JP2800354B2 - 衛生陶器のトラップ接着成形方法 - Google Patents

衛生陶器のトラップ接着成形方法

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JP2800354B2 JP7486290A JP7486290A JP2800354B2 JP 2800354 B2 JP2800354 B2 JP 2800354B2 JP 7486290 A JP7486290 A JP 7486290A JP 7486290 A JP7486290 A JP 7486290A JP 2800354 B2 JP2800354 B2 JP 2800354B2
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靖夫 平川
悟 斉藤
善郎 縄本
康次郎 進
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東陶機器株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水洗式大便器等の衛生陶器の生素地成形体
の成形方法、詳しくはトラップ接着成形方法に関する。
〔従来の技術〕 第3図及び第4図に、従来例における水洗式大便器の
縦断面図と平面図を示す。従来、水洗式大便器等の衛生
陶器の生素地成形体は、ボール部30と外周部34とトラッ
プ部31とは一体で成形し、リム部32及び付属板30aは別
成形した後で接着している。また、ボール部30,外周部3
4及びトラップ部31のボール部30に近い一部分を一体で
成形し、リム部32及び付属板30aを接着し、乾燥,施
釉,焼成した後、該トラップ部の下端と汚水管に続く床
・壁面に近いトラップ部分の上端を合成樹脂等で製作し
たトラップを接着剤等で接着・シールすることにより、
トラップ部31の全体を形成させて製品とする場合もあ
る。
第5図及び第6図に、従来例における水洗式小便器の
縦断面図と平面図を示す。この小便器等の衛生陶器の生
素地成形体は、ボール部33及び外周部35とトラップ部36
とは一体で成形し、リム部37は別成形して接着するか、
ボール部33とトラップ部36とリム部37と外周部35とを一
体で成形する場合がある。
そして、それぞれの部所を成形するために、中型及び
底型に複数の割型を組合せた型と側型を型組みし、得ら
れた鋳込み空間の中に泥漿を流し込み、泥漿が所定の厚
さに着肉後、余剰泥漿を排出し、型ばらしして脱型し、
生素地成形体を得る成形方法を採っている。トラップ部
は中型及び底型に複数の割型を組込んだ部所で得られる
ようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記従来の一体成形方法では、複数の割型
を複雑に型組み,型ばらし,脱型するため、時間と熟練
を要するという欠点があった。また、複数の割型を組込
み成形する方法では、割型を抜く方向が限られるため、
トラップ形状が規制されていた。そのため、トラップの
一部分を合成樹脂等で製作し、接続させて形状変更等を
実施していたが、継目があるためスムーズな排水ができ
難くい。このように、従来では、スムーズな排水のでき
るトラップ形状を備え、かつ自由なデザインの大便器,
小便器等の外観形状が選択できないという欠点があっ
た。
更に、トラップ部とボール部の間の狭い場所に複数の
割型を型組みするため、型ばらしした後の生素地成形体
の切れやはみ出し等の手当てがやりにくいという欠点が
あった。
本発明は、上記の欠点に鑑みてなされたもので、これ
らの欠点を全て解消することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の衛生陶器のトラップ接着成形方法は、その目
的を達成するために、ボール部と、このボール部に連通
するトラップ部を備えた衛生陶器の泥漿鋳込み成形にお
いて、ボール部のトラップ部に近い一部分を除くボール
部と外周部とが一体となった生素地成形体を成形し、そ
の中に、別成形された前記ボール部のトラップ部に近い
一部分とトラップ部とが一体となった生素地成形体をセ
ットし、その接合部を接着材で接着した後、フランジ部
を接着材で接着し固定させ、乾燥・施釉・焼成して衛生
陶器を得ることを特徴とする。
〔作用〕
本発明の衛生陶器のトラップ接着成形方法によると、
中型と側型と底型とを型組して、鋳込み空間に泥漿を流
し込んで、ボール部のトラップ部に近い一部分を除くボ
ール部と外周部とを形成する生素地成形体を得る。次い
で、前記ボール部の一部分とトラップ部とリブ部とが一
体に形成される型を型組みし、泥漿鋳込み成形にて生素
地成形体を得る。次いで、底型と中型を外し、生素地成
形体と生素地成形体とのボール接着面で接着し、次いで
フランジ部を接着し、接着面を手当てした後にリム部等
を接着して乾燥させ、施釉,焼成することによって複雑
な型組み,型ばらし作業等を施すことなく、接着成形作
業によって衛生陶器の成形がスムースに進められる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、本発明の特徴を実施例に
基づいて具体的に説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す水洗式大便器の一部
断面を含む全体斜視図である。
第1図において、水洗式大便器1は、リム部2,ボール
部3,トラップ部4,外周部10,フランジ部5等で構成され
ている。
このように構成された水洗式大便器1は、衛生陶器と
して泥漿鋳込み法によって成形される。
まず、図示しない中型と側型と底型とをそれぞれ6,7,
8方向から型組みして得られた鋳込み空間の中に泥漿を
流し込み、その泥漿が所定の厚さに着肉後、余剰泥漿を
排出し型ばらしして脱型する。ここで、ボール部3のボ
ール接着面13で分割されるトラップ部4に近い一部分9
を除くボール部3と外周部10とを形成する生素地成形体
(Aとする)を得る。これらの中型と底型は、ボール部
3のトラップ部4に近い一部分9を除くボール部3と、
外周部10とを形成する型を使用する。
一方、ボール接着面13で分割されるボール部3のトラ
ップ部4に近い一部分9と、トラップ部4及び一対のリ
ブ部11、すなわちトラップ補助板とが一体になって形成
される図示しない左右型を型組みし、泥漿鋳込成形によ
って生素地成形体(Bとする)を得る。なお、一対のリ
ブ部11は別成形して接着してもよい。
次に底型と中型を外し、ボール部3のボール面に倣っ
た形状のボール部3の表面を受ける受栃、すなわちボー
ル受栃(図示せず)で生素地成形体Aを受け、側型が外
され脱型された状態で外周部10で囲まれた中空部に生素
地成形体Bを、ボール接着面13と図示しないボール受栃
のトラップ当接部で奥行方向のガイドとし、リブ部11で
幅方向のガイドとしてボール接着面13に泥漿を塗布して
接着し、ボール接着面13の手当てをボール部3下側より
実施する。ボール部3を分割するボール接着面13は接着
面が小さくボール部3の裏面からの手当てがやりやすい
箇所であれば、これに限られない。なお、リブ部11の外
周部側の両サイドは接着しない。
次にトラップ部4の先端に別成形したフランジ部5を
泥漿で接着する。
次に上部から図示しない底受栃を載せて、転回させ、
ボール受栃12を外す。次にボール接着面13の手当てをボ
ール部3上側より実施する。次に、別成形したリム部2
及び付属板12を泥漿で接着する。そして、全体を乾燥さ
せた後、施釉,焼成して製品化する。
第2図は本発明の他の実施例を示す水洗式小便器の一
部断面を含む全体斜視図である。
第2図において、水洗式小便器15は、ボール部16,リ
ム部17,トラップ部18,フランジ部19等で構成されてい
る。
このように構成された水洗式小便器15も、衛生陶器と
して泥漿鋳込み法によって成形される。
まず、図示しない中型と側型と底型とバック型をそれ
ぞ20,21,22,23方向から型組みして得られた鋳込み空間
の中に泥章を流し込み、泥漿が所定の厚さに着肉後、余
剰泥漿を排出し、型ばらしして脱型し、ボール部16のト
ラップ部18を形成する一部分24を除くボール部16とリム
部17と外周部25とを形成する生素地成形体(Cとする)
を得る。これらの中型及び底型は、ボール部16のボール
接着面27で分割されるトラップ部18に近い一部分24を除
くボール部16と外周部25とを形成する型を使用する。
次にボール部16のボール接着面27で分割されるトラッ
プ部18に近い一部分24と、トラップ部18及び一対のリブ
部26、すなわちトラップ補助板とが一体となって形成さ
れる図示せぬ左右型を型組みし、泥漿鋳込み成形方法に
て生素地成形体(Dとする)を得る。なお、一対のリブ
部26は、別成形で接着してもよい。
次にバック型と底型を外し、バック面を受ける受栃す
なわち、バック受栃で生素地成形体Cを受け、中型と側
型とが外され脱型された状態で、底型を外して得られた
中空部に、生素地成形体Dをボール接着面27とリブ部26
をガイドとしてボール接着面27に泥漿を塗布し、接着
し、その後ボール接着面27の手当てをボール部16の上下
両側より実施する。ボール部16を分割するボール接着面
27は接着面が小さく、ボール部16の裏面からの手当てが
やりやすい箇所であればこれに限らない。なおリブ部26
の外周部側の両サイドは接着しない。
次に、トラップ部18の先端に別成形したフランジ部19
を泥漿で接着する。
次にバック受栃に生素地成形体Cを載置したまま半乾
燥させ、バック受栃を外し、フランジ部19を下にして立
てて、底受栃で受けて乾燥させる。
そして、乾燥させた後、施釉,焼成して製品化する。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば次のような効果
を奏する。
(1)従来のようにトラップ部を、一体成形法でなく接
着成形法で成形するので割型が不要となり、従来のよう
な複雑な型組み,型ばらし,脱型が作業不要となって成
形作業の能率が向上する。
(2)トラップ部に継目が無いために、スムースな排水
ができる。
(3)トラップ部とボール部との間の狭い場所での手当
てが不要となるため、手当て作業がやり易くなる。
(4)複数の割型を組込む複雑な成形方法ではないため
に、トラップ形状が規制されないので、自由な外観形状
のデザインが選択できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す水洗式大便器の一部断
面を含む全体斜視図、第2図は本発明の他の実施例を示
す水洗式小便器の一部断面を含む全体斜視図、第3図は
従来例における水洗式大便器の縦断面図、第4図は同平
面図、第5図は従来例における水洗式小便器の縦断面
図、第6図は同平面図である。 2,17:リム部、3,16:ボール部 4,18:トラップ部、5,19:フランジ部 9,24:ボール部のトラップ部に近い一部分 10,25:外周部、11,26:リブ部 13,27:ボール接着面 12:付属板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 進 康次郎 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28B 1/00 - 1/54 B28B 11/00 - 19/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボール部と、このボール部に連通するトラ
    ップ部を備えた衛生陶器の泥漿鋳込み成形において、ボ
    ール部のトラップ部に近い一部分を除くボール部と外周
    部とが一体となった生素地成形体を成形し、その中に、
    別成形された前記ボール部のトラップ部に近い一部分と
    トラップ部とが一体となった生素地成形体をセットし、
    その接合部を接着材で接着した後、フランジ部を接着材
    で接着し固定させ、乾燥・施釉・焼成して衛生陶器を得
    ることを特徴とする衛生陶器のトラップ接着成形方法。
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