JP2603381B2 - パテ組成物 - Google Patents

パテ組成物

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JP2603381B2
JP2603381B2 JP3288518A JP28851891A JP2603381B2 JP 2603381 B2 JP2603381 B2 JP 2603381B2 JP 3288518 A JP3288518 A JP 3288518A JP 28851891 A JP28851891 A JP 28851891A JP 2603381 B2 JP2603381 B2 JP 2603381B2
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真佐夫 岩越
俊樹 増田
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クラック、ピンホール
などのある合板に塗布され、平滑な表面を得るための合
板表面補修用パテ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】合板、特に薄物合板はプリント合板、突
板合板等との二次加工合板に使用されることが多い。合
板の加工表面にクラック、ピンホールなどがあると、加
工品の美観や付加価値を低下させる。
【0003】従来、このような表面の欠陥を補修して合
板の付加価値を高める方法として、パテ材を使用するこ
とが行われている。このパテ材は合成樹脂エマルジョン
に無機質粉末を配合した粘土状のもので、これを人手に
より一枚ずつ合板の凹部に充填し、数時間ないし一日養
成した後、サンドペーパーでサンディングして表面を平
坦にし、二次加工の台板として使用している。従来のパ
テ材は粘土状であるため、ナイフコーター塗布機では塗
布できないので、低粘度で高充填(固形分80%以上)
の材料が望まれている。また、樹脂分が樹脂エマルジョ
ンのみでは、サンディング時にサンドペーパーが目詰ま
りしやすいという欠点が生じる。これら従来のパテ材は
乾燥時の収縮、いわゆる「目やせ」が起こる欠点もあ
る。このため、塗装性、サンディング性が良好で、「目
やせ」のないパテ材が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、このよう
な要求を満たすパテ材を提供するため鋭意研究した結
果、二次加工用合板としての性能を与えるパテ材を見い
だし、本発明を完成させるに至ったものである。すなわ
ち、アミノ樹脂と無機質粉末からなる配合物に、必要に
より合成樹脂エマルジョンを配合し、硬化剤によりPH
を調整することにより、合板に塗布後パテ材を加熱・熟
成時に硬化させ、サンデング性を良好にすることを特長
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、アミノ樹脂及
び無機質粉末及び必要により合成樹脂エマルジョンから
なる配合物に、硬化剤を配合してなり、無機質粉末が酸
により炭酸ガスを発生する物質を含むものであることを
特徴とするパテ組成物に関するものである。
【0006】本発明において、アミノ樹脂は、尿素樹
脂、メラミン樹脂、尿素・メラミン樹脂があげられる
が、硬化性の点から、尿素樹脂が好ましい。耐水・耐熱
性が必要な場合、メラミン樹脂、尿素・メラミン樹脂を
混合又は混合加熱することが好ましい。
【0007】本発明において、無機質粉末は酸により炭
酸ガスを発生する物質を含むものである。かかる酸によ
り炭酸ガスを発生する無機質粉末としては炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、炭酸アルミニウムなどである。
これ以外の無機質粉末としては耐酸性のクレー、タル
ク、カオリン、シリカ、アルミナ、硫酸バリウム等のほ
か水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、酸化マグネ
シウムなどがあげられるが、後工程のサンディングを容
易に行うためには、クレー、タルク、カオリンが好まし
い。
【0008】かかる酸により炭酸ガスを発生する物質
は、アミノ樹脂及び無機質粉末及び必要により合成樹脂
エマルジョンからなる配合物に硬化剤を配合して、合板
に塗布した後、加熱硬化させる際に硬化剤に含まれる酸
性物質により分解して炭酸ガスを発生することにより、
合板の凹部に充填され、乾燥するとき「目やせ」を補う
作用をする。
【0009】無機質粉末のうち酸により炭酸ガスを発生
する物質の割合は0.1〜20重量%が好ましく、更に
は0.2〜5重量%が好ましい。0.1重量%以下では
効果が小さく、20重量%以上では硬化時酸により発生
した炭酸ガスが大量となり、硬化後気泡の部分が多く、
パテ材としての作用が不十分となる。また、酸により炭
酸ガスを発生する無機質粉末の粒径は、炭酸ガスによる
均一な発泡のために小さいほどよく、好ましい粒径は5
μm以下、更に好ましくは1μm以下である。
【0010】本発明において、必要により使用される合
成樹脂エマルジョンとしては、アクリル樹脂系、酢酸ビ
ニル樹脂系、塩化ビニル樹脂系、SBR系及びこれらの
共重合体等があげられるが、無機質粉末との混合性、木
材との接着性、耐水性等の点から、好ましいエマルジョ
ンはアクリル樹脂系エマルジョン、エチレン・塩化ビニ
ル共重合体樹脂エマルジョンである。これらの樹脂エマ
ルジョンは単独又は併用することができる。
【0011】本発明において、パテ組成物を調製する場
合、通常主剤と硬化剤を別々に調製する。主剤の配合割
合はアミノ樹脂100重量部に対して、無機質粉末50
〜500重量部が粘度、沈降安定性にとって適当であ
る。無機質粉末の割合が50重量部以下では不揮発分が
少なくなるので、塗布後目減りが多くなり、500重量
部以上では高粘度となり分散がよくなく、取り扱いが困
難となる傾向がある。
【0012】合成樹脂エマルジョンの配合割合はアミノ
樹脂100重量部に対して0〜100重量部が適当であ
る。合成樹脂エマルジョンの割合が100重量部以上で
は硬化物が柔軟となり、サンディングが困難となる傾向
がある。一方、合成樹脂エマルジョンの配合量が少ない
場合、硬化後硬くなりすぎ、補修部分に亀裂が入る傾向
があるが、無機質粉末として、酸により炭酸ガスを発生
する物質以外のものを粒度の粗いものと細かいものとを
組み合わせて用いることで解決することができる。
【0013】無機質粉末の種類によっては、主剤の保存
中に沈殿することが多いので、合成超微粉末シリカ、含
水珪酸アルミニウムなどの無機揺変剤、アクリル系、ひ
まし油、ステアリン酸などの有機揺変剤、金属石鹸など
が沈殿防止のために使用される。着色剤は、酸化鉄系の
黒、赤、黄等があり、必要に応じてパテ組成物主剤に対
して10重量部以下使用される。更に、主剤の保存性を
よくするため、水酸化ナトリウム、アンモニアなどでP
Hを6〜9に調整するのが好ましい。
【0014】一方、硬化剤は、塩化アンモニウム、硫酸
アンモニウムなどのアンモニウム塩、蓚酸、乳酸、パラ
トルエンスルホン酸等の有機酸、塩酸、硫酸、硝酸の無
機酸があげられ、これらの単独又は2種以上配合して使
用することができる。また、2塩基酸ヒドラジッドなど
の潜在性硬化剤も使用できる。以上説明した材料から主
剤及び硬化剤を調製し、これらの比率を100対2〜1
0(重量比)で混合することにより本発明のパテ組成物を
得ることができる。
【0015】
【作用】本発明のパテ組成物は、高充填かつ低粘度化で
あり、サンディング性を良好にするために、アミノ樹脂
及び無機質粉末に硬化剤を配合し、かつ、無機質粉末が
酸により炭酸ガスを発生する物質を含むことにより、加
熱硬化する際発泡により「目やせ」をなくし、充填性を
改良したものである。従って、ナイフコーター塗布機に
よる合板への塗布を行うことができ、加熱・熟成後のサ
ンディングも容易に行うことができる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明を実施例により説明する。 《主剤の調製》 (主剤1)住友ベークライト製尿素樹脂「UA−143」1
00重量部、サンノプコ製分散剤「ノプコスパース44
C」0.5重量部、サンノプコ製消泡剤「ノプコ8034
L」0.2重量部、炭酸カルシウム(平均粒径0.5μ
m)3.5重量部、タルク250重量部、カオリン10
0重量部、水30重量部、褐色顔料5重量部、及び30
%水酸化ナトリウム水溶液2重量部をニーダーで均一に
混合し、100メッシュの金網で濾過して粘度250ポ
イズ、固形分85%、PH7.6の主剤を調製した。
【0017】(主剤2)住友ベークライト製尿素・メラ
ミン樹脂「MA−206」100重量部、住友化学製エチレ
ン・塩化ビニル共重合体エマルジョン「スミエリート 1
100 」30重量部、サンノプコ製分散剤「ノプコスパー
ス44C」0.5重量部、サンノプコ製消泡剤「ノプコ80
34L」0.2重量部、炭酸マグネシウム(平均粒径0.5
μm)2重量部、タルク200重量部、クレー200重
量部、水50重量部、褐色顔料10重量部、及び30%
水酸化ナトリウム水溶液2重量部をニーダーで均一に混
合し、100メッシュの金網で濾過して粘度350ポイ
ズ、固形分80%、PH8.2の主剤を調製した。
【0018】《硬化剤の調製》 (硬化剤1)20%塩化アンモニウム水溶液100重量
部に36%塩酸10重量部を混合して硬化剤を調製し
た。 (硬化剤2)10%ポリビニルアルコール水溶液100
重量部に36%塩酸15重量部を混合して硬化剤を調製
した。
【0019】実施例1 主剤1:100重量部、硬化剤1:3部を均一に混合し
てパテ材を得、ナイフコーター塗布機にて合板表面に1
00〜150g/3×6尺塗布し、ドライヤーにて85
℃3分間乾燥し、1日養成した後、100メッシュのサ
ンドペーパーでサンディングし、表面が平坦な合板を得
た。
【0020】実施例2 主剤2:100重量部、硬化剤2:2部を均一に混合し
てパテ材を得、ナイフコーター塗布機にて合板表面に8
0〜110g/3×6尺塗布し、ドライヤーにて85℃
3分間乾燥し、1日養成した後、100メッシュのサン
ドペーパーでサンディングし、表面が平坦な合板を得
た。
【0021】これらの実施例では、ナイフコーター塗布
機による塗布が容易で、養成後クラックの発生はなく、
サンデングも容易でサンドペーパーの目詰まりもなかっ
た。比較のため、従来の粘土状パテ材をナイフコーター
塗布機で塗布しようとしたが、粘度が高過ぎて実施不可
能であった。
【0022】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明のパテ組成物は、ナイフコーター塗布機で容易に合
板表面に塗布することができ、養成後の「目やせ」はな
く、サンドペーパーによるサンデングも問題なく実施す
ることができる。従って、従来の人手による方法に比較
して生産性が大幅に向上し、補修された合板の性状も二
次加工用として優れたものである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ樹脂及び無機質粉末に硬化剤を配
    合してなり、無機質粉末が酸により炭酸ガスを発生する
    物質を含むものであることを特徴とするパテ組成物。
  2. 【請求項2】 アミノ樹脂及び無機質粉末に合成樹脂エ
    マルジョン及び硬化剤を配合してなり、無機質粉末が酸
    により炭酸ガスを発生する物質を含むものであることを
    特徴とするパテ組成物。
JP3288518A 1991-11-05 1991-11-05 パテ組成物 Expired - Lifetime JP2603381B2 (ja)

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