JP2605866Y2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2605866Y2
JP2605866Y2 JP1992064808U JP6480892U JP2605866Y2 JP 2605866 Y2 JP2605866 Y2 JP 2605866Y2 JP 1992064808 U JP1992064808 U JP 1992064808U JP 6480892 U JP6480892 U JP 6480892U JP 2605866 Y2 JP2605866 Y2 JP 2605866Y2
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として自動車等の空
調装置に用いられる熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用の空調装置では、一般的
に圧縮機,凝縮器,膨張弁,並びに蒸発器等を配管によ
り順次接続して冷媒回路を形成し、この冷媒回路内で冷
媒を循環させて冷暖房を行っている。
【0003】この種の空調装置を構成する凝縮器や蒸発
器等の熱交換器は、通常冷媒回路の配管に接続される丸
パイプ状のヘッダパイプ(ディストリビュータ)に対
し、複数の冷媒通路が並列形成された偏平管(マルチフ
ローチューブ)を挿入し、臘付け等によってこれら両端
を接合している。又、偏平管は蛇行して配置されるもの
で、蛇行した偏平管の間には放熱用のフィンが多数設け
られる。更に、一方のヘッダパイプには冷媒導入管が接
続され、他方のヘッダパイプには冷媒導出管が接続され
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の熱交換器の場
合、例えばエバポレータ(蒸発器)に冷媒を送り込むた
めの冷媒導入管は、エバポレータの接続口周辺において
直線的に伸びている。ところで、冷媒回路における冷媒
は、通常,膨張弁を通過した後、霧状になって冷媒導入
管を通過し、エバポレータに送り込まれる必要がある。
ところが、従来の熱交換器においては、冷媒が冷媒導入
管を通過する間に2層流に近い状態になり、エバポレー
タに入る直前で気体と液体とに分離される傾向がある。
これにより、熱交換効率が低下されるという問題があ
る。
【0005】本考案は、かかる問題点を解決すべくなさ
れたもので、その技術的課題は、冷媒の気液混合状態が
円滑に維持され、優れた熱交換効率を確保し得る熱交換
器を提供することを課題する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、冷媒を
導入する冷媒導入管が接続された熱交換器において、冷
媒導入管は、内部を流通する冷媒の流れを乱して気液混
合状態を維持すべく、熱交換器の接続口周辺にて該熱交
換器本体の側面に沿って下方へ屈曲されて設けられた屈
曲部を有する熱交換器が得られる。
【0007】
【作用】本考案は、冷媒が熱交換器に入る直前で気体と
液体とに分離される問題点を解消する為、冷媒導入管の
管形状を熱交換器の接続口周辺にて屈曲された屈曲部と
成している。これにより、冷媒は熱交換器に入る直前で
冷媒導入管の屈曲部にて流れが乱されて気液混合状態と
なって熱交換器に流入する為、熱交換器においては熱交
換が円滑に行われ、熱交換率が向上する。
【0008】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本考案の熱交換器につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。図1は本考案の
一実施例に係る熱交換器を斜視図により示したもので、
図2は図1に示す熱交換器の矢印B側からの側面図を示
したものである。尚、この熱交換器は、エバポレータ1
を構成したもので、図1において空気は矢印A方向から
エバポレータ1に流入される。
【0009】このエバポレータ1は、上下に折り返し蛇
行する偏平管2と、この偏平管2の並行する直管部2a
の間に設けられた放熱フィン3とを備えている。
【0010】このうち、偏平管2内には、例えばフロン
等の冷媒が流通する複数の流体通路(図示せず)が設け
られ、偏平管2の一端側には、流体導入用の円筒状ヘッ
ダ4が接続され、その他端側には流体排出用の円筒状ヘ
ッダ5が接続されている。
【0011】又、冷媒導入側のヘッダ4は、エバポレー
タ1本体の側面において偏平管2の一端側に接続される
と共に、その一端側が冷媒導入管6に接続され、他端側
が閉塞されている。これにより、冷媒は冷媒導入管6か
らヘッダ4に導かれ、そこから直交方向に偏平管2へと
導入される。
【0012】一方、冷媒排出側のヘッダ5は、同様にエ
バポレータ1本体の側面において偏平管2の他端側に接
続されると共に、その一端側が冷媒排出管7に接続さ
れ、他端側が閉塞されている。これにより、蛇行する偏
平管2を通過した冷媒は、ヘッダ5を介して冷媒排出管
7へと導かれる。
【0013】更に、冷媒導入管6は、図2に示す如くヘ
ッダ4に接続される入口直前の周辺(即ち、エバポレー
タ1の接続口周辺)にて、ほぼV字状にエバポレータ1
本体の側面に沿って下方へ屈曲された屈曲部6aが形成
されている。この屈曲部6aは、冷媒導入管6の内側を
流通する冷媒の流れを乱すことにより、冷媒の良好な気
液混合状態を維持するために設けられたものである。
【0014】このような構成によるエバポレータ1は、
膨張弁(図示せず)を経て冷媒導入管6へ導かれた霧状
の冷媒が、ヘッダ4を経て偏平管2へ導かれ、偏平管2
を通過する間に熱交換を行う。偏平管2を通過した後の
冷媒は、ヘッダ5を経て排出管7から排出される。
【0015】ところで、このエバポレータ1の場合、冷
媒導入管6のヘッダ4に接続される直前部に屈曲部6a
が形成されているので、冷媒導入管6内をヘッダ4へ向
かう霧状の冷媒は、ここで流れが乱され、良好な気液混
合状態となる。この結果、偏平管2内で片流れを生じる
ことなく、冷媒の蒸発圧力のハンチングが防止されるの
で、熱交換率(ここでは冷房効率)が高められる。
【0016】図3は本考案の熱交換器(エバポレータ
1)に関する冷媒の蒸気圧力[kg/cm2 G]の変動
特性をグラフにより示したもので、図4は比較例として
従来の熱交換器(エバポレータ)に関する冷媒の蒸気圧
力[kg/cm2 G]の変動特性をグラフにより示した
ものである。実験測定の結果、両者の変動特性のデータ
を比較すると、本考案の熱交換器における蒸発圧力の変
動が従来の熱交換器のものよりもずっと抑制されている
ことが判る。このことは、本考案の熱交換器の熱交換率
が優れて改善されていることを示している。
【0017】尚、実施例では、冷媒導入管6にV字状の
屈曲部6aを形成したが、この以外にも屈曲部6aの形
状はU字状等,その他種々の形状に変形することができ
るし、又その数も1つに限定されない。加えて、実施例
では熱交換器としてエバポレータ1を構成した場合を説
明したが、凝縮器(コンデンサ)を構成する場合にも本
考案の冷媒導入管に係る屈曲部の形成を適用させること
ができる。従って、本考案は実施例に限定されない。
【0018】
【考案の効果】以上に述べた通り、本考案の熱交換器に
よれば、熱交換器本体に接続される冷媒導入管を接続口
周辺において屈曲させ、屈曲部と成して内部を流通する
冷媒の流れを乱して冷媒の安定した気液混合状態を確保
できるようにしているので、蒸発圧力のハンチングが防
止されると共に、熱交換率が著しく向上するという長所
を奏する。又、この屈曲部は、熱交換器本体の側面に沿
って下方へ屈曲されて設けられている為、熱交換器本体
の外形がほぼ直方体となるので、例えば車両用の空調装
置の一部として車体ボード内に収納する場合等に、占有
スペースを要さずに簡単に配置できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る熱交換器を示した斜視
図である。
【図2】図1に示す熱交換器の矢印B側からの側面図を
示したものである。
【図3】図1に示す熱交換器に関する冷媒の蒸気圧力の
変動特性をグラフにより示したものである。
【図4】従来の熱交換器に関する冷媒の蒸気圧力の変動
特性をグラフにより示したものである。
【符号の説明】
1 エバポレータ 2 偏平管 3 放熱フィン 4 ヘッダ 6 冷媒導入管 6a 屈曲部 7 冷媒排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−17363(JP,A) 特開 平4−177094(JP,A) 実開 昭63−52061(JP,U) 実開 昭63−109893(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 39/02 F25B 39/00 F28F 9/02 301

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を導入する冷媒導入管が接続された
    熱交換器において、前記冷媒導入管は、内部を流通する
    冷媒の流れを乱して気液混合状態を維持すべく、前記熱
    交換器の接続口周辺にて該熱交換器本体の側面に沿って
    下方へ屈曲されて設けられた屈曲部を有することを特徴
    とする熱交換器。
JP1992064808U 1992-09-17 1992-09-17 熱交換器 Expired - Fee Related JP2605866Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0796982B2 (ja) * 1986-07-09 1995-10-18 日本電装株式会社 積層型熱交換器
JPS6352061U (ja) * 1986-09-19 1988-04-08
JP3034568U (ja) * 1996-08-09 1997-02-25 株式会社イノアックコーポレーション 紙パック飲料保持容器

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