JP2605249Y2 - ファインダー光学系の防塵構造 - Google Patents

ファインダー光学系の防塵構造

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JP2605249Y2
JP2605249Y2 JP1991103746U JP10374691U JP2605249Y2 JP 2605249 Y2 JP2605249 Y2 JP 2605249Y2 JP 1991103746 U JP1991103746 U JP 1991103746U JP 10374691 U JP10374691 U JP 10374691U JP 2605249 Y2 JP2605249 Y2 JP 2605249Y2
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哲也 阿部
克彦 野崎
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旭光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ファインダー光学系、
例えばレンズシャッタ式カメラのファインダー光学系の
防塵構造に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来のレンズシャッタ式
カメラのファインダー光学系には、逆ガリレオ式ファイ
ンダーあるいは実像式ファインダーが用いられている。
例えば実像式ファインダー光学系は、図6にその一例を
示すように、被写体側から光学的に順に配設された、第
一レンズ群41、第二レンズ群43、直角プリズム4
5、像正立プリズム47および接眼レンズ49と、直角
プリズム45の射出面と像正立プリズム47の入射面と
の空気間隔に配設された視野板51とで構成され、これ
はカメラボディ等に支持されている。視野板51は透明
薄板で形成され、その背面に視野枠53が蒸着により形
成されている(図7参照)。さらにこの視野枠53は、
通常視野板ホルダ56によって所定位置に固定される
が、視野枠53および視野板ホルダ56の周辺は開放さ
れ、これらの間の空間は外側空間と連通している(図8
参照)。
【0003】以上の構成から分かるように、視野板51
の周辺は開放されている。そのため、視野板51に塵、
埃52などが付着することがある(図7、図8参照)。
この視野板51は、周知の通り第一レンズ群41および
第二レンズ群43で形成される像面付近に配設されてい
る。そのため、視野板51に塵、埃52が付着すると、
これらの塵、埃52がファインダ視野内に鮮明に現われ
てしまう。つまり、撮影者がファインダを覗くと、その
視野に被写体像、視野枠53とともに塵、埃52が鮮明
に現われるので、撮影者にとって非常に目障りな存在と
なっていた。この問題は、視野枠55を像正立プリズム
47の入射面上またはその付近に配設したとき(図9参
照)も同様に生じる。
【0004】
【考案の目的】本考案は、上記従来のファインダの問題
に鑑みてなされたもので、ファインダ視野に塵、埃など
が現われないファインダを提供することを目的とする。
【0005】
【考案の概要】この目的を達成するために本考案のファ
インダ光学系の防塵構造は、対物光学系による像を正立
光学系により正立させ、接眼光学系を介して正立実像と
して観察するファインダー光学系であって、上記対物光
学系による結像位置を、上記ファインダー光学系中の、
離反した一対の光学素子の間に位置させ、この一対の光
学素子間の空間を、外気から遮断されるように密閉部材
で密閉し、上記接眼光学系の焦点距離をfe (mm)、上
記結像位置から上記前方の光学素子の前面までの光路長
をd (mm)、上記結像位置から上記前面までの屈折率
をnとしたときに 下記条件 |{1000×d}/{n×(fe) 2 }|≧2.0 を満足することに特徴を有する。
【0006】また、好ましい実施例では、密閉部材の表
面に粘着性を持たせるか、密閉部材として粘着テープを
使用することで、空間内に侵入した塵埃等を粘着面に吸
着させることができる。
【0007】
【実施例】以下図示実施例に基づいて本考案を説明す
る。図4は、本考案を適用した実像式ファインダー光学
系の一実施例を示す図である。この実像式ファインダ光
学系は、光学的に被写体側から、対物光学系としての第
一レンズ群11および第二レンズ群13と、正立光学系
としてのミラー15および像正立プリズム17と、接眼
光学系としての接眼レンズ19とを備え、さらにミラー
15および像正立プリズム17の間に第三レンズ群(フ
ィールドレンズ)21を備えている。そしてこの第三レ
ンズ群21の背面に、視野枠22が形成されている(図
1参照)。なお、視野枠22は、像正立プリズム17の
入射面に形成してもよい。
【0008】第三レンズ群21および像正立プリズム1
7の周囲には、第三レンズ群21と像正立プリズム17
の入射面18等とで形成される空気間隔50を密閉する
密閉部材23が嵌着されている。この密閉部材23は、
遮光性、防塵性および弾性または可撓性等を有するスポ
ンジ、ゴム、あるいは合成樹脂などで形成される。
【0009】このように本実施例では、視野枠22と入
射面18等で形成される空間50が密閉部材23により
密封(外気と遮断)されているので、視野枠22と入射
面18等で形成される空間内に塵、埃などが入ることが
ない。つまり、視野枠22付近に塵などが付着すること
がないので、ファインダ視野内に塵などが現われること
がなく、常に鮮明な被写体像および視野枠22を観察す
ることができる。密閉部材23の断面は、第1図に明瞭
に表わされているように凸型に形成され、その凸部24
が第三レンズ群21と像正立プリズム17の空気間隔に
ぴったりと嵌って密閉度を高めている。
【0010】また、密閉部材23を粘着性のある部材、
あるいは表面に粘着剤を塗布すると、塵、埃などはこの
密閉部材23に粘着されて、視野枠22等に付着するこ
とがなくなる。密閉部材として粘着テープを使用すれ
ば、貼付によって簡単に空間50を密閉できるようにな
り、しかも空間50内に露出した粘着剤に塵、埃等が吸
着される。したがって、空間50内に塵埃等が侵入して
も、目障りな異物がファインダ視野内に現れることがな
い。
【0011】さらに、図2に示すように、密閉部材25
の両端部に突部を形成して像正立プリズム17および密
閉部材23が嵌る嵌合部26、27を形成すれば、単に
第三レンズ群21と像正立プリズム17とで形成される
空間を密閉するのみならず、第三レンズ群21を像正立
プリズム17に対して位置決め固定する固定部材として
の作用も果たす。
【0012】また、本実施例では視野枠22を第三レン
ズ群21の背面に形成しているが、透明薄板からなる視
野板31に蒸着等によって形成し、この視野板31を第
三レンズ群21と入射面18との間に配設する構造とし
てもよい。この場合には、第3図に示したように、入射
面18の周囲に嵌合部として段部35を形成し、密閉部
材33の一方の開口縁部にこの段部35に嵌合する嵌合
部36を形成し、他方の開口縁部に視野板31と嵌合す
る嵌合部37を形成し、さらにこの嵌合部37付近に、
視野板31の嵌合位置を規制する突起38を形成する。
このように密閉部材33を形成すれば、密閉部材33に
よって視野板31周辺の密閉および視野板31の固定が
同時にできる。
【0013】また、接眼光学系(接眼レンズ19)の焦
点距離をfe (mm)、対物光学系(第一レンズ群11お
よび第2レンズ群13)による結像位置F1から第三レ
ンズ群21の入射面21aまでの光路長をd(mm)、結
像位置F1と入射面21aとの間の屈折率をn(結像位
置F1が第三レンズ群21の射出面に位置するときには
第三レンズ群21の屈折率)としたときに、 |(1000×d)/{(n× (fe)2 }|≧2.0 を満足するように形成すれば、第三レンズ群21の入射
面21aに付着した埃等がボケて目立たなくなる(図5
参照)。言い換えれば、ゴミ、埃等が付着し得る面のデ
ィオプタの絶対値が2よりも大きければ、ゴミ、埃等が
ぼけて目障りにはならなくなるということである。
【0014】以上本考案について添付図面に示した実施
例に基づいて説明したが、本考案はこの実施例に限定さ
れないことはいうまでもない。要するに、結像位置付近
の空間を外気と遮断する密閉構造とすればよいのであ
る。
【0015】以上の通り請求項1に記載の本考案によれ
ば、対物光学系によって形成される像の前後の一対の光
学素子間に形成された空間を密閉部材によって外気から
遮断して塵、埃などが像面近傍に付着するのを防止し、
かつ密閉空間を形成する光学素子の外側面に塵、埃など
付着しても、これらはディオプタにして±2以上像から
離れるので付着物のボケが非常に大きくなり、観察者に
とって目障りでなくなる
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の要部を示す、第4図のI−I
線に沿う拡大断面図である。
【図2】別の実施例の要部を示す拡大断面図である。
【図3】さらに別の実施例の要部を示す断面図である。
【図4】本考案を適用した実像式ファインダー光学系の
実施例を示す図である。
【図5】同実施例の光学素子の配置を示す光路図であ
る。
【図6】従来の実像式ファインダー光学系を示す図であ
る。
【図7】従来の実像式ファインダー光学系の視野枠付近
を示す断面図である。
【図8】従来の実像式ファインダー光学系の視野枠付近
を示す断面図である。
【図9】従来の実像式ファインダー光学系の視野枠付近
を示す断面図である。
【符号の説明】
17 像正立プリズム 18 像正立プリズムの入射面 21 第三レンズ群 21a 第三レンズ群の入射面 22 視野枠 23、25 密閉部材 26、27 嵌合部 31 視野枠板 33 密閉部材 35 プリズムの嵌合段部 36、37 嵌合部 50 一対の光学素子間の空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−287542(JP,A) 特開 平4−170529(JP,A) 特開 昭62−272214(JP,A) 実開 平2−29028(JP,U) 実開 平1−125428(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物光学系により形成される像を正立光
    学系により正立させ、接眼光学系を介して正立実像とし
    て観察するファインダー光学系であって、 上記対物光学系による結像位置を、上記ファインダー光
    学系中の、離反した一対の光学素子の間に位置させ、こ
    の一対の光学素子間の空間を、外気から遮断されるよう
    に密閉部材で密閉し、 上記接眼光学系の焦点距離をfe (mm)、上記結像位置
    から上記前方の光学素子の前面までの光路長をd (m
    m)、上記結像位置から上記前面までの屈折率をnとし
    たときに下記条件 |{1000×d}/{n×(fe)2 }|≧2.0 を満足することを特徴とするファインダー光学系の防塵
    構造。
  2. 【請求項2】 対物光学系により形成される像を正立光
    学系により正立させ、接眼光学系を介して正立実像とし
    て観察するファインダー光学系において、 上記対物光学系による結像位置を、上記ファインダー光
    学系中の、離反した一対の光学素子の間に位置させ、こ
    の一対の光学素子間の空間を外気から遮断するように密
    閉する密閉部材の表面に粘着性を持たせたこと、を特徴
    とするファインダー光学系の防塵構造。 を満足すること
    を特徴とするファインダー光学系の防塵構造。
  3. 【請求項3】 対物光学系により形成される像を正立光
    学系により正立させ、接眼光学系を介して正立実像とし
    て観察するファインダー光学系において、 上記対物光学系による結像位置を、上記ファインダー光
    学系中の、離反した一対の光学素子の間に位置させ、こ
    の一対の光学素子間の空間を、外気から遮断さするよう
    に粘着テープで密閉したこと、を特徴とするファインダ
    ー光学系の防塵構造。
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JPH01287542A (ja) * 1988-05-16 1989-11-20 Minolta Camera Co Ltd 実像式ファインダー
JPH0229028U (ja) * 1988-08-13 1990-02-23
JPH04170529A (ja) * 1990-11-01 1992-06-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 実像式ファインダー光学系とそれを用いたカメラ

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