JP2603581B2 - 精密部品搬送用の連鎖型容器 - Google Patents

精密部品搬送用の連鎖型容器

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JP2603581B2
JP2603581B2 JP14823192A JP14823192A JP2603581B2 JP 2603581 B2 JP2603581 B2 JP 2603581B2 JP 14823192 A JP14823192 A JP 14823192A JP 14823192 A JP14823192 A JP 14823192A JP 2603581 B2 JP2603581 B2 JP 2603581B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICチップや各種の異
形部品(例えばコネクタ、スイッチ、発信器)など種々
の電子機器もしくは精密機械組立て用の比較的小型の精
密部品等(以下これらを総称して「ICチップ」とい
う)の多数を個別に保持して搬送するに適した精密部品
搬送用の連鎖型容器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の作動信頼性と組立て能
率とを向上すべく殆どの主要回路部品がチップ化される
傾向にある。そのため、種々の中間加工ラインや最終組
立てライン等へのICチップ供給には、チップ収容用の
凹部を縦横複数列に配置した比較的大型の搬送容器が使
用されている。このような大型容器にあっては、搬送ラ
インの一方の側縁の近傍に並置されるロボットハンド等
により前記加工もしくは組立てラインへのチップ個別移
載が行われるが、搬送ラインの他方の側縁に近い部位の
ICチップを該容器から取り出す際にはロボットハンド
が長い距離を往復せねばならない。これは加工ライン側
における待ち時間を長くするので能率向上にとってマイ
ナスであるばかりでなく、掴み位置を毎回変えねばなら
ないため、万一掴みそこないが起こればチップ破損や加
工ライン混乱を招く虞れがある。そのような弊害を避け
るには、ロボットハンドの位置制御を高精密に行わねば
ならず、制御のためのコストも増大する。
【0003】したがって既に業界の一部では、列設され
た複数の個別凹部へそれぞれICチップを収容した帯状
体を長さ方向に間欠動させることにより、ロボットハン
ドは該搬送ラインと側方の加工ライン等との間の短い一
定スパンの間を往復させる、という方式が提案されてい
る。一般的には合成樹脂を用いICチップ保護に十分な
壁厚のものに射出成形される該帯状体は、図9に示すよ
うに、底板にエジェクト用工具を挿通すべき丸穴(e)
を有した凹部(f)が1列に形成され、その側縁に沿っ
てスプロケットホイール用の小孔(g)を配列したもの
である。この帯状体はリール巻状態で使用されるが、リ
ール巻方式がある種の問題を生じさせることが明らかに
なってきた。即ち、スプロケット機構などにより解巻さ
れるとき、「ほぼ平坦」に該帯状体は引き伸ばされるも
のの、図9に仮想線で示すような若干の「巻きぐせ」
(C)が残ることを避けられない。即ち、実線で示すよ
うな本来の「厳密に水平」な姿勢(D)に復元させるこ
とはできないという点である。そのようなカール状を呈
した帯状体からロボットハンドがICチップを個別的か
つ正確にピックアップするときの誤動作の原因となる。
その対策として、帯状体に巻きぐせを生じないよう可及
的に薄肉化することも考えられるが、その場合には帯状
体が脆弱になり、使用中あるいは取扱中に破損し、被収
容精密部品に対する完全な保護作用を期待することはで
きない。使用中における破損が、ロボットハンドによる
正確なピックアップ作業を不可能とすることは勿論であ
る。さらに、当分野において上記のような搬送容器とし
て用いられている縦横方向に多数の部品収容凹部を形成
した平皿形の部品容器(ここでは「トレー」と記す)に
関して問題となっていることは、トレーの収納、蓄積、
取扱いに広い場所を要すること、トレーの取り替えに人
手を要すること、トレーを任意所望の位置状態で部品を
正確に供給することが必ずしも容易でないこと、ICチ
ップの種類によっては正確な位置合わせが必要であり、
そのための誤差を少なくすることが困難であること等々
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、この
ような従来の縦横多数列型の平皿形の容器、もしくは縦
1列帯状体型の精密部品搬送用容器における諸欠点を解
消すべく、ICチップ等の個別収容に適した凹部を有す
る同形の容器単体が、機械工業等において汎用されてい
るチェーンの如き無限帯状体を構成すべく連結されてな
る精密部品搬送用の連鎖型容器の提供を目的とする。さ
らに詳しくは、ICチップ1個を揺動不能に保持する凹
部を備えた容器単体が、それらの対向2辺から外方へ延
出したアームを介して相互に屈折延伸可能に連結された
ていることにより、リール巻作業自体も従来より容易
で、しかもリールから引き出されたときに巻ぐせが現れ
る虞れが全くない構造の精密部品搬送用の連鎖型容器の
提供を目的とする。さらに本発明は、上記の「トレー」
に関する諸問題を一挙に解決でき、特にICチップ等を
収容した状態でのベーキングや、その後でのトレーのリ
ューズ使用も可能な搬送容器を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成すべく、
本発明に係る精密部品搬送用の連鎖型容器は、搬送対象
物を個別に収容する多数の凹部が列設されて帯状体をな
し、その側縁に沿って搬送機構のコマ送り用係合部、例
えば突起や切欠き部または小孔等が一定間隔で穿設され
ている容器であって、前記の各凹部がそれぞれ容器単体
として形成され、この容器単体の前記側縁と直交する他
相対向した2辺からは、該2辺に直交する互いに平行
な2直線に沿いそれぞれアームが連設されていて、一方
の辺から延長したアームの先端近傍には小突起が一体的
に形成され、他方の辺から延長したアームの先端近傍に
は、前記の小突起が回転方向に相対回動自在に嵌合すべ
き穴が形成されていることを特徴とする。
【0006】前記の凹部とこれを包囲した外周部とがい
ずれも方形(正方形もしくは長方形)である場合には、
ある容器単体の対向する2辺A及びBのうちの一辺A
と、隣接した他の容器単体における一辺Bとは、両者が
屈伸いずれの状態にあっても互いに密接した姿勢を保つ
ことが望ましい。しかしながら、各容器単体のほぼ中央
部に形成される凹部の深さや平面視形状、さらに寸法等
々は、いずれも搬送対象の被収容物即ちICチップ等の
形状と寸法に応じて決められるべきものである。一例と
して前記凹部の寸法は、約15mm角、深さは3mm、
アームの部分を除いた外郭は約24mm×20mmであ
る。
【0007】前記凹部の平面視形状は、方形のみに限ら
ず長円形あるいは複雑な多角形などであってもよい。そ
の場合にも、該凹部を備えた容器単体の相対向した2辺
に直交する平行な2直線上にそれぞれ2本のアームが連
設され、一方の辺から延長したアーム先端近傍に小突起
が形成され、他方の辺には該小突起に嵌合する穴が形成
されているのがよい。
【0008】搬送機構の送り突起と係合する小孔は、た
とえば円形の小孔は、前記帯状体の一方の側縁に沿って
1列のみを形成、あるいは両方の側縁に沿いそれぞれ1
列、合計2列形成しあってもよい。そして該小孔配置の
一例にあっては、前記の対向辺A及びBから離れた中間
部位では一定間隔で円形小孔を穿設し、対向辺が側縁に
交差する個所には、該小孔を2つ割りした形状の切欠を
設けてもよい。これにより、両辺A及びBが密接したと
き両切欠が1個の小孔の径に等しい幅の切込みとなり、
帯状体を構成している隣接容器単体間の継目の個所にお
いて小孔のピッチが狂うことはない。しかし、対向辺A
及びBに「さしかかる」部位には何ら切欠を設けず、対
向辺A若しくはBとこれに最も近い小孔との間の距離
を、隣接2小孔間の間隔の1/2とすることによって
も、容器単体間の継目でのピッチ不整を排除できる。こ
のコマ送り用小孔は、必ずしも孔でなくてもよく、側縁
部分から凹入する切欠き部としても、側縁部分から下方
または上方もしくは外側に向かって突出する突起状に形
成してもよく、搬送機構の送り突起と係合するようにし
てある係合部としてあればよい。
【0009】凹部の底の中央部には、搬送先においてI
Cチップを該凹部から突出すエジェクト工具を通すため
の縦穴を設けてあることが望ましい。この縦穴が前記の
送り用小孔よりも大径であれば、十分に太い工具でチッ
プを押し出すことができ、該チップに対する当たりは細
い工具による場合よりも柔和となり好都合である。
【0010】さらに、チップの外周部に「耳」状の外方
突起がある場合には、これらの各突起を挟み保持するた
めの1対の「指」状突起を底面からそれぞれ立設するこ
とが望ましい。指状突起間の底板部分を打ち抜いておけ
ば、該部分を前記のエジェクト用の縦穴と同様に利用す
ることもできる。
【0011】
【作用】本発明の連鎖型容器は上述のような構造とした
ものであるから、製作に当たっては、同形の容器単体を
大量に製造、たとえば射出成形法により製造することが
でき、その後で1つの単体の辺Aと別の単体の辺Bとを
突き合わせつつ、前者のアームの先端にある小突起を、
後者のアームの穴へ弾発的に嵌め込むことにより両単体
を連結するという操作を容器単体の必要個数について反
復して行えばよい。また、複数個の容器を予め連結した
状態で成形することも可能である。
【0012】そして本発明に係る容器を使用する際の具
体的操作については、従来の帯状の容器の場合と何ら変
わるところがない。しかし、容器単体間のチェーン型リ
ンク連結構造が隣接単体間の屈折と伸長とを円滑化して
いるから、リール巻き作業とリールからの引き出し作業
がともに容易であるのみならず、従来のような巻きぐせ
を生じる虞れは全くない。ICチップを収容した状態、
かつ要すれば任意の連鎖長さに調整して、該チップのた
めのベーキング装置の中へ当該連鎖型容器を供給するこ
ともできる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1〜5に示した第1実施例に係る精密部品搬送用
の連鎖型容器は、アセタール(POM)カーボン樹脂の
射出成形品である。この連鎖型容器は、搬送対象物の一
例としてのICチップ(基板上に形成した小型集積回
路)を個別に収容する多数の凹部(11)が列設されて
図2に示す如く帯状体をなし、搬送機構のコマ送り用突
起(図示せず)に係合する係合部である小孔(14)
が、全長にわたり一方の側縁(12)に沿って一定間隔
で穿設されている。
【0014】しかし本発明の連鎖型容器の特徴は、図1
に明らかなように、前記の各凹部(11)がそれぞれ1
つずつ容器単体(10)の中央部に個別に形成されてい
る点にある。すなわち、幅が2〜4mmの周辺フランジ
状部分(15)で囲まれた全域が図上では下方へ凹入し
て凹部(11)を構成している。この容器単体(10)
前記側縁(12)と直交する他の相対向した2辺A及
びBにおいて、フランジ状部分(15)の下方に位置し
た壁(16),(17)からは、該2辺に直交する互い
に平行な2直線L及びMに沿いそれぞれ2本のアーム
(21),(21)若しくは(23),(23)が連設
されている。これらアームは後記のように、容器単体
(10),(10)間の連結部を構成する手段として設
けられたものである。
【0015】一方の辺Aから外方へ突出している短いア
ーム(21)の先端近傍には、これと直角をなす方向か
つ互いに逆方向に、先端が丸い小円柱形の小突起(2
2)が一体的に形成されている。これに対応して、他方
の辺Bから外方へ突出したアーム(23)の先端近傍に
は、前記の小突起(22)が弾発的かつ回転方向に相対
摺動自在に嵌合すべき横向きの穴(24)が形成されて
いる。本例の場合、小突起(22)と穴(24)の直径
はいずれも約1.2mm程度である。このようにクリッ
ク嵌合する小突起(22)と穴(24)とを介して前記
アーム(21),(23)が相対屈折伸長可能に連結さ
れ、上述の連結部を構成している。
【0016】この帯状体の一方の側縁(12)に近い方
に配置された前記小突起(22)の中心線と穴(24)
の中心線との間の距離は、他方の側縁(13)に近い方
の前記小突起(22)中心線と穴(24)中心線との間
の距離に等しい。したがって図3と図5に示すように、
隣接した2つの容器単体間(10),(10)での屈伸
は自在である。図1中に符号(19)で示した切欠は、
前述のように辺A若しくは辺Bと縁(12)若しくは
(13)とが交差する角の部位において、隣接単体(1
0)の相補形の同様の切欠と突き合わされ、小孔(1
4)の直径に等しい幅の切り込みを形成すし、該小孔の
1つとして機能する。つまり、継ぎ目に切欠を形成して
あるから、隣接した容器単体間にも連鎖型容器の送り穴
(小孔(14)に相当)が形成されることになる。
【0017】上述の連鎖型容器は、図1、4及び5に示
すように使用される。本例の場合、搬送対象の被収容物
の一例であるICチップ(40)は正方形をなし、その
四辺からいずれも複数本の入出力ピン(41)が突出し
ている。図1における鎖線矢印Yのように該チップ(4
0)は前記凹部(11)へ収容される。その際、ピン
(41)の屈曲した先端部は壁(16),(17)の内
面へ接当させられるが、チップ本体部(42)の外周縁
は、該凹部の底(30)から四辺に沿って立設された低
い小突条(31)の内面へ密接させられる。そののち、
四辺のフランジ状部分(15)に保護フィルム(33)
を架け渡し貼着するが、これは帯状の当該連鎖型容器の
取り扱い中に被収容物へ塵埃等がかからないよう保護す
ると共に、凹部(11)からの不慮の脱落を防止するた
めである。この状態に多数のチップを収容した連鎖型容
器は、各単体間で図3のように屈折させられつつ図5に
符号Rで示す如くリール(図示せず)へ環状に巻取ら
れ、このリールが製造ライン若しくは加工ライン近傍の
所要個所へ供給される。そして該個所では、容器単体間
で屈折した帯状体が、先端側から順次同一平面内に含ま
れた符号Sで示す如き伸長姿勢をとるべく矢印Tのよう
に引き出される。伸長後の所定位置において、該チップ
は底(30)中央の丸穴(32)から差し込まれるエジ
ェクタ工具により凹部(11)外へ押し出されつつ、適
宜のロボットハンド等により所要の加工ステーション等
へ移載される。すなわち、上記のようにカバーテープ
(保護フィルム)でシールし、ICチップ等のデバイス
を保護した状態でリール巻きし、回路基盤へ該デバイス
を装着する所謂「実装機」においては、該デバイスを1
個ずつエジェクターピンで突き出すのである。
【0018】図6〜8に示した第2実施例の容器は、凹
部(11)が長方形であり、スプロケットの爪などへ係
脱すべき小孔(14)が両方の縁(12),(13)に
沿って列設されているほか、次の点においても第1実施
例とは異なっている。すなわち、被収容物の一例として
のチップが円形の本体部(42)から外方へ突出した耳
状部分(43),(44)を有しているため、四辺の小
突条(31)(第1実施例)による本体部拘束に代え、
互いに平行な指状小突起(34),(34)若しくは互
いに傾斜した小突起(35),(35)により耳状部分
(43),(44)を挟む構成をとっている。そして少
なくとも一方の1対の小突起(34),(34)の上端
には、互いに対向した膨隆部(36)を形成してあるか
ら、チップの耳状部分は底(30)との間で拘束され、
したがって凹部(11)から脱落する虞れはない。この
ように、ICチップ等のデバイスは容器単体(10)の
凹部(11)(換言すれば「ポケット」)の底へ爪状突
起により固定される構造となっている。
【0019】第1及び第2実施例のいずれにあっても、
フランジ状部分(15)の厚さは約0.4mmである
が、底(30)と壁(16),(17)の厚さは取扱い
中に変形を来すことのないよう約0.7mmとしてあ
り、被収容物に対する保護作用の万全を期してある。こ
れは、従来使い捨てが普通であったこの種の容器を、要
すれば反復使用することも可能としている。このように
本発明の連鎖型容器のリューズ使用に当たっては、該帯
状連鎖を構成する単体個数を任意に増減することも勿論
可能である。
【0020】なお両実施例とも、凹部(11)を区画形
成している四方の壁(16),(17)の上端、つまり
フランジ状部分(15)への移行域を外開きのテーパー
状(18)としてあるが、これは被収容物出入れ操作の
円滑化を図ったものである。すなわち、デバイスのテー
ピング工程では入れ勝手となるようテーパー形状を設定
してある。図8Aに示した第3実施例では、一方のアー
ム(21)の先端からの小突起(22)にくびれ部分
(22a)を形成してあり、他方のアーム(23)の下
面に形成した穴(24)を下向き開口とし、くびれ部分
(22a)へ相対回動自在に密嵌合する奥側部分(24
b)に比べて外側部分(24c)を若干幅狭にしてあ
る。したがって図8A(a)における矢印Pのように後
者アーム(23)を前者アームへクリック嵌合させるこ
とにより弾性樹脂製容器単体(10),(10)間の連
結を容易に行える。図8Bに示した第4実施例では、一
方のアーム(21)の先端に球形の小突起(22)を形
成し、直方体形の他方のアーム(23)には、縦断方向
に前者アーム(21)の直径より若干大なる幅のスリッ
ト状外側部分(24c)と、これに連なり小突起(2
2)より僅かに小径の奥側部分(24b)の高さ方向中
程に該小突起を受容し得る大きさの略々球形の拡径部分
(24d)を形成してある。従って、前者アーム(2
1)を矢印Pのように後者アームへ押し付ければ、小突
起(22)が拡径部分(24d)へクリック嵌合するか
ら、弾性樹脂製容器単体間の連結は容易である。
【0021】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、前記の構成要件を備
え、かつ前記の目的を達成し、下記の効果を有する限り
においては適宜に改変して実施することができる。たと
えば、一方の辺に設けたアームの小突起を、実施例にお
いては相離反する向きに形成したが、これは向き合わせ
状に形成してもよい。つまり、アームの小突起は向き合
わせ、反対向き、同方向、或はアームと同軸線上に延
長、の何れの形態をもとりうる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から既に明らかなように、本
発明によれば、一旦相互に連結したのちは相互間の屈伸
は自在であるが不測の分解を来す虞れがない多数の容器
単体をもって連鎖状の帯状体を構成させた容器が提供さ
れ、しかも各単体は十分な肉厚のものとされているか
ら、この帯状体をリール等に渦巻きし、あるいは平坦に
引き伸ばす際にも各単体に好ましくない変形を来すこと
はなく、しかも引き伸ばし姿勢においては従来のような
曲げ癖が残る虞れは皆無である。したがって本発明に係
る容器は、取扱に細心の注意が要請され、搬送先におけ
る精密な位置ぎめが不可欠であるICチップ等のための
搬送容器として極めて好適なものである。要するに、剛
性のポケット付き単体容器をリール巻き可能に多数個連
結し、巻きぐせをつけずに引き伸ばしつつ、被収容デバ
イスを精密さが要求される実装機へ供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る連鎖型容器における
1コマとしての容器単体を被収容物と共に示した斜視
図。
【図2】同じく該容器における複数の容器単体が連結さ
れた状態を示す平面図。
【図3】同じく該容器の屈折部位を示した要部正面図。
【図4】図1中のIV−IV線に沿った断面図。
【図5】同じく使用中の状態を示した縮尺正面図。
【図6】第2実施例における容器単体の平面図。
【図7】図6中にVII−VII線に沿った断面図。
【図8】同じく図6中のVIII−VIII線に沿った
断面図。
【図8A】本図(a)は第3実施例の要部を示した斜視
図、本図(b)は断面図。
【図8B】本図(a)は第4実施例の要部を示した斜視
図、本図(b)は断面図。
【図9】従来の帯状容器を示した斜視図。
【符号の説明】
(10) 容器単体 (11) 凹部 (12) 一方の側縁 (13) 他方の側縁 (14) 小孔 (15) 内周溝状凹入部 (21) 対向した一辺Aから突出した1対のアーム (22) 小突起 (23) 対向した他辺Bから突出した別の対のアーム (24) 穴 (40) 被収容物の一例としてのICチップ (L) 一側縁(12)に近く辺A及びBに交差してい
る1本の直線 (M) 他側縁(13)に近く辺A及びBに交差し直線
Lに平行な他の直線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送対象物を個別に収容する多数の凹部
    (11)が列設されて帯状体をなし、その側縁(1
    2),(13)に沿って搬送機構のコマ送り用係合部
    (14)が一定間隔で形成されている容器であって、前
    記の各凹部(11)が1つずつ容器単体(10)として
    形成され、この容器単体(10)の前記側縁(12),
    (13)と直交する他の相対向した2辺A及びBから
    は、該2辺に直交する互いに平行な2直線L及びMに沿
    いそれぞれ2本のアーム(21),(23)が連設され
    ていて、一方の辺Aから延長したアーム(21)の先端
    近傍には小突起(22)が一体的に形成され、他方の辺
    Bから延長したアーム(23)の先端近傍には、前記の
    小突起(22)が回転方向に相対回動自在に嵌合すべき
    穴(24)が形成されている精密部品搬送用の連鎖型容
    器。
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