JP2605463Y2 - ギヤの歯打音防止構造 - Google Patents

ギヤの歯打音防止構造

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JP2605463Y2
JP2605463Y2 JP1993052931U JP5293193U JP2605463Y2 JP 2605463 Y2 JP2605463 Y2 JP 2605463Y2 JP 1993052931 U JP1993052931 U JP 1993052931U JP 5293193 U JP5293193 U JP 5293193U JP 2605463 Y2 JP2605463 Y2 JP 2605463Y2
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高信 山本
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、他のギヤと噛み合い
ながら回転するギヤの歯打音を防止する構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、ギヤの歯打音を防止
するための構造として図2に示すようなものがあり、図
2において、駆動軸1に固定された駆動ギヤ2には、従
動軸4に固定された従動ギヤ3が噛合されており、この
ような噛み合い状態のギヤ2,3においては、特に低速
回転時に、駆動ギヤ2と従動ギヤ3間で互いに外周側の
歯が叩打されて歯打音が発生しやすく、そのような歯打
音を防ぐために、例えば従動軸4を支持する軸受5を取
付けたケース6の軸穴7内に、従動軸4の外周側にフリ
クションダンパー8を取付け、このフリクションダンパ
ー8により歯打音を防ぐように構成されていた。すなわ
ち、フリクションダンパー8は図3で断面図で、また図
4で正面図で示すように、前記従動軸4の外周に外嵌す
る外嵌筒体8aを有し、その外嵌筒体8aの外側にダン
パーゴム8bを一体化させた構造に形成されたものであ
り、ダンパーゴム8bが軸穴7の内周に摺接し、この摺
接するダンパーゴム8bを介し歯打音の発生を防いでい
た。しかし、このような従来構造においては、前記フリ
クションダンパー8のダンパーゴム8bは常に軸穴7の
内周面と接触しており、そのため、このダンパーゴム8
bの摺動抵抗が大となって、自動車用ギヤにおいては燃
費が悪化してしまうという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、ギヤの歯打音を良好に
防止するとともに、高速回転時にはギヤの回転の抵抗と
ならないよう構成したギヤの歯打音防止構造を提供せん
ことを目的とし、その要旨は、他のギヤと噛み合いなが
ら回転する従動軸に固定された従動ギヤの裏側に、L字
状の板バネの一端部を固定させ、この板バネの自由端側
の内側にはおもりを付設し、おもりの内側には、摩擦係
数の大なるフリクション部材を貼着するとともに、前記
板バネの自由端側を、前記従動軸を支持する軸受を取付
けたケースの該軸受の外周側に凹み状に形成された円形
凹溝内に挿入配置させ、従動ギヤの停止時および低速回
転時には、板バネの弾性力により前記フリクション部材
が円形凹溝の内周面に押圧状に摺接され、従動ギヤが高
速回転される時には、おもりが遠心力を受け板バネの自
由端側が外側へ広がりフリクション部材が円形凹溝の内
周面から外側へ離反されるように構成したことである。
【0004】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、ギヤの歯打音防止構造の概略構成図であ
り、例えば従動軸4に固定された従動ギヤ3の裏側に
L字状の板バネ10を、対向状に例えば一対ボルト11
を介しそれぞれその一端部を固定させておき、この板バ
ネ10,10の自由端側の内側にはそれぞれおもり12
を付設しておき、各おもり12,12の内側には、例え
ばゴム等の摩擦係数の大なるフリクション部材13を貼
着等しておくことができ、従動軸4を支持する軸受5の
外周側に軸穴7を中心とした円形状の円形凹溝9をケー
ス6に凹み状に予め形成させておき、この円形凹溝9内
に前記板バネ10の自由端側を挿入させ、従動ギヤ3の
停止時および低速回転時には、板バネ10,10の弾性
力により前記フリクション部材13が円形凹溝9の内周
面に押圧状に摺接するように配置させておけば、従動ギ
ヤ3の低速回転時には板バネ10の付勢力によりフリク
ション部材13は円形凹溝9の内周面に押圧されて摺接
状態となるため、特にギヤの歯打音が発生しやすい低速
回転時にフリクション部材13の摺接状態が得られるた
め、これによりギヤの歯打音の発生を良好に防ぐことが
できる。
【0005】一方、従動ギヤ3が高速回転される時には
遠心力が作用し、おもり12は外側に遠心力を受け、こ
のため板バネ10の自由端側は外側へ広がろうとする力
を受ける。これによりフリクション部材13の円形凹溝
9の内周面との接触が解除されて、フリクション部材1
3は円形凹溝9の内周面から外側へ離反されることとな
り、従動ギヤ3は抵抗のない状態で高速回転することが
できる。
【0006】このように歯打音の発生しやすい低速時に
は良好に接触して歯打音の発生を防ぐことができるとと
もに、従動ギヤ3の高速回転時には、板バネの付勢力に
抗して遠心力の作用を受けておもり12およびフリクシ
ョン部材13は外側へ離反し、フリクションを自然に解
除することができ、自動車用のギヤにおいては高速回転
時の抵抗がなく、燃費の悪化を良好に防ぐことができ
る。
【0007】
【考案の効果】本考案のギヤの歯打音防止構造は、他の
ギヤと噛み合いながら回転する従動軸に固定された従動
ギヤの裏側に、L字状の板バネの一端部を固定させ、こ
の板バネの自由端側の内側にはおもりを付設し、おもり
の内側には、摩擦係数の大なるフリクション部材を貼着
するとともに、前記板バネの自由端側を、前記従動軸を
支持する軸受を取付けたケースの該軸受の外周側に凹み
状に形成された円形凹溝内に挿入配置させ、従動ギヤの
停止時および低速回転時には、板バネの弾性力により前
記フリクション部材が円形凹溝の内周面に押圧状に摺接
され、従動ギヤが高速回転される時には、おもりが遠心
力を受け板バネの自由端側が外側へ広がりフリクション
部材が円形凹溝の内周面から外側へ離反されるように構
成したことにより、歯打音が発生しやすいギヤの低速回
転域においては、板バネの付勢力によりフリクション部
材が円形凹溝の内周面に摺接して良好に歯打音の発生を
防ぐことができ、またギヤが高速回転する場合には、遠
心力によりフリクション部材が円形凹溝の内周面から離
反され、抵抗がなくなり、自動車用のギヤに使用される
場合には燃費を良好化させることができる効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のギヤの歯打音防止構造の概略構成図で
ある。
【図2】従来の歯打音防止構造の概略構成図である。
【図3】従来構造に使用されているフリクションダンパ
ーの断面図である。
【図4】フリクションダンパーの正面図である。
【符号の説明】
3 従動ギヤ 4 従動軸 9 円形凹溝 10 板バネ 12 おもり 13 フリクション部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 55/18 F16H 55/12

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他のギヤと噛み合いながら回転する従動
    軸に固定された従動ギヤの裏側に、L字状の板バネの一
    端部を固定させ、この板バネの自由端側の内側にはおも
    りを付設し、おもりの内側には、摩擦係数の大なるフリ
    クション部材を貼着するとともに、前記板バネの自由端
    側を、前記従動軸を支持する軸受を取付けたケースの該
    軸受の外周側に凹み状に形成された円形凹溝内に挿入配
    置させ、従動ギヤの停止時および低速回転時には、板バ
    ネの弾性力により前記フリクション部材が円形凹溝の内
    周面に押圧状に摺接され、従動ギヤが高速回転される時
    には、おもりが遠心力を受け板バネの自由端側が外側へ
    広がりフリクション部材が円形凹溝の内周面から外側へ
    離反されるように構成したことを特徴とするギヤの歯打
    音防止構造。
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JP2010060142A (ja) * 2009-12-15 2010-03-18 Oriental Motor Co Ltd 歯車減速機
JP6182358B2 (ja) * 2013-06-03 2017-08-16 株式会社オティックス 動力伝達系のギヤ機構

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