JP2604254Y2 - 配 管 - Google Patents
配 管Info
- Publication number
- JP2604254Y2 JP2604254Y2 JP1993058427U JP5842793U JP2604254Y2 JP 2604254 Y2 JP2604254 Y2 JP 2604254Y2 JP 1993058427 U JP1993058427 U JP 1993058427U JP 5842793 U JP5842793 U JP 5842793U JP 2604254 Y2 JP2604254 Y2 JP 2604254Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- insulating material
- heat insulating
- temperature
- temperature gas
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、火力発電プラントなど
に適用される配管に関する。
に適用される配管に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は火力発電プラントなどに使用され
ている従来の高温ガス配管の説明図である。図２におい
て、従来の高温ガス配管は配管１の内面を断熱材２で被
い、この断熱材２の内側を配管材料の耐熱温度を超える
高温ガス、例えばボイラ燃焼ガスなどを流すようにして
いる。そして、配管１に適当な間隔で熱電対６と温度計
測計７とを設置して配管１の温度変化を監視し、内面の
断熱材の剥離の有無を監視している。
ている従来の高温ガス配管の説明図である。図２におい
て、従来の高温ガス配管は配管１の内面を断熱材２で被
い、この断熱材２の内側を配管材料の耐熱温度を超える
高温ガス、例えばボイラ燃焼ガスなどを流すようにして
いる。そして、配管１に適当な間隔で熱電対６と温度計
測計７とを設置して配管１の温度変化を監視し、内面の
断熱材の剥離の有無を監視している。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】上記のように、従来の
高温ガス配管においては配管１の温度が断熱材２で十分
に減温されて配管１の温度が配管材料の耐熱温度よりも
十分に低いことを確認するため、配管１の表面に熱電対
６を或る間隔で設置して熱電対６による計測データを温
度監視計７により監視するようにしているが、例えば断
熱材２が外部からの衝撃、或いは熱歪等により配管１の
内面から剥離して脱落しても、断熱材２の脱落部が熱電
対６の設置位置から外れている場合は熱電対６による計
測温度の変化が非常に遅くなるため、断熱材２の剥離を
検知することが不可能、或いはかなりの時間遅れが発生
し、最悪の場合は脱落を検知する前に配管１の断熱材２
の脱落部が高温ガスによる加熱により耐力が低下して亀
裂等の破損が発生し、この破損部分から高温ガスが大気
中に噴出するなどの不具合がある。また、断熱材２の脱
落部が熱電対６の設置位置であっても、温度の上昇を検
知できたときには配管１内面の断熱材２がかなり剥離し
て配管１内面が直接高温ガスに曝されている状態である
ために高温ガスの停止操作が間に合わず、配管１の断熱
材２剥離部が高温ガスの加熱により耐力が低下して亀裂
等の破損が発生し、この破損部分から高温ガスが大気中
に噴出するなどの不具合がある。本考案は上記のような
従来装置の問題点を解決し、配管の内面を被って設けら
れた断熱材の剥離、脱落を早期に検知できる配管を提供
することを課題とする。
高温ガス配管においては配管１の温度が断熱材２で十分
に減温されて配管１の温度が配管材料の耐熱温度よりも
十分に低いことを確認するため、配管１の表面に熱電対
６を或る間隔で設置して熱電対６による計測データを温
度監視計７により監視するようにしているが、例えば断
熱材２が外部からの衝撃、或いは熱歪等により配管１の
内面から剥離して脱落しても、断熱材２の脱落部が熱電
対６の設置位置から外れている場合は熱電対６による計
測温度の変化が非常に遅くなるため、断熱材２の剥離を
検知することが不可能、或いはかなりの時間遅れが発生
し、最悪の場合は脱落を検知する前に配管１の断熱材２
の脱落部が高温ガスによる加熱により耐力が低下して亀
裂等の破損が発生し、この破損部分から高温ガスが大気
中に噴出するなどの不具合がある。また、断熱材２の脱
落部が熱電対６の設置位置であっても、温度の上昇を検
知できたときには配管１内面の断熱材２がかなり剥離し
て配管１内面が直接高温ガスに曝されている状態である
ために高温ガスの停止操作が間に合わず、配管１の断熱
材２剥離部が高温ガスの加熱により耐力が低下して亀裂
等の破損が発生し、この破損部分から高温ガスが大気中
に噴出するなどの不具合がある。本考案は上記のような
従来装置の問題点を解決し、配管の内面を被って設けら
れた断熱材の剥離、脱落を早期に検知できる配管を提供
することを課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案に係る配管は上記
課題の解決を目的にしており、内面が断熱材で被われた
配管において、上記断熱材の内部に設けられ温度により
電気抵抗が変化する金網状の電気伝導体と、該電気伝導
体の電気抵抗を計測する計測器とを備えた構成を特徴と
する。
課題の解決を目的にしており、内面が断熱材で被われた
配管において、上記断熱材の内部に設けられ温度により
電気抵抗が変化する金網状の電気伝導体と、該電気伝導
体の電気抵抗を計測する計測器とを備えた構成を特徴と
する。
【０００５】
【作用】上記構成において、外部からの衝撃、或いは熱
歪等により配管の内面から断熱材が脱落した場合には配
管よりも内側に設けられている電気伝導体の温度が配管
よりも早く変化して電気抵抗が変化するために断熱材の
剥離、脱落が早期に検知される。
歪等により配管の内面から断熱材が脱落した場合には配
管よりも内側に設けられている電気伝導体の温度が配管
よりも早く変化して電気抵抗が変化するために断熱材の
剥離、脱落が早期に検知される。
【０００６】
【実施例】図１は本考案の一実施例に係る高温ガス配管
の説明図である。図１において、本実施例に係る高温ガ
ス配管は、例えば火力発電プラントなどに適用されるも
ので、配管１の内面を断熱材２で被い、この断熱材２の
内側を配管材料の耐熱温度を超える高温ガス、例えばボ
イラ燃焼ガスなどを流すようにしている。そして、同図
（ａ）に示すようにこの断熱材２の内部に、温度により
電気抵抗が変化するとともに配管１よりも熱容量の小さ
い電気伝導体３を配管１、断熱材２と同心円状に断熱材
２で挟むように設置し、この電気伝導体３の電気抵抗を
計測する計測器５および配線４などからなる計測装置を
設置している。この電気伝導体３は、例えば直径が０．
５ｍｍ程度の白金細線を金網状に編んだものなどを用い
る。計測器５は例えばテスターなどを用いてもよい。
の説明図である。図１において、本実施例に係る高温ガ
ス配管は、例えば火力発電プラントなどに適用されるも
ので、配管１の内面を断熱材２で被い、この断熱材２の
内側を配管材料の耐熱温度を超える高温ガス、例えばボ
イラ燃焼ガスなどを流すようにしている。そして、同図
（ａ）に示すようにこの断熱材２の内部に、温度により
電気抵抗が変化するとともに配管１よりも熱容量の小さ
い電気伝導体３を配管１、断熱材２と同心円状に断熱材
２で挟むように設置し、この電気伝導体３の電気抵抗を
計測する計測器５および配線４などからなる計測装置を
設置している。この電気伝導体３は、例えば直径が０．
５ｍｍ程度の白金細線を金網状に編んだものなどを用い
る。計測器５は例えばテスターなどを用いてもよい。
【０００７】このような構造の高温ガス配管を実際のプ
ラントなどに適用する場合は、同図（ｂ）に示すように
絶縁体８を間に挟んで互いに連続的に接続し、それぞれ
の配管１に設置された計測器５により電気伝導体３の電
気抵抗を計測しながら使用する。断熱材２が外部からの
衝撃、或いは熱歪等により配管１の内面から脱落した場
合には、電気伝導体３が配管１よりも内側に位置すると
ともに配管１よりも熱容量が小さいため、電気伝導体３
の温度が配管１よりも早く上昇し、これに伴って電気抵
抗も短時間で変化することにより断熱材２の脱落を早期
に検知することが可能である。
ラントなどに適用する場合は、同図（ｂ）に示すように
絶縁体８を間に挟んで互いに連続的に接続し、それぞれ
の配管１に設置された計測器５により電気伝導体３の電
気抵抗を計測しながら使用する。断熱材２が外部からの
衝撃、或いは熱歪等により配管１の内面から脱落した場
合には、電気伝導体３が配管１よりも内側に位置すると
ともに配管１よりも熱容量が小さいため、電気伝導体３
の温度が配管１よりも早く上昇し、これに伴って電気抵
抗も短時間で変化することにより断熱材２の脱落を早期
に検知することが可能である。
【０００８】従来の高温ガス配管においては、配管の温
度が断熱材で十分に減温されて配管の温度が配管材料の
耐熱温度よりも十分に低いことを確認するため、配管の
表面に熱電対を或る間隔で設置して熱電対による計測デ
ータを温度監視計により監視するようにしているが、例
えば断熱材が外部からの衝撃、或いは熱歪等により配管
の内面から剥離して脱落しても、断熱材の脱落部が熱電
対の設置位置から外れている場合は熱電対による計測温
度の変化が非常に遅くなるため、断熱材の剥離を検知す
ることが不可能、或いはかなりの時間遅れが発生し、最
悪の場合は脱落を検知する前に配管の断熱材の脱落部が
高温ガスによる加熱により耐力が低下して亀裂等の破損
が発生し、この破損部分から高温ガスが大気中に噴出す
るなどの不具合がある。また、断熱材の脱落部が熱電対
の設置位置であっても、温度の上昇を検知できたときに
は配管内面の断熱材がかなり剥離して配管内面が直接高
温ガスに曝されている状態であるために高温ガスの停止
操作が間に合わず、配管の断熱材剥離部が高温ガスの加
熱により耐力が低下して亀裂等の破損が発生し、この破
損部分から高温ガスが大気中に噴出するなどの不具合が
あるが、本高温ガス配管においては配管１の内面を被う
断熱材２の内部に温度により電気抵抗が変化するととも
に配管１よりも熱容量が小さい電気伝導体３を設置して
この電気伝導体３の電気抵抗を計測器５により計測する
ようにしており、配管１の内面を被う断熱材２脱落の有
無および脱落した配管１を脱落の発生とほぼ同時に高い
精度で検知することができ、配管１が高温ガスにより破
損する以前に高温ガスの停止操作を実施することにより
断熱材２の脱落による高温ガスの噴出事故などが未然に
防止される。また、配管１の間に絶縁体８を挟んで複数
の配管１を連続的に接続し、それぞれの配管１の電気抵
抗を計測することにより、断熱材２が脱落した配管１を
高い精度で特定することができる。また、電気伝導体３
を例えば直径が０．５ｍｍ程度の白金細線を金網状に編
んだものなどにし、断熱材２にこの電気伝導体３を挟み
込むことにより、電気伝導体３が断熱材２の補強材的な
役割を果たすようになって断熱材２の強度が上昇する効
果も期待できる。
度が断熱材で十分に減温されて配管の温度が配管材料の
耐熱温度よりも十分に低いことを確認するため、配管の
表面に熱電対を或る間隔で設置して熱電対による計測デ
ータを温度監視計により監視するようにしているが、例
えば断熱材が外部からの衝撃、或いは熱歪等により配管
の内面から剥離して脱落しても、断熱材の脱落部が熱電
対の設置位置から外れている場合は熱電対による計測温
度の変化が非常に遅くなるため、断熱材の剥離を検知す
ることが不可能、或いはかなりの時間遅れが発生し、最
悪の場合は脱落を検知する前に配管の断熱材の脱落部が
高温ガスによる加熱により耐力が低下して亀裂等の破損
が発生し、この破損部分から高温ガスが大気中に噴出す
るなどの不具合がある。また、断熱材の脱落部が熱電対
の設置位置であっても、温度の上昇を検知できたときに
は配管内面の断熱材がかなり剥離して配管内面が直接高
温ガスに曝されている状態であるために高温ガスの停止
操作が間に合わず、配管の断熱材剥離部が高温ガスの加
熱により耐力が低下して亀裂等の破損が発生し、この破
損部分から高温ガスが大気中に噴出するなどの不具合が
あるが、本高温ガス配管においては配管１の内面を被う
断熱材２の内部に温度により電気抵抗が変化するととも
に配管１よりも熱容量が小さい電気伝導体３を設置して
この電気伝導体３の電気抵抗を計測器５により計測する
ようにしており、配管１の内面を被う断熱材２脱落の有
無および脱落した配管１を脱落の発生とほぼ同時に高い
精度で検知することができ、配管１が高温ガスにより破
損する以前に高温ガスの停止操作を実施することにより
断熱材２の脱落による高温ガスの噴出事故などが未然に
防止される。また、配管１の間に絶縁体８を挟んで複数
の配管１を連続的に接続し、それぞれの配管１の電気抵
抗を計測することにより、断熱材２が脱落した配管１を
高い精度で特定することができる。また、電気伝導体３
を例えば直径が０．５ｍｍ程度の白金細線を金網状に編
んだものなどにし、断熱材２にこの電気伝導体３を挟み
込むことにより、電気伝導体３が断熱材２の補強材的な
役割を果たすようになって断熱材２の強度が上昇する効
果も期待できる。
【０００９】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、電
気伝導体は配管の内側の断熱材の内部に設けられている
ので、配管に高温ガスを流した場合において、断熱材が
外部からの衝撃や熱歪等により剥離、脱落した場合に
は、外側の配管の温度が異常に上昇するよりも前に、温
度により電気抵抗が変化する電気伝導体の温度上昇を検
知できる。したがって、配管が高温ガスにより破損する
前に高温ガスの停止操作を行うことができ、配管の破損
部分から高温ガスが噴出するなどの不具合が未然に防止
される。また、電気伝導体を金網状として、これを断熱
材の内部に配設することにより電気伝導体は補強材を兼
ねることができ、断熱材の剥離や脱落が防止される。
気伝導体は配管の内側の断熱材の内部に設けられている
ので、配管に高温ガスを流した場合において、断熱材が
外部からの衝撃や熱歪等により剥離、脱落した場合に
は、外側の配管の温度が異常に上昇するよりも前に、温
度により電気抵抗が変化する電気伝導体の温度上昇を検
知できる。したがって、配管が高温ガスにより破損する
前に高温ガスの停止操作を行うことができ、配管の破損
部分から高温ガスが噴出するなどの不具合が未然に防止
される。また、電気伝導体を金網状として、これを断熱
材の内部に配設することにより電気伝導体は補強材を兼
ねることができ、断熱材の剥離や脱落が防止される。
【図１】（ａ）は本考案の一実施例に係る高温ガス配管
の断面図、（ｂ）はその使用説明図である。
の断面図、（ｂ）はその使用説明図である。
【図２】従来の高温ガス配管の断面図である。
１ 配管 ２ 断熱材 ３ 電気伝導体 ４ 配線 ５ 計測器 ８ 絶縁体
Claims (1)
- 【請求項１】 内面が断熱材で被われた配管において、
上記断熱材の内部に設けられ温度により電気抵抗が変化
する金網状の電気伝導体と、該電気伝導体の電気抵抗を
計測する計測器とを備えたことを特徴とする配管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993058427U JP2604254Y2 (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 配 管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993058427U JP2604254Y2 (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 配 管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0728300U JPH0728300U (ja) | 1995-05-23 |
| JP2604254Y2 true JP2604254Y2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=13084087
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993058427U Expired - Fee Related JP2604254Y2 (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 配 管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2604254Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012107811A (ja) * | 2010-11-18 | 2012-06-07 | Jfe Steel Corp | 欠陥自己検出機能を有するラジアントチューブ |
-
1993
- 1993-10-28 JP JP1993058427U patent/JP2604254Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0728300U (ja) | 1995-05-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000125 |
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