JP2604839Y2 - セラミックフィルタ - Google Patents

セラミックフィルタ

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JP2604839Y2
JP2604839Y2 JP1992038469U JP3846992U JP2604839Y2 JP 2604839 Y2 JP2604839 Y2 JP 2604839Y2 JP 1992038469 U JP1992038469 U JP 1992038469U JP 3846992 U JP3846992 U JP 3846992U JP 2604839 Y2 JP2604839 Y2 JP 2604839Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばFMチューナの
中間周波フィルタとして用いられるエネルギー閉じ込め
型のセラミックフィルタに関し、更に詳しくは、機械的
強度を確保すると共に、特性劣化を招くことなく、挿入
損失を減少させ、帯域外減衰量を増大させ得るセラミッ
クフィルタの改良に係る。
【0002】
【従来の技術】この種のセラミックフィルタは、実開昭
57ー2727号公報等の公知文献によって知られてい
るように、同一の圧電基板上に複数個のエネルギー閉じ
込め型振動部を間隔を隔てて配置した基本的構造を有す
る。この基本的な構造のために、振動部間に機械的干渉
を生じ、スプリアスを発生する。従来、スプリアスを低
減する手段としては、振動電極に半田等を付着させて質
量負荷を付与し、そのダンピング作用を利用するか、ま
たは上記公知文献に記載されるごとく、振動部間にスリ
ットを設ける等の手段がとられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、振動電
極に質量負荷を付加する構造では、質量負荷となる半田
を付着させる際に、振動電極下の分極が半田付け時の熱
の影響で消失し、特性が劣化し、挿入損失が増える等の
問題を生じる。
【0004】スリットを設ける構造は、スリットが深す
ぎると圧電基板の機械的強度が低下し、浅すぎると、十
分なスプリリアス低減作用が得られない。上述した公知
文献には、機械的強度を確保して、スプリアスを低減さ
せるためのスリットの条件が開示されていない。
【0005】そこで、本考案の課題は、上述する従来の
問題点を解決し、機械的強度を確保すると共に、特性劣
化を招くことなく、挿入損失を減少させ、帯域外減衰量
を増大させたセラミックフィルタを提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本考案に係るセラミックフィルタは、圧電基板
と、複数個のエネルギー閉じ込め型振動部とを含み、M
Hz以上の周波数領域で用いられる。前記圧電基板は、
ほぼ矩形平板状であって、圧電セラミック材料でなる。
前記複数個のエネルギー閉じ込め型振動部は、前記圧電
基板の表裏において重なり合う振動電極を有し、前記圧
電基板の長さ方向Xに間隔を隔てて配置されている。
記圧電基板は、更に、前記振動部間にスリットを有す
る。前記スリットは、前記圧電基板の幅方向Yの一端縁
から中央に向かって設けられ、前記圧電基板の幅をHと
し、前記圧電基板の前記一端縁から幅方向Yにとられた
前記振動電極の重なり部分の最も遠い端部までの距離を
Cとしたとき、幅方向Yの深さDがC≦D≦H/2を満
たす。前記振動部のそれぞれは、前記一面上において、
幅方向Yに間隔を隔てて対向する2つの駆動電極を有す
る。ここで、前記駆動電極の長さ寸法をほぼ2分して幅
方向Yに延びる中心線分と、前記2つの駆動電極の間の
前記間隔をほぼ2分して長さ方向Xに延びる中心線分と
の交点を振動中心と定める。前記複数の振動部のうち、
前記スリットを介して隣り合う2つの振動部における前
記振動中心の間の長さ方向Xの距離をA(mm)とす
る。また、前記複数個の前記振動部のうち、長さ方向X
の両最外側に位置する2つの振動部の一方について、前
記振動中心から長さ方向Xの一方側に位置する前記圧電
基板の一端縁までの距離をB1(mm)とし、前記振動
中心から幅方向Yの一方側に位置する前記圧電基板の一
端縁までの距離をB2(mm)とし、前記振動中心から
幅方向Yの他方側に位置する前記圧電基板の他端縁まで
の距離をB3(mm)とする。また、長さ方向Xの両最
外側に位置する前記2つの振動部の他方について、前記
振動中心から長さ方向Xの他方側に位置する前記圧電基
板の他端縁までの距離をB1(mm)とし、前記振動中
心から幅方向Yの一方側に位置する前記圧電基板の一端
縁までの距離をB2(mm)とし、前記振動中心から幅
方向Yの他方側に位置する前記圧電基板の他端縁までの
距離をB3(mm)とする。更に、前記スリットを介し
て隣り合う2つの振動部のそれぞれについて、それぞれ
の前記振動中心から前記スリットの端縁までの距離をB
4(mm)とする。上述のような条件において、動作振
動モードの基板内伝搬波長λ(mm)に関して、A≧1
0λ、B1≧1.5λ、B2≧1.5λ、B3≧1.5
λ、B4≧1.5λを満たす。以下の説明において、距
離B1、B2、B3及びB4を、Bn(n=1〜4)と
表記することがある。距離Bn(n=1〜4)におい
て、n=1が距離B1、n=2が距離B2、n=3が距
離B3、n=4が距離B4を意味する。
【0007】
【作用】同一の圧電基板上に複数個のエネルギー閉じ込
め型振動部を有し、圧電基板が振動部間にスリットを有
するから、スリットによって振動部相互間の機械的干渉
を防止し、スプリアスを低減できる。
【0008】振動部は、圧電基板の表裏において重なり
合う振動電極を有し、圧電基板の長さ方向に間隔を隔て
て配置されており、スリットは、圧電基板の幅方向の一
端縁から中央に向かって設けられ、圧電基板の幅をHと
し、圧電基板の一端縁から幅方向にとられた振動電極の
重なり部分の最も遠い端部までの距離をCとしたとき、
幅方向の深さDがC≦Dかつ(HーD)≧0.7λを満
たしているから、圧電基板の機械的強度を確保して、ス
プリアスを低減させ、帯域外減衰量を大きく取ることが
できる。
【0009】しかも、動作振動モードの基板内伝搬波長
をλとし、振動部の振動中心から基板端縁までの距離を
n (n=1〜4)としたとき、距離 n (n=1〜4)
がB n (n=1〜4)≧1.5λを満たすから、挿入損
失を減少させることができる。
【0010】上述の作用は、スリットの深さD及び距離
n (n=1〜4)の選定によって得られるものであ
る。このため、振動電極に半田等を付着させて質量負荷
を付与し、そのダンピング作用によってスプリアスを低
減する従来技術と異なって、特性の劣化を招くことがな
い。
【0011】
【実施例】図1は本考案に係るセラミックフィルタの平
面図、図2は図1に示したセラミックフィルタの底面図
である。同一の圧電基板1の一面上に2個のエネルギー
閉じ込め型振動部2、3を有する。本考案はセラミック
フィルタに係るものであるから、圧電基板1が圧電セラ
ミック材料でなることは自明である。圧電基板1は長さ
L及び幅Hを有する矩形平板状であって、隣り合う2つ
の振動部2、3における振動中心間O1、O2の距離を
Aとし、振動部2、3の振動中心O1、O2から圧電基
板1の4つの端縁11、12、13、14までの距離を
B1、B2、B3、B4とし、動作振動モードの基板内
伝搬波長をλとしたとき、距離A及び距離Bn(n=1
〜4)が、A≧10λ、Bn(n=1〜4)≧1.5λ
を満たす。距離Bn(n=1〜4)の意味するところに
ついては、既に説明した通りである。更に詳しく説明す
ると、エネルギー閉じ込め型振動部2、3は、圧電基板
1の長さ方向Xに距離を隔てて配置されている。振動部
2は、圧電基板1の一面上において、幅方向Yに間隔g
1を隔てて対向する2つの駆動電極21、22を有す
る。振動部3は、圧電基板1の一面上において、幅方向
Yに間隔g2を隔てて対向する2つの駆動電極31、3
2を有する。ここで、振動中心O1は、駆動電極21、
22の長さ寸法をほぼ2分して幅方向Yに延びる中心線
分と、駆動電極21、22の間の間隔g1をほぼ2分し
て長さ方向Xに延びる中心線分との交点で与えられる。
振動中心O2は駆動電極31、32の長さ寸法をほぼ2
分して幅方向Yに延びる中心線分と、駆動電極31、3
2の間の間隔g2をほぼ2分して長さ方向Xに延びる中
心線分との交点で与えられる。距離A(mm)は、隣り
合う2つの振動部2、3における振動中心O1、O2の
間の長さ方向Xの距離である。距離B1、B2及びB3
は、長さ方向Xの両最外側に位置する2つの振動部2、
3において、それぞれの振動中心O1またはO2と圧電
基板1の端縁との間の距離によって与えられる。まず、
振動部2において、距離B1(mm)は振動中心O1か
ら長さ方向Xの一方側に位置する圧電基板1の一端縁1
1までの距離である。また、距離B2(mm)は振動中
心O1から幅方向Yの一方側に位置する圧電基板1の一
端縁14までの距離である。更に、距離B3(mm)は
振動中心O1から幅方向Yの他方側に位置する圧電基板
1の他端縁12までの距離である。振動部3において、
距離B1(mm)は振動中心O2から長さ方向Xの他方
側に位置する圧電基板1の他端縁13までの距離であ
る。また、距離B2(mm)は振動中心O2から幅方向
Yの一方側に位置する圧電基板1の一端縁14までの距
離である。更に、距離B3(mm)は振動中心O2から
幅方向Yの他方側に位置する圧電基板1の他端縁12ま
での距離である。距離B4(mm)は、スリット10を
介して隣り合う2つの振動部2、3のそれぞれについ
て、それぞれの振動中心O1、O2からスリット10の
端縁までの距離で与えられる。まず、振動部2におい
て、距離B4(mm)は振動中心O1とスリット10の
端縁102との間の距離である。振動部3において、距
離B4(mm)は振動中心O2とスリット10の端縁1
03との間の距離である。
【0012】振動部2、3は、圧電基板1の表裏におい
て重なり合う振動電極(21、22)と振動電極25及
び振動電極(31、32)と振動電極35を有する。ス
リット10は、圧電基板1の幅方向の一端縁14から中
央に向かって設けられ、圧電基板1の幅をHとし、圧電
基板1の一端縁14から幅方向にとられた振動電極2、
3の重なり部分の最も遠い端部までの距離をCとしたと
き、幅方向の深さDがC≦Dかつ(HーD)≧0.7λ
を満たしている。深さDは圧電基板1の一端縁14から
スリット10の底部101までの寸法である。底部10
1の位置はC≦Dかつ(HーD)≧0.7λを満たす△
Dの範囲に設定される。深さDが距離Cよりも小さくな
ると、スリット10による十分なスプリアス低減作用が
得られない。(HーD)が0.7λよりも小さくなる
と、圧電基板1の機械的強度が低下し、図6に示すよう
に、不良率が急激に上昇する。本考案では、幅方向の深
さDがC≦Dかつ(HーD)≧0.7λを満たしている
ので、圧電基板の機械的強度を確保して、スプリアスを
低減させ、帯域外減衰量を大きく取ることができる。
【0013】図3は図1及び図2に示す構造を有する1
0.7MHzのセラミックフィルタの減衰特性及び挿入
損失特性を示す図である。横軸に(C−D)/λ及び
(C−D)mmの2つの目盛りをとり、左縦軸に帯域外
減衰量(dB)をとり、右縦軸に挿入損失(dB)をと
ってある。λは動作振動モードの基板内伝搬波長であ
り、10.7MHzでは0.42mmとなる。特性L1
は帯域外減衰特性、L2は挿入損失特性である。図3に
示すように、C−D=0の付近を境界にして、C≦Dの
領域では約45(dB)の帯域外減衰量を確保できる。
しかも、挿入損失はほとんど増えていない。これに対し
て、C>Dの領域では、帯域外減衰量が直線的に低下す
る。
【0014】次に、動作振動モードの基板内伝搬波長を
λとし、振動部2、3の振動中心O1、O2から基板端
縁までの距離を n (n=1〜4)としたとき、距離 n
(n=1〜4)がB n (n=1〜4)≧1.5λを満た
している。このような構造であると、挿入損失を増大さ
せることなしに、帯域外減衰量を増大できる。図4は距
離Bと挿入損失(dB)との関係を示す特性図である。
図4において、横軸に2つの目盛軸を取り、縦軸に減衰
量(dB)をとって示してある。第1横軸(上側)は距
n (n=1〜4)を基板内伝搬波長λによって表示
した目盛となっており、第2軸(下側)は距離 n (n
=1〜4)を実寸法(mm)で表示した目盛となってい
る。図示するように、距離 n (n=1〜4)が1.5
λ以上になると、挿入損失が急激に低下する。
【0015】実施例において、圧電基板1は長さL及び
幅Hを有する矩形平板状であって、距離B1は圧電基板
1の端縁11から振動部2の振動中心O1までの距離、
または、圧電基板1の端縁13から振動部3の振動中心
O2までの距離である。距離B2は圧電基板1の端縁1
4から振動部2の振動中心O1、または振動部3の振動
中心O2までの距離である。距離B3は圧電基板1の端
縁12から振動部2の振動中心O1または振動部3の振
動中心O2までの距離である。距離B4はスリット10
の内端縁である圧電基板1の端縁102から振動部2の
振動中心O1までの距離、または、スリット10の内端
縁である圧電基板1の端縁103から振動部3の振動中
心O2までの距離である。
【0016】隣り合う2つの振動部2、3における振動
中心O1ーO2間の距離AはA≧λを満たすように定
めるのが望ましい。図5は距離Aと減衰量との関係を示
す図である。図5において、横軸に2つの目盛軸を取
り、縦軸に減衰量(dB)をとって示してある。第1横
軸(上側)は距離Aを基板内伝搬波長λによって表示し
た目盛となっており、第2軸(下側)は距離Aを実寸法
(mm)で表示した目盛となっている。図中の△印は振
動電極に半田を付着させて質量負荷によるダンピング作
用を得る従来品の特性を示している。図示するように、
距離Aがλ以上になると、従来品である半田付着ダン
ピングの場合よりも、大きな帯域外減衰を得ることがで
きる。
【0017】再び図1及び図2を参照すると、振動部2
は圧電基板1の1面上に、幅Hの方向に間隔g1を隔て
て配置された駆動電極21、22を有する。駆動電極2
1はリード電極23によって圧電基板1の端縁11及び
12の交差する隅部に設けられた接続電極24に導通さ
せてある。駆動電極22はリード電極27によって圧電
基板1の中央よりに導かれ、圧電基板1の端縁12にお
いて、中央部に設けられたコンデンサ電極41に接続さ
れている。振動部3は振動電極2と対称性を有し、圧電
基板1の1面上に幅Hの方向に間隔g2を隔てて配置さ
れた駆動電極31、32を有する。駆動電極31はリー
ド電極33によって圧電基板1の端縁13及び12の交
差する隅部に設けられた接続電極34に導通させてあ
る。駆動電極32はリード電極37によって圧電基板1
の中央よりに導かれ、圧電基板1の端縁12において、
中央部に設けられたコンデンサ電極41に接続されてい
る。
【0018】振動部2は、更に、圧電基板1の反対側の
他面上において、駆動電極21、22と対向する位置に
形成された共通電極35を有する。共通電極35はリー
ド電極26によって、コンデンサ電極41と対向する位
置に設けられたグランド電極42に導通させてある。同
様に、振動部3も圧電基板1の反対側の他面上におい
て、駆動電極31、32と対向する位置に形成された共
通電極35を有する。共通電極35はリード電極36に
よってグランド電極42に導通させてある。
【0019】接続電極24、34にはリード端子5、6
がそれぞれ半田付け固定されており、グランド電極42
にはリード端子7が半田付け等の手段によって固定され
ている。エネルギー閉じ込め型セラミックフィルタの完
成品としては、良く知られているように、振動部2、3
のまわりに空洞部が生じるようにして、全体を絶縁樹脂
8を被覆した構造となる。
【0020】以上、2素子型セラミックフィルタを例に
とって説明したが、3素子型或いは4素子型等、更に多
段のセラミックフィルタにおいても同様に適用が可能で
ある。
【0021】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば次の
ような効果が得られる。 (a)同一の圧電基板上に複数個のエネルギー閉じ込め
型振動部を有し、圧電基板が振動部間にスリットを有す
るから、スプリアスを低減させ、帯域外減衰量を低下さ
せたセラミックフィルタを提供できる. (b)振動部は、圧電基板の表裏において重なり合う振
動電極を有し、圧電基板の長さ方向に間隔を隔てて配置
されており、スリットは、圧電基板の幅方向の一端縁か
ら中央に向かって設けられ、圧電基板の幅をHとし、圧
電基板の一端縁から幅方向にとられた振動電極の重なり
部分の最も遠い端部までの距離をCとしたとき、幅方向
の深さDがC≦Dかつ(HーD)≧0.7λを満たして
いるから、圧電基板の機械的強度を確保して、スプリア
スを低減させ、帯域外減衰量を大きく取り得るセラミッ
クフィルタを提供できる。 (c)圧電基板は、動作振動モードの基板内伝搬波長を
λとし、振動部の振動中心から基板端縁までの距離を
n (n=1〜4)としたとき、距離 n (n=1〜4)が
n (n=1〜4)≧1.5λを満たすから、挿入損失
の小さなセラミックフィルタを提供できる。 (d)上述の作用は、スリットの深さD及び距離 n (n
=1〜4)の選定によって得られるから、振動電極に半
田等を付着させて質量負荷を付与し、そのダンピング作
用によってスプリアスを低減する従来技術と異なって、
特性の劣化を招くことのないセラミックフィルタを提供
できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るセラミックフィルタの平面図であ
る。
【図2】図1に示したセラミックフィルタの面図であ
る。
【図3】図1及び図2に示す構造を有する10.7MH
zのセラミックフィルタの減衰特性及び挿入損失特性を
示す図である。
【図4】距離 n (n=1〜4)と挿入損失(dB)と
の関係を示す特性図である。
【図5】距離Aと減衰量との関係を示す図である。
【図6】不良率と(H−D)mm及びλ(H−D)mm
との関係をグラフ化して示す図である。
【符号の説明】
1 圧電基板 10 スリット 2、3 振動部 H 圧電基板の幅 C 圧電基板の一端縁から幅方向にとられ
た振動電極の重なり部 分の最も遠い端部までの距離 D スリットの幅方向の深さ n (n=1〜4) 振動部の振動中心から基板端縁
までの距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−53605(JP,A) 特開 昭62−58715(JP,A) 特開 昭61−133717(JP,A) 特開 昭56−4915(JP,A) 特開 昭55−28663(JP,A) 実開 平3−24721(JP,U) 実開 平3−2742(JP,U) 実開 昭56−174226(JP,U) 実開 昭60−121327(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/00 - 9/215 H03H 9/54 - 9/60

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板と、複数個のエネルギー閉じ込
    め型振動部とを含み、MHz以上の周波数領域で用いら
    れるセラミックフィルタであって、前記圧電基板は、ほぼ矩形平板状であって、圧電セラミ
    ック材料でなり、 前記複数個のエネルギー閉じ込め型振動部は、前記圧電
    基板の表裏において重なり合う振動電極を有し、前記圧
    電基板の長さ方向Xに間隔を隔てて配置されており、前記圧電基板は、更に、前記振動部間にスリットを有し
    ており、 前記スリットは、前記圧電基板の幅方向Yの一
    端縁から中央に向かって設けられ、前記圧電基板の幅を
    Hとし、前記圧電基板の前記一端縁から幅方向Yにとら
    れた前記振動電極の重なり部分の最も遠い端部までの距
    離をCとしたとき、幅方向Yの深さDがC≦D≦H/2
    を満たしており、 前記振動部のそれぞれは、前記一面上において、幅方向
    Yに間隔を隔てて対向する2つの駆動電極を有してお
    り、 前記駆動電極の長さ寸法をほぼ2分して幅方向Yに延び
    る中心線分と、前記2つの駆動電極の間の前記間隔をほ
    ぼ2分して長さ方向Xに延びる中心線分との交点を振動
    中心とし、 前記複数の振動部のうち、前記スリットを介して隣り合
    う2つの振動部における前記振動中心の間の長さ方向X
    の距離をA(mm)とし、 前記複数個の前記振動部のうち、長さ方向Xの両最外側
    に位置する2つの振動部の一方について、前記振動中心
    から長さ方向Xの一方側に位置する前記圧電基板の一端
    縁までの距離をB1(mm)とし、前記振動中心から幅
    方向Yの一方側に位置する前記圧電基板の一端縁までの
    距離をB2(mm)とし、前記振動中心から幅方向Yの
    他方側に位置する前記圧電基板の他端縁までの距離をB
    3(mm)とし、 長さ方向Xの両最外側に位置する前記2つの振動部の他
    方について、前記振動中心から長さ方向Xの他方側に位
    置する前記圧電基板の他端縁までの距離をB1(mm)
    とし、前記振動中心から幅方向Yの一方側に位置する前
    記圧電基板の一端縁までの距離をB2(mm)とし、前
    記振動中心から幅方向Yの他方側に位置する前記圧電基
    板の他端縁までの距離をB3(mm)とし、 前記スリットを介して隣り合う2つの振動部のそれぞれ
    について、それぞれの前記振動中心から前記スリットの
    端縁までの距離をB4(mm)とし、 動作振動モードの基板内伝搬波長をλ(mm)としたと
    き、 距離A(mm)、B1(mm)、B2(mm)、B3
    (mm)及びB4(mm)が A≧10λ、 B1≧1.5λ B2≧1.5λ B3≧1.5λ B4≧1.5λ を満たすセラミックフィルタ。
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