した
突起を備えているフック部とから構成されている。
【0022】さらに、本考案による座標情報入力装置
は、好ましくは、上記支持部材の支軸が、その先端の下
側に斜めに切り欠かれた斜面を備えている。
【0023】
【作用】上記構成によれば、ガイドローラ部の支持部材
の下端に設けられた支軸が、ケースに対して枢支される
と共に、ボール挿入前の状態では、支持部材は、上端
が、ボール側に向かって移動可能であるので、上方から
容易に弾性部材を装着することが可能であり、組立が簡
単に行なわれ得る。
【0024】また、弾性部材は支持部材の鍔部に対して
当接することから、支持部材自体は、小さく形成するこ
とが可能であり、全体が小型に構成され得ることにな
る。
【0025】さらに、支持部材の鍔部は、支持部材に枢
着されたローラがボールに当接した状態にて、垂直にあ
るように形成されているので、弾性部材は、該鍔部に対
してほぼ直角に当接することになり、ローラがボールに
対して常に所定の押圧力で当接することになる。従っ
て、ボールの回転が正確に検出され得ることになる。か
くして、常に正確な座標情報の入力が行なわれ得ること
となる。
【0026】また、上記支持部材の支軸のための軸受部
が、ケースに設けられた上に向かって開放したU字状の
溝部と、該溝部の外側に設けられ且つ上端が内側に向か
って突出した突起を備えているフック部とから構成され
ている場合には、軸受部が、押し切り駒,傾斜ピン等を
利用することにより、上下方向に金型を抜くことによ
り、成形され得るので、ケースに対して一体成形され得
ることになり、部品点数が少なくなるので、部品コスト
及び組立コストが低減され得ることになる。
【0027】さらに、上記支持部材の支軸が、その先端
の下側に斜めに切り欠かれた斜面を備えている場合に
は、該支軸を上記軸受部の溝部内に挿入する際に、フッ
ク部が、該支軸の斜面によって外側に押動され得るの
で、支持部材の軸受部への取付が容易に行なわれ得るこ
とになる。
【0028】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて、本考
案を詳細に説明する。図1は、本考案による座標情報入
力装置の一実施例を示しており、座標情報入力装置20
は、ケース本体20aの底面に一部が露出するように、
円形収容部21により回転可能に支持された座標情報入
力用のボール22と、該ボール22に対して互いに直交
する二方向に当接する一対のローラ23,24と、これ
ら一対のローラ23,24の回転を、それぞれ該トラッ
クボール22のX座標,Y座標の座標情報として検出す
るエンコーダ等から成る検出部25,26とから構成さ
れている。図中、43は円板状のエンコーダ、48は発
光部及び受光部からなるフォトカプラ44,47及びそ
の他の必要な部品を実装したプリント基板である。
【0029】さらに、上記ボール22が、回転動作時に
各検出部25,26に対応するローラ23,24に対し
て円形収容部21の開口21b及び21cを介して当接
せしめられることにより、その回転運動が、空回りする
ことなく、確実にローラ23,24に対して伝達される
ように、該ボール22を各ローラ23,24の表面に対
して押圧付勢するためのガイドローラ部27が備えられ
ている。
【0030】以上の構成は、図7乃至図12に示した従
来の座標情報入力装置1,10と同様の構成であるが、
従来の座標情報入力装置とは異なり、本考案実施例によ
る座標情報入力装置20においては、上記円形収容部2
1、各検出部25,26及びガイドローラ部27は、ケ
ース本体20aに対して一体成型された実施例を示して
いる。
【0031】即ち、本考案実施例による座標情報入力装
置20においては、上記ガイドローラ部27は、図3乃
至図5に示すように、下端に設けられた横方向に突出す
る支軸28aがケース本体20aの底面に一体成型され
た軸受部29に対して枢支されていて、且つ上部が揺動
可能に配設されていると共に、その下端から後述する従
動ローラ30のボール22とは反対側に回り込むように
湾曲して使用時に垂直になるように一体に形成された鍔
部28bを備えた支持部材28(図3及び図5参照)
と、該支持部材28のボール22側に回動可能に配設さ
れ、且つ円形収容部21の開口21dを介して該ボール
22の表面に当接することにより、該ボール22の回転
運動に従動する従動ローラ30と、該支持部材28の外
側に配設されたコイルバネ31とから構成されている。
ここで、該支持部材28の支軸28aは、図5(B)に
示すように、その先端の下側が斜めに切り欠かれてい
る。
【0032】ここで、上記軸受部29は、図3及び図4
に示すように、該支持部材28の両側にて、上方に向か
って開放したU字状の溝部29a,29bと、該溝部2
9a,29bの外側にて、溝部29a,29bの方向に
突出した突起を有するフック部29c,29dとから構
成されている。
【0033】これにより、支持部材28は、その支軸2
8aが、上記フック部29c,29dを外側に向かって
押しながら、溝部29a,29b内に挿入されることに
より、軸受部29に対して取り付けられる。この際、該
支軸28aの下側が斜めに切り欠かれていることによ
り、円滑に挿入が行なわれ得る。
【0034】従って、該支持部材28は、該溝部29
a,29bによって、前後方向及び下方に対して、移動
しないように保持されると共に、フック部29c,29
dの突起が、該支軸29aを上方から抑えることによ
り、所定位置にて固定保持され得ることになる。
【0035】尚、上記軸受部29は、その溝部29a,
29b及びフック部29c,29dが、形成の際に上下
方向に金型を抜くことが可能であるため、ケース本体2
0aに対して容易に一体成形され得るようになってい
る。
【0036】上記コイルバネ31は、その一端部に、支
持部材28の鍔部28bに備えられた突起28cが嵌入
されると共に、その他端が、ケース本体20aから一体
的に垂直に立ち上がるように形成された係止部材32に
よって、係止され得るようになっている。この係止部材
32は、図3に示すように、上記軸受部29のボール2
2とは反対側にて、該ケース本体20aから垂直方向に
立ち上がっていると共に、両側の側壁及び上端の係止部
32aがボール22の方向に僅かに突出している。
【0037】このような係止部材32は、係止部32a
が、押し切り駒の方法によって、形成され得るが、他の
箇所の形成時の例えば傾斜ピン等との干渉がない場合に
は、例えば図5に示すように、係止部32bが、傾斜ピ
ンによって形成され得る。尚、図5においては、係止部
材32の係止部32bは、コイルバネ31の他端の内部
に嵌入し得るように構成されている。
【0038】本考案による座標情報入力装置10は、以
上のように構成されており、支持部材28を取り付ける
場合、先づ支持部材28の回転軸に対して従動ローラ3
0を装着しておく。この状態から、支持部材28を円形
収容部21の上方から軸受部29に接近させ、該支持部
材28の支軸28aを、軸受部29に装着する。この
際、該支軸28aの先端の下側が斜めに切り欠かれてい
ることから、該支軸28aは、フック部29c,29d
を外側に変形させながら、容易に溝部29a,29b内
に挿入され得る。このようにして、支持部材28を軸受
部29に取り付けた後、該支持部材28をボール22側
に回動させて、その鍔部28bと係止部材32の間に、
コイルバネ31を挿入する。この際、該鍔部28bは、
斜め上方に向いているので、その突起28cをコイルバ
ネ31の一端部内に容易に嵌入させることが可能であ
る。
【0039】その後、コイルバネ31の他端部を係止部
材32の係止部32aの下方に押し込むことにより、該
コイルバネ32の他端部は、該係止部材32内に収容さ
れ、上端の係止部32aと両側の側壁によって挟持さ
れ、横方向にずれないように保持され得ることになる。
最後に、ケース本体20aの底面からボール22をセッ
トすることにより、該ボール22の表面が、従動ローラ
30を押動する。これによって、支持部材28が回動せ
しめられ、その鍔部28bが、ほぼ垂直になる。この状
態において、コイルバネ31は互いにほぼ平行に且つ垂
直に位置する鍔部28b及び係止部材32の側壁によっ
て挟持され、保持され得ることになる。
【0040】このように組み立てられた座標情報入力装
置20は、ボール22が、ケース本体20aの底面に取
り外し可能に嵌合されたリテーナ(図示せず)の貫通孔
から、その一部がケース底面に露出しており、使用者
が、本座標情報入力装置20を例えばテーブル等の作業
面の上に置いて、ケース底面を作業面に押し付けるよう
にして、該ケースを移動させることにより、ケースの底
面から露出したボール22を、該テーブル面との摩擦に
より回転させる。これにより、該ボール22が所望の方
向に所望の回転量だけ回動せしめられることとなる。
【0041】その際、該コイルバネ31が、支持部材2
8の自由端側をボール22に向かって付勢することによ
り、従動ローラ30は、ボール22をその中心方向に向
かって押圧することになる。これにより、該ボール22
は、従動ローラ30の押圧力に基づいて、検出部15,
16のローラ13,14に対して、常時圧接せしめられ
得ることになる。かくして、常に正確な座標情報の入力
が行なわれ得ることとなる。
【0042】図6は、係止部材32の変形例を示し、ケ
ース本体20aから一体的に垂直に立ち上げられて凹状
に形成され、上端近傍をボール22の方向に突出する係
止部32bを、押し切り駒、及び図中一点鎖線で示すよ
うに、傾斜ピンを抜く方法によって形成されたもので、
容易に一体成型でき、第一の実施例と同様に、係止部材
32の係止部32bにコイルバネ31の他端を嵌装する
ことによって、その組み立て作業が容易、且つコイルバ
ネ31がボール22に向かって確実に付勢することがで
きることとなり、第一の実施例と同様な作用、効果を奏
するものである。
【0043】尚、上述した各実施例においては、上記円
形収容部21、各検出部25,26及びガイドローラ部
27は、ケース本体20aに一体成型した例を示した
が、従来例と同様にケース本体20aとは別に、フレー
ム部材2に上記円形収容部21、各検出部25,26及
びガイドローラ部27を形成しても同様に効果が得られ
るものであり、その説明は省略する。
【0044】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、ガ
イドローラ部が、小型に構成され、且つ容易に組み立て
られ得ると共に、正確な検出が行なわれ得るようにし
た、極めて優れた座標情報入力装置が提供され得ること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による座標情報入力装置の一実施例を示
し、(A)及び(B)は斜視図である。
【図2】図1の座標情報入力装置の平面図である。
【図3】図2におけるガイドローラ部を示すA−A線断
面図である。
【図4】図2におけるガイドローラ部を示すB−B線断
面図である。
【図5】図1の座標情報入力装置における支持部材を示
し、(A)は正面図,(B)は側面図、及び(C)は底
面図である。
【図6】本考案による座標情報入力装置の他の例を示
し、係止部材の他の形成例を示す(A)は平面図、及び
(B)は断面図である。
【図7】従来の座標情報入力装置の一例の概略平面図で
ある。
【図8】図7の座標情報入力装置のガイドローラ部を示
す拡大斜視図である。
【図9】図8のガイドローラ部の概略側面図である。
【図10】従来の座標情報入力装置の他の例の概略平面
図である。
【図11】図10の座標情報入力装置のガイドローラ部
を示す拡大斜視図である。
【図12】図11のガイドローラ部の概略側面図であ
る。
【符号の説明】
20 座標情報入力装置 20a ケース本体 21 円形収容部 22 ボール 23,24 ローラ 25,26 検出部 27 ガイドローラ部 28 支持部材 28a 支軸 28b 鍔部 28c 突起 29 軸受部 29a,29b 溝部 29c,29d フック部 30 従動ローラ 31 コイルバネ 32 係止部材 32a 係止部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座標情報入力用のボールを回転可能に収
    容する円形収容部と、該ボールの回転方向及び回転量を
    検出する検出部と、前記ボールを該検出部に対して常時
    押圧付勢するガイドローラ部とを含んでいる、座標情報
    入力装置において、 該ガイドローラ部は、下端に設けられた支軸が、ケース
    に対して枢支されることにより、その上方の自由端が、
    上記ボールの表面に対して進退可能である支持部材と、
    該支持部材の上部に枢支され且つ該ボールの表面に回動
    可能に当接するローラと、該支持部材の下端から該ロー
    ラのボールとは反対側に回り込むように湾曲して使用時
    に垂直になるように一体に形成された鍔部と、該鍔部の
    ボールとは反対側にてケースから立ち上がっていて且つ
    上端がボールの方向に僅かに突出している係止部材と、
    該鍔部と係止部材の間に係止されることにより、該支持
    部材の上部をボールの方向に向かって押圧付勢する弾性
    部材とを備えていることを特徴とする、座標情報入力装
    置。
  2. 【請求項2】上記支持部材の支軸のための軸受部が、ケ
    ースに設けられた上に向かって開放したU字状の溝部
    と、該溝部の外側に設けられ且つ上端が内側に向かって
    突出した突起を備えているフック部とから構成されてい
    ることを特徴とする、請求項1に記載の座標情報入力装
    置。
  3. 【請求項3】上記支持部材の支軸が、その先端の下側に
    斜めに切り欠かれた斜面を備えていることを特徴とす
    る、請求項1または2に記載の座標情報入力装置。
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