JP2605088B2 - 三極マグネトロンスパッタリング装置 - Google Patents

三極マグネトロンスパッタリング装置

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JP2605088B2
JP2605088B2 JP6637988A JP6637988A JP2605088B2 JP 2605088 B2 JP2605088 B2 JP 2605088B2 JP 6637988 A JP6637988 A JP 6637988A JP 6637988 A JP6637988 A JP 6637988A JP 2605088 B2 JP2605088 B2 JP 2605088B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 三極マグネトロンスパッタリング装置に関し、基板上
に形成される薄膜を均一に形成することを目的とし、 ウェハに対向させて配設するターゲットと、該ターゲ
ットの両側に取付ける一対の磁石と、上記ターゲット上
に取付けるアノード電極と、上記ターゲットの外端部に
取付ける複数のカソード兼用フィラメントと、該フィラ
メントの近傍に取付ける複数の不活性ガス供給口とを含
み構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、三極マグネトロンスパッタリング装置に関
する。
〔従来の技術〕
スパッタリング装置として、第6図に見られるよう
に、ターゲット50の両端にフィラメント51とアノード52
とを対向配設するとともに、その両側に一対の磁石53を
取付けることによりターゲット50上に磁界と電解とを直
交させ、真空中で発生するプラズマをターゲット50表面
上の空間に閉じ込めるようにした3極マグネトロンスパ
ッタリング装置が一般に用いられている。
この装置によれば、電子をターゲット50上でサイクロ
イド運動させて不活性ガスのイオンの発生を増進するこ
とができるため、プラズマの密度を高くしてスパッタ効
率を向上することが可能になる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、この種の装置において、ターゲット50表面か
ら飛び出した金属分子や原子は、扇状に拡散するため、
ターゲット50に対向する基板54に形成された金属膜は中
央部分が厚くなり、しかも、フィライメント52から放出
された電子の分布はアノード51にかけて減少傾向にあ
り、膜厚は電子量の減少とともに薄くなる。
このため、第7図に示したように、基板54上に形成さ
れる金属膜は中央付近が厚く、しかも、アノード51近傍
の端部が最も薄く形成されることになり、基板の使用効
率が低下するといった問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであっ
て、基板上に形成される薄膜を均一に形成することがで
きる3極マグネトロンスパッタリング装置を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題は、ウェハ14に対向させて配設するターゲッ
ト2、3と、該ターゲット2、3の両側に取付ける一対
の磁石4と、上記ターゲット2、3相互間に取付けるア
ノード電極8と、上記ターゲット2、3の外端部に取付
ける複数のカソード兼用フィラメント5と、該フィラメ
ント5の近傍に取付ける複数の不活性ガス供給口9とを
有することを特徴とする3極マグネトロンスパッタリン
グ装置により解決される。
〔作用〕
即ち本発明は、ターゲット2、3をウェハ14に対向さ
せた状態で、ターゲット2、3の外端部に取付けた複数
のフィラメント5、5に直流電源のナイナス極を接続す
る一方、ターゲット2、3上に取付けたアノード電極8
に直流電源のプラス電極を接続すると、ターゲット2、
3上に取付けたアノード電極8からフィラメント5、5
への外方向の電界Eが発生するため、この電界Eは磁石
4によってターゲット2、3の両側間に生じる磁界Hと
直交する。
このため、カソードを兼用する複数のフィラメント
5、5から放射された電子は、ターゲット2、3上でサ
イクロイド運動し、不活性ガス供給口9から不活性ガス
のイオン化を増進するため、プラズマの密度が高くな
り、スパッタ効率は向上する。
そして、ターゲット2、3に対向させて取付けたウェ
ハ14にはターゲット2、3から飛び出した金属の分子や
原子が堆積して膜が形成される。
この場合、ターゲット2、3のアノード電極8寄りの
部分からそれぞれ扇状に放出したターゲット材は、ウェ
ハ14の中央で重なって膜を形成するため、この部分の膜
はアノード電極8の付近にもかかわらず、ターゲット
2、3の中央から放出して形成された膜と比較してほぼ
同一の膜厚を得ることができる。
したがって、ウェハ14に形成される膜は、第4図に見
られるような均一性の良い膜厚となる。
〔実施例〕
第1〜4図は、本発明の一実施例を示すものであっ
て、図中符号1は、2枚の板状のターゲット2、3を同
一平面に非接触状態又は接触状態で載置するターゲット
載置台で、ベルジャー10の底部に取付けられており、ま
た、その両側には磁石4が取付けられ、2つのターゲッ
ト2、3表面で幅方向の磁界Hが生じるように構成され
ている。
5は、ターゲット載置台1の両端に取付けられたフィ
ラメントで、2つのフィラメント5、5は、交流電源6
に接続されて発熱する一方、直流電源7のマイナス極に
接続されてカソードの機能を有していて、直流電源7の
プラス極に接続した後述するアノード電極8に電子を放
出するように構成されている。
上述したアノード電極8は、ターゲット載置台1に載
置した2つのターゲット2、3間の上方に取付けられた
もので、両端のフィラメント5、5から放出された電子
を受けるとともに、ターゲット2、3の表面に生じた磁
界Hと直交する長手方向の電界Eをフィラメント5との
間に発生させるように構成されている。
9は、ターゲット載置部材1の両端に取付けた不活性
ガス供給口で、この不活性ガス導入口9は、アルゴンガ
ス等の不活性ガスをターゲット2、3上の電界Eに沿っ
て放出させるように構成されている。
なお、11は、ターゲット載置部材1やフィラメント
6、7等を収納するケーシング、12は、ケーシング11の
上部に形成したガス拡散口、13は、ターゲット載置台1
に対向させたウェハ14を取付けるウェハ支持部材、15
は、ターゲット2、3に接続され、ウェハ14との間にス
パッタ用の電界を発生させる直流電源を示している。
次に、本発明の動作について説明する。
2個のターゲット2、3をターゲット載置台1に取付
け、ターゲット載置台1両端のフィラメント5、5を直
流電源7のマイナス極に接続し、2個のターゲット2、
3間に取付けたアノード電極8をプラス電極に接続する
と、ターゲット2、3の表面では、磁石4、4により発
生した磁界Hと直交する電界Eが発生する。
さらに、交流電源6によりフィラメント5、5を印加
して加熱すると、フィラメント5からは電界Eに沿って
電子が放出される。
このため、カソードを兼用するフィラメント5、5か
ら放射されたエレクトロンは、ターゲット2、3上でサ
イクロイド運動し、2つのガス放出口9、9から放出さ
れた活性ガスのイオン化を増進させるため、プラズマの
密度は高くなり、スパッタ効率を向上させる。
そして、ターゲット2、3に対向させて取付けたウェ
ハ14にはターゲット2、3から飛び出した金属の分子、
原子が堆積して膜が形成される。
この場合、2つのターゲット2、3のアノード電極8
寄りの部分からそれぞれ扇状に放出した分子及び原子
は、ウェハ14の中央で重なって膜を形成するため、この
部分の膜はアノード電極8の付近にもかかわらず、ター
ゲット2、3の中央部分から放出したガスにより形成さ
れた膜と比較してほぼ同一の膜厚を得ることができる。
したがって、ウェハ14に形成される膜は、第4図に見
られるように、均一性の良い膜厚となる。
なお、上述した実施例は2つのターゲット2、3を使
用したものであるが、第5図に示すようにこれらを一体
的に形成したターゲット23を使用し、このターゲット23
の上、例えばその中心にアノード電極8を配置してその
中央から外方向への電界Eを発生させるようにすること
もできる。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、ウェハに対向して
並べたターゲット上にアノードを取付けるとともに、外
側の端部に複数のカソード兼用のフィラメントを設けた
ので(実質基板側からみたターゲット長手方向でのター
ゲット分子到達量を均一化することができ)、ウェハ上
に形成されるターゲット長手方向での膜厚分布を均一に
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例をなす装置の要部を示す平
面図、 第2図は、本発明の一実施例をなす装置の要部を示す断
面図、 第3図は、本発明の一実施例を示す装置の概要図、 第4図は、本発明により形成した膜の膜厚を示す分布
図、 第5図は、本発明の他の実施例を示す装置の要部断面
図、 第6図は、従来装置の一例を示す装置の平面図と断面
図、 第7図は、従来装置により形成した膜の膜厚分布と電子
量分布を示す分布図である。 (符号の説明) 1…ターゲット載置台、2、3、23…ターゲット、4…
磁石、5…フィラメント、6…交流電源、7…直流電
源、8…アノード電極、9…不活性ガス供給口、10…ベ
ルジャー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェハ(14)に対向させて配設するターゲ
    ット(2、3)と、 該ターゲット(2、3)の両側に取付ける一対の磁石
    (4)と、 上記ターゲット(2、3)上に取付けるアノード電極
    (8)と、 上記ターゲット(2、3)の外端部に取付ける複数のカ
    ソード兼用フィラメント(5)と、 該フィラメント(5)の近傍に取付ける不活性ガス供給
    口(9)とを備えたことを特徴とする3極マグネトロン
    スパッタリング装置
JP6637988A 1988-03-19 1988-03-19 三極マグネトロンスパッタリング装置 Expired - Lifetime JP2605088B2 (ja)

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