JP2603854Y2 - 装着治具 - Google Patents

装着治具

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JP2603854Y2
JP2603854Y2 JP1992050433U JP5043392U JP2603854Y2 JP 2603854 Y2 JP2603854 Y2 JP 2603854Y2 JP 1992050433 U JP1992050433 U JP 1992050433U JP 5043392 U JP5043392 U JP 5043392U JP 2603854 Y2 JP2603854 Y2 JP 2603854Y2
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巌 平良
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Nok Corp
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Nok Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ピストン等の外周面に
形成された円周溝にパッキング等の環状の装着部材を装
着する作業に用いられる装着治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばピストンの外周面に形成さ
れた円周溝にパッキングを装着するに際しては、適当な
環状の治具を用いて、このパッキングを前記ピストンの
端部外周から滑らせるようにして軸方向に押圧移動さ
せ、前記円周溝へ向けて押し込んでいる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パッキング装着用治具によると、前記ピストンの端部外
周から円周溝までの距離が長い場合は、パッキングをこ
の円周溝まで押圧移動させることが困難であった。
た、実願昭57−57507号(実開昭58−1607
80号)のマイクロフィルムに掲載された装着治具にお
いては、本考案の押し込み部材の撓み片に相当する押込
み具の押込み片の基端内径が、本考案のスライド部材に
相当するガイドカバーの円筒部の外周面よりも小径に設
定されているために、ガイドカバーに対して押込み具を
軸方向に深く圧入すると、押込み片の基端がガイドカバ
ーの円筒部と干渉して押込み片の先端がラッパ状に開い
てしまい、これを防止するには、押込み片の軸方向長さ
を極端に長くしなければならないと云う不都合がある。
【0004】本考案は、このような事情のもとになされ
たもので、その目的とするところは、ピストン等の外周
面に形成された円周溝への環状の装着部材の装着作業を
容易に行うことができるようにした治具を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した問題は、本考案
によって有効に解決することができる。すなわち、本考
案に係る装着治具は、円筒部及びこの円筒部から延在さ
れて先端側が前記円筒部の内径よりも小径であるテーパ
状案内部からなるスライド部材と、軸方向に延びるスリ
ットで先端側が周方向に複数の撓み片に分割された押し
込み部材とを備え、前記撓み片は、その先端内径が前記
テーパ状案内部の外周面と対応する大きさであって前記
円筒部の外周面よりも小径とされるとともに、基端内径
が前記円筒部の外周面よりも大径とされ、前記撓み片の
先端が前記円筒部の外周面に嵌着された状態で、前記先
端内径よりも前記基端内径の方が大径であって先窄まり
の状態が維持される構成としたものである。
【0006】
【作用】上記構成を備えた本考案の装着治具を用いて、
環状の装着部材をピストン等の外周面に形成された円周
溝に装着する場合は、まず、スライド部材の円筒部を前
記ピストン等の端部に嵌め込む。このとき、前記スライ
ド部材は、その円筒部が前記円周溝に達するものを選定
して使用する。次に押し込み部材の撓み片によって、装
着部材を前記スライド部材のテーパ状案内部外周面から
円筒部外周面側へ押圧移動させる。装着部材は、テーパ
状案内部外周面の大径側へ移動される過程で拡径され、
これに伴い、前記撓み片の小径の先端も外径側へ変位し
ながら装着部材を押圧する。そして、前記撓み片の基端
内径は前記スライド部材の円筒部の外周面よりも大径で
あるため、装着部材を前記円筒部外周面上で押圧移動さ
せる過程においてスライド部材に干渉することがなく、
装着部材は、前記円筒部の端部から前記円周溝内に嵌り
込む。
【0007】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明する。図1及び図2は、本考案に係る装着治具の典型
的な一実施例を示すもので、当該装着治具は、キャップ
状の形状を呈するスライド部材10と、押し込み部材2
0とからなる。また、符号2は、環状の装着部材として
の合成樹脂製の摺動リングであって、図3に示すよう
に、例えばピストン4の外周面に形成された円周溝4a
に、エラストマー製の弾性リング3と共に装着され、外
周面が図示しないシリンダの内周面と気密的に摺接する
ことによってシリンダ内の密封を行うパッキング1を構
成するものである。
【0008】スライド部材10は、前記ピストン4の端
部外周面4bに嵌着可能な内径を有する円筒部11と、
この円筒部11から延在されて先端12aが前記円筒部
11の内径よりも小径であるテーパ状案内部12とから
なる。また、押し込み部材20は、その軸方向長さが前
記スライド部材10の軸方向長さよりも長いテーパ筒状
であって、小径の先端側が軸方向に延びるスリット21
により周方向に複数の撓み片22に分割されている。押
し込み部材20の小径側である撓み片22の先端22a
の内径は、スライド部材10のテーパ状案内部12の外
周面と対応する大きさであって、すなわちこのテーパ状
案内部12の先端12aの外径よりも僅かに大径に形成
されると共に、前記摺動リング2を外周側から把持可能
な段付き形状22cに形成されており、撓み片22の基
端22bの内径は前記円筒部11の外周面よりも大径と
なっている。
【0009】上述のように構成された装着治具を用い
て、パッキング1における合成樹脂製摺動リング2をピ
ストン4の円周溝4aに装着する手順を説明すると、図
1に示すように、まず、押し込み部材20の複数の撓み
片22の先端22aの内周面に設けた段付き形状22c
にその弾性を利用して摺動リング2をセットし、これと
前後して、スライド部材10の円筒部11をピストン4
の端部外周面4bに嵌着する。このスライド部材10
は、図示の嵌着状態において、円筒部11の端部11a
が前記円周溝4aに達するものを選定する。
【0010】次に、前記摺動リング2を、押し込み部材
20によって、スライド部材10の外周面からピストン
4の円周溝4aへ向けて押し込む。すなわち、摺動リン
グ2は、押し込み部材20の撓み片22の先端22aの
内周面に設けた段付き形状22cに把持された状態で、
スライド部材10のテーパ状案内部12の外周面をその
大径側(円筒部11側)へ押圧移動され、その過程で強
制的に拡径される。また、摺動リング2を把持している
各撓み片22の小径の先端22aも、テーパ状案内部1
2の外周面に沿って外径側へ変位しながら摺動リング2
を押圧する。撓み片22の基端22b内径はスライド部
材10の円筒部11の外周面より大径であるため、前記
テーパ状案内部12の外周から円筒部11の外周に移動
した摺動リング2を、図2に示すようにさらに円周溝4
a側へ押圧移動させる過程において、スライド部材10
の外周面と干渉することがないので、摺動リング2の移
動を容易かつ円滑に行うことができる。摺動リング2
は、図2に示す位置からさらに円周溝4a側へ押圧移動
されることによって、前記円筒部11の端部11aから
外れ、自らの弾性復元力により円周溝4a内に嵌り込
む。
【0011】なお、上述の実施例では、押し込み部材2
0を基端22b側が大径となるテーパ筒状に形成した
が、この押し込み部材20を略円筒状に形成するととも
に撓み片22の先端22aのみを内径側へ突出させた形
状としても、基端22bの内径がスライド部材10の外
周面と干渉しない構造とすることができる。また、スラ
イド部材10は、例えばテーパ状案内部12を軸方向に
貫通するボルト等によって、ピストン4等に対する嵌合
深さを円周溝4aの位置に応じて調整し得るようにして
も良い。
【0012】
【考案の効果】本考案は、以下の効果を奏する。すなわ
ち先ず、上記構成を備えた本考案の装着治具によると、
スライド部材の円筒部をピストン等の端部に嵌め込み、
押し込み部材の撓み片で装着部材を前記スライド部材の
テーパ状案内部外周面から円筒部外周面へ押圧移動さ
せ、この円筒部を経て前記ピストン等の円周溝へ押し込
むもので、前記撓み片の基端内径がスライド部材の外周
面と干渉することもないため、装着作業を容易にかつ円
滑に行うことができるものである。すなわち、押し込み
部材における撓み片の先端内径がスライド部材における
テーパ状案内部の外周面と対応する大きさであって円筒
部の外周面よりも小径とされるとともに、基端内径が円
筒部の外周面よりも大径とされ、撓み片の先端が円筒部
の外周面に嵌着された状態で、先端内径よりも基端内径
の方が大径であって先窄まりの状態が維持されるため
に、スライド部材に対して押し込み部材を軸方向に深く
圧入しても、撓み片の基端が円筒部と干渉することがな
く、よって撓み片の先端がラッパ状に開くことがない。
したがって、装着作業を最後まで容易にかつ円滑に行な
うことができるとともに、撓み片の軸方向長さを極端に
長くする必要もなく、治具を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る装着治具の一実施例の使用状態で
あって、パッキングの摺動リングがスライド部材のテー
パ状案内部上を押圧移動される過程を示す説明図であ
る。
【図2】同じく上記一実施例の使用状態であって、パッ
キングの摺動リングがスライド部材の円筒部上を押圧移
動される過程を示す説明図である。
【図3】ピストン及びこれに装着されたパッキングを示
す説明図である。
【符号の説明】
1 パッキング 2 摺動リング(装着部材) 3 弾性リング 4 ピストン 4a 円周溝 4b 端部外周面 10 スライド部材 11 円筒部 11a 端部 12 テーパ状案内部 12a,22a 先端 20 押し込み部材 21 スリット 22 撓み片 22b 基端 22c 段付き形状

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部(11)及びこの円筒部(11)
    から延在されて先端(12a)側が前記円筒部(11)
    の内径よりも小径であるテーパ状案内部(12)からな
    るスライド部材(10)と、 軸方向に延びるスリット(21)で先端側が周方向に複
    数の撓み片(22)に分割された押し込み部材(20)
    とを備え、 前記撓み片(22)は、その先端(22a)内径が前記
    テーパ状案内部(12)の外周面と対応する大きさであ
    って前記円筒部(11)の外周面よりも小径とされると
    ともに、基端(22b)内径が前記円筒部(11)の外
    周面よりも大径とされ、 前記撓み片(22)の先端(22a)が前記円筒部(1
    1)の外周面に嵌着された状態で、前記先端(22a)
    内径よりも前記基端(22b)内径の方が大径であって
    先窄まりの状態が維持されること を特徴とする装着治
    具。
JP1992050433U 1992-06-26 1992-06-26 装着治具 Expired - Lifetime JP2603854Y2 (ja)

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JPH065871U JPH065871U (ja) 1994-01-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58160780U (ja) * 1982-04-20 1983-10-26 凸版印刷株式会社 パツキングの嵌込み用治具

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JPH065871U (ja) 1994-01-25

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