JP2605990Y2 - ディスクジャケット - Google Patents

ディスクジャケット

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JP2605990Y2
JP2605990Y2 JP1993038570U JP3857093U JP2605990Y2 JP 2605990 Y2 JP2605990 Y2 JP 2605990Y2 JP 1993038570 U JP1993038570 U JP 1993038570U JP 3857093 U JP3857093 U JP 3857093U JP 2605990 Y2 JP2605990 Y2 JP 2605990Y2
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Japan
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勝実 露木
薦野介 三上
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株式会社金羊社
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば光学式ビデオデ
ィスク等のディスクを2枚収納するダブルタイプのディ
スクジャケットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば光学式ビデオディスク等の
ディスクが普及してきている。一般に、ディスクは厚紙
製のディスクジャケットに収納されている。このディス
クジャケットには1枚のディスクを収納するシングルタ
イプのものと、2枚のディスクを収納するダブルタイプ
のものとがある。
【0003】従来のダブルタイプのディスクジャケット
20は、厚紙からなり、図5に斜視図、図6に図5のB
−B線による断面図が示されるような、外板部21と、
内板部22とを有し、中央部の折り返し部24で折り返
すことにより連続した2個の袋状物を構成するものであ
った。このディスクジャケット20は、表板部21に連
続する舌片23を折り返し、そこに内板部22を固着さ
せて袋状にされていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のディスクジャケット20は、折り返した舌
片23の端部25が内板部22に対して厚紙の厚さt2
分の段差を生じ、この段差が収納されたディスクの記録
面に当接して傷をつけ、再生時に悪影響を与えるととも
に外観を悪化させるという問題があった。
【0005】また、ディスクは一般的に厚さが薄いもの
であるので、外板部21と内板部22との二枚の厚紙だ
けでは、例えば外部から曲げの力がかかった場合などに
ディスクにまでその力がかかって変形したり、再生上の
トラブルを誘発したりするという問題があった。
【0006】本考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
でその目的は、内部のディスク接触面に段差がなく、し
たがって収納されたディスクの記録面を傷つけることな
く、例えば外部から曲げの力がかかった場合などにディ
スクにまでその力がかかってしまうのを保護することが
できるディスクジャケットを提供することにある。
【0007】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案のディスクジャケットは、外板部と内板部と
を有し中央部の折り返し部で折り返すことにより連続し
た2個の袋状物を構成し、前記外板部と内板部との間に
前記外板部または内板部と略等しい大きさであるととも
に前記折り返し部側に切欠部が形成された芯部材を介在
させたものであって、外板部と内板部とが連続するとと
もに外板部と内板部の間の折り返し部と、前記外板部の
折り返し部及び前記内板部の折り返し部との交点にはこ
の交点に形成される略正方形よりわずかに大きく、内板
部側の角部がわずかに切欠かれた逃げ孔が形成され、か
つ、前記外板部または内板部のいずれか一方に前記芯部
材が連続するとともにこの芯部材が前記前記外板部また
は内板部の他方に固着され、さらに、前記切欠部は中央
部付近が直線をなし、中央部付近の両側部が円弧状であ
り、両側部の一方の端部が外板部または内板部との接続
部で一度折曲して外板部または内板部の長辺の略中央部
に接続し、両側部の他方の端部と芯部材の外板部または
内板部と対向する辺との接続部が辺と直交する直線とし
てなることを特徴とする。
【0008】
【作用】本考案のディスクジャケットは、連続する外板
部と内板部とを折り返し部で折り返する際に逃げ孔によ
って折り返しによる厚紙の重なりが生じず、製造時に折
り返すのが容易であるとともに角部の外観にも優れる。
また、切欠部でディスクジャケットに組み立てた際の紙
の逃げに対応することができ、中央部付近がディスクジ
ャケットの折り返し部に重なることなく近接配置され、
折り返し部が折り返しやすい。
【0009】そして、ディスクジャケットに、ディスク
を収納した場合、ディスクは外板部または内板部のいず
れか一方と、ディスクの全面を覆う形状の芯材部との間
に収納され、これらの面には段差がないのでディスクの
記録面が傷つけられない。また、外板部または内板部の
内側にこれらと略等しい大きさの芯材部が固着されて補
強されていて、例えば外部から曲げの力がかかった場合
などに収納されたディスクにまでその力がかかってしま
うのが保護される。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本考案を詳細に説明す
る。図1、図2には本考案のディスクジャケットの一実
施例が示されている。図1はその斜視図、図2は図1の
A−A線による断面図が示されている。
【0011】ディスクジャケット11は、厚紙によって
構成され、外板部12と内板部13とを有し、中央部の
折り返し部11aで折り返すことにより連続した2個の
袋状物11b、11cを構成し、外板部12と内板部1
3との間に外板部12または内板部13と略等しい大き
さであるとともに折り返し部11a側に切欠部14bが
形成された芯材部14を介在させたものである。そし
て、外板部12と内板部13とが連続するとともに折り
返したさいの角部に逃げ孔12bが形成され、かつ、外
板部12に芯材部14が連続するとともにこの芯材部1
4が内板部13に固着されている。
【0012】芯材部14に形成されている切欠部14b
は略円弧状であって、芯材部14は収納されるディスク
の全面を覆う形状である。
【0013】なお、この実施例においては、芯材部14
を外板部12に連続させ、内板部13に固着させたが、
芯材部14を内板部13に連続させ、外板部12に固着
させて、折り返し部11aの折り返方向を逆にすること
もできる。
【0014】また、このディスクジャケット11は厚紙
により形成されているが、材質としてはディスクを保護
可能な所定の厚さを有する板状物を用いるのが好まし
く、厚紙の他、プラスチックシート等を用いることもで
きる。
【0015】したがって、このディスクジャケット11
にディスクを収納すると、ディスクの記録面に接触する
可能性がある面には段差がなく、ディスクの記録面が傷
つけられることはない。また、内板部13のほぼ全面が
芯材部14に補強されていて、例えば外部から曲げの力
等が加えられたさいに、収納されたディスクにまでその
力がかかってしまうのが防止される。
【0016】また、連続する外板部12と内板部13と
を折り返し部11aで折り返したさいの角部に逃げ孔1
2bが形成されているので、折り返しによる厚紙の重な
りが生じず、製造時に折り返すのが容易であるとともに
角部の外観にも優れる。さらに、芯材部14には、外板
部12及び内板部14の折り返し部11a側に切欠部1
4bが形成されているので、折り返し部11aには芯材
部14が重ならず、折り返し部11aを折り返しやす
く、組み立てられたさいの外観にも優れている。
【0017】つぎに、図3、図4によりディスクジャケ
ット11を製造する方法を説明する。図3はディスクジ
ャケット11を展開したものを示す平面図、図4はそれ
を組み立てる方法を示す斜視図である。
【0018】ディスクジャケット11は、折り返し部1
3aを介して連続する二枚の略正方形からなる内板部1
3と、内板部13の長辺側に折り返し部15aを介して
連続するとともに折り返し部12aを介して連続する内
板部13と略等しい二枚の略正方形からなる外板部12
と、外板部12の長辺側に折り返し部16aを介してそ
れぞれ連続し対向する辺にそれぞれ切欠部14b、14
bが形成された二枚の芯材部14とからなり、折り返し
部15aと、折り返し部13a及び折り返し部12aと
の交点に逃げ孔12bが形成されている厚紙を組み立て
ることにより製造される。
【0019】なお、切欠部14bは、中央部付近31は
直線をなし、中央部付近31の両側部32、32が円弧
状であり、両側部32の一方の端部は外板部12との接
続部33で一度屈曲して外板部12の長辺の略中央部3
6に連続し、両側部32の他方の端部と芯材部14の外
板部12と対向する辺35との接続部34は辺35と直
行する直線となっている。切欠部14bを上記形状にす
ることによりディスクジャケット11に組み立てたさい
の紙の逃げに対応することができ、中央部付近31がデ
ィスクジャケット11の折り返し部11aに重なること
なく近接配置される。
【0020】また、逃げ孔12bは折り返し部15a
と、折り返し部13a及び折り返し部12aとの交点に
形成される略正方形よりわずかに大きく、内板部13側
の角部37、37がわずかに切欠かれた形状をなしてい
る。内板部13側の角部37、37をわずかに切欠くこ
とにより、厚紙においていわゆる層間剥離による応力緩
和の効果が生じる。
【0021】また、折り返し部12a、13a、15a
及び16aには、収納するディスクの厚さに応じた所定
の厚さt1 をもたせ、折り返しやすいように筋押しして
おくのが好ましい。また、芯材部14の折り返し部16
aに連続する辺及び切欠部14bを有する辺とは異なる
2辺、及び内板部13の短辺は、外板部12の短辺より
僅かに短くしておくのが好ましい。
【0022】板状物を上記形に形成する方法は、型抜き
により行うのが好ましく、そのさいに筋押しも同時に行
う。なお、板状物として厚紙を用いる場合、紙目は外板
部12または内板部13の長辺方向、すなわち矢印イの
方向にするのが好ましい。また、外板部12及び内板部
13の組み立てたさいに外側となる面には、予め所望の
文字や模様を形成しておくことが好ましい。
【0023】この厚紙は、二枚の芯材部14、14をそ
れぞれ折り返し部16aを折り返して外板部12と重
ね、ついで、折り返し部16aを介して内板部13を折
り返すことにより、外板部12と内板部13との間に芯
材部14、14が位置するようにし、内板部13と芯材
部14とを接着させた後、外板部12が外側になるよう
に折り返し部12a及び折り返し部13aを折り返すこ
とにより組み立てられ、図1に示されるディスクジャケ
ット11が形成される。なお、折り返し部12a及び折
り返し部13aの重なり部分がディスクジャケット11
の折り返し部11aに相当する。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のディスク
ジャケットは、外板部と内板部の間の折り返し部と、前
記外板部の折り返し部及び前記内板部の折り返し部との
交点にはこの交点に形成される略正方形よりわずかに大
きく、内板部側の角部がわずかに切欠かれた形状の逃げ
孔が形成されるので、折り返しによる厚紙の重なりが生
じず、厚紙においていわゆる層間剥離による応力緩和の
効果が生じて製造時に折り返すのが容易であるとともに
角部の外観にも優れたものとすることができる。また、
芯材部の切欠部によりディスクジャケットの組み立ての
際の紙の逃げに対応することができ、中央部付近がディ
スクジャケットの折り返し部に重なることなく近接配置
され、折り返し部が容易に折り返しすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のディスクジャケットの一実施例を示す
斜視図である。
【図2】図1のA−A線による断面図である。
【図3】図1のディスクジャケットを展開したものを示
す平面図である。
【図4】図1のディスクジャケットを組み立てる方法を
示す斜視図である。
【図5】従来のディスクジャケットを示す斜視図であ
る。
【図6】図5のB−B線による断面図である。
【符号の説明】
11 ディスクジャケット 11a 折り返し部 11b、11c 袋状物 12 外板部 12b 逃げ孔 13 内板部 14 芯材部 14b 切欠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 85/57 B65D 85/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外板部と内板部とを有し中央部の折り返し
    部で折り返すことにより連続した2個の袋状物を構成
    し、前記外板部と内板部との間に前記外板部または内板
    部と略等しい大きさであるとともに前記折り返し部側に
    切欠部が形成された芯部材を介在させたものであって、
    外板部と内板部とが連続するとともに外板部と内板部の
    間の折り返し部と、前記外板部の折り返し部及び前記内
    板部の折り返し部との交点にはこの交点に形成される略
    正方形よりわずかに大きく、内板部側の角部がわずかに
    切欠かれた逃げ孔が形成され、かつ、前記外板部または
    内板部のいずれか一方に前記芯部材が連続するとともに
    この芯部材が前記前記外板部または内板部の他方に固着
    され、さらに、前記切欠部は中央部付近が直線をなし、
    中央部付近の両側部が円弧状であり、両側部の一方の端
    部が外板部または内板部との接続部で一度折曲して外板
    部または内板部の長辺の略中央部に接続し、両側部の他
    方の端部と芯部材の外板部または内板部と対向する辺と
    の接続部が辺と直交する直線としてなることを特徴とす
    るディスクジャケット。
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