JP6319987B2 - 固液分離シート、その製造方法、固液分離吸収体シート、及び着用吸収物品 - Google Patents

固液分離シート、その製造方法、固液分離吸収体シート、及び着用吸収物品 Download PDF

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Description

本発明は、ポリウレタン連続気泡発泡体を含む固液分離シート、当該固液分離シートの製造方法、固液分離シートを用いた固液分離吸収体シート、及び当該固液分離吸収体シートを用いた着用吸収物品に関する。
大人用紙おむつ中の軟便の処理を目的とした固液分離吸収体シートは、固液分離層と液体吸収層を含む積層構造を有し、当該固液分離層にはポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、又はポリエステル(PET)などの合成樹脂不織布を用い、当該液体吸収層には高吸水性樹脂(SAP)を用いている。
合成樹脂不織布を用いた軟便処理用の固液分離吸収体シートは、軟便の固液分離性に乏しく、体液の透水性も良くないため、軟便に含まれる油分、繊維分がおむつの表面で目詰まりを発生させるケースが多く、軟便がおむつに吸収されにくい。
特許文献1には、使い捨ておむつなどの着用吸収性物品において、流動性大便が肌当接面において流動拡散することなく、肌当接面から沈降する着用吸収性物品が記載されている。特許文献1の着用吸収性物品は、股下域に排泄大便の保持手段が設けられた使い捨て着用吸収性物品であり、前記保持手段が、前記吸液性コアの上部におけるその長さ方向へ延在する連続フィラメント層から構成され、当該連続フィラメント層は高い圧縮弾性回復率及び空隙率を有し、該フィラメントが積層パネルの長さ方向へ延びるように配置してある。しかしながら、特許文献1には、着用吸収性物品において、ウレタンフォームを用いることは記載されていない(特許文献1)。
特許文献2には、体液吸収性物品の着用者に対して、その物品の体液拡散能力を有する部位が強い湿潤感を与えることがないような体液吸収性着用物品が記載されている。体液吸収性着用物品が内面シートと、外面シートと、内面シートの下方に位置する体液吸収性の第1パネルとを有する。内面シートと第1パネルとの中央部に形成された空隙部が弾性的に圧縮可能で透液性を有する疎水性の第2パネルによって埋められる。第2パネルと外面シートとの間には吸水性繊維が高密度に圧縮されてなる複数条の帯片と、帯片の下方に位置する疎水性にして透液性のスペーサ部材とが設けられる。第2パネルの第2層が、多孔質で透液性であり、厚さ方向ヘ弾性的に圧縮可能な疎水性の熱可塑性合成樹脂シート、オープンセルの発泡ポリウレタンによって形成されている。スペーサ部材は、フィルム、不織布のほか、オープンセルの発泡ウレタン等の透液性シートで形成され、好ましくは0.3〜2mm程度の厚さを有する。しかしながら、特許文献2には、体液及び繊維分を含む軟便の体液を拡散させることにより、使用時の横漏れを防ぐことができる体液吸収性物品は報告されていない(特許文献2)。
軟便の処理については、固液分離吸収体シートに穴を開ける、おむつなどの着用吸収性物品に軟便キャッチ用のポケットを作るなどの対策が取られてきた。しかしながら、軟便の処理の根本的な解決には至らず、使用時に横漏れを発生し、寝間着やシーツなどに軟便が付着するといった問題点があった。
また、従来のウレタンフォーム系のフィルターは、厚みが厚く、表面のみが密度が高く、内部の密度が低く、内部のセルが粗であるなど、不均一なものであった。そのため、従来のウレタンフォーム系のフィルターは、固体及び液体の混合物中(固液中)の液体を、フィルター厚み方向(縦方向)のみに透過させる。従来のウレタンフォーム系のフィルターは、固液中の固体により、フィルターの目詰まりが起こると、液体を透過させることができなかった。
特開平10−192342号公報 特開2004−65848号公報
本発明は、横方向拡散性及び透水性に優れた固液分離シートを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、密度が100〜200kg/mであり、そして厚みが0.5〜3.0mmtである、ポリウレタン連続気泡発砲体が、横方向拡散性及び透水性に優れ、固液混合物の液体を素早く広く拡散させて透過させることができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下に関する。
(1)密度が、100〜200kg/mであり、そして
厚みが、0.5〜3.0mmtである、
ポリウレタン連続気泡発泡体を含む固液分離シート。
(2)透水速度が、0.125mL/秒以上である、ポリウレタン連続気泡発泡体を含む、上記(1)に記載の固液分離シート。
(3)ポリウレタン連続気泡発泡体が、熱圧縮成形により得られる、上記(1)又は(2)のいずれか一項に記載の固液分離シート。
(4)密度が、15〜90kg/mであり、かつ/又は
通気性が、10〜120L/minである、
ポリウレタン連続気泡発泡体を、熱圧縮成形することにより得られる、請求項3に記載の固液分離シート。
(5)JIS K6400に基づくセル数が30〜70個/25mmであるポリウレタン連続気泡発泡体を、熱圧縮成形することにより得られる、上記(3)又は(4)に記載の固液分離シート。
(6)ポリウレタン連続気泡発泡体が、ポリエーテルポリオール又はポリエステルポリオールとポリイソシアネートから得られる、上記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の固液分離シート。
(7)上記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の固液分離シートと、吸水シートとを有する、固液分離吸収体シート。
(8)吸水シートが、
(a)ボルテックス法による吸収速度が10〜75秒であり、
(b)嵩密度が0.5〜0.7g/mlであり、
(c)吸湿ブロッキング率:0〜7%であり、そして
(d)吸水量が50〜70g/gである、
高吸水性樹脂を含む、上記(7)に記載の固液分離吸収体シート。
(9)高吸水性樹脂が、水溶性エチレン性不飽和モノマーおよび/または加水分解により水溶性エチレン性モノマーを生成する加水分解性モノマーと、内部架橋剤とを含有する単量体組成物を重合してなる架橋重合体、またはアミノ酸の架橋重合体である、上記(7)又は(8)に記載の固液分離吸収体シート。
(10)上記(7)〜(9)のいずれか一項に記載の固液分離吸収体シートを含む、着用吸収物品。
(11)上記(7)〜(9)のいずれか一項に記載の固液分離吸収体シート、又は親水性不織布が、トップシートとして用いられる、上記(10)に記載の着用吸収物品。
更に、本発明は、以下に関する。
(12)密度が15〜90kg/mであり、そして
通気性が10〜120L/minである、
ポリウレタン連続気泡発泡体を熱圧縮成形する工程を含む、上記(1)〜(6)のいずれか一項に記載のポリウレタン連続気泡発泡体を含む固液分離シートの製造方法。
(13)ポリウレタン連続気泡発泡体が、軟質ポリウレタンフォームである、上記(12)に記載の製造方法。
(14)熱圧縮成形が、加熱温度170〜210℃で、1〜10分間行われる、上記(12)又は(13)に記載の製造方法。
(15)熱圧縮成形が、ポリウレタン連続気泡発泡体の元厚に対して1/1.5倍から1/7.5倍の熱圧縮倍率で行われる、上記(12)〜(14)のいずれか一項に記載の製造方法。
本発明によれば、横方向拡散性及び透水性に優れた固液分離シートを得ることができる。従来の固液分離シートでは、固液混合物(軟便等)の液体(体液等)は、一点に留まってシートを透過するため、シートの目詰まりを引き起こすが、本発明の固液分離シートは、固液混合物の液体をシート上に素早く拡散させ、シートを透過させることができるので、目詰まりしにくいという利便性を有する。
また、本発明の固液分離吸収体シートは、固液分離シートと、例えば高吸収性樹脂等を含む吸水シートとを有すことで、軟便に含まれる体液を素早く透過させ、軟便に含まれる体液を高吸収性樹脂等に保持させることにより、体液の逆戻りやかぶれの誘発などを防ぐことができる。
本発明によれば、シートの目詰まりを防止することができ、目詰まりによる軟便の横漏れを改善し、軟便をおむつに吸収させることができる。
以下に、本発明について詳細に説明する。
本明細書において、「横方向拡散性」とは、液体が一点に留まらず、シートの厚み方向ではなく、シートの水平方向に拡散することを意味する。
本明細書において、「透水性」とは、水を透過させる性質を意味する。
本発明の固液分離シートは、ポリウレタン連続気泡発泡体を含む。
本発明の固液分離シートに用いられるポリウレタン連続気泡発泡体は、厚みが薄く、厚み断面方向に密度が均一であるものが好ましい。また、熱圧縮成形により、連続気泡構造を形成する骨格が、圧縮方向に塑性変形され折れ畳まれたように変形することにより、セル構造が、熱圧縮成形される前のセルが圧縮方向に密となる状態(のセル構造)となっているため、透水性と横拡散性に優れている。そのため、本発明の固液分離シートは、軟便処理に用いることができる。
本発明の固液分離シートに用いられるポリウレタン連続気泡発泡体の密度は、100〜200kg/mであり、好ましくは120〜180kg/mであり、より好ましくは130〜170kg/mである。
ポリウレタン連続気泡発泡体の密度は、JIS K7222測定法に準拠して、はかりを用いて測定したものである。
ポリウレタン連続気泡発泡体の密度が100kg/m未満の場合には、透水速度が低下する傾向となる。一方、ポリウレタン連続気泡発泡体の密度が200kg/mを越える場合には、濾液量・透過性(出始め時間)が低下する傾向となる。
上記のポリウレタン連続気泡発泡体の密度は、例えば、熱圧縮に用いる軟質スラブポリウレタンフォームの密度調整、すなわち発泡剤の添加量の調整のような手法、又は本明細書の記載の方法、すなわち、熱圧縮倍率を調整して、ポリウレタン連続気泡発泡体を熱圧縮することにより調整することができる。
本発明の固液分離シートに用いられるポリウレタン連続気泡発泡体の厚みは、0.5〜3.0mmtであり、好ましくは0.6〜2.0mmtであり、より好ましくは0.7〜1.5mmtである。
ポリウレタン連続気泡発泡体の厚みは、デジタルノギスを用いて、測定したものである。
ポリウレタン連続気泡発泡体の厚みが0.5mmt未満の場合には、強度が低下する傾向となる。一方、ポリウレタン連続気泡発泡体の厚みが3.0mmtを越える場合には、透水性が低下する傾向となる。
上記のポリウレタン連続気泡発泡体の厚さは、例えば、熱圧縮成形する際にスペーサーの厚みを変えることにより、又は本明細書の記載の方法にしたがって、ポリウレタン連続気泡発泡体を熱圧縮することにより調整することができる。
本発明の固液分離シートに用いられるポリウレタン連続気泡発泡体の透水速度は、0.125mL/秒以上であり、好ましくは0.20mL/秒以上であり、より好ましくは0.25mL/秒以上である。
ポリウレタン連続気泡発泡体の透水速度は、約5cmの高さ位置から、イオン交換水0.5mL(1滴)をポリウレタン連続気泡発泡体上に滴下し、水滴がポリウレタン連続気泡発泡体上から消失するまでの時間(秒)を計測して算出する。
本発明の固液分離シートに用いられるポリウレタン連続気泡発泡体は、ポリウレタン連続気泡発泡体を熱圧縮成形することにより得られるものが好ましい。
本発明の別の態様は、ポリウレタン連続気泡発泡体を熱圧縮成形する工程を含むことを特徴とする、ポリウレタン連続気泡発泡体を含む固液分離シートの製造方法である。
本発明において、熱圧縮形成は、特に制限されず、例えば、平板に切り出したポリウレタン連続気泡発泡体を用い、該ポリウレタン連続気泡発泡体の側面を解放状態とし、該ポリウレタン連続気泡発泡体厚み方向を均一に圧縮塑性変形させることにより行うことができる。
本発明において、熱圧縮成形に用いられるポリウレタン連続気泡発泡体は、熱圧縮成形されることにより、気泡構造を形成する各骨格が、圧縮方向に圧縮変形され、折りたたまれたように変形されるので、熱圧縮成形後は、熱圧縮形成される前と比較して、圧縮方向にセル空間が密な状態となり、セル骨格が水平方向に並ぶ状態となる。
本発明において、熱圧縮成形に用いられるポリウレタン連続気泡発泡体は、密度が、15〜90kg/mであり、好ましくは20〜80kg/mであり、より好ましくは25〜75kg/mであり、かつ/又は通気性が、10〜120L/minであり、好ましくは20〜100L/minである。このようなポリウレタン連続気泡発泡体を熱圧縮形成することにより、本発明の固液分離シートに使用するポリウレタン連続気泡発泡体を得てもよい。
密度は、JIS K7222測定法に準拠して測定したものであり、通気性は、ASTM D3574測定法に準拠して測定したものである。
本発明において、熱圧縮成形に用いられるポリウレタン連続気泡発泡体は、JIS K6400に基づくセル数が、30〜70個/25mm幅であり、好ましくは40〜60個/25mm幅である。
ポリウレタン連続気泡発泡体のセル数は、JIS K6400に基づいて、拡大鏡を用いて測定したものである。
本発明において、熱圧縮形成は、熱圧縮成形に用いられるポリウレタン連続気泡発泡体を、加熱温度170〜210℃で、好ましくは170〜190℃で、圧縮することにより行われる。
本発明において、熱圧縮形成は、熱圧縮成形に用いられるポリウレタン連続気泡発泡体を、1〜10分間、好ましくは2〜6分間、圧縮することにより行われる。
本発明において、熱圧縮形成は、熱圧縮成形に用いられるポリウレタン連続気泡発泡体の元厚に対して、1/1.5〜1/7.5倍、好ましくは1/2〜1/6倍の範囲となるように、圧縮することにより行われる。
熱圧縮成形に用いられるポリウレタン連続気泡発泡体は、軟質ポリウレタンフォームが好ましく、軟質スラブポリウレタンフォームがより好ましい。
熱圧縮成形に用いられる軟質ポリウレタンフォームは、軟質品、硬質品及び半硬質品に分けられるポリウレタンフォームの中で軟質品に相当し、かつJISK 6400に基づく硬さが50〜250Nのものをいう。軟質ポリウレタンフォームは、圧縮されて圧縮ウレタンフォームとされる。
熱圧縮成形に用いられる軟質スラブポリウレタンフォームは、ポリウレタンフォーム原料を反応させ、発泡を常温、大気圧で行うことによって得られる軟質ポリウレタンフォームである。軟質スラブポリウレタンフォームは、量産性に富み、モールド成形に比べて収率がよい。
軟質ポリウレタンフォームの原料は、ポリオール類、ポリイソシアネート化合物、触媒、発泡剤、整泡剤等よりなっている。ポリオール類は、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルエステル系ポリオールなどが例示され、それらのポリオールはそれぞれ単独で、又は組合せて使用することができる。
ポリエステルポリオールは、アジピン酸、フタル酸等のポリカルボン酸を、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等のポリオールと
反応させることによって得られる縮合系ポリエステルポリオールのほか、ラクトン系ポリ
エステルポリオール及びポリカーボネート系ポリオールなどが例示される。ポリエーテルポリオールは、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、それらの変性体等が例示される。このポリオール類は、原料成分の種類、分子量、縮合度等を調整することによって、水酸基の官能基数や水酸基価を変えることができる。
ポリオール類と反応させるポリイソシアネート化合物はイソシアネート基を複数有する
化合物であって、具体的にはトリレンジイソシアネート(TDI)、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トリフェニルメタントリイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)等が用いられる。
ここで、ポリイソシアネート化合物のイソシアネートインデックスは80〜130であることが好ましい。イソシアネートインデックスは、ポリオール類の水酸基及び発泡剤(水)に対するポリイソシアネート化合物のイソシアネート基の当量比を百分率で表したものである。従って、その値が100未満の場合には水酸基がイソシアネート基より過剰であることを意味し、100を越える場合にはイソシアネート基が水酸基より過剰であることを意味する。イソシアネートインデックスが80未満の場合には、ポリオール類がポリイソシアネート化合物と十分に反応することができず、柔軟性が大きく、形状保持性が低下する原因となる。一方、イソシアネートインデックスが130を越える場合には、軟質ポリウレタンフォームが硬くなったりしてその物性が低下する。
触媒はポリオール類とポリイソシアネート化合物とのウレタン化反応を促進するためのものである。係る触媒としては、N,N,N−トリメチルアミノエチルピペラジン、トリエチレンジアミン、ジメチルエタノールアミン等のアミン類、オクチル酸スズ等の有機金属化合物、酢酸塩、アルカリ金属アルコラート等が用いられる。これらのうち、軟質ポリウレタンフォームを得るためには、アミン類又はこれと金属含有触媒を併用することが望ましい。
発泡剤はポリウレタンを発泡させて軟質ポリウレタンフォームとするためのものである。この発泡剤としては、水のほかペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、炭酸ガス等が用いられる。軟質ポリウレタンフォームの原料としては、界面活性剤等の整泡剤、縮合リン酸エステル等の難燃剤、酸化防止剤、可塑剤、紫外線吸収剤、着色剤等を添加することもできる。
前記ポリオール類とポリイソシアネート化合物とのウレタン化反応を行なう場合には、ワンショット法又はプレポリマー法などが採用される。ワンショット法は、ポリオール類とポリイソシアネート化合物とを直接反応させる方法である。プレポリマー法は、ポリオール類とポリイソシアネート化合物との各一部を事前に反応させて末端にイソシアネート基又は水酸基を有するプレポリマーを得、それにポリオール類又はポリイソシアネート化合物を反応させる方法である。ワンショット法はプレポリマー法に比べて製造工程が一工程で済み、製造条件の制約も少ないことから好ましい方法であり、製造コストを低減させることができる。
本発明の固液分離吸収体シートは、本発明の固液分離シートと吸水シートとを有する。
本発明の固液分離吸収体シートは、ポリウレタン連続気泡発泡体を含む固液分離シートを、場合により接着層などの任意の層を介在させて、吸水シートに重ね合せる工程を含む方法で製造することができる。本発明の固液分離吸収体シートは、軟便処理に用いることができる。該固液分離シートは、おむつなどの着用吸収物品に使用する際には、皮膚接触面側に配置して使用することができる。
本発明の吸水シートは、吸水性を有しているシートであれば特に制限されず、従来のおむつなどの着用吸収物品に使用されていたものを使用することができ、高吸水性樹脂を含む吸収体シートが例示され、水の引き込み性に優れた高吸収性樹脂を用いることができる。
本発明の固液分離吸収体シートに用いられる高吸収性樹脂のボルテックス法による(a)吸水速度は、10〜75秒であり、好ましくは12〜70秒、より好ましくは14〜65秒である。
(ボルテックス法による吸水速度の測定方法)
100mLのガラスビーカーに、生理食塩水(0.9重量%塩化ナトリウム水)50mLとマグネチックスターラーチップ(中央部直径8mm、両端部直径7mm、長さ30mmで、表面がフッ素樹脂コーティングされているもの)を入れ、ビーカーをマグネチックスターラー(アズワン製HPS−100)に載せる。マグネチックスターラーの回転数を600±60rpmに調整し、生理食塩水を撹拌させる。試料2.0gを、撹拌中の食塩水の渦の中心部で液中に投入し、JIS K 7224(1996)に準拠して該吸水性樹脂粉末の吸水速度(秒)を測定する。具体的には、試料である吸水性樹脂粉末のビーカーへの投入が完了した時点でストップウォッチをスタートさせ、スターラーチップが試験液に覆われた時点(渦が消え、液表面が平らになった時点)でストップウォッチを止め、その時間(秒)を吸水速度として記録する。測定は5回行い(n=5)、上下各1点の値を削除し、残る3点の平均値を測定値とした。尚、これらの測定は23±2℃、相対湿度50±5%で行い、測定の前に試料を同環境で24時間以上保存した後に測定する。
本発明の固液分離吸収体シートに用いられる高吸収性樹脂の(b)嵩密度は、0.50〜0.70g/mlであり、好ましくは0.52〜0.68g/ml、より好ましくは0.54〜0.66g/mlである。
(嵩密度の測定方法)
JIS K6219−2 2005に準じて嵩密度の測定を行なう。試料である吸水性樹脂粉末を、質量及び体積既知の円筒容器(直径100mmのステンレス製容器、容量1000ml)の中心部へ該容器の下端から50mm以下の高さから注ぎ込む。このとき、注ぎ込まれた試料が円筒容器の上端よりも上方で三角錐を形成するように、十分な量の試料を円筒容器内に注ぎ込む。そして、へらを用いて円筒容器の上端よりも上方にある余剰の試料を払い落とし、この状態で該容器の質量を測定し、その測定値から容器の質量を差し引くことで、試料の質量を求め、これを容器の体積で除して、目的とする嵩密度を算出する。測定は5回行い(n=5)、上下各1点の値を削除し、残る3点の平均値を測定値とした。尚、これらの測定は23±2℃、相対湿度50±5%で行い、測定の前に試料を同環境で24時間以上保存した後に測定する。
本発明の固液分離吸収体シートに用いられる高吸収性樹脂の(c)吸湿ブロッキング率は、0〜7%(7.0%未満)であり、そして好ましくは6.5%未満、より好ましくは6.0%未満%である。
(吸湿ブロッキング率の測定方法)
試料10.0gを底面の直径52mm、高さ22mmのアルミニウムカップ(東洋エコー株式会社、ホイルコンテナー、品番107)に均一に入れ、40℃、相対湿度80%RHの恒温恒湿槽中で3時間静置する。その後12メッシュの金網で軽く篩い、吸湿によりブロッキングして12メッシュをパスしない測定サンプルの粉末状物の質量、および12メッシュをパスした試料の重量測定を測定し、次式に従って目的とする吸湿ブロッキング率を算出する。
吸湿ブロッキング率(%)=(放置後の12メッシュをパスしない試料の重量)/(放置後の12メッシュをパスしない試料の重量+放置後の12メッシュをパスした試料の重量)×100 測定は5回行い(n=5)、上下各1点の値を削除し、残る3点の平均値を測定値とした。尚、測定は23±2℃、湿度50±5%で行い、測定の前に試料を同環境で24時間以上保存した後で測定する。
本発明の固液分離吸収体シートに用いられる高吸収性樹脂の(d)吸水量が50〜70g/gであり、そして好ましくは52〜68g/g、より好ましくは54〜66g/gである。
(吸水量の測定方法)
吸水量の測定は、JIS K 7223(1996)に準拠して行う。目開き63μmのナイロン網(JIS Z8801−1:2000)を幅10cm、長さ40cmの長方形に切断して長手方向中央で二つ折りにし、両端をヒートシールして幅10cm(内寸9cm)、長さ20cmのナイロン袋を作製する。測定試料1.00gを精秤し、作製したナイロン袋の底部に均一になるように入れる。試料の入ったナイロン袋を、生理食塩水に浸漬させる。浸漬開始から60分後にナイロン袋を生理食塩水から取り出し、1時間垂直状態に吊るして水切りした後、試料の質量(F1)を測定する。また、試料を用いないで同様の操作を行い、そのときの質量F0(g)を測定する。そして、これら質量F1、F0および試料の質量から、次式に従って、目的とする吸収倍率を算出する。
吸収倍率(g/g)=(F1−F0)/試料の質量
本発明の固液分離吸収体シートに好適に用いられる高吸収性樹脂は、
(a)吸収速度が10〜75秒であり、
(b)嵩密度が0.5〜0.7g/mlであり、
(c)吸湿ブロッキング率が0〜7%であり、そして
(d)吸水量が50〜70g/gである。
本発明の固液分離吸収体シートに用いられる高吸水性樹脂の嵩密度、ボルテックス法による吸水速度、荷重下通液速度、吸水量、保水量は、例えば、架橋重合体の組成、表面改質剤の種類、吸水性樹脂粉末の粒度、乾燥条件などを適宜選択することにより調節することができる。
本発明の固液分離吸収体シートに用いられる高吸水性樹脂は、例えば、アクリル酸の部分中和塩、メタクリル酸の部分中和塩、グルタミン酸の部分中和塩、アスパラギン酸の部分中和塩を用いることができ、好ましくは、アクリル酸の部分中和塩を用いることができる。
本発明の固液分離吸収体シートは、尿パッドの表面(肌側)に取り付けて、使用することができる。尿パッドは一般的に立ちあがりフラップが設けられており、本発明の固液分離吸収体シートは、立ち上がりフラップと液透過性表面シートの間に嵌め込むようにして、取り付けることができる。
本発明の着用吸収物品は、例えば、おむつ、ナプキン、ライナー、母乳パッド等が挙げられる。本発明の着用吸収物品では、おむつの股間にあてがう部分に設けられた袋状ポケットに、本発明の固液分離吸収体シートを組みつけることができる。また、本発明の固液分離吸収体シートは、脱着可能に挿入されていてもよい。
本発明のおむつには、本発明の固液分離吸収体シート、又は親水性不織布を、トップシートとして用いることができる。トップシートとは、おむつの肌面側(表面側)に設けられたシート、又は吸収体(吸水する部分であるパルプ、高吸収性樹脂、及び、これらを被覆するティッシュ)の肌面側(表面側)に配されたシートを意味する。親水性不織布は、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された繊維、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等の疎水性繊維を含む不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化された繊維のいずれかを含む。
本発明のおむつは、軟便の固形分による目詰まりが起こりにくいので、横漏れを改善することができ、既存のおむつよりも利便性に優れている。
以下に、各種の実施例および試験結果を示すが、これらの例は本発明をよりよく理解するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
1.本発明の固液分離用のポリウレタン連続気泡発泡体
実施例1〜3
軟質スラブポリウレタン発泡体(エステルフォーム商品名:モルトプレーン、株式会社イノアックコーポレーション製品、密度75kg/m、通気性12L/min、セル数64個/25mm)から、軟質スラブポリウレタン発泡体の発泡方向と直交方向に裁断して400mm × 400mm × tmmに切り出した連続気泡発泡体ブロックを、最大圧力210kg/cm、最大型締め力37トンの油圧プレス式圧縮成形機に取り付けた熱盤により、連続気泡発泡体ブロックの厚み方向に沿って上下に所要量圧縮して熱プレスし、実施例及び比較例の固液分離シートを製造した。前記熱盤は、熱盤の裏面でオイルを循環させることにより、180℃で4分間、加熱した。また、連続気泡発泡体ブロックの圧縮変形量は、前記熱盤間に配置したスペーサーによって所定の圧縮倍率に調整した。なお、前記連続気泡発泡体ブロックの厚みtは、各圧縮量で圧縮した際に1.0mmとなるように、各圧縮量ごとに設定した。
実施例4〜6
軟質スラブポリウレタン発泡体(エーテルフォーム商品名:カラーフォーム、株式会社イノアックコーポレーション製品、密度25kg/m、通気性110L/min、セル数38個/25mm)を用いて、実施例1〜3と同様の操作を行って固液分離用のウレタンフォームを得た。
2.比較例のポリウレタン連続気泡発泡体
比較例1及び2
軟質スラブポリウレタン発泡体(エステルフォーム商品名:モルトプレーン、株式会社イノアックコーポレーション製品)を用いて、実施例1〜3と同様の操作を行って熱圧縮成形を行った。
比較例3及び4
軟質スラブポリウレタン発泡体(エーテルフォーム商品名:カラーフォーム、株式会社イノアックコーポレーション製品)を用いて、実施例1〜3と同様の操作を行って熱圧縮成形を行った。
実施例1〜6、及び比較例1〜4のポリウレタン連続気泡発泡体の密度を、JIS K7222測定法に準拠して測定した。
実施例1〜6、及び比較例1〜4のポリウレタン連続気泡発泡体の通気性を、ASTM D3574測定法に準拠して測定した。
3.透水速度評価試験
実施例1〜6及び比較例1〜4のポリウレタンフォームの透水速度の評価を行った。
(方法)
ポリウレタンフォームから約5cmの高さ位置から、イオン交換水1滴(約0.5mL)をポリウレタンフォーム上に滴下した。水滴がポリウレタンフォームを透過するのを目視にて確認し、水滴の全てが透過するのに要した時間を以下の判断基準に基づいて透水速度の評価を行った。
・透水速度評価基準
○:透過時間2秒未満(透水速度:0.25mL/秒 以上)
△:透過時間2秒以上、4秒未満(透水速度:0.125mL/秒 以上、0.25mL/秒 未満)
×:透過時間4秒以上(透水速度:0.125mL/秒 未満)
4.固液分離性能評価試験
実施例1〜6及び比較例1〜4のポリウレタンフォームの固液分離性能の評価を行った。
(1)濾液量評価及び透過性評価
(方法)
濾過フィルターホルダーに固液分離シート(40φ(mm))を設置し、試験液としてトマトジュース10gを充填した。10分間での濾液量、濾過速度、濾液出始め時間で固液分離性能を評価した。
・濾液量評価基準
○:5g以上
△:5g未満、3g以上
×:3g未満
・濾過性(出始め時間)評価基準
○:5秒未満
△:5秒以上、10秒未満
×:10秒以上
(結果)
Figure 0006319987
(考察)
比較例1及び3に示すように、ウレタンフォームを高圧縮させて最終圧縮品の密度が220kg/mを超える濾液量、透過性が低下する。比較例2のように、フォームを熱圧縮成形しない、または、比較例4のように熱圧縮成形しても最終フォーム密度が80kg/m以下のものは、透水速度が遅い。
一方、実施例1〜6は適度に熱圧縮成形されており、透水性に優れ、また、濾液量、透過性も問題がない。
(2)横方向拡散性
(方法)
トマトジュース(繊維質を多く含む)をスポイトで5滴、フォームシートにたらして、滴下されたトマトジュースの固形分がシート表面に残渣として残される状態と、トマトジュース中の液体分がシート表面に濡れ広がる状態・面積を目視判定した。水平方向への濡れ拡がり性を観察した。
・横方向拡散性判断基準:
○:トマトジュース中の液体分がトマトジュースの固形分本体からシート水平方向への濡れ拡がり、その拡がり距離が、(10秒以内に)5mm以上広がる。
×:トマトジュース中の水分が分離せず、シート上に一体となって形状を保持している。
(結果)
Figure 0006319987

・ポリエチレンフォーム:ポリオレフィン系樹脂発泡体(密度64kg/m、品名:PEライトA−8、株式会社イノアックコーポレーション製)
・メラミンフォーム:メラミン樹脂発泡体(商品名:バソテクト、BASF社製、密度9.5kg/m
・プレポリマー反応によるウレタンフォーム:親水性ポリオールとイソシアネートとを反応させて得られたNCO末端プレポリマーと、水とを反応させて得られた親水性ウレタンフォーム
・エーテルフォーム:軟質スラブポリウレタン発泡体(エーテルフォーム商品名:カラーフォーム、株式会社イノアックコーポレーション製品、密度25kg/m
・エステルフォーム:軟質スラブポリウレタン発泡体(エステルフォーム商品名:モルトプレーン、株式会社イノアックコーポレーション製品、密度75kg/m
(考察)
親水性を有するメラミンフォームは、透水速度に優れるが、横方向拡散性に劣る。通常のウレタンフォームは、エーテル系、エステル系ともに、熱圧縮成形する前の状態では、透水速度、横方向拡散性ともに劣る。熱圧縮成形することにより、ウレタンフォームの透水速度、横方向拡散性を改善することができる。特に、実施例1及び4の横方向拡散性の試験結果の状況は、トマトジュースが固液分離シートに接して液分がシートの周囲、水平方向に瞬時に染み出すともに、シート状の繊維質および固形分が徐々に小さくなっていった。一方、熱圧縮成形しないウレタンフォームにトマトジュースを滴下しても、数秒間そのままの状態を維持するだけで、フォームに接しても液分がシートの水平方向への濡れ・染み出しも観察されなかった。
5.おむつのモニター試験
実施例A
透液性トップシートとして、親水油剤処理を施したポリプロピレン・ポリエチレン芯鞘型複合繊維からなるエアスルー不織布(坪量18g/m2)を用いた。不透液性裏面シートとしては、坪量23g/m2のポリエチレンフィルムを用いた。両シート間に、パルプ21gと後述の軟便用の高吸収性樹脂9gを混合したティッシュで包んだ吸収体1をトップシート側に、パルプ18gと後述の通常の高吸水性樹脂(住友精化株式会社製、SA−60)5gを混合したティッシュで包んだ吸収体2を不透液性裏面シート側に配置し、常法に従い、大人用の大型インナーパッドの使い捨ておむつを得て、その上に、本発明の固液分離シート(実施例1)を配置した。
比較例A
透液性トップシートとして、親水油剤処理を施したポリプロピレン・ポリエチレン芯鞘型複合繊維からなるエアスルー不織布(坪量18g/m2)を用いた。不透液性裏面シートとしては、坪量23g/m2のポリエチレンフィルムを用いた。両シート間に、パルプ21gと後述の軟便用の吸水性樹脂9gを混合したティッシュで包んだ吸収体1をトップシート側に、パルプ18gと後述の通常の高吸水性樹脂(住友精化株式会社製:SA60)5gを混合したティッシュで包んだ吸収体2を不透液性裏面シート側に配置し、常法に従い、大人用の大型インナーパッドの使い捨ておむつを得た。
上記軟便用の吸収性樹脂は、下記:
(a)ボルテックス法による吸収速度:10〜75秒
(b)嵩密度:0.5〜0.7g/ml
(c)吸湿ブロッキング率:0〜7%
(d)吸水量:50〜70g/g
のものを用いた。
上記通常の吸収性樹脂(住友精化株式会社製、SA−60)は、下記:
(e)ボルテックス法による吸収速度:90秒以上
(f)嵩密度:0.7〜0.8g/ml
(g)吸湿ブロッキング率:10%以下
(h吸水量:40g/g〜55g/g
のものを用いた。
<モニター試験>
実施例Aの大人用の大型インナーパッドの使い捨ておむつに固液分離シートを載置したものを、又は比較例Aの大人用の大型インナーパッドの使い捨ておむつを、アウターである株式会社リブドゥコーポレーション製テープ型おむつにセットして、普段より軟便漏れがある方10名に装着してもらい排便後のモレの有無を確認した。
<モレの有無>
○:モレなし。
△:内モレ(アウターへのモレあり、衣服へのモレなし)。
×:外モレ(アウターへのモレあり、衣服へのモレあり)。
<目詰まりの有無>
○:目詰まりなし。
×:目詰まりあり。
<結果>
Figure 0006319987

Figure 0006319987
<考察>
実施例Aでは、本発明の固液分離シートと上記軟便用の吸収性樹脂を併用することによって、固液分離シートで分離された軟便中の水分が素早く吸収され、便の流動性がなくなったためモレを改善できた。
比較例Aでは、固液分離シートをパッド上に配置していないため便の固形分が大型インナーパッドのトップシートを目詰まりさせてしまったため、すべての被験者でモレが発生した。

Claims (10)

  1. 密度が、100〜200kg/mであり、そして
    厚みが、0.5〜3.0mmtである、
    熱圧縮成形により得られるポリウレタン連続気泡発泡体を含む固液分離シート。
  2. 透水速度が、0.125mL/秒以上である、ポリウレタン連続気泡発泡体を含む、請求項1に記載の固液分離シート。
  3. 密度が、15〜90kg/mであり、かつ/又は
    通気性が、10〜120L/minである、
    ポリウレタン連続気泡発泡体を、熱圧縮成形することにより得られる、請求項1又は2に記載の固液分離シート。
  4. JIS K6400に基づくセル数が30〜70個/25mmであるポリウレタン連続気泡発泡体を、熱圧縮成形することにより得られる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の固液分離シート。
  5. ポリウレタン連続気泡発泡体が、ポリエーテルポリオール又はポリエステルポリオールとポリイソシアネートから得られる、請求項1〜のいずれか一項に記載の固液分離シート。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の固液分離シートと、吸水シートとを有する、固液分離吸収体シート。
  7. 吸水シートが、
    (a)ボルテックス法による吸収速度が10〜75秒であり、
    (b)嵩密度が0.5〜0.7g/mlであり、
    (c)吸湿ブロッキング率:0〜7%であり、そして
    (d)吸水量が50〜70g/gである、
    高吸水性樹脂を含む、請求項に記載の固液分離吸収体シート。
  8. 高吸水性樹脂が、水溶性エチレン性不飽和モノマーおよび/または加水分解により水溶性エチレン性モノマーを生成する加水分解性モノマーと、内部架橋剤とを含有する単量体組成物を重合してなる架橋重合体、またはアミノ酸の架橋重合体である、請求項又はに記載の固液分離吸収体シート。
  9. 請求項のいずれか一項に記載の固液分離吸収体シートを含む、着用吸収物品。
  10. 請求項のいずれか一項に記載の固液分離吸収体シート、又は親水性不織布が、トップシートとして用いられる、請求項に記載の着用吸収物品。
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