JP2604643Y2 - ブローバイガスの分離装置 - Google Patents

ブローバイガスの分離装置

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JP2604643Y2
JP2604643Y2 JP1992087074U JP8707492U JP2604643Y2 JP 2604643 Y2 JP2604643 Y2 JP 2604643Y2 JP 1992087074 U JP1992087074 U JP 1992087074U JP 8707492 U JP8707492 U JP 8707492U JP 2604643 Y2 JP2604643 Y2 JP 2604643Y2
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JP
Japan
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passage
rocker cover
blow
meandering
gas
Prior art date
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Application number
JP1992087074U
Other languages
English (en)
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JPH0649707U (ja
Inventor
鈴木  誠
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はブローバイガスの分離
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのロッカカバー内部にブローバ
イガス中に含まれるミスト状の油分を分離するブリーザ
装置を設けたものが知られている(実開平1ー1413
17号公報,実開昭60ー173614号公報,実開昭
58ー64811号公報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
従来例ではブリーザ内に管路(ダクト)やバッフルプレ
ートなどを設け、ブローバイガスの流速や流れ方向など
に変化を与えたりするようになっているが、高い分離性
能を確保するのにロッカカバー内の限られたスペースの
範囲でダクトやバッフルプレートなどで複雑な通路を形
成するのが難しく、しかもダクトやバッフルプレートな
どの形成に加工コストが嵩むという問題点があった。
【0004】この考案はこのような問題点を解決するた
め、ロッカカバーの裏リブを積極的に利用して単にブロ
ーバイガスを分離する通路を形成するだけでなく、限ら
れたスペース内で通路の全長を効率よく延ばすと共にブ
ローバイガスの流れに多様な変化を与えることにより、
油分の高い分離性能の確保が得られる装置の提供を目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、ロッカーカバ
ー上面の外側へ円弧状に突出する膨出部へ、ロッカーカ
バーを横断する通路とロッカーカバーの側壁に沿った通
路からなる平面L字状の通路と、この通路の終端から前
記ロッカーカバーの側壁に沿った通路の長さで、ロッカ
ーカバーの反対側の側壁まで蛇行させた蛇行通路とをロ
ッカーカバーの裏リブで形成すると共に、これら通路の
底面を構成するプレートを設けて、前記膨出部の湾曲面
で絞り部と拡大部を変化させ、平面L字状通路の始端部
のプレートにブローバイガスの導入口を、蛇行通路の終
端部に同じく導出口を開口した
【0006】
【作用】ブローバイガスは導入口からL字状通路と、こ
れに連続する蛇行通路を通して導出口へと流れるのであ
り、これらの通路により流れ方向が直角に曲がったりU
ターンを繰り返したりすると共に、絞り部および拡大部
で流速に大きな変化が生じるため、通路壁面に多くガス
が当たってガス中の油分が通路壁面に付着しやすくな
る。しかも、L字状通路と蛇行通路の組み合わせによ
り、限られたスペース内で通路の全長を最大限に延ばせ
るので、油分の高い分離性能を確保できることになる。
また、L字状通路と蛇行通路はロッカカバーの裏リブを
利用して形成するので、ロッカカバーの成形品にプレー
トを取り付けるだけで簡単に構成できるため、加工コス
トなどの面で大幅に有利となる。
【0007】
【実施例】図1、図2において、1はシリンダヘッド上
部に取り付けられたロッカーカバーで、その内面には後
述の裏リブ2aを含めて数多くの裏リブが一体形成され
る。ロッカーカバー1上面にはブリーザ通路3の形成に
必要なスペースを拡大するため、一部が外側に膨出成形
され、その内面に、ロッカーカバーを横断する通路とロ
ッカーカバーの側壁に沿った通路からなる平面L字状の
通路3aと、この通路の終端から前記ロッカーカバーの
側壁に沿った通路の長さで、ロッカーカバーの反対側の
側壁まで蛇行させた蛇行通路3bを形成させる裏リブ2
aが設けられる。
【0008】これら迷路3の水平な底面を構成するのが
プレート4で、プレート4は通路3の外壁を形成する裏
リブ2aにシール材を介してビスで取り付けられる。L
字状通路3aの始端部にはブローバイガスの導入口5
が、また蛇行通路3bの終端部には同じく導出口6が開
口される。なお、ブローバイガスの導入口5はプレート
4に形成され、通路3内部に溜まる油分の排出口として
兼用可能になっている。
【0009】迷路3の連続する通路断面に変化を与える
ため、この例ではロッカカバー1の膨出部7が湾曲する
ために水平なプレート4との間で通路断面に変化を生じ
るが、さらに裏リブ2a相互の対向壁に傾きなどを持た
せたりすることで、迷路3にブローバイガスの絞り部8
と拡大部9が形成される。
【0010】このような構成により、ブローバイガスは
導入口5からL字状通路3aと、これに連続する蛇行通
路3bを通して導入口6へと流れるのであり、これらの
通路3により流れ方向が直角に曲がったりUターンを繰
り返したりすると共に、絞り部8や拡大部9および湾曲
部の通路断面積の変化で流速に大きな変化を生じるた
め、多くのブローバイガスが流れの乱れで効率よく通路
壁面に当たってガス中の油分が通路3壁面に付着しやす
くなる。また、L字状通路3aと蛇行通路3bの組み合
わせにより、限られたスペース内で通路3の全長を最大
限に延ばせるので、迷路3全体を通して油分の高い分離
性能が確保できる。
【0011】この場合、L字状通路3aと蛇行通路3b
はロッカカバー1の裏リブ2aを利用して形成するの
で、ロッカカバー1の成形品にプレート4を取り付ける
だけで簡単に構成できるため、加工コストなどの面で大
幅に有利となる。なお、裏リブ2aは少し複雑な形状で
も、ロッカカバー1と一体成形のため容易に形成でき
る。
【0012】
【考案の効果】以上要するにこの考案によれば、限られ
たスペースで通路の全長を効率よく延ばすことにより、
ブローバイガスの流れ方向や流速に大きな変化を生じさ
せて、油分の高い分離性能を確保できる。 また、ロッカ
ーカバー上面の外側に円弧状に突出する膨出部にブロー
バイガス通路を設けたため、この膨出部の湾曲面で絞り
部と拡大部を効率的に変化させることが出来るので、ブ
ローバイガス通路中の油分の分離性能を向上出来る。
らに、平面L字状通路の始端部のプレートにブローバイ
ガスの導入口を設けたので、プレート面のみ加工するだ
けで導入口の大きさ、ガス流量の調整が自由に容易に設
定出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示すロッカカバーの一部切
断側面図である。
【図2】同じくロッカカバーのA矢視図である。
【符号の説明】
1 ロッカカバー 2a 裏リブ 3 迷路 3a L字状通路 3b 蛇行通路 4 プレート 5 導入口 6 導出口 8 絞り部 9 拡大部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロッカーカバー上面の外側へ円弧状に突出
    する膨出部へ、ロッカーカバーを横断する通路とロッカ
    ーカバーの側壁に沿った通路からなる平面L字状の通路
    と、この通路の終端から前記ロッカーカバーの側壁に沿
    った通路の長さで、ロッカーカバーの反対側の側壁まで
    蛇行させた蛇行通路とをロッカーカバーの裏リブで形成
    すると共に、これら通路の底面を構成するプレートを設
    けて、前記膨出部の湾曲面で絞り部と拡大部を変化さ
    せ、平面L字状通路の始端部のプレートにブローバイガ
    スの導入口を、蛇行通路の終端部に同じく導出口を開口
    したことを特徴とするブローバイガスの分離装置
JP1992087074U 1992-12-18 1992-12-18 ブローバイガスの分離装置 Expired - Lifetime JP2604643Y2 (ja)

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JPH0649707U JPH0649707U (ja) 1994-07-08
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ID=13904802

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KR20050090195A (ko) * 2004-03-08 2005-09-13 현대자동차주식회사 차량 엔진 상부의 블로우 바이 가스 배출장치
KR100756507B1 (ko) * 2006-05-23 2007-09-10 대동공업주식회사 디젤엔진의 클로즈 에어브리더장치
JP6706874B2 (ja) * 2016-02-26 2020-06-10 ダイハツ工業株式会社 内燃機関のシリンダヘッドカバー

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