JP2606021B2 - 洋風便器の製造方法 - Google Patents
洋風便器の製造方法Info
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Classifications
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E03—WATER SUPPLY; SEWERAGE
- E03D—WATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
- E03D2201/00—Details and methods of use for water closets and urinals not otherwise provided for
- E03D2201/40—Devices for distribution of flush water inside the bowl
Landscapes
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
- Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
Description
した洋風便器の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】第2〜4図に示す如く、洋風便器1の便
鉢2の上縁にはリム通水路3が設けられており、該リム
通水路3の底面3aには洗浄水の小孔状の流出孔4が設
けられている。なお、第2図は便鉢2の上縁部の断面斜
視図である。 【0003】従来の陶器製の洋風便器の製造方法におい
ては、本体部5と上面部6とをそれぞれ別々に泥しょう
鋳込み法により成形しておき、両者を貼り合せることに
より完成体形状とし、その後、施釉及び焼成して製品と
する。 【0004】このように本体部5と上面部6とを別々に
製作するのは、リム通水路3に小孔状の洗浄水の流出孔
4を形成するからである。即ち、この小孔状の流出孔4
を形成するためには、上面部6を成形するための石膏型
に、該流出孔4を形成するための多数の棒を差し立てて
おき、脱型後に棒を成形体(グリーン体)からひき抜
く。このような棒を石膏型に差し立てるためには、上面
部6を成形する石膏型と本体部5を成形する石膏型とを
別々としておく必要がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法によっ
て製造された洋風便器においては、流出孔4が詰まった
りしたときの該流出孔4の清掃がきわめて困難であっ
た。また、リム通水路3内に異物が入り込んだ場合に
は、取り出すことができなかった。 【0006】上記従来の洋風便器の製造方法において
は、棒を石膏型に差し立てる必要があり、成形に著しく
手間がかかっていた。また、本体部5と上面部6との接
合部7での貼り合わせ不良が生じ易い;流出孔4の部分
に亀裂が入り易い;などの問題があり、製造歩留りが低
い。 【0007】また、従来にあっては、乾燥収縮や焼成収
縮のために、流出孔4の位置や孔径が設計値通りになら
ないことがあった。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の洋風便器の製造
方法は、便鉢の上縁にリム通水路が設けられており、 該
リム通水路の底面に、該通水路方向に延在する開放口が
設けられ、 該開放口からプラスチック製の通水管が該リ
ム通水路内に挿入されており、 該通水管の底面に洗浄水
の流出口が設けられている洋風便器を製造する方法であ
って、前記通水管以外の部分を泥しょう鋳込み法により
一体に成形しておき、施釉及び焼成後に、前記通水管を
前記開放口を通して前記リム通水路に挿入することを特
徴とするものである。 【0009】 【作用】本発明の洋風便器の製造方法においては、リム
通水路の底面の開放口を通してプラスチック製の通水管
をリム通水路に挿入している。従って、この方法により
製造された洋風便器にあっては、該開放口からこの通水
管を取り出して流出孔を清掃でき、また、通水管を新品
と交換することもできる。 【0010】本発明の洋風便器の製造方法では、陶器部
分についてはリム通水路や便鉢を含めてすべて一体に泥
しょう鋳込み法によって成形する。この製造方法では、
リム通水路の流出孔を形成するための棒の差し立てが不
要であり、簡易な形状の割り型を組み合わせて洋風便器
の全体を一体成形できる。 【0011】従って、従来の如く洋風便器の本体部と上
面部とを貼り合せることが不要である。もちろん、両者
の接合不良という事態も生じない。 【0012】また、本発明方法にあっては、リム通水路
の陶器部分に小孔状の流出孔を設けないところから、製
造工程において、流出孔の部分に亀裂が入るということ
も全くない。 【0013】本発明方法では、リム通水路の底面の開放
口を通してプラスチックの通水管をリム通水路内に挿入
する。このプラスチックの通水管は、金型成形すること
により正確に設計通りの寸法のものとなっており、流出
孔の位置や孔径も正確に設計通りとすることができる。 【0014】 【実施例】以下図面を参照して実施例について説明す
る。第1図は本発明の実施例に係る方法により製造され
た洋風便器の要部断面を示す斜視図である。第5図は実
施例に係る方法により製造された洋風便器の平面図、第
6図は通水管の組立方法を示す斜視図である。 【0015】本実施例方法により製造された洋風便器1
Aにおいては、リム通水路3Aは、その底面部分が開放
口8となっている。本実施例方法では、このリム通水路
3A内にプラスチック製の通水管9、10を該開放口8
を通して挿入する。 【0016】第6図に示す如く、通水管9、10は、リ
ム通水路3Aを半周するアーチ形状のものであり、各通
水管9、10の基端側は三股管11の分岐先端11a、
11bに連結される。通水管10の先端には接合部10
aが設けられており、通水管9の先端に対し連結可能と
されている。三股管11は、第5図に示す如く、洋風便
器1Aの後部上面の洗浄水受け入れ孔12からの水をリ
ム通水路3Aに導くためのものであり、便鉢2内から後
方に向って洗浄水流路内に挿入される。 【0017】各通水管9、10の底面部分には洗浄水の
流出孔13が所定間隔をおいて穿設されている。 【0018】この洋風便器1Aは、リム通水路3Aが開
放口9をその底面に有するものである。この洋風便器1
Aを製造する場合、このリム通水路3Aや便鉢2の部分
を含めて陶器部分についてはすべて一体に泥しょう鋳込
み法によって成形する。この製造方法においては、従来
例の流出孔4を形成するための棒の差し立てが不要であ
り、簡易な形状の割り型を組み合わせ、洋風便器1Aの
全体を一体成形することができる。従って、従来の如く
洋風便器の本体部と上面部とを貼り合せることが不要で
あり、両者の接合不良という事態も生じない。また、流
出孔4を形成するための棒の差し立て作業が不要であ
り、上記の如く接合部7における接合が不要であること
と相まって、成形作業がきわめて容易となる。加えて、
従来に見られた小孔状の流出孔4付近の陶器の亀裂も全
く生じない。 【0019】このプラスチック製の通水管9、10は、
金型成形によりきわめて正確に設計通りの寸法に仕上げ
ることができ、流出孔13の位置や孔径も正確に設計通
りとなる。 【0020】この製造方法によって製造された洋風便器
1Aにあっては、プラスチック製の通水管9、10を取
り出して流出孔13や通水管9、10内を清掃すること
ができる。また、通水管9、10を新品と交換すること
もできる。なお、三股管11についても同様に清掃や交
換を行える。 【0021】第7図は本発明の別の実施例方法に用いら
れる通水管9の断面斜視図である。この通水管9では、
流出孔13の部分にノズル14が設けられている。この
ように、本発明では通水管9、10をプラスチックによ
り成形しているため、各種形状の流出孔を容易かつ正確
に成形することができる。 【0022】上記実施例ではロータンクを後部上面に載
置するタイプの洋風便器が示されているが、本発明は上
記以外の各種のタイプの洋風便器の製造方法に適用でき
ることは明らかである。本発明において、通水管を構成
するプラスチックとしては、ある程度の可撓性を有した
ものが好適である。 【0023】 【発明の効果】以上の通り、本発明方法により製造され
た洋風便器は、プラスチック製の通水管をリム通水路に
挿入しているものであり、この通水管を取り出して流出
孔を清掃したり、通水管内部を清掃することもできる。
また、通水管を新品と交換することもできる。 【0024】本発明の洋風便器の製造方法にあっては、
陶器部分については一体成形するため、成形歩留りがき
わめて高い。また、従来の洋風便器の製造方法に見られ
た流出孔近傍における亀裂発生もない。 【0025】本発明方法では、プラスチック製の通水管
を採用しているから、流出孔の位置や孔径を正確に設計
通りとすることができる。また、流出孔にノズルを有し
た通水管を採用することもできる。
風便器の要部の断面斜視図である。 【図2】従来の洋風便器の要部を示す断面斜視図であ
る。 【図3】従来の洋風便器の側面図である。 【図4】従来の洋風便器の正面図である。 【図5】本発明の実施例に係る方法により製造された洋
風便器の平面図である。 【図6】通水管の組立方法を示す斜視図である。 【図7】別の実施例方法に用いられる通水管の要部構成
を示す断面斜視図である。 【符号の説明】 1、1A 洋風便器 2 便鉢 3、3A リム通水路 4 流出孔 5 本体部 6 上面部 7 接合部 8 開放口 9、10 通水管 11 三股管 13 流出孔 14 ノズル
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 便鉢の上縁にリム通水路が設けられてお
り、 該リム通水路の底面に、該通水路方向に延在する開放口
が設けられ、 該開放口からプラスチック製の通水管が該リム通水路内
に挿入されており、 該通水管の底面に洗浄水の流出口が設けられている 洋風
便器を製造する方法であって、 前記通水管以外の部分を泥しょう鋳込み法により一体に
成形しておき、施釉及び焼成後に、前記通水管を前記開
放口を通して前記リム通水路に挿入することを特徴とす
る洋風便器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3243415A JP2606021B2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 洋風便器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3243415A JP2606021B2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 洋風便器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0579090A JPH0579090A (ja) | 1993-03-30 |
JP2606021B2 true JP2606021B2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=17103529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3243415A Expired - Lifetime JP2606021B2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 洋風便器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606021B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11639599B2 (en) | 2019-02-28 | 2023-05-02 | Kohler Co. | Fluid connector for toilet |
Families Citing this family (3)
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DE202007016854U1 (de) * | 2007-11-30 | 2008-02-21 | Villeroy & Boch Ag | Spülwassereinrichtung für ein Toilettenbecken |
CN105804196B (zh) * | 2016-03-21 | 2018-06-29 | 四川中邦模具有限公司 | 一种用于全塑料座便器的注塑成型冲水道 |
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Family Cites Families (3)
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JPS57193766U (ja) * | 1981-05-29 | 1982-12-08 | ||
JPS60181479U (ja) * | 1984-05-14 | 1985-12-02 | アサヒ衛陶株式会社 | 簡易水洗便器用洗浄管 |
PH24569A (en) * | 1985-10-28 | 1990-08-03 | Kohler Co | Toilet rim water distributor |
-
1991
- 1991-09-24 JP JP3243415A patent/JP2606021B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11639599B2 (en) | 2019-02-28 | 2023-05-02 | Kohler Co. | Fluid connector for toilet |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0579090A (ja) | 1993-03-30 |
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