JPH04170529A - 実像式ファインダー光学系とそれを用いたカメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子スチルカメラ、ビデオカメラ。

スチルカメラなどに使用される光学式の実像式ファイン
ダー光学系とそれを用いたカメラに関するものである。

従来の技術 近年、小型・軽量で使い易く、かつ低価格の普及型スチ
ルカメラ、を子スチルカメラ、ビデオカメラなどが広く
普及し、このカメラ用の小型・軽量・低価格で見やすく
、電力消費のない光学式ファインダーが強く望まれてい
る。これらの要求を満たし、かつ撮影に関する各種情報
のファインダー内表示を可能にする、実像式ファインダ
ー光学系が多く用いられるようになってきた。

従来の実像式ファインダー光学系の構成は、結像作用を
有する対物レンズ系と、その結像位置に設けられた視野
枠と、王立用レンズ系と接眼レンズ系である。以下、図
面を参照しながら、従来の実像式ファインダー光学系の
一例について説明する（たとえば、出願番号　昭６３−
２２６６１６）第２図は従来の実像式ファインダー光学
系の構成を示す斜視図を示すものである。第２図に示す
ように、構成要素として、３１は対物レンズ系であり、
３２．３３は王立用のポロプリズム、３４は視野枠、３
５は接眼レンズ系である。

以上のように構成した従来の実像式ファインダー光学系
について、以下その構成要素の関連動作の説明をする。

まず、対物レンズ系３１により倒立像を結ぶ。

この倒立像はポロプリズム３２．３３により正立像とな
り、結像位置に設けられた視野３４とともに接眼レンズ
系３５により拡大視される。

発明が解決しようとする課題 樹脂成型技術の進歩により、表面精度の良いポロプリズ
ムを一発成型で作ることが可能になった。

しかしながら上記のような構成の従来の実像式ファイン
ダー光学系では、視野枠３４を挿入する姑要性から視野
枠３４を挟んでポロプリズムが２つの部分ポロプリズム
３２．３３に分かれているため、−発で成型できないと
いう問題点を有していた。

また、別の従来例では対物系の結像位置がポロプリズム
の外にあり、したがって視野枠３４も外に設けられてい
るため、ポロプリズムを一発成型で安価に多量に作るこ
とができる。しかし、樹脂であるため表面にごみが付き
やすく、結像位置の近くのポロプリズムの面に付着した
ごみが、ファインダーを通して被写体を見たときに、は
っきり見えるという問題点を有していた。

本発明は、上記課題に留意し、ごみの問題がな（、かつ
小型に構成できる実像式ファインダー光学系を提供する
ものである。

課題を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明の実像式ファイン
ダー光学系は、物体側から順に、結像作用を有する対物
レンズ系と、集光作用を有するフィールドレンズと、視
野枠と、倒立像を正立像に変換するポロプリズムと、正
立像を拡大視する接眼レンズ系から構成され、かつプリ
ズム側面が平面である厚肉凸レンズのフィールドレンズ
と、入射面が平面であるプリズムで、視野枠を挟み密閉
し実像式ファインダー光学系とそれをカメラのファイン
ダーとして用いたものである。とくに、対物レンズ系の
焦点距離をｆ、フィールドレンズの厚みをｄとした場合
、ｄ／ｆ＞０．２の条件を満足した実像式ファインダー
光学系である。

作用 上記構成の本発明の実像式ファインダー光学系は、対物
レンズ系を介して、フィールドレンズにより視野枠の位
置に倒立像ができ、プリズムで正立像に変換され、接眼
レンズ系で拡大されるものである。すなわち視野枠の位
置の倒立像が、最終的な正立像として確認されるので、
視野枠を配置されている空間のごみを確実に排除して密
閉する構造とすることでごみを排除し、ごみが焦点の合
った状態で像に入り込むことはない、たとえ、フィール
ドレンズの表面にごみが付着しても、肉厚な凸レンズで
構成されているので焦点を結んだ像とはならず、目立ち
にくい。

また、対物レンズ系の焦点距離をｆとし、フィールドレ
ンズの厚みをｄとした場合に、実験的にフィールドレン
ズの表面に付着したごみが焦点ずれにより目立たなくな
る条件がｄ　＞　ｆ　＞０．２である。

実施例 以下本発明の一実施例の実像式ファインダー光学系につ
いて、図面を参照しながら説明する。

第１図は、本発明の実像式ファインダー光学系一実施例
の構成を示す斜視図を示すものである。

第Ｆ図に示すように構成要素として１は対物レンズ系、
２はフィールドレンズ、３は視野枠、４は正立用のポロ
プリズム、５は接眼レンズ系、６は目である。

対物レンズ系１とフィールドレンズ２によって、被写体
の倒立像が、視野枠３の位置にできる。この倒立像はポ
ロプリズム４によって正立像に変換された後、接眼レン
ズ系５で拡大視される。

上記実施例において、フィールドレンズ２の出射面とポ
ロプリズム４の入射面は平面であり、視野枠３を密閉し
、使用中にごみが付着しない構造である。ポロプリズム
４の全反射面、および出射面上のごみは結像位置から離
れているため、問題にならない。さらに、フィールドレ
ンズ２の厚みｄが、実験的に求められた、つぎの条件式
を満たす場合フィールドレンズ２の物体側面上のごみも
、接眼レンズ系５を通して見た場合問題にならない。

ｄ／ｆ＞０．２ ここで、ｆは対物レンズ系の焦点距離である。

また、上記実施例においてフィールドレンズ２をプラス
チックで形成することは、軽量化、低コスト化、量産性
の面で実用上のメリットが大きい。

第３図は上記実施例の実像式ファインダー光学系を光学
ファインダーの構成として用いた電子スチルカメラの構
成を示す斜視図である。

第３図に示すように、構成要素として、２１は実像式フ
ァインダー、２２ははＣＣＤなどの撮像素子、２３は画
像記録媒体であるビデオフロッピー、２４はレリーズボ
タン、２５はストロボ、２６は撮影レンズ、２７は電池
である。

電子スチルカメラ以外にも、普及型スチルカメラ、ビデ
オカメラ光学ファインダー構成に上記実施例の実像式フ
ァインダー光学系を用いることができる。

以上のように、上記実施例の実像式ファインダー光学系
を用いることにより、小型軽量低価格のカメラを実現す
ることができる。

発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明の実像式ファイ
ンダー光学系により、簡単な構造にもかかわらず、ごみ
の目立たない視野のすっきりした小型軽量低価格の光学
ファインダーとそれを用いたカメラを実現することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の実像式ファインダー光学系の
構成を示す斜視図、第２図は本発明の実像式ファインダ
ー光学系を用いた電子スチルカメラの構成を示す斜視図
、第３図は従来の実像式ファインダー光学系の構成を示
す斜視図である。 １・・・・・・対物レンズ系、２・・・・・・フィール
ドレンズ、３・・・・・・視野枠、４・・・・・・ポロ
プリズム、５・・・・・・接眼レンズ系。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）物体の結像作用を有する対物レンズ系と、前記対
   物レンズからの光を入射光とし、厚肉凸レンズ構成され
   たフィールドレンズと、 前記フィールドレンズの出射面に配置された視野枠と、 前記視野枠に接して配置され、倒立像を正立像に変換す
   るプリズムと、 前記プリズムの出射面に配置された接眼レンズ系とを具
   備し前記フィールドレンズと前記プリズムの視野枠に対
   する面が平面であり、これらの面で前記視野枠を挟み、
   密閉した実像式ファインダー光学系。
2. （２）対物レンズ系の焦点距離をｆとし、フィールドレ
   ンズの厚みをｄとすると、ｄ／ｆ＞０．２を満足する請
   求項１記載の実像式ファインダー光学系。
3. （３）請求項１または２記載の実像式ファインダー光学
   系を光学系ファインダーに用いたカメラ。