JP2605796Y2 - 易開封性包装袋 - Google Patents

易開封性包装袋

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JP2605796Y2 JP1993055220U JP5522093U JP2605796Y2 JP 2605796 Y2 JP2605796 Y2 JP 2605796Y2 JP 1993055220 U JP1993055220 U JP 1993055220U JP 5522093 U JP5522093 U JP 5522093U JP 2605796 Y2 JP2605796 Y2 JP 2605796Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スナック菓子等の食品
を充填し、包装するために有用な新しい構造の易開封性
包装袋に関するものであり、さらに詳しくは、包装袋の
上部のエンドシール部のシール構造を改善することによ
って、従来、スナック菓子等の食品を充填した通常のピ
ロータイプ又はガゼットタイプ等の包装袋を開封する際
に、その開封がはなはだ困難であった当該包装袋の開口
部を、当該包装袋の両面を軽く引っ張るようにするだけ
で簡便、かつ確実に開封することができるようにした全
く新しい構造の易開封性包装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スナック菓子等の食品を充填し、
包装してなる包装袋は、通常、連続的に供給される筒状
に形成された長尺の包装材料の下部をエンドシールする
と共に、スナック菓子等の食品を充填し、次いで上部を
エンドシールした後、カットすることにより製造されて
おり、シール時の包材の形状により、筒状体の上部及び
下部の開口部をそのまま密着シールしたピロータイプの
包装袋と、筒状体の上部あるいは下部のエンドシール部
分において、当該筒状体すなわち当該包装袋の両側面を
適宜幅に内側に折り込んで、折り込み部分を形成した状
態でエンドシールしたガゼットタイプの包装袋とが、主
なものとして知られている。
【0003】これらの包装袋のうち、ピロータイプの包
装袋は、一般に、ソフトで比較的カサの大きいポテトス
ナック等の軽食品の包装袋として広く使用されており、
また、ガゼットタイプの包装袋は、袋の両サイドに一定
の幅がとれることから、例えば、各種の膨化スナック菓
子等はもとより、当該食品に限らず、ミルクココア、ア
イスコーヒー等の飲料粉末等、種々の食品の包装袋とし
て広く利用されている。
【0004】しかるに、従来のガゼットタイプの包装袋
を例として、当該包装袋を用いた製品をみてみると、例
えば、ポテトスナック、アイスコーヒー粉末、膨化スナ
ック菓子等に通常使用されている包装袋の場合は、包装
袋の上部もしくは下部のエンドシール部分において、背
シールの部分、及び包装袋の両側面を内側に折り込んで
形成される折り込み部分のシール部分とが4枚重ねにな
っているために、エンドシール部分はかなり厚い重層構
造になっており、エンドシールする際に、前記折り込み
部分や背シール部分を含めて一体にシールする必要があ
るために、当該エンドシール部分のシール処理は高圧力
条件で実施せざるを得ず、従って、シール構造が強固な
ものとなり、その結果、包装袋を開封するに際して、か
なりの力が必要とされ、これを容易に開封し得ないと云
う問題点があった。
【0005】そして、実際に包装袋を開封する場合に
は、特に、アイスコーヒー粉末等のような食品自体に重
量のある食品においては、流通過程における包装袋のエ
ンドシール部分の損壊を避ける意味で、包装袋の底部の
エンドシール部分のみならず上部のエンドシール部分に
おいても相当強固にシールされているのが普通であり、
特に、その開封に手間がかかると云う問題があった。
【0006】その他、ミルクココア等の飲料粉末に通常
使用されている包装袋の場合は、包装袋の上部のエンド
シール部分において、折り込み部分のシールが4枚重ね
で、さらに、背シールの部分が4枚重ね(残りの中央部
分は2枚重ね)になっているもの、また、折り込み部分
のシールが4枚重ねで、背シールの部分が6枚重ね(残
りの部分は2枚重ね)になっているもの等、種々の形態
のものがみられるが、いずれのものも、流通過程におけ
る包装袋の開口部の損壊もしくは自然開封の問題を回避
するために、前記の場合と同様に、エンドシールする際
に、前記折り込み部分や背シール部分を含めて強固に一
体にシールする必要があり、その結果、シール構造が強
固なものとなり、それを利用する際の開封操作に手間が
かかると云う問題点があり、それがために、いわば包装
袋としての商品価値の低下を招いていたのが現状であ
る。
【0007】このように、ガゼットタイプの包装袋を用
いた製品のうち、ミルクココア、アイスコーヒー等の飲
料粉末のような食品の包装袋の場合には、充填される食
品自体に重量があり、かつ包装袋の両サイドが比較的幅
広く形成されており、包装袋の容量も大きく形成し得る
ことから、当該包装袋の開口部及び底部をシールする場
合、食品の品質保持、及び安全衛生の観点から、食品自
体の重量に応じて底部のエンドシール部分と同様に上部
の開口部のエンドシール部分を強固にシールすることが
必要とされる。
【0008】また、スナック類等の軽食品の包装袋の場
合には、一般に、包装袋の両サイドが比較的狭く形成さ
れているものは、中身が軽いので当該包装袋の開口部及
び底部をシールする場合、それ程強固にシールする必要
はないが、それでも食品の品質保持、及び安全衛生の観
点から、一定の強度のシール構造にすることが必要とさ
れる。
【0009】このように、食品包装袋の中でも、とりわ
けスナック食品等の食品の包装袋は、包装袋の上部もし
くは下部のエンドシール部分のシール幅が少なくとも約
1cm以上の幅を有するものであり、かつ均一幅に形成
されたものが大部分であり、そのシール構造はかなり強
固なものであり、さらに、一部において、ミルクココア
等の飲料粉末等の包装袋の底部のシール部分にみられる
ように、当該シール幅が、包装袋の中央部分に比較して
両サイドの部分が幅広に形成されている、いわゆる逆ア
ーチ型のもの等が存在する。
【0010】そして、当該逆アーチ型のエンドシール部
分を有する包装袋においても、包装袋の両側面を内側に
折り込んだ折り込み部分、及び背シール部分を含む中央
部分のシール幅は、通常のものと同じ程度に一定の幅を
有するものであり、前記通常のシール部分が均一幅に形
成されている通常のガゼットタイプの包装袋の場合と同
様に、折り込み部分や背シール部分のシール部分が4枚
重ねになっているために、エンドシール部分はかなり厚
い重層構造になっており、当該包装袋の底部はもとより
上部のエンドシール部においても、そのシール構造はか
なり強固なものであり、従って、当該包装袋の開口部を
開封することが困難であり、これを開封し得たとして
も、かなりの力で包装袋の両面を引っ張ることが必要と
されることから、開封した段階で包装袋の形態がかなり
くずれたものになるという問題点があった。
【0011】このような問題点を解決するために、従来
種々の試みが行われており、包装袋の端部に切れ目を入
れたタイプのもの等が提案されている。その他、例え
ば、容器本体の開口部の溶着部分に、外側方向に突出し
た尖頭形状部を設けたことを特徴とする合成樹脂製密封
容器(実開昭55−10502号公報)、少なくとも一
端に鋭角な未シール部を残して鋭角な突起シールの開口
部を設けた開封容易な包装容器又は包装袋(特開昭56
−64970号公報)、袋の外方と内方とのそれぞれに
向かって凹凸縁を有する接着帯域で密封されたことを特
徴とする袋(実開昭57−151233号公報)、開口
部に未シールつまみ部を設け、かつ前記つまみ部の未端
部に連なる注出口部の形状を突出状に形成したことを特
徴とする2枚貼合せピールオープン型密封包装体(実開
昭63−28662号公報)、等が提案されている。
【0012】しかしながら、当該密封容器等は、いずれ
のものも、袋の開口端部の未シール部分を手指でつまん
で袋の端部の外方向から内方向へ向かって引き剥がすタ
イプのものであり、しかも、シールバーの構造が余りに
も特殊なものであることから実用性が低いものであり、
また、これらは、袋の端部に未シール部分を残すことな
く端部まで全て強固にシールする新しいタイプの包装袋
に適用することは不可能なものであり、従って、当業界
においては、当該新しいタイプの包装袋の場合にも適用
することが可能であり、かつその作製を比較的簡便に行
うことが可能な新しい構造の易開封性包装袋を開発する
ことが強く要請されている状況にあった。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】そこで本考案者らは、
このような状況を踏まえて、このような従来のスナック
菓子等の食品を充填する包装袋の前記問題点を解決する
ことを目標として鋭意研究を積み重ねた結果、当該包装
袋のシール部分のシール構造を変更することにより、所
期の目的を達成し得ることを見い出し、本考案を完成す
るに至った。
【0014】すなわち、本考案は、従来のスナック菓子
等の食品を充填する包装袋、すなわち包装袋の上部及び
下部のエンドシール部分において、当該包装袋の背面の
略中央もしくは左右方向に位置する背シール部分、及び
必要により当該包装袋の両側面を内側に折り込んで形成
される折り込み部分を含めて一体にシールされている包
装袋において、当該包装袋の開口部を開封する際の易開
封性に優れている新しい構造の包装袋を提供することを
目的とするものである。
【0015】また、本考案は、ピロータイプ又はガゼッ
トタイプの包装袋の上部のエンドシール部分における包
装袋の両側面の折り込み部分及び/又は背シール部分を
重層してなるシール部分のシール構造を改善し、重量の
ある食品を充填した包装袋の如く強固にシールされた包
装袋の場合であっても簡便、かつ確実に開封することが
可能な新しい構造の包装袋を提供することを目的とする
ものである。
【0016】また、本考案は、包装袋の両面を引っ張っ
て開封する際に、格別の力を要せず、かつ従来の場合の
如く包装袋の形態を損壊させることなく簡便に開封すこ
とが可能な包装袋を提供することを目的とするものであ
る。
【0017】また、本考案は、前記包装袋の上部のエン
ドシール部分のシール幅が、相当程度広くなるように形
成した包装袋においても、上部のエンドシール部分を容
易に開封することが可能な包装袋を提供することを目的
とするものである。
【0018】さらに、本考案は、前記包装袋の上部のエ
ンドシール部分のシール処理を簡便、かつ確実に行うこ
とが可能なシール構造を有する包装袋を提供することを
目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本考案は、以下の技術的手段からなるものであ
る。
【0020】()包装袋の上部及び下部のエンドシー
ル部分において、当該包装袋の背面の略中央もしくは左
右方向に位置する背シール部分、及び必要により当該包
装袋の両側面を内側に折り込んで形成される折り込み部
分を含めて一体にシールされており、かつ上部のエンド
シール部分の背シール部分と交差する下部の部位にV字
形状に外方に突出したシール部が形成されていることを
特徴とする易開封性包装袋。
【0021】()包装袋が、ピロータイプ又はガゼッ
トタイプの包装袋である前記(1)記載の易開封性包装
袋。
【0022】(背シール部分が、上部のエンドシー
ル部分の略中央に位置している前記(1)記載の易開封
性包装袋。
【0023】()包装袋の包材が、少なくとも、その
内側同士及び外側同士が接着するヒートシール材質から
なる前記(1)記載の易開封性包装袋。
【0024】次に、本考案について更に詳細に説明す
る。本考案は、前記したように、包装袋の上部のエンド
シール部分の構造に特徴を有するものであり、包装袋の
上部及び下部のエンドシール部分において、必要により
包装袋の両側面を内側に折り込んで形成される折り込み
部分、及び包装袋の背面の略中央もしくは左右方向に位
置する背シール部分を含めて一体にシールされており、
かつ上部のエンドシール部分の背シール部分と交差する
下部の部位にV字形状に外方に突出したシール部が形成
されている点にその特徴を有するものである。
【0025】当該包装袋について具体的に説明すると、
当該包装袋は、その両側面を内側に折り込んだガゼット
タイプのものでも、当該折り込みのないピロータイプの
ものであってもよく、また、当該包装袋における両側面
を内側に折り込んだ場合の折り込み部分の長さ、すなわ
ち折り込みの幅は、特に制限されるものではなく、適宜
の幅に形成することができる。当該タイプの包装袋は、
通常、筒状に形成された長尺物からなる連続包装袋材料
を適宜の上下位置でエンドシール、及び切断して形成さ
れるものであり、通常、包装袋の背面(裏側)の略中央
部分の位置に背シール部分が形成されているが、本考案
は、当該タイプのものに限らず、当該背シールの部分が
包装袋の左右方向のサイド部分等に位置するものであっ
ても、適宜適用することができる。
【0026】包装袋の材料としては、特に制限されるも
のではないが、代表的なものとしては、ヒートシールO
PP(延伸ポリプロピレン)/接着用PE(ポリエチレ
ン)/VMPET(蒸着ポリエチレンテレフタレート)
/接着用PE/CPP(キャスティングポリプロピレ
ン)、OPP(延伸ポリプロピレン)/VMCPP(蒸
着キャスティングポリプロピレン)、OPP/VMPE
T/CPP、PET/VMPET/CPP等の包装袋材
料が例示される。中でも、ヒートシールOPP/接着用
PE/VMPET/接着用PE/CPPのような包装材
料を使用すれば、その内側同士及び外側同士がヒートシ
ールにより接着する材質であるので、エンドシール部分
において背シール部分及び折り込み部分を含めて一体に
シールする場合には、接着剤等の使用が不要になり、従
って、製造工程が簡略化されるので好ましい。また、ス
ナックなど湿気を嫌う食品を充填する場合には、包装材
料として水蒸気透過性が0.5cc/cm2 ・day以
下の材質のものを使用するのが、輸送中あるいは陳列中
に内容物が湿気から保護されるので好ましい。
【0027】これらの材料からなる包装袋の上部及び下
部をエンドシールするには、必要により包装袋の上部及
び下部の両側面を内側に折り込み、次いで内側の折り目
部分と背シールの部分をそれぞれ重層し、シール部分に
CPP等の適宜のシーラント材、あるいは接着剤を使用
して常法によりシール処理する方法等が採用される。ま
た、底部のエンドシール部分の少なくとも一部を底部と
接着するには、ホットメルト等の接着剤を塗布後、エン
ドシール部分と包装袋低部を密着させる方法等が好適な
ものとして採用されるが、当該接着の手段は、かかる方
法等に限定されるものではなく、また、前記したよう
に、ヒートシール可能な包装材料を使用すれば、ヒート
シール直後、フィルムが充分に熱いうちにエンドシール
部分と包装袋底部に密着させることにより接着すること
が出来るため、接着剤等の使用が不要になり、従って、
製造工程が簡略化されるので好ましい。
【0028】シール処理する際の温度、圧力、時間等の
シール条件については、特に制限されるものではない
が、通常、120〜240℃、0.2〜1.5秒程度
で、包装材料の種類、厚さ等に応じた適宜の圧力条件が
適宜選択される。
【0029】本考案の易開封性包装袋を製造する際に使
用される包装機としては、適宜のタイプのものが使用可
能であり、特に制限されるものではないが、シール部
は、背シール、エンドシールとも、エアシリンダー、機
械式等の駆動部により駆動されるシールバーを具備した
タテ型ガゼット包装機、及びヨコ型ガゼット包装機等、
一般的にスナック菓子、ラーメン等の塊を充填する場合
に使用されている適宜のタイプの装置を使用することが
できる。
【0030】また、包装袋の上部のエンドシール部分を
シールするシールバーとしては、シールバーの略中央下
部及び/又は左右方向下部の部位にV字形状に外方に突
出した山部が形成されているものが使用され、また、シ
ール部分のシールの形態としては、背シール、エンドシ
ールとも、当該シール面に横筋が形成されるギザ歯シー
ル(流形シール)、及び、シール部分がベタに形成され
るベタシール、その他、エンボス、網目等、いずれのタ
イプのものも適宜利用可能である。
【0031】包装袋のシール部分のシール形態は、包装
袋の上部及び下部において、必要により包装袋の側面を
内側に折り込んだ折り込み部分、及び背シール部分のシ
ール幅を均一幅に形成することが一般的であるが、包装
袋の上部及び下部のエンドシール部分の両サイドのシー
ル幅に比較して中央部分のシール幅を幅広く形成するこ
と、又はその逆に形成することも適宜可能である。
【0032】当該エンドシール部分の具体的形態として
は、包装袋の上部のエンドシール部分において、当該略
中央下部及び/又は左右方向下部の部位にV字形状に
方に突出したシール部が形成されている構造のもの、ま
た、包装袋の両側面を内側に折り込んで形成される折り
込み部分、及び背シール部分を含めて一体にシールされ
ており、かつ略中央下部及び/又は左右方向下部の部位
にV字形状に外方に突出したシール部が形成されている
構造のもの、等が代表的なものとして例示される。
【0033】このように、本考案の易開封性包装袋の上
部のエンドシール部分の形態は、包装袋の略中央下部及
び/又は左右方向下部の部位にV字形状に外方に突出し
たシール部が形成されているものであれば、特に、その
形態は制限されるものではなく、適宜の形態のものを使
用することができるが、例えば、前記V字形状に外方に
突出したシール部は、約60°の角度の山型となるよう
に形成されたもの、が好適なものとして例示される。
尚、この場合、当該V字形状に外方に突出したシール部
は、包装袋の上部のエンドシール部の略中央に1か所形
成したもの、あるいは、その左右方向の対称位置に2箇
所形成したもの等が好適なものとして例示されるが、こ
れに限らず、これらがその一部に形成されているもので
あればその種類は問わず本考案の範囲に含まれる。
【0034】以上のように、本考案の包装袋は、ピロー
タイプ又はガゼットタイプの包装袋の上部のエンドシー
ル部の構造を特定し、従来その上部の開口部の開封を困
難にしていたエンドシール部分を改善することにより、
当該エンドシール部を強固にシールした場合においても
包装袋の開口部を容易に開封することが可能となり、特
に包装袋の側面を内側に折り込んだ折り込み部分を具備
する強固にシールされたガゼットタイプの包装袋の場合
においても開口部の易開封性が高められ、包装袋の付加
価値をより高度のものとすることができる。
【0035】また、包装袋の上部のエンドシール部分に
おいて、その全部もしくは一部の部分のシール幅を幅広
に形成した場合であっても、当該シール幅の如何にかか
わらず、包装袋の両面を軽く引っ張るようにするだけ
で、その引っ張り操作による張力がエンドシール部分に
形成されたV字形状に外方に突出したシール部に集中す
るので、包装袋の開口部を容易に開封することができ
る。さらに、前記したように、包装袋の上部のエンドシ
ール部分が幅広に形成されていても容易に開封すること
ができるようになるので、ガゼットタイプの包装袋でも
その開封性の問題をほとんど考慮することなく強固にシ
ールすることができ、量販店などの陳列棚での安全衛生
面での効果が高くなり、従って、従来問題とされていた
包装袋の開封の困難性、及び易開封性にすることによる
安全衛生の低下、及びそれに伴う商品価値の著しい低下
等を確実に防止することができる。
【0036】このような本考案の易開封性包装袋の特性
は、従来の通常のピロータイプ及びガゼットタイプの包
装袋の場合には、得られないものであり、前記のような
エンドシール部分のシール構造を採用することによって
はじめて得られる本考案の易開封性包装袋に特有なもの
である。
【0037】本考案の易開封性包装袋は、特に、ピロー
タイプ及びガゼットタイプの包装袋、また、それらの中
でも、下部のエンドシール部分において、折り込み部分
と背シール部分が4枚重ねに形成されている通常のポテ
トスナック、膨化スナック菓子等の食品に使用されてい
るスタンダードなタイプのガゼット包装袋はもとより、
背シール部分がサイド方向に位置し、中央のシール部分
が2枚重ねに形成されているタイプのガゼット包装袋、
及び、背シール部分、及び折り込み部分を重層せず、中
央部分のみが2枚重ねに形成されているタイプのガゼッ
ト包装袋等、適宜のタイプの包装袋に適用することが可
能である。また、本考案は、このようなタイプの包装袋
だけに限定されるものではなく、ピロータイプ、ガゼッ
トタイプ及びそれらと類似の包装袋であればその種類を
問わず、適宜のタイプの包装袋に適用することも可能で
ある。
【0038】さらに、本考案の易開封性包装袋の上部に
おけるエンドシール部分を前記のように形成することに
より、エンドシール部分の易開封性の問題に制限される
ことなく、そのシール方法、シール形態を自由に選択す
ることが可能となり、その結果、包装袋のエンドシール
部分の形を機能的にもまた形態的にも整ったものにする
ことができる長所を有すると共に、特に、当該エンドシ
ール部分を幅広にかつ包装袋の端部に未シール部分を残
すことなく強固なシール構造にに形成することができる
ため、従来の包装袋にも増して食品の品質保持、安全衛
生面及び形態面で高レベルの包装袋を提供できる長所を
有する。尚、包装袋の上部のエンドシール部分の構造を
前記のように形成しない場合は、前記の場合と同様の目
的を達成することは不可能であり、前記特性を具備した
包装袋を得ることができない。
【0039】
【実施例】以下、本考案を実施例により具体的に説明す
る。図1は、包装袋の上部のエンドシール部分をシール
するためのシールバーの表面構造を示す。また、図2
、本考案の実施例を示すものであり、ヒートシールO
PP(延伸ポリプロピレン)/接着用PE/VMPET
/接着用PE/CPPからなり筒状に形成された包装袋
材料からなる長尺物を、その上部、及び下部の適宜の位
置でエンドシール、及び切断し、下部及び上部にエンド
シール部分を形成したガゼットタイプの包装袋(幅14
0mm×奥行き68mm×高さ205〜210mm)を
示す(包装袋の下部は省略)。
【0040】図2において、包装袋の上部エンドシール
部分のa、bは、包装袋の両側面を内側に折り込んで形
成される折り込み部分であり、当該折り込み部分a、b
は、通常、左右2箇所に背シールをはさんで対称に形成
される。包装袋の略中央に位置する縦長のシール部分C
は、背シール部分であり、通常、当該背シール部分C
は、包装袋の背面(裏側)の略中央に形成されるが、当
該背シール部分Cを、サイド方向、すなわち左もしくは
右側面部方向の適宜の部位に位置させることも適宜可能
である。cは、エンドシール部分と重ねてシールされる
略中央に位置した背シール部分を示し、このうち、a
は、4枚重ね部(折り込み部分に形成される)、eは、
2枚重ね部、cは、4枚重ね部(略中央に位置した背シ
ール部分に形成される)、を形成している。
【0041】当該ガゼットタイプの包装袋の上部のエン
ドシール部分Bは、前記折り込み部分a、b、及び略中
央に位置した背シール部分cを含む端部の部分全体を、
常法に従ってよりシールバーにより基本的には全体とし
て均一幅にシールすることによって形成されるが、当該
折り込み部分a、b、及び略中央に位置した背シール部
分cを含むエンドシール部分の形態及シール幅等を適宜
変更することも可能である。
【0042】当該包装袋の上部のエンドシール部分の形
状について、図1〜図に基づいて具体的に説明する
と、図2は、包装袋の上部の端部を、略中央に位置した
背シール部分c、及び当該包装袋の両側面を内側に折り
込んで形成される折り込み部分a、bを含めて一体にシ
ールしてエンドシール部分Bを形成したものであり、当
該略中央下部及び/又は左右方向下部の部位にV字形状
に外方に突出したシール部が形成されている包装袋の部
分構造を示すものである。
【0043】当該包装袋のエンドシールは、エアーシリ
ンダー駆動部により駆動されるシールバーを具備したシ
ール機を使用して、約180℃、0.5秒のシール条件
で、常法により実施した。シールバーは、そのシール面
を、それぞれ、図2に示した前記シール部分を形成し得
る形状に形成したものであり、図1に示す如く、V字形
状の頂部iの角度を約60°、高さhを約6mm、底部
gを約8mm、シール幅を約6mmに形成したシールバ
ー、を使用し、また、シール部分の表面形態がベタ状態
にシールされるいわゆるベタシールタイプに形成したも
のを使用した。
【0044】包装袋の上部に形成されたエンドシール部
分Bは、図2においては、V字形状に突出したシール部
が包装袋の背シール部分Cの内側線jと交差する部位に
形成されているので、略中央の位置で包装袋の両面を引
っ張ることにより、包装袋の内方から外方に向かって容
易に開封することが可能であり、かかる構成を採用する
ことによって包装袋のエンドシール部の開封構造の改善
された高い付加価値を有する易開封性包装袋を得ること
ができた。
【0045】尚、上記包装袋の上部のエンドシール部の
構成は、ピロータイプの包装袋においても同様に適用す
ることが可能であり、また、包装袋の上部に形成された
エンドシール部分Bは、図2に示したものに限らず、上
部のエンドシール部分Bの左右方向の適宜の位置にV字
形状に外方に突出したシール部が複数形成されたもので
あっても前記実施例のものとほぼ同様もしくはそれに近
い特性を有する易開封性包装袋を得ることができ、ま
た、エンドシール部分Bの適宜の位置に少なくとも1箇
所以上形成されたものであってもほぼ同様の特性を有す
る易開封性包装袋を得ることができた。さらに、本考案
の易開封性包装袋は、食品の包装袋に限定されず、それ
と同様の特性が要求される全ての製品の包装袋として適
用し得るものであることは云うまでもない。
【0046】
【考案の効果】以上詳述したとおり、本考案は、スナッ
ク菓子等の食品を充填するピロータイプ又はガゼットタ
イプの包装袋の上部及び下部のエンドシール部分におい
て、当該包装袋の背面の略中央もしくは左右方向に位置
する背シール部分、及び必要により当該包装袋の両側面
を内側に折り込んで形成される折り込み部分を含めて一
体にシールされており、かつ上部のエンドシール部分の
背シール部分と交差する下部の部位にV字形状に外方に
突出したシール部が形成されていることを特徴とする易
開封性包装袋に係るものであり、当該包装袋の上部のエ
ンドシール部分の開封性を改善した高付加価値の包装袋
を提供できる効果を有する。
【0047】また、本考案の易開封性包装袋は、スナッ
ク類等の食品を充填した際に、上部のエンドシール部分
を、易開封性の問題に制限されることなく強固にシール
することが可能となり、よって流通過程における包装袋
の損壊を防止し、かつシール部分の破損に伴う製品の品
質低下を防止し、安全衛生面を確実なものとすることが
できる効果を有する。さらに、上部のエンドシール部分
において、折り込み部分及び背シール部分を含めて一体
に強固にシールすることが可能となり、任意のシール方
法、シール形態を選択できるようになることから包装袋
エンドシール部分の形を整え、その機能及び形態を簡便
に改善できると云う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の易開封性包装袋の上部のエンドシール
部分を形成するために使用するシールバーの部分構造を
示す説明図である。
【図2】本考案の易開封性包装袋の上部のエンドシール
部分の構造を示す説明図である。
【符号の説明】
A 包装袋 B エンドシール部分 C 背シール部分 a 左サイドに形成された折り込み部分 b 右サイドに形成された折り込み部分 c 略中央に位置した背シール部分 d′V字形状に外方に突出したシール部 e 2枚重ね部 f′シール幅 g′V字形状の底部 h′V字形状の高さ i′V字形状の頂部 j 背シール部分の内側線
フロントページの続き (72)考案者 三好 康伸 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品工業株式会社内 (72)考案者 鳴神 寿彦 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品工業株式会社内 (72)考案者 竹田 伸二 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品工業株式会社内 (72)考案者 鶴澤 勝男 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭54−111(JP,U) 実開 昭57−151233(JP,U) 実開 昭63−102674(JP,U) 実開 昭55−10502(JP,U) 実開 昭55−123451(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 33/00

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装袋の上部及び下部のエンドシール部
    分において、当該包装袋の背面の略中央もしくは左右方
    向に位置する背シール部分、及び必要により当該包装袋
    の両側面を内側に折り込んで形成される折り込み部分を
    含めて一体にシールされており、かつ上部のエンドシー
    ル部分の背シール部分と交差する下部の部位にV字形状
    に外方に突出したシール部が形成されていることを特徴
    とする易開封性包装袋。
  2. 【請求項2】 包装袋が、ピロータイプ又はガゼットタ
    イプの包装袋である請求項1記載の易開封性包装袋。
  3. 【請求項3】 背シール部分が、上部のエンドシール部
    分の略中央に位置している請求項1記載の易開封性包装
    袋。
  4. 【請求項4】 包装袋の包材が、少なくとも、その内側
    同士及び外側同士が接着するヒートシール材質からなる
    請求項1記載の易開封性包装袋。
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