JP2604055Y2 - 工作機械のパレット交換装置 - Google Patents

工作機械のパレット交換装置

Info

Publication number
JP2604055Y2
JP2604055Y2 JP1993032386U JP3238693U JP2604055Y2 JP 2604055 Y2 JP2604055 Y2 JP 2604055Y2 JP 1993032386 U JP1993032386 U JP 1993032386U JP 3238693 U JP3238693 U JP 3238693U JP 2604055 Y2 JP2604055 Y2 JP 2604055Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
arm
turning
carriage
machine tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993032386U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH073938U (ja
Inventor
伸 甲谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DMG Mori Co Ltd
Original Assignee
DMG Mori Co Ltd
Mori Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DMG Mori Co Ltd, Mori Seiki Co Ltd filed Critical DMG Mori Co Ltd
Priority to JP1993032386U priority Critical patent/JP2604055Y2/ja
Publication of JPH073938U publication Critical patent/JPH073938U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2604055Y2 publication Critical patent/JP2604055Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding Of Workpieces (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はマシニングセンタ等の工
作機械において、テーブル上のパレットを自動的に搬出
するとともに、該テーブル上に次のパレットを自動的に
搬入するためのパレット交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタ等の工作機械には、被
加工物(ワーク)が固定された加工テーブル上のパレッ
トとパレット搬送装置上のパレットとを自動的に交換す
るパレット交換装置が付設されている。この種の従来の
パレット交換装置として、例えば特開平4−35830
号公報に開示されたものがある。
【0003】上記公報記載のパレット交換装置は、以下
のように構成されている。工作機械側位置とパレット搬
送装置側位置とに移動位置決め可能に支持された往復台
により、2つのパレットを載置した交換アーム(旋回ア
ーム)を180°旋回可能かつ上下移動可能に支持し、
工作機械側位置において加工テーブル上で交換アームを
旋回させて加工済みのパレットと未加工のパレットとの
交換を行うものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】以上のような従来のパ
レット交換装置においては、工作機械と往復台又は交換
アーム駆動ボックスの干渉を避けながら機械への進入量
を大きくするためには交換アームを長めに設定する必要
がある。しかし交換アームを長くするとアーム旋回時に
工作機械のカバー等に干渉するという問題があった。さ
らにまた交換アームが長いと慣性モーメントが大きくな
り、駆動装置に過大な負荷がかかるばかりでなく、迅速
な回転ができず、交換時間が長くなるという問題もあ
る。
【0005】本考案は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、旋回アーム(交換アーム)を長く
設定することなく機械への進入量を大きくすることがで
き、また旋回半径を小さくして機械側のカバー等との干
渉を避けることができ、さらには駆動装置への負荷を低
減して旋回動作を迅速にでき、ひいては交換時間を短縮
できる工作機械のパレット交換装置を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案は、加工
テーブル上のパレットと次工程のパレットとを自動的に
交換する工作機械のパレット交換装置において、上記加
工テーブルと隣接して配設された基台と、該基台上に工
作機械側とパレット搬送装置側との間で往復移動可能に
配設された往復台と、該往復台に垂直軸線回りに旋回可
能に配設された旋回軸と、2つのパレットを載置可能の
大きさを有し、上記旋回軸上に上記往復台の移動方向に
移動可能にかつ旋回軸と共に旋回するように支持された
旋回アームとを備えたことを特徴としている。
【0007】請求項2の考案は、請求項1において、上
記旋回アームを旋回半径が最小となる位置にて旋回させ
る旋回アーム位置制御手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0008】
【作用】本考案に係る工作機械のパレット交換装置で
は、パレット交換は以下の手順で行われる。まず、待機
位置において、旋回アームはパレット非載置側と加工テ
ーブルとが対向する状態に位置決めされており、この状
態で往復台が加工テーブル側に移動するとともに旋回ア
ームが加工テーブル側に突出し、該旋回アームがテーブ
ル上のパレットを支持し、しかる後、旋回半径が所定値
以下となる位置まで後退することによりパレットを搬出
する。次に、上記後退位置にて旋回アームの次工程用パ
レット載置側が加工テーブルと対向する位置に旋回アー
ムが旋回し、該旋回アームが加工テーブル側に移動して
次工程用パレットを加工テーブル上に載置する。
【0009】このように本考案では、往復台に立設され
た旋回軸上に旋回アームを往復台移動方向に移動可能に
かつ旋回軸と共に回転するように設けたので、旋回アー
ムを長く設定することなく加工テーブル側への進入量を
増大でき、また旋回半径を小さくして機械側のカバー等
との干渉を回避でき、さらには駆動装置への負荷を低減
して迅速な旋回動作を可能とし、交換速度を向上できる
効果がある。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図8は本考案の一実施例による工
作機械のパレット交換装置を説明するための図であり、
図1は本実施例パレット交換装置を備えるマシニングセ
ンタの平面図、図2は上記パレット交換装置の正面図、
図3は図2のIII-III 線断面図、図4は上記パレット交
換装置の背面図、図5は図2のV−V線断面図、図6は
上記パレット交換装置の旋回アーム前進状態を示す背面
図、図7,図8は動作を説明するための図である。
【0011】各図において、1はマシニングセンタであ
り、これは加工テーブル旋回装置2と、パレット交換装
置3とを備えている。上記加工テーブル旋回装置2は、
被加工物が固定されたパレットP1を加工テーブル2a
上に載置固定し、該加工テーブル2aを旋回軸CT1回
りに矢印G,H方向に旋回駆動するように構成されてい
る。また上記パレット交換装置3は、上記加工テーブル
2a上のパレットP1をパレット搬送装置40(図8参
照)上に搬出し、該パレット搬送装置40により搬入さ
れたパレットP2を加工テーブル2a上に載置するよう
に構成されている。
【0012】上記パレット交換装置3は、床面上に固定
された基台4と、該基台4に、上記加工テーブル旋回装
置2近傍とパレット搬送装置40近傍との間で矢印C,
D方向に移動可能に配設された往復台6と、該往復台6
に旋回軸CT2回りに矢印A,B方向に旋回可能に配設
されたパレット旋回装置9と、該旋回装置9に矢印E,
F方向に移動可能に配設された旋回アーム17と、該旋
回アーム17上のパレットを上昇させ、旋回軸CT3回
りに矢印K,L方向に任意に旋回可能とするパレット段
取り装置30とを備えている。
【0013】上記往復台6は、下面に収容空間6fを有
する側面視直方体状のもので、その下端フランジ部6e
が直動案内軸受5を介して上記基台4の案内レール4a
に沿って矢印C,D方向に往復移動自在に支持されてい
る。また上記往復台6の上記収容空間6f底面には連結
部材8を介して往復台駆動シリンダ7のピストンロッド
7aが接続されており、該シリンダ7は基台4に固定さ
れている。
【0014】上記パレット旋回装置9は、上記往復台6
の上面に突出形成された旋回支軸部6h内に旋回軸CT
2と同軸状に挿入され、軸受10を介して回転自在に支
持された旋回軸11と、該旋回軸11の上方突出部に矢
印I,J方向に移動可能に嵌合装着されたアーム支持部
材15と、該アーム支持部材15を上記旋回軸11と共
に旋回させるとともに、上記旋回アーム17をアーム支
持部材15ひいては旋回軸11にロックするロックシリ
ンダ18とを備えている。
【0015】上記旋回軸11の下端部11dは往復台6
の上記収容空間6f内に突出しており、該突出端部外周
にはピニオン歯車12が固着されている。このピニオン
歯車12には図3紙面垂直方向に延びるラック軸13が
噛合しており、該ラック軸13は旋回軸駆動シリンダ1
4のピストンロッド14aに接続されている。なお上記
旋回駆動シリンダ14は往復台6の収容空間6f底面に
固着されている。
【0016】上記アーム支持部材15は、平面視矩形状
の支持板15gの下面に案内筒15a及び作動軸15b
を上記旋回軸CT2と同軸をなすように形成してなるも
のである。上記案内筒15aが上記旋回軸11の上方突
出部に軸方向移動可能に嵌合装着されている。また上記
作動軸15bの下端にはピストン部15cが形成されて
おり、該ピストン部15cは上記旋回軸11の軸心に形
成されたシリンダボア11a内に油密かつ摺動自在に挿
入されている。該ピストン部15cにより上下に分離さ
れた上側,下側油圧室11b,11cには旋回軸11,
往復台6に連通穿設された各油路を介して外部油圧駆動
源が接続されている。
【0017】上記ロック用シリンダ18は、上記アーム
支持部材15に形成されたシリンダボア18c内にピス
トン18aを摺動自在に、かつ戻りばね18bにより上
昇側に付勢して挿入した構造のものであり、ピストン1
8aの上端部は上記旋回アーム17の係止孔17aに係
脱可能となっている。また、上記シリンダボア18cの
反戻りばね側室内には、アーム支持部材15,旋回軸1
1,往復台6に連通して穿設された空気路を介して外部
空圧駆動源が接続されている。また上記アーム支持部材
15の上記戻りばね収納部15fは下方に突出して上記
旋回軸11の上端面に凹設された係止孔11e内に挿入
されている。
【0018】上記旋回アーム17の下面には案内レール
17eが固着されており、該案内レール17eは上記ア
ーム支持部材15に固定された直動案内軸受16により
摺動自在に支持されている。そして上記旋回アーム17
は略長方形の板状体であり、パレットを長手方向に2個
直列に載置可能の幅,長さを有しており、該旋回アーム
17の長手方向両端部には外側が開口する円形の貫通口
17cが形成されている。そして上記旋回アーム17の
貫通口17c周囲にはパレットを位置決めするための4
つの位置決め部材17bが上方に突出形成されており、
長手方向中央の左右縁部には後述するアーム駆動装置2
0の係止ロッド25が係合する係止孔17dが切欠形成
されている。
【0019】ここで上記パレットP2は、平面視矩形状
のワーク取付部36aと、該取付部36aの下面に下方
に突設され、上記貫通口17c内に挿入される脚部36
bとからなり、上記ワーク取付部36aの下面4隅には
上記交換アーム17の位置決め部材17bに嵌合する位
置決め凹部36cが形成されており、また上記脚部36
bの下端面には、後述する段取りテーブル33の位置決
め部材34に嵌合可能の位置決め凹部36dが形成され
ている。なお、パレットP1もパレットP2と同一の構
造を有している。
【0020】上記アーム駆動装置20は以下の構造を有
している。上記往復台6の側面に固定板21を固着し、
該固定板21により直動案内軸受22を介して係止ロッ
ド支持部材23の案内レール23aを矢印F, E方向に
移動自在に支持するとともに、該係止ロッド支持部材2
3に上記固定板21に固着されたアーム駆動シリンダ2
4のピストンロッド24aを接続する。また上記係止ロ
ッド支持部材23により係止ロッド25を上下移動自在
に支持するとともに、該係止ロッド25の下端に係脱駆
動シリンダ27のピストンロッド27aを接続し、該係
脱駆動シリンダ27をブラケット26を介して上記係止
ロッド支持部材23に固定する。ここで上記係止ロッド
25の旋回アーム17への係止動作は、上記ロックシリ
ンダ18によって旋回アーム17がアーム支持部材15
ひいては旋回軸11にロックされて該旋回アーム17の
中心と旋回軸心CT2とが一致した場合(図3の状態)
にのみ行われる。また、上記アーム駆動装置20及びロ
ックシリンダ18によって、旋回アーム17の旋回時位
置を制御する旋回アーム位置制御手段が構成されてい
る。本実施例では、旋回アーム17の旋回半径は上記ロ
ックシリンダ18によって旋回アーム17がロックされ
たとき最小となる。
【0021】上記パレット段取り装置30は、上記往復
台6の上面に上記旋回支軸部6hと平行に突設された段
取り支軸部6aにより矢印M,N方向に移動可能にかつ
回転不能に支持されたテーブル支持部材31と、該テー
ブル支持部材31により旋回軸CT3回りに矢印K,L
方向に回転可能に支持された段取りテーブル33とを備
えている。
【0022】上記テーブル支持部材31は、下部に案内
筒31aが、その軸心部に作動軸31bが形成され、か
つ上部に凹部31fが形成された大略円筒状のもので、
上記案内筒31aが上記段取り支軸部6aに軸方向移動
可能に、かつキー6gにより回転不能に嵌合装着されて
いる。また上記作動軸31bの下端に形成されたピスト
ン部31cは上記段取り支軸部6aの軸心に形成された
シリンダボア6b内に油密かつ摺動自在に挿入されてお
り、該シリンダボア6bの上記ピストン部31cにより
分離された上側油圧室6c,下側油圧室6dには往復台
6に穿設された各油路によってそれぞれ外部油圧駆動源
が接続されている。
【0023】上記段取りテーブル33は円盤状のもの
で、その軸心に下方に突設された回転軸33aが上記テ
ーブル支持部材31の凹部31f内に挿入され軸受32
により軸支されている。また上記段取りテーブル33の
上面には上方に突出する位置決め部材34が固着されて
おり、この位置決め部材34は、上記下側油圧室6dに
油圧が供給されて段取りテーブル33が上昇したとき、
パレットの上記位置決め凹部36dに嵌合する。
【0024】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例装置によるパレットの交換動作は以下の手
順により行われる。往復台6及び旋回アーム17は加工
テーブル2aとパレット搬送装置40との中間に位置す
る待機位置に待機している(図8(a)参照)。このと
き旋回アーム17はパレット非搭載側が加工テーブル2
aと対向している。またパレット段取り装置30の段取
りテーブル33は下降しており、パレットP2は旋回ア
ーム17上に搭載され、該パレットP2の位置決め凹部
36cに旋回アーム17の位置決め部材17bが係合し
ている。
【0025】ロックシリンダ27の伸長により係止ロッ
ド25が旋回アーム17の係止孔17dに係止するとと
もに、ロックシリンダ18の収縮によりピストンロッド
18aと旋回アーム17の係止孔17aとの係止が解除
され、往復台駆動シリンダ7が往復台6を旋回アーム1
7とともに前進させ(図8(b))、これと同時にアー
ム駆動シリンダ24が旋回アーム17を前進させ、旋回
アーム17の前部が加工テーブル2a上のパレットP1
下側に挿入される(図8(c)参照)。
【0026】加工テーブル旋回装置2においてパレット
P1のロックが解除され、続いてパレット旋回装置9に
おいて下側油圧室11cに油圧が供給され、アーム支持
部材15が旋回アーム17を上昇させ、該旋回アーム1
7の前部にパレットP1が載置され、該パレットP1の
位置決め凹部36cに旋回アーム17の位置決め部材1
7bが係合する。
【0027】旋回アーム17がパレットP1,及びP2
を搭載した状態で、アーム駆動シリンダ24の収縮によ
り旋回アーム17の中心が旋回軸CT2に一致する位置
まで後退し(図8(d))、ロックシリンダ18の伸長
により旋回アーム17がアーム支持部材15にロックさ
れるとともに、係脱駆動シリンダ27の収縮により係止
ロッド25が旋回アーム17から解除される。
【0028】旋回駆動シリンダ14の伸長により旋回軸
11が旋回アーム17を180°旋回駆動し、旋回アー
ム17のパレットP2側が加工テーブル2aと対向する
(図8(e))。
【0029】ロックシリンダ18の収縮により旋回アー
ム17とアーム支持部材15とのロックが解除され、係
脱駆動シリンダ27の伸長により係止ロッド25が旋回
アーム17に係合する。この状態でアーム駆動シリンダ
24が旋回アーム17を前進させ、該旋回アーム17の
パレットP2が加工テーブル2a上方に位置する(図
(f))。
【0030】パレット旋回装置9が旋回アーム17を下
降させ、パレットP2が加工テーブル2a上に載置さ
れ、加工テーブル旋回装置2によりパレットP2が加工
テーブル2aにクランプされる。続いて往復台6及び旋
回アーム17はパレット搬送装置40の近傍まで後退す
る(図8(g))。
【0031】旋回アーム17がパレット搬送装置40上
に突出し、しかる後下降することによりパレットP1が
パレット搬送装置40上に載置され、搬出方向に搬送さ
れる。また次のパレットP2′が旋回アーム17上方に
搬送されたとき該旋回アーム17が上昇してパレットP
2′を載置し、その後、往復台6,及び旋回アーム17
が待機位置に戻る(図(h)〜(j))。
【0032】上記待機位置において、係止ロッド25の
係合が解除されるとともに、ロックシリンダ18により
旋回アーム17がロックされる。そして、段取り装置3
0において下側油圧室6dに油圧が供給され、段取りテ
ーブル33がパレットP2′を上昇させ、該パレットと
旋回アーム17との係合を解除する。すると、パレット
P2は段取りテーブル33と共に任意に回転可能とな
る。これにより段取りテーブル33上で段取り作業を行
なうときに回転させながらワークを取り付けることがで
きる。
【0033】このように本実施例では、パレット交換に
あたり、往復台6を加工テーブル2a近傍に移動させた
状態で旋回アーム17を該往復台6からさらに前方に突
出させることによりパレットを旋回アーム17上に搭載
するようにしたので、旋回アーム自体を長くすることな
く加工テーブル側への進入量を増大することができる。
【0034】またパレットを搭載した状態で旋回アーム
17を後退させてから旋回するようにしたので、旋回ア
ーム17の旋回半径を小さくすることができる。特に本
実施例では、旋回アーム17の中心が旋回軸CT2と一
致した時点で旋回するようにしたので、旋回半径を最小
にすることができる。
【0035】このように旋回半径を小さくすることがで
きるので、加工テーブル側への進入量を大きくしながら
旋回テーブル17と加工テーブル側のカバー等との干渉
を回避できる効果がある。また旋回半径が小さいことか
ら慣性モーメントも小さくなり、駆動装置への負荷を低
減して旋回動作を迅速に行うことができ、パレット交換
速度を向上できる効果がある。
【0036】なお、上記実施例では、旋回アーム17の
前進・後退動作を油圧シリンダ24で行い、旋回アーム
17の旋回動作を油圧シリンダ14,ラックピニオン機
構で行ったが、旋回アーム17の駆動機構がこれらの機
構に限定されるものではないことは勿論であり、要は旋
回アーム17を前後直進駆動及び旋回駆動できれば良
く、例えばボールねじとモータとによって直進駆動し、
モータによって直接旋回駆動するようにしてもよい。ボ
ールねじとモータとで直進駆動する場合は、旋回アーム
17の旋回半径を自由に制御できる。
【0037】また上記実施例では、旋回アーム17の旋
回にあたって、往復台6を加工テーブル2aの近傍に位
置させ、旋回アーム17のみを後退させた状態で旋回テ
ーブル17を旋回するようにしたが、周辺装置との干渉
がある場合等は、上記旋回アーム17の後退と共に往復
台6を後退させてから旋回させるようにしてもよい。
【0038】さらにまた、上記実施例では、加工テーブ
ル上のパレットと搬送装置上のパレットとを交換する場
合を説明したが、本考案は、搬送装置を有しない場合に
も勿論適用できる。例えば、パレット段取り装置上にパ
レットを搭載し、ここで段取りし、加工テーブル上のパ
レットを搬出するとともに、上記段取りされたパレット
を加工テーブル上に搬入するようにしたパレット交換装
置にも適用できる。
【0039】
【考案の効果】以上のように本考案に係る工作機械のパ
レット交換装置によれば、往復台と旋回アームとを共に
進退させると共に、該旋回アームを往復台からさらに前
方に突出可能に構成したので、旋回アームを長くするこ
となく機械側への進入量を大きくでき、また旋回半径を
小さくでき、その結果周辺のカバー等との干渉を回避で
きる効果があり、また駆動機構への負荷を軽減して旋回
動作を迅速化し、パレット交換速度を向上できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による工作機械のパレット交
換装置の平面図である。
【図2】上記実施例装置の正面図である。
【図3】図2のIII-III 線断面図である。
【図4】上記実施例装置の背面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】上記実施例装置の旋回アーム前進状態を示す背
面図である。
【図7】上記実施例装置の動作を説明するためのタイム
チャート図である。
【図8】上記実施例装置の動作を説明するめの工程図で
ある。
【符号の説明】
1 マシニングセンタ(工作機械) 2a 加工テーブル 3 パレット交換装置 4 基台 6 往復台 11 旋回軸 17 旋回アーム CT2 旋回軸線 P1,P2 パレット

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工テーブル上のパレットと次工程のパ
    レットとを自動的に交換する工作機械のパレット交換装
    置において、上記加工テーブルと隣接して配設された基
    台と、該基台上に工作機械側とパレット搬送装置側との
    間で往復移動可能に配設された往復台と、該往復台に垂
    直軸線回りに旋回可能に配設された旋回軸と、2つのパ
    レットを載置可能の大きさを有し、上記旋回軸上に上記
    往復台の移動方向に移動可能にかつ旋回軸と共に旋回す
    るように支持された旋回アームとを備えたことを特徴と
    する工作機械のパレット交換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記旋回アームを旋
    回半径が最小となる位置にて旋回させる旋回アーム位置
    制御手段を設けたことを特徴とする工作機械のパレット
    交換装置。
JP1993032386U 1993-06-16 1993-06-16 工作機械のパレット交換装置 Expired - Fee Related JP2604055Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993032386U JP2604055Y2 (ja) 1993-06-16 1993-06-16 工作機械のパレット交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993032386U JP2604055Y2 (ja) 1993-06-16 1993-06-16 工作機械のパレット交換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH073938U JPH073938U (ja) 1995-01-20
JP2604055Y2 true JP2604055Y2 (ja) 2000-04-10

Family

ID=12357524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993032386U Expired - Fee Related JP2604055Y2 (ja) 1993-06-16 1993-06-16 工作機械のパレット交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2604055Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102277951B1 (ko) * 2020-11-13 2021-07-15 이정원 고정지그 팔레트 이송장치

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5272610U (ja) * 1975-11-12 1977-05-31
KR20110032020A (ko) * 2009-09-22 2011-03-30 두산인프라코어 주식회사 수평형 머시닝 센터의 팰리트 전달장치
KR101599620B1 (ko) * 2014-07-31 2016-03-04 현대위아 주식회사 자동 파레트 교환장치용 파레트 클램프 장치
KR101891576B1 (ko) * 2017-04-26 2018-08-28 (주)유지인트 자동 팔레트 교환장치를 갖는 수직형 머시닝 센터

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102277951B1 (ko) * 2020-11-13 2021-07-15 이정원 고정지그 팔레트 이송장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH073938U (ja) 1995-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0463453B1 (en) A machine tool
US4359815A (en) Machining center with a robot
JP4340739B2 (ja) 工作機械のパレット交換装置および工作機械
EP0821631B1 (en) Method and apparatus for machining holes in crankshafts
JPS6284941A (ja) 工作機械
JP4901884B2 (ja) 工作機械
US3742791A (en) Lathe
US20020154962A1 (en) Machine tool and its pallet changing device
JPS6021156Y2 (ja) 数値制御工作機械のパレット交換装置
JP2007144529A (ja) 小型旋盤
JP2604055Y2 (ja) 工作機械のパレット交換装置
JPH0885002A (ja) 複合加工旋盤
JP3985998B2 (ja) 複合加工用工作機械
JP2006305692A (ja) 工作機械
KR100600026B1 (ko) 자동 파렛트 교환장치의 기울어짐 방지용 가이드 장치
KR101689199B1 (ko) 캠구동 박스를 적용한 팔레트 교환 장치
JP7246253B2 (ja) 工作機械のパレット交換方法とパレット交換装置
WO2022249404A1 (ja) 自動パレット交換装置
JPH01234133A (ja) 多面自動パレツト交換装置
US20230286057A1 (en) Combined working machine
KR830002271B1 (ko) 로봇 장치를 구비한 기계가공 센타
JP2000117580A (ja) 搬送装置
JPH0825166A (ja) パレット交換装置
KR100246302B1 (ko) 공작기계의 팔렛트 교환장치
KR0184790B1 (ko) 공작물 자동교환장치

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000118

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees