JP2605120Y2 - レンズ鏡胴固定機構 - Google Patents

レンズ鏡胴固定機構

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JP2605120Y2
JP2605120Y2 JP1993065799U JP6579993U JP2605120Y2 JP 2605120 Y2 JP2605120 Y2 JP 2605120Y2 JP 1993065799 U JP1993065799 U JP 1993065799U JP 6579993 U JP6579993 U JP 6579993U JP 2605120 Y2 JP2605120 Y2 JP 2605120Y2
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lens barrel
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lens
screw
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晴樹 大江
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、レンズ鏡胴固定機構に
係り、特に鏡胴を確実に所望の位置で固定することが可
能なレンズ鏡胴固定機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、CCDカメラに適用された従来
のレンズ鏡胴固定機構の概略を示す側断面図である。同
図において、符号1はCCDカメラの筐体を示す。筐体
1は樹脂製であり、箱状の受光変換部2と、その前方
(図中左方)へ向けて突設された円筒状の嵌合部3とを
有する。受光変換部2と嵌合部3の内部に設けられた空
間は、互いに連通して、これら空間内を光が通過可能に
なっている。
【0003】受光変換部2の内部には、図示しないCC
D素子である受光素子が配置されている。この受光素子
は、嵌合部3の中心軸線と直交する仮想線で示す結像面
4上に配置されている。この受光素子は、光電変換する
ことができる素子であり、結像面4の背後に設けられた
図示しない基板に固定されると共に、基板上の回路に電
気的に接続されている。
【0004】嵌合部3の内部には、前方から樹脂製で円
筒状の鏡胴5が、非固定時であれば前後に摺動可能にな
るように嵌合されている。鏡胴5の内部には、凹レンズ
6、凸レンズ7,8,9が収容されて、ここに固定され
ている。ここで、凹レンズ6、凸レンズ7,8,9の光
軸は、鏡胴5の中心軸線と一致する。嵌合部3の前端部
には、嵌合部3の軸線方向に沿ってスリット10が形成
され、このスリット10を覆う当て板11が嵌合部3の
外周面に接触して配置されている。この当て板11には
貫通孔12が穿設されている。また鏡胴5の後端付近の
外周面には、スリット10に嵌入される突条13が形成
されており、この突条13から鏡胴5の半径方向に沿っ
てネジ孔14が穿設されている。そしてネジ15のオネ
ジ部15aを、貫通孔12を通過させて、ネジ孔14に
螺着させることによって、鏡胴5が嵌合部3に固定され
ている。
【0005】上述のように、鏡胴5は、固定される前
前後に移動させることが可能であるため、たとえ部品
の取付誤差等によって上述の受光素子の位置すなわち結
像面4の位置が、ずれていたとしても、鏡胴5の内部に
固定された凹レンズ6、凸レンズ7,8,9によって結
像面4に結像させるようにすることができる。そして
その後に、ネジ15をネジ孔14に螺着させることによ
って、この位置で鏡胴5を固定させることになる
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このレンズ
鏡胴固定機構では、上述のようにスリット10と、ここ
に嵌入される突条13が設けられ、その突条13ネジ
孔14が穿設されている。そして図示のようにネジ孔
14の有効ネジ部は、ほとんど突条13の肉厚の範囲内
にある。これは、近年のカメラの小型化の要望に応える
よう、鏡胴5を薄肉にしているためである。すなわち、
仮に鏡胴5を厚肉にすれば、突条13を設けずともネジ
孔14の有効ネジ部を鏡胴5に設けることが可能である
が、小型化を図ろうと鏡胴5を薄肉にすると、ネジ孔1
4の有効ネジ部を十分大きくとるために鏡胴5の外周面
に突条13を設け、ここに有効ネジ部を収めざるを得な
い。
【0007】そして、このように突条13を設けた場合
には、嵌合部3の内周面と鏡胴5の外周面とができるだ
け密着するように、嵌合部3にスリット10を形成する
必要がある。ここでスリット10の前端部(図中左方の
端部)は、鏡胴5を前方から嵌合部3に嵌入する時、突
条13を受け入れるために、開放されている必要があ
る。
【0008】さてこのレンズ鏡胴固定機構では、ネジ1
5で嵌合部3と鏡胴5とを締結する時には、ネジ15で
鏡胴5が持ち上げられることになる。ここで、上述のよ
うにスリット10の前端部が開放されているため、スリ
ット10から前方にあたる位置では、鏡胴5の外周面の
図において上側の部分が、嵌合部3の内周面に接触しな
いことになり、この持ち上げ力に対抗する力が弱い。こ
のためバランスが崩れて、鏡胴5に、嵌合部3の前端部
を中心にして図中時計方向に、すなわち矢印で示すよう
にモーメントが生じる。
【0009】従って、所望の位置で鏡胴5を固定しよう
としても、鏡胴5が矢印で示す方向に僅かながら傾いて
しまい、鏡胴5の光軸が嵌合部3の中心軸線からずれ
て、焦点Fが図示のような結像面4の中心点から、下方
にずれてしまうという問題があった。このとき、鏡胴5
の下方の後端部と、嵌合部3のここに当接する部分と
が、弾性変形することになるが、嵌合部3と鏡胴5の両
方とも樹脂製である場合には、変位量が金属に比較して
さらに大きく、従って焦点Fのずれも大きい。
【0010】また、上述のように嵌合部3に鏡胴5が嵌
合されているといえども、嵌合部3と鏡胴5とを締結す
る時に、ネジ15に与えられるその軸線周りのモ─メン
トにより、鏡胴5がネジ15の周りを回動して傾き、レ
ンズ6〜9の光軸が紙面の垂直方向にずれ、焦点Fが結
像面4の中心から紙面の垂直方向にずれてしまう。さら
に、このような鏡胴5のネジ15の周りの回動を抑えよ
うとすると、余計な力を鏡胴5または嵌合部3に加える
ことになって、レンズ6〜9が結像面4の前方または後
方に結像してしまうことがあった。以上の理由により、
従来のネジ止めによる固定機構では、結像面4に結像さ
せることができたとしても、光軸のずれ及び傾きを抑え
て鏡胴5を固定することが極めて困難であった。
【0011】本考案は、このような事情を考慮してなさ
れたものであり、所望の位置で光軸のずれ及び傾きが起
こることなくレンズ鏡胴を固定することが可能なレンズ
鏡胴固定機構を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案によるレンズ鏡胴
固定機構は、レンズが収容固定された鏡胴と、筒状をし
ていてその一端側内部に前記鏡胴を嵌合させるための嵌
合部を設け他端側内部にCCD素子を配置した筐体とを
備えていて、前記嵌合部は、前記レンズの光軸と平行に
形成されていて狭い幅の部分と広い幅の部分とを有する
切欠溝と、前記切欠溝の狭い幅の部分を間にして外周面
に形成された一対の突起とを有していて、前記一対の突
起には、相互の間隔を近接させるためのネジが取り付け
られていることを特徴としたものである。
【0013】
【0014】
【作用】レンズがその内部に収容固定されている鏡胴を
嵌合部内の所望の位置に嵌合させておき、切欠溝を挟ん
で配置されている一対の突起同士を、ネジを用いて近接
させ、嵌合部の内側の断面積を収縮させる。その収縮作
用によって嵌合部の内側が全周にわたって鏡胴を締め付
けるので、鏡胴の傾きや中心軸からのずれを防止し、鏡
胴をより強固に保持させて固定することが可能である。
【0015】
【実施例】以下、本考案の実施例を、添付図面を参照し
て詳細に説明する。図1は実施例に係るレンズ鏡胴固定
機構が適用されたCCDカメラの側断面図、図2は図1
におけるII─II線矢視断面図、図3はこのレンズ鏡胴固
定機構の後述する収縮手段を示す下面図である。なお、
以下の説明中、上述の従来技術と同様の構成要素には、
同一の符号を付しその説明を省略する。
【0016】さて図1に示すように、本実施例において
も、樹脂製の筐体1の円筒状の嵌合部3に、樹脂製円筒
状の鏡胴5が前後に摺動可能に嵌合されている。筐体1
の受光変換部2の内周面には、舌片16が互いに面一に
突設され、この舌片16の背後には、プリント基板17
がネジ止めされている。プリント基板17の回路が形成
されていない部分には、前方へ向けて枠部18が固定さ
れている。そしてこの枠部18の内側に、上述のCCD
素子Eが配置され、これによって結像面4が設けられて
いる。CCD素子Eは、プリント基板17上に形成され
た図示しない回路に接続されており、これによってCC
D素子Eからの光電出力が回路に供給されるようになっ
ている。
【0017】図2および図3に示すように、嵌合部3の
前端部の下側には、同一断面上に一対の矩形板状の突起
19,20が外方に向けて突設されている。また、嵌合
部3にはその中心軸線に沿って切欠21が形成されてい
る。この切欠21は、突起19,20の間にあたる位置
においては狭い幅を持つように形成され、突起19の後
方の位置にあたる後方部22においては幅広に形成され
ており、これによってL字形になされている。すなわ
ち、後方部22が突起19の後方にのみあるように形成
されている。
【0018】突起19には肉厚方向に貫通する貫通孔2
3が穿設されている一方、突起20には、貫通孔23と
対応する位置に肉厚方向に貫通するネジ孔24が穿設さ
れている。そして、ネジ25のオネジ部25aを、貫通
孔23を通過させて、ネジ孔24に螺着させることによ
って、突起19,20を互いに近接させている。これに
より、嵌合部3の内側の断面積が収縮し、鏡胴5が嵌合
部3に固定される。すなわち、嵌合部3の前端部に切欠
22が形成されているので、嵌合部3の円周の長さが伸
縮可能であり、ネジ25をネジ孔24に螺合させて突起
19,20を近接させることによって、嵌合部3の円周
の長さを収縮させることが可能である。ここでネジ25
及びネジ孔24は、突起19,20を近接させる近接手
段を構成しており、この近接手段、切欠21及び突起1
9,20は、嵌合部3の内側の断面積を収縮させる収縮
手段を構成している。
【0019】本実施例は上述のような構成であるため、
鏡胴5を嵌合部3に嵌合させて、レンズ6〜9が結像面
4で結像した位置で鏡胴5を固定する際、ネジ25の締
結力による応力が嵌合部3の円周上に与えられるだけで
あり、鏡胴5に余計なモーメントが加わらない。従っ
て、本実施例のように嵌合部3と鏡胴5の両方が樹脂に
よって薄肉に形成されていても、固定の際の鏡胴5の傾
きを防止することが可能であり、鏡胴5の光軸が嵌合部
3の中心軸線からずれないので、焦点Fを結像面4の中
心点に保つことができる。また、鏡胴5の傾きを抑える
ために、嵌合部3あるいは鏡胴5に余計な力を加える必
要がないので、固定の際に鏡胴5が移動してしまうこと
がなく、レンズ6〜9が確実に結像面4で結像するよう
になる。このように、本実施例のレンズ鏡胴固定機構で
は、鏡胴5を前後させて結像面4で結像させたなら、そ
の位置で鏡胴5を確実に固定することが可能である。
【0020】さらに切欠21の、突起19の後方にある
後方部22が、幅広であるので、突起19付近の曲げ弾
性を大きくすることができるので、突起19,20を近
接させる力を軽減することが可能である。また、この時
発生する応力が、嵌合部3の後方部22より後方側に
は、伝播されにくくなり、嵌合部3の前端部の円周上に
この応力が均等に与えられるようになる。従って、嵌合
部3がこの均等な応力で鏡胴5を安定して保持できるよ
うになる。なお、本実施例では、後方部22が突起19
の後方にのみあるように形成されているが、これに限ら
れることなく、後方部22が突起20の後方にあるよう
に形成してもよい。また、後方部22が両方の突起1
9,20の後方にあるように形成してもよい。
【0021】
【考案の効果】以上の説明により明らかなように、本考
案に係るレンズ鏡胴固定機構によれば、レンズを取り付
けている鏡胴をCCD素子内臓の筐体に対して、位置決
めし固定する際、ネジの締結力による応力が、嵌合部の
内面の全周から鏡胴の光軸中心に向けて与えられ、それ
以外の余計なモーメントが加わらないから、筐体の嵌合
部と鏡胴の両方が樹脂によって薄肉に形成されていて
も、固定の際に、従来のように鏡胴を傾けさせることが
なく、CCD素子の結像面に対する光軸の角度を好適に
保ちながら、軸方向の位置決めと、その位置での鏡胴の
取付け作業が行える。
【0022】また、鏡胴と筐体のほかにはネジを設ける
だけであって、従来の当て板などのような、その他の部
材を必要とすることなく、上記の鏡胴と筐体を相対的に
位置決めし且つ固定することができるので、コスト的に
も有利である。さらに切欠の後方部を幅広にすること
によって、突起同士を近接させる力を軽減させることが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るレンズ鏡胴固定機構が適
用されたCCDカメラを示す側断面図である。
【図2】図1におけるII─II線矢視断面図である。
【図3】実施例のレンズ鏡胴固定機構における嵌合部の
収縮手段を示す下面図である。
【図4】CCDカメラに適用された従来のレンズ鏡胴固
定機構の概略を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 筐体 3 嵌合部 4 結像面 5 鏡胴 6〜9 レンズ 19,20 突起 21 切欠 22 後方部 24 ネジ孔 25 ネジ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズが収容固定された鏡胴と、筒状を
    していてその一端側内部に前記鏡胴を嵌合させるための
    嵌合部を設け他端側内部にCCD素子を配置した筐体と
    を備えていて、前記嵌合部は、前記レンズの光軸と平行
    に形成されていて狭い幅の部分と広い幅の部分とを有す
    る切欠溝と、前記切欠溝の狭い幅の部分を間にして外周
    面に形成された一対の突起とを有していて、前記一対の
    突起には、相互の間隔を近接させるためのネジが取り付
    けられていることを特徴とするレンズ鏡胴固定機構。
JP1993065799U 1993-12-09 1993-12-09 レンズ鏡胴固定機構 Expired - Fee Related JP2605120Y2 (ja)

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