JP2605151B2 - 積層用ポリエチレン系フィルム - Google Patents

積層用ポリエチレン系フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はナイロン,ポリエステル等フィルム状基材
に、シーラント材であるポリエチレン系フィルムを、例
えばドライラミネート法により積層して包装用フィルム
として使用される分野に於て、積層後でも良好な滑り性
および抗ブロッキング性を有するドライラミネート積層
用ポリエチレン系フィルムに関するものである。
〈従来の技術〉 現在、食品,医薬品,雑貨,工業用品などの包装に使
用されている包装材料は非常に多岐にわたっているが、
それらの大半は高圧法低密度ポリエチレン,ポリプロピ
レン,エチレン・酢酸ビニル共重合体,エチレン・α−
オレフィン共重合体などのポリオレフィン系樹脂をヒー
トシール層として用いている。
これらの樹脂層は、通常、他の適切な基材フィルムと
積層して用いられており、積層フィルムにする場合ドラ
イラミネート法,ウェットラミネート法,サンドラミネ
ート法,ホットメルトラミネート法などのラミネート
法,共押出法,押出ラミネート法およびこれらの組合せ
など公知の技術が採用されている。
なかでもドライラミネート法が強い接着強度が得られ
ることが知られている。
一般に包装材料に対しては、内容物の保護のために、
ヒートシール強度や衝撃強度,引張強度,引裂強度など
の機械的強度や、防湿性、ガスバリア性といったバリア
機能,耐熱性,耐寒性などの熱的機能、さらに低温シー
ル性,ホットタック性,腰の強さ,滑り性などの包装適
性等,多くの機能が要求される。
積層フィルムの場合、基材の選択によってもこれらの
性能は大巾に変わるが、同様にシーラント層に用いる樹
脂の選択によって包装材料の機能は大巾に変化する。
高速で包装を行なう場合、フィルムが高速走行するに
耐える腰の強さを必要とするし、また、高速でヒートシ
ールを可能とするためには低い温度でヒートシールでき
るフィルムが必要である。ポリプロピレンフィルムは透
明性や腰の点で優れているが、低温シール性は著しく劣
る。
一般にポリプロピレンの低温シール性の付与は、少量
のエチレンを共重合させて融点を下げる方法がとられる
が、十分ではない。
これに対し、高圧法低密度ポリエチレン,エチレン・
酢酸ビニル共重合体、エチレン・α−オレフィン共重合
体などのポリエチレン系フィルムは低い温度でヒートシ
ールができ、シール強度も強いことから、液体スープや
マヨネーズ,マスタード,味噌などの食品包装をはじ
め、液体洗剤,液体薬品などの包装に多用されている。
これらの用途は、高い接着性能を要求されることか
ら、ドライラミネート法で積層されることが多いが、従
来用いられているポリエチレン系フィルムの場合、ドラ
イラミネート用接着剤との組合せによっては、積層後、
接着剤硬化のため通常30℃〜60℃で1日〜3日程度のエ
ージングの際、滑剤成分が接着剤層へ移行し、フィルム
がブロッキングしたり、滑り性が著しく悪化し、その後
の印刷工程や内容物を充填する工程でトラブルを発生す
ることが知られている。
ドライラミネート用接着剤は主剤と硬化剤とからな
り、さらに主剤はエーテル型とエステル型に大別され、
エーテル型を主剤とした接着剤は、初期接着力や速硬化
性に優れ、かつ、比較的安価であることからポリエチレ
ン系フィルムに多用されるが、滑剤成分と結合しやすく
前記トラブルが起りやすいことから、耐熱性に特徴を有
し、主にポリプロピレンフィルム用として使用されてい
るエステル型を主剤とした接着剤をやむなく使用するケ
ースも多い。
しかしながら、エステル型を主剤とする接着剤は、高
価で、かつ、初期接着力や速硬化性の点ではエーテル型
を主剤とする接着剤より劣ること知られている。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的とするところは、他のフィルム状基材
と、例えばドライラミネート法で積層した場合でも、接
着剤の種類を問わず良好な滑り性および抗ブロッキング
性を有するドライラミネート積層用ポリエチレン系フィ
ルムを提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者らは、鋭意検討の結果、メルトフローレート
が0.1ないし5g/10min、密度0.905ないし0.940g/cm3のポ
リエチレン系樹脂100重量部に対し、エチレンビスオレ
イン酸アミドまたはヘキサメチレンビスオレイン酸アミ
ドの不飽和脂肪酸ビスアミド〔A〕を0.01ないし0.10重
量部、および融点65℃以上、90℃以下であるエルカ酸ア
ミドまたはオレイン酸アミドの不飽和脂肪酸アミド
〔B〕を0.01ないし0.20重量部で、かつ〔A〕+〔B〕
が0.03ないし0.25重量部となる様に配合された樹脂組成
物からなることを特徴とするドライラミネート積層用ポ
リエチレン系フィルムが、例えば特にエーテル型あるい
はエステル型を主剤とする接着剤を用いて他のフィルム
状基材とドライラミネート法で積層した場合、包装用フ
ィルムとしての他の基本的性能を損うことなく、かつ、
良好な滑り性および抗ブロッキング性を有することを見
い出し、本願発明に至った。
本発明に於て用いるポリエチレン系樹脂としては、以
下の(イ)および(ロ)があげられるが、それらの混合
物でも良く、さらに本発明の目的を損わない範囲で高密
度ポリエチレン等の他の熱可塑性樹脂を混合しても良
い。また、フィルム化する際には単層フィルムに限らず
ポリエチレン系樹脂同志もしくは、他の熱可塑性樹脂と
の組合せにより、二層なし二層以上の共押出フィルムと
することもできる。
すなわち、 (イ) エチレンと炭素数3ないし18のα−オレフィン
を遷移金属触媒を使用して重合することによって得ら
れ、重合反応は通常30℃ないし300℃の重合温度で、常
圧ないし3000kg/cm2の重合圧力下、溶媒の存在下または
不存在下、気−固、液−固または均一液相下で実施され
るいわゆるイオン重合ポリエチレン。
なお、α−オレフィンとしては、プロピレン,ブテン
−1,4−メチルペンテン−1,ヘキセン−1,オクテン−1,
デセン−1等が用いられるが、炭素数4ないし10のもの
が好ましく、これらα−オレフィンは1種のみならず2
種以上用いることもできる。
(ロ) エチレン及び/又は少量のエチレンとラジカル
共重合し得る単量体を有機過酸化物や酸素等のラジカル
発生剤を使用して重合することによって得られ、重合反
応は通常130℃ないし300℃の重合温度下、500kg/cm2
いし3000kg/cm2の重合圧力下で実施されるいわゆる高圧
ラジカル重合法ポリエチレンおよびこれを公知の方法で
無水マレイン酸やα,β−不飽和カルボン酸などで変性
したポリエチレン。とりわけ、(イ)のエチレン・α−
オレフィン共重合体は、ヒートシール性やホットタック
性をはじめ、剛性,衝撃強度等、シートラント材料とし
て優れた特性を有するため、積層用フィルムとして好ま
しい。
本発明において、メルトフローレート(MFR)はJIS K
670に規定された方法により測定されるもので、ポリエ
チレン系樹脂のMFRは0.1ないし5g/10minであることが必
要である。
MFRが0.1g/10min未満のものは溶融粘度が高くて成形
性に劣り、また、5g/10minを越えるものは溶融張力が小
さいのでやはり成形性に劣る。
また、密度は、JIS K6760に規定された方法により測
定されるもので、本発明のポリエチレン系樹脂の密度は
0.905ないし0.940g/cm3であることが必要で、0.905g/cm
3未満では、フィルムの腰が弱くなり、製品としての自
動充填適性が劣り、逆に、0.940g/cm3を越えると、ヒー
トシール性やホットタック性の発現する温度が高くな
り、自動充填密度が低下する。
次に、本発明で使用する滑剤についてであるが、前記
ポリエチレン系樹脂100重量部に対し、エチレンビスオ
レイン酸アミドまたはヘキサメチレンビスオレイン酸ア
ミドの不飽和脂肪酸ビスアミド〔A〕を0.01ないし0.10
重量部、および融点65℃以上,90℃以下であるエルカ酸
アミドまたはオレイン酸アミドの不飽和脂肪酸アミド
〔B〕を0.01ないし0.20重量部で、かつ〔A〕+〔B〕
が0.03ないし0.25重量部となる様に配合することによ
り、ドライラミネート法で積層されたフィルムの滑り性
および抗ブロッキング性が極めて良好となることを見い
出した。
ここで滑剤〔A〕は、エチレンビスオレイン酸アミド
またはヘキサメチレンビスオレイン酸アミドの不飽和脂
肪酸ビスアミドであることが必須であり、他の種類の滑
剤では本発明が目的とする積層後における良好な滑り性
および抗ブロッキング性が得られない。
また、添加量が0.01重量部未満では滑り性および抗ブロ
ッキング性の改良効果が不十分であり、0.10重量部を越
えると、他の基材との接着性が低下する。
ここで本発明の不飽和脂肪酸ビスアミド〔A〕として
はエチレンビスオレイン酸アミド,ヘキサメチレンビス
オレイン酸アミド,が使用される。
また、不飽和脂肪酸アミド〔B〕の融点が65℃未満で
は積層後のみならず、積層前においてもフィルムのブロ
ッキング性が不良となり、90℃を越えると、滑り性改良
効果が不十分となる。ここで融点の測定はDSCを用いて
窒素雰囲気下で、5℃/minの速度で昇温し、吸熱量のピ
ーク温度として求めることができる。
添加量については、0.01重量部未満では滑り性改良効
果が不十分であり、0.20重量部を越えると他の基材との
接着性が悪化するほか、積層前の段階での滑り性が過良
となり作業性が悪化する。
ここで本発明の不飽和脂肪酸アミドとしてはエルカ酸
アミド,オレイン酸アミドが使用される。
さらに〔A〕+〔B〕は0.03〜0.25重量部であること
が必要であり、0.03重量部未満では積層後の滑り性およ
び抗ブロッキング性の改良効果が不十分であり、0.25重
量部を越えると、滑り性過良や他の基材との接着性低下
がおこる。
なお、本発明のポリエチレン系フィルムと積層される
基材としては、フィルム形成能を有する任意の重合体あ
るいは紙,アルミニウム箔,セロハン等を使用すること
ができる。
また重合体としては、例えば、高密度ポリエチレン,
中,低密度ポリエチレン,エチレン・酢酸ビニル共重合
体,エチレン・アクリル酸エステル共重合体,アイオノ
マー,ポリプロピレン,ポリ−1−ブテン,ポリ−4−
メチル−1−ペンテン等のオレフィン系重合体,ポリ塩
化ビニル,ポリ塩化ビニリデン,ポリスチレン,ポリア
クリレート,ポリアクリロニトリル等のビニル系重合
体,ナイロン6,ナイロン66,ナイロン7,ナイロン10,ナイ
ロン11,ナイロン12,ナイロン610,ポリメタキシリレンア
ジパミド等のポリアミド,ポリエチレンテレフタレー
ト,ポリエチレンテレフタレート/イソフタレート,ポ
リブチレンテレフタレート等のポリエステル,ポリビニ
ルアルコール,エチレン・ビニルアルコール共重合体、
ポリカーボネート等を挙げることができる。
また、本発明の樹脂組成物には酸化防止剤,抗ブロッ
キング剤,帯電防止剤,無滴剤,耐候剤,顔料,染料,
フィラー等の通常、ポリオレフィンに添加して使用され
る各種配合剤を本発明の目的を損わない範囲で配合して
おいても良い。
〈実施例〉 次に実施例を挙げて、本発明を更に詳しく説明する
が、本発明はその要旨を越えない限り、これらの例に何
ら制約されるものではない。
はじめに以下の実施例および比較例における物性値の
測定方法を説明する。
(1) 密度 JIS K6760に規定された方法に従った。
(2) メルトフローレート(MFR) JIS K6760に規定された方法に従った。
(3) 滑り性 (株)東洋精機製,摩擦角測定機を使用してサイズ10
0(縦)×63(横)×19(高さ),重量1kgの荷重を用い
て積層フィルムのシーラント面同志について傾斜上昇速
度2.5°/secで滑り角度θを測定し、tanθで表示した。
この値は小さい程滑り性が良好であることを示す。
(4) ブロッキング 積層フィルムのシーラント層をむかい合わせて重ね、
7kg/200cm2の荷重をかけ、40℃で20時間の状態調整を行
なったサンプルを23℃,50%RHの下で、(株)東洋精機
製垂直剥離式ブロッキングテスターにて、荷重移動速度
20g/minで剥離力を与え、剥離に要する力を測定した。
この値は小さい程抗ブロッキング性が良好である。
(5) 接着性 積層フィルムについてTD方向のエルメンドルフ引裂強
度をASTM D689に準拠して測定した。基材である二軸延
伸ナイロンフィルムは引裂強度は極めて低く殆んど抵抗
なく引裂くことができる。従って、ポリエチレン系フィ
ルムと積層した場合でも、接着性が良好であればナイロ
ンの易引裂性により積層フィルムも容易に引裂くことが
できるが、接着性が不十分であれば、ナイロン層が裂け
てもポリエチレン系フィルム層が伸びることによりポリ
エチレン系フィルムの引裂強度が発現し、積層フィルム
の引裂強度が大きくなる。引裂強度が10kg/cm以下であ
れば接着性良好(○)、10/20kg/cmであればやや不良
(△)、20kg/cm以上であれば不良(×)とした。
実施例1 住友化学工業(株)製,スミカセンα FZ201−0(M
FR=2.0g/10min,密度=0.912g/cm3)100重量部に対し、
天然シリカ0.5重量部、エチレンビスオレイン酸アミド
を0.05重量部、エルカ酸アミド(融点=82℃)を0.08重
量部それぞれ配合した樹脂組成物を、住友重機械工業
(株)製65mmφ押出機(スクリュL/D=32)に、ダイ巾6
00mm、ダイリップ1.0mm、ストレートマニホールド型の
T−ダイを取付け、ダイ設定温度240℃、吐出量約25kg/
hrの条件下で押出し、60℃にコントロールされた600mm
φのセミマットロールで冷却し、紙管に巻取ることによ
り厚さ40μのフィルムを得、コロナ処理機により、表面
張力が約45dyne/cmとなる様に片面コロナ処理を施し
た。さらにこのフィルムをユニチカ(株)の二軸延伸ナ
イロンフィルムであるエンブレム ON15(厚さ15μ)と
廉井精機(株)製テストコーターMGD-280を用いて、コ
ロナ処理面を貼合面としてドライラミネート加工を行な
った。
なお、アンカーコート剤としてはポリエーテル系を主
剤とする東洋モートン(株)のアドコート 308A/Bを重
量比1/1で配合したものを用いドライラミネート後、40
℃で2日間のエージングを行なうことにより積層フィル
ムを得た。積層フィルムの滑り性、ブロッキング,接着
性の評価結果を表1に示す。
比較例1〜6 FZ201−0 100重量部に対し、天然シリカ0.5重量部、
滑剤については表1に示す処方でそれぞれ配合した樹脂
組成物を実施例1と同様の方法でフィルム加工およびド
ライラミネート加工して、積層フィルムを得た。評価結
果を表1に示す。
実施例2 住友化学工業(株)性スミカセンL FA102−0(MFR
=0.8g/10min,密度=0.925g/cm3)80wt%に、スミカセ
F208−0(MFR=1.5g/10min,密度=0.922g/cm3)20
wt%を加え造粒した樹脂100重量部に対し、天然シリカ
0.3重量部、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミドを0.0
3重量部、オレイン酸アミド(融点=74℃)を0.05重量
部それぞれ配合した樹脂組成物をダイ径125mm、ダイリ
ップ2.0mmのスパイラルダイおよびアイリス付きエアー
リングを備えたプラコー製K−40Rインフレ成形機(ス
クリュL/D=19)を用いて、ダイ設定温度190℃、吐出量
23kg/hrの条件下で押出し、ブローアップ比1.8で厚さ60
μのフィルムを得、コロナ処理機により、表面張力が約
45dyne/cとなる様に片面コロナ処理を施した。
さらにこのフィルムをエンブレム ON25(厚さ25μ)
と実施例1記載の方法で、ポリエーテル系主剤である武
田薬品(株)のタケラック A−969に硬化剤として武
田薬品(株)のタケネート A−5を重量比3/1で配合
したアンカーコート剤を用いて積層した。得られた積層
フィルムの評価結果を表1に示す。
比較例7 実施例2に記載した樹脂100重量部に対し、天然シリ
カ0.3重量部、滑剤として〔A〕の代りに飽和脂肪酸ビ
スアミドであるヘキサメチレンビスステアリン酸アミド
を0.03重量部、〔B〕としてはオレイン酸アミドを0.05
重量部、それぞれ配合した樹脂組成物を実施例2と同様
の方法でフィルム加工およびドライラミネート加工して
積層フィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例3 住友化学工業(株)製スミカセンL FA202−0(MFR
=2.0g/10min,密度0.930g/cm3)100重量部に対し、ヘキ
サメチレンビスオレイン酸アミドを0.08重量部、オレイ
ン酸アミド(融点=74℃)を0.15重量部配合した樹脂組
成物を実施例1と同様にフィルム加工し、厚さ30μのフ
ィルムを得た。
さらに、このフィルムを東レ(株)の二軸延伸PETフ
ィルムであるルミナー S#12(厚さ12μ)と、実施例
1記載の方法でポリエステル系主剤である武田薬品
(株)のタケラックA−310に硬化剤として武田薬品
(株)のタケネート A−3を重量比12/1で配合したア
ンカーコート剤を用いて積層した。ドライラミネート後
のエージング条件は50℃、3日間とした。
積層フィルムの評価結果は表1に示す。
実施例4〜5 住友化学工業(株)製スミカセン F101−1(MFR=
0.3g/10min,密度=0.921g/cm3)およびエバテート D20
21−F(MFR=1.5g/10min,密度=0.930g/cm3)について
それぞれ滑剤を表1に示す処方で配合した樹脂組成物を
ダイ径75mm、ダイリップ0.8mmのスパイラルダイおよび
エアーチャンバー付きエアーリングを備えたモダンマシ
ナリー製50φインフレ成形機(スクリュL/D=26)を用
いてダイ設定温度をF101−1は190℃,D2021−Fは160℃
で、吐出量約15kg/hrの条件下で押出し、ブローアップ
比2.0で厚さ50μのフィルムを得、コロナ処理機により
表面張力が約45dyne/cmとなる様に片面コロナ処理を施
した。
さらにこのフィルムをエンプレム ON15(厚さ15μ)
と、実施例1記載の方法で積層フィルムを得た。
用いたアンカーコート剤およびエージング条件は実施
例1と同様であり、積層フィルムの評価結果を表1に示
す。
〈発明の効果〉 以上述べたように、本発明によれば、良好な滑り性お
よび抗ブロッキング性を有するドライラミネート積層用
ポリエチレン系フィルムを提供することができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メルトフローレートが0.1ないし5g/10mi
    n、密度0.905ないし0.940g/cm3のポリエチレン系樹脂10
    0重量部に対し、エチレンビスオレイン酸アミドまたは
    ヘキサメチレンビスオレイン酸アミドの不飽和脂肪酸ビ
    スアミド〔A〕を0.01ないし0.10重量部、および融点65
    ℃以上、90℃以下であるエルカ酸アミドまたはオレイン
    酸アミドの不飽和脂肪酸アミド〔B〕を0.01ないし0.20
    重量部で、かつ〔A〕+〔B〕が0.03ないし0.25重量部
    となる様に配合された樹脂組成物からなることを特徴と
    するドライラミネート積層用ポリエチレン系フィルム。
  2. 【請求項2】ポリエチレン系樹脂が、エチレンと炭素数
    3ないし18のα−オレフィンとからなるエチレン・α−
    オレフィン共重合体である請求項1記載のドライラミネ
    ート積層用ポリエチレン系フィルム。
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