JP2603659Y2 - 海苔製造機用脱水パッド - Google Patents

海苔製造機用脱水パッド

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JP2603659Y2
JP2603659Y2 JP1992081938U JP8193892U JP2603659Y2 JP 2603659 Y2 JP2603659 Y2 JP 2603659Y2 JP 1992081938 U JP1992081938 U JP 1992081938U JP 8193892 U JP8193892 U JP 8193892U JP 2603659 Y2 JP2603659 Y2 JP 2603659Y2
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pad
laver
polyurethane foam
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dehydration
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邦明 安永
保雄 神村
肇 長谷川
尤介 吉川
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Bridgestone Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、海苔原液の脱水に用い
る海苔製造機用脱水パッドに関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】現在、
食用の海苔は、伝統的な手すきによる方法に代わり、自
動海苔製造機によってその大部分が製造されている。こ
の自動海苔製造機においては、まず所定量の海苔原液を
脱水パッド上におかれた「みす」の上に流し、次に脱水
パッドで「みす」を上下から押圧して1回目の海苔原液
の脱水を行い、更に同様の操作により2回目の脱水を行
い、その後「みす」を取り出して次の乾燥工程に送るも
のである。なお、「みす」とは海苔製造に用いる簾のこ
とであり、この「みす」の表面に摘み取ったアマノリ等
を細かく刻んで水と混合した海苔原液を一定の厚さに張
り付け、これを乾燥して紙状の海苔を得るものである。
【0003】このように、自動海苔製造機においては、
脱水パッドにより「みす」上に流し込まれた海苔原液の
脱水を行うものであり、このような脱水パッドとしては
従来ポリビニルフォルマール(PVF)が主に使用され
ていた。
【0004】しかしながら、PVF製の脱水パッドは吸
水性、硬さが良好である反面、乾燥すると硬化、収縮す
るため保守が面倒であり、しかも製品寿命が短く、1年
程度であるといった欠点を有する。また、海苔に含まれ
ているゴミ(ケイ素化合物)により目詰りし易いという
問題もある。
【0005】また従来、セル膜のない三次元網状構造を
有する軟質ポリウレタンフォーム基体の格子を被覆して
オルガノポリシロキサン系の硬化層が形成されてなるこ
とを特徴とする海苔製造機用脱水パッドも提案されてい
る(実開昭59−124493号公報)。
【0006】この提案に係るパッドは、上記PVF製パ
ッドの欠点をある程度解決したものであるが、本考案者
の検討では、繰り返し圧縮試験による残留歪がなお高
く、耐久性が必ずしも十分ではない。
【0007】このように従来の海苔製造機用パッドは種
々の問題があり、この点の解決が求められていた。
【0008】本考案は、上記事情に鑑みなされたもの
で、透水性が良好であり、かつ残留歪が小さく耐久性に
優れ、目詰りの生じ難い海苔製造機用脱水パッドを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を解
決するため、セル膜のない三次元網状構造を有するポリ
エーテル系軟質ポリウレタンフォームからなり、かつ該
フォームの嵩密度が0.04〜0.10g/cm、セ
ル数が50〜200個/インチ、乾燥時の25%圧縮硬
度が0.10〜0.30kg/cmであり、上記ポリ
エーテル系軟質ポリウレタンフォームがスチレン重合体
又はアクリロニトリル重合体を含むコポリマーポリオー
ルとポリイソシアネートとから得られたものであること
を特徴とする海苔製造機用脱水パッドを提供する。
【0010】
【0011】
【作用】本考案の海苔製造機用脱水パッドは、上述した
ように、セル膜のない三次元網状構造を有するポリエー
テル系軟質ポリウレタンフォームを使用し、その嵩密度
を0.04〜0.10g/cm、セル数を50〜20
0個/インチ、乾燥時の25%圧縮硬度を0.10〜
0.30kg/cmとすること、更に上記フォームと
してスチレン重合体又はアクリロニトリル重合体を含む
コポリマーポリオールとポリイソシアネートとから得ら
れたものを用いることにより、残留歪が極めて小さく、
耐久性に優れたものであり、またその理由は明らかでは
ないが、海苔のゴミは容易にフォーム内部を通り抜け、
水分と共に流れ出るので、目詰りし難いものである。ま
た、透水性も良好であり、絞った時の水抜けが良好なも
のである。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例につき図1を参照し
て説明すると、図中1は本考案の海苔製造機用パッドを
示すもので、このパッド1は、内部連通空間2を有する
セル膜のない三次元網状骨格構造の軟質ポリウレタンフ
ォーム3からなるものである。
【0013】この場合、このセル膜のない軟質ポリウレ
タンフォームは、透水性、耐水性が高く、圧縮永久歪が
小さいという点からポリエーテル系のものであることが
必要であり、ポリエステル系等の軟質ポリウレタンフォ
ームでは耐水性に乏しく、また水含浸時の圧縮残留歪が
大きいため、本発明の目的を達成し得ない。ポリエーテ
ル系軟質ポリウレタンフォームとしては、スチレン重合
体又はアクリロニトリル重合体を含むコポリマーポリオ
ール、例えばポリアルキレンオキサイドにスチレン、ア
クリロニトリルを付加重合させて得られるコポリマーポ
リオールと、トリレンジイソシアネート等のポリイソシ
アネートから得られたものを使用する。この種のポリエ
ーテル系軟質ポリウレタンフォームを用いることによ
り、海苔水を効果的に絞り、脱水することができる。
【0014】なお、セル膜のない軟質ポリウレタンフォ
ームは、通常のセル膜のある軟質ポリウレタンフォーム
を熱処理、アルカリ処理等することにより、得ることが
できる。
【0015】上記セル膜のないポリエーテル系軟質ポリ
ウレタンフォームは、そのセル数が50〜200個/イ
ンチ、より好ましくは60〜150個/インチのものを
使用する。セル数が50個/インチより少ないと圧縮、
脱水した時に水の保持性が悪く、上側のパッドから漏水
して海苔に水が戻り、一方セル数が200個/インチを
超えると海苔水の溶出物で目詰りを生じ易い。
【0016】また、嵩密度が0.04〜0.10g/c
3、より好ましくは0.045〜0.08g/cm3
するもので、嵩密度が0.04g/cm3より小さいか
又は0.1g/cm3を越える場合には、高硬度を維持
しながら圧縮残留歪を小さくすることが困難となり、耐
久性が低下する。
【0017】更に、乾燥時の25%圧縮強度(25%C
FD)を0.10〜0.30kgf/cm2とすること
が必要である。上記硬度が0.10kgf/cm2未満
では十分に海苔を圧縮、脱水することができず、一方
0.30kgf/cm2を超えると圧縮力の調節が困難
となる。なお、このような乾燥時の25%CFDとする
ことにより、水含浸時の25%圧縮硬度(25%CF
D)は0.07〜0.25kg/cm2、より好ましく
は0.1〜0.2kg/cm2とすることができる。
【0018】ここで、上記脱水パッドを使用する際の大
きさとしては、高さ20〜30mm、縦230〜270
mm、横230〜270mmの方板状に形成することが
好ましいが、通常高さ25mm、縦235mm、横26
5mmのもの、高さ25mm、縦265mm、横265
mmのもの又は高さ25mm、縦250mm、横250
mmの大きさのものを使用することが好適である。上述
した大きさにカットした脱水パッド1を海苔製造機械に
通常6連2列又は4連2列に配設し、海苔原液の脱水を
行うことができる。
【0019】本考案の海苔製造機用脱水パッド1を使用
する際には、図2に示されているように、海苔原液4が
付着したスノコ5が上側及び下側の本考案の脱水パッド
1a,1bにより押圧されるものであり、これにより海
苔原液4中の水分が上側脱水パッド1aに直接吸収され
ると共に、押圧によりしみ出た水分がスノコ5の空隙5
aを通過して下側脱水パッド1bに到達し、このパッド
1bに吸収されるものである。このように上下両側に本
考案のパッドを用いる場合、上側パッド1aは吸収した
水の再落下を避けるため、セル数が50個/インチ以上
のものを用いることが好ましい。また上側、下側パッド
共に、ゴミによる目詰りを考慮してセル数が200個/
インチ以下のものを用いることが好ましい。また、海苔
と上側パッド1aとの離型性をよくするために、上側の
脱水パッド1aの内面に目が粗く軟らかいフォーム6を
積層することが好ましく、このようなものとしてセル数
が50個/インチより少ないもの、より好ましくはセル
数が40個/インチ以下、特に20個/インチ以下のも
のを用いることができ、具体的にはエバーライトSF
「QTB−13」(ブリヂストン製、セル数13個/イ
ンチ、嵩密度0.021、乾燥時の25%CFD0.0
4kgf/cm2)を用いることができる。
【0020】本考案の脱水パッドは、これを機械に装着
する際には、マジックテープや接着剤で張り付けて使用
することが好ましいが、畳糸等で十文字に縫い付けて使
用しても差し支えない。更に脱水パッドの色に関して
は、これを機械に装着した状態で、側面からパッドの汚
れ具合が視認できるようにホワイトであることが好まし
く、色物である場合には薄色系の色を使用することが好
適である。
【0021】また、本考案の脱水パッドは上下両側に使
用することが好ましいが、どちらか一方に本考案のパッ
ドを用い、他方に他の素材からなる脱水パッドを用いる
ことも差し支えない。
【0022】次に実験例を示す。 〔実験例〕 主原料ポリオールとして、スチレングラフトタイプコポ
リマーポリオール(ダウ・ケミカル社製)、有機ポリイ
ソシアネートとしてTDI−65、発泡剤として水を用
いて軟質ポリウレタンフォームを製造し、次いで熱処理
法により除膜処理を行って、脱水パッドNo.1を製造
した。得られたパッドの乾燥時の密度、硬度(25%C
FD)、セル数、及び水含浸時の硬度、体積変化率を測
定した。結果を表1に示す。
【0023】また、主原料として、アクリロニトリルグ
ラフトタイプコポリマーポリオール(旭硝子(株)
製)、有機ポリイソシアネートとしてTDI−80、発
泡剤として水を用いて軟質ポリウレタンフォームを製造
し、次いで熱処理法により除膜処理を行って脱水パッド
No.2を製造し、上記と同様の測定を行った。
【0024】更に、主原料としてPVFフォーム(カネ
ボウ社製)、シリコーンゴム硬化ポリウレタンフォーム
〔ポリエステル系ポリウレタンフォーム(セル数50個
/インチ、嵩密度0.027g/cm3に液状シリコー
ンゴム組成物を含浸させ、加熱キュアーしたもの)〕に
より脱水パッドNo.3,4を製造し、同様にその物性
を調べた。
【0025】次に、上記脱水パッドを高さ25mm、縦
80mm、横80mmの大きさに形成したサンプルを作
製し、これを実機使用に近い浸水状態で繰り返し圧縮
し、その耐久性を調べた。この場合、図3に示したよう
に、上下に移動する押圧台7上に配置した容器8内にサ
ンプル9を置き、サンプル9の約1/2の高さまで水1
0を入れ、次に押圧台7を上方に移動させストップ板1
1にサンプル9を押圧してサンプル9の高さが1/2に
なるような繰り返し圧縮試験を50万回行い、試験終了
後30分経過後のそれぞれの残留歪及び寸法変化を測定
した。結果を表1に示す。なお、測定はすべて水含浸状
態で行った。
【0026】
【表1】 表1の結果より、本考案の脱水パッドはPVFフォーム
やシリコーンゴム硬化ポリウレタンフォームのパッドに
比べて、試験前と試験後との残留歪が極めて小さいもの
であることが確認された。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の海苔製造
機用脱水パッドによれば、透水性及び硬さが良好であ
り、海苔を容易に脱水し得る上、圧縮永久歪が小さく、
かつ長時間の使用に耐え得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかる海苔製造機用脱水パ
ッドを示す斜視図である。
【図2】同脱水パッドの使用状態を示す断面図である。
【図3】同脱水パッドの耐久性試験に用いた装置を示す
一部断面概略図である。
【符号の説明】
1 海苔製造機用脱水パッド 2 内部連通空間 3 ポリエーテル系軟質ポリウレタンフォーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉川 尤介 東京都久留米市東櫛原町1355−11 (56)参考文献 実開 昭59−124493(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/337 B01D 39/16

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セル膜のない三次元網状構造を有するポ
    リエーテル系軟質ポリウレタンフォームからなり、かつ
    該フォームの嵩密度が0.04〜0.10g/cm
    セル数が50〜200個/インチ、乾燥時の25%圧縮
    硬度が0.10〜0.30kg/cmであり、上記ポ
    リエーテル系軟質ポリウレタンフォームがスチレン重合
    体又はアクリロニトリル重合体を含むコポリマーポリオ
    ールとポリイソシアネートとから得られたものであるこ
    とを特徴とする海苔製造機用脱水パッド。
JP1992081938U 1992-11-02 1992-11-02 海苔製造機用脱水パッド Expired - Lifetime JP2603659Y2 (ja)

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