JP2603167B2 - ピクチャーカム変換装置 - Google Patents

ピクチャーカム変換装置

Info

Publication number
JP2603167B2
JP2603167B2 JP3273485A JP27348591A JP2603167B2 JP 2603167 B2 JP2603167 B2 JP 2603167B2 JP 3273485 A JP3273485 A JP 3273485A JP 27348591 A JP27348591 A JP 27348591A JP 2603167 B2 JP2603167 B2 JP 2603167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
sensor
picture
axis
curve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3273485A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0588719A (ja
Inventor
英樹 熊谷
Original Assignee
英樹 熊谷
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 英樹 熊谷 filed Critical 英樹 熊谷
Priority to JP3273485A priority Critical patent/JP2603167B2/ja
Publication of JPH0588719A publication Critical patent/JPH0588719A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2603167B2 publication Critical patent/JP2603167B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は各種機構を予め定められたように
作動させる装置に係り、より具体的には機構の作動に対
応するよう構成されたピクチャーカムの作動情報により
制御対象の作動を制御するように構成されたことを特徴
とするピクチャーカム変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種機構に対して所定の動作を行わせる
手段として、従来よりカムは重要な機能を果たしてきて
いる。作動対象機構の動作を正確に、かつ複雑に実現す
るためカム製造に於ける精度の要求は極めて高く、この
ため機構部品のうちでも最も製造が困難な高級部品とな
っている。しかし自動化の基本システムにおいて、カム
はシステムの巧妙性を実現するための最も有力な手段で
ある。
【0003】例えばごく単純な例として図9に示すドリ
ル装置100を用いてワーク103に対して径の小さい
孔を明ける孔明け作業を考える。この場合作業者は細い
ドリルの刃101の曲がりや折れに注意しながら作業を
進める必要があり、この結果レバー102を矢印の如く
細かく往復させて刃101の前進・後退を微妙に行いな
がら作業を進めることになる。
【0004】この動作をカムを用いて実現すると図10
の如くなる。即ち、作業者の手の動きに相当する曲線を
持ったカム104を作成し、このカム104をコントロ
ーラ105の制御の下に作動するモータ106により駆
動し、かつカム104の回動による曲線部分の変位をカ
ムフォロワ107で追従し、かつこのカムフォロワ10
7の作動により前記ドリルの刃101を昇降させて孔明
けを行う。なお符号108はカム104の作動の開始・
停止を行うためのリッミトスイッチ、109はワーク1
03を検出する近接センサである。
【0005】以上の作動をブロック図として示すと図1
1の如くなる。
【0006】即ち、イダンクションモータ等の等速型ア
クチュエータ110をリレーシーケンス回路等のオン・
オフ型のコントローラ111で制御し、かつこの制御部
に対してはカム104の一回転を検出するリミットスイ
チ107であるオン・オフ型センサの信号がフィードバ
ックされるように構成され、システムの動作特性は全て
カム104という不均等変換のメカニズムに任せられて
いる。より具体的にはカム104の有する曲線が機構動
作の「巧妙性代行の手段」として用いられ、作業者が注
意深く巧妙にドリルの進み具合を操作した場合と同様に
ドリルの前進・後退を司っている。
【0007】然し、自動化が所謂ファクトリーオートメ
ーション(FA)から、より柔軟性のあるフレキシブル
ファクトリーオートメーション(FFA)に移行するの
に伴って上記カムを用いたシステムでは不十分な面が多
くなってきた。例えば最近のように多品種少量生産が常
態化してくると生産ラインでは新品種投入の度にカムを
作り替えねばならずFFA化は事実上不可能となってし
まう。
【0008】そこで、前記の図10に示すシステムの代
わりに、例えば図13に示すように送りねじ115のよ
うな均等変換のメカニズムと、サーボモータ112とマ
イクロコンピュータ程度の演算能力を有する制御装置1
13を有する可変速型駆動機構を用い、パルスエンコー
ダのような計測型センサでフィードバック信号をとるよ
うに構成すれば、制御装置113のプログラム(以下
「ソフトウエア」と称する)を変更するだけで部品とし
てのカムを製作することなく任意の曲線のカムを使用し
た場合と同じ制御をすることが可能となり、非常に柔軟
なシステムを構築することができる。なお符号116は
制御装置113の命令を仲介してサーボモータ112を
直接制御するドライビングユニットである。
【0009】図12は上記の作動を示すブロック図であ
る。
【0010】このシステムはそれ自体としては全く特徴
のない均等変換型のシステムであり、システムの作動特
性ではサーボモータ112等の可変アクチュエータとこ
の可変アクチュエータを制御するマイクロコンピュータ
113等の可変制御型制御装置とにその動作特性の全て
を頼っている。なお以下において、特に断りが無い場合
は「制御装置」の語はこの「可変制御型制御装置」を示
す。
【0011】このシステムにおいて特徴的なことは、制
御装置のソフトウエアがカム曲線に相当する情報を有し
ていることである。即ち機械部品としてのカムはこの
「情報」と「力の伝達能力」の両方を有しているわけで
あるが、このソフトウエアはこのうち前者の「情報」の
みを有する一種のカムと考えることができる。この情報
としてのカムを以下「インフォーメーショナル・カム」
(情報カム/「インフォーメーション・カム」と称され
ることもある)と称する。
【0012】現在、産業用ロボットと称される自動装置
の殆どがこのインフォーメーショナル・カムの一種であ
るソフトウエアカムにより駆動されている。
【0013】ここで、インフォーメーショナル・カムは
情報としてのカムであるから、情報の入力対象としては
切り型(テンプレート)であっても、また絵(ピクチャ
ー)であっても、更にはコンピュータのメモリーとして
入力され人間の視覚には訴えない情報であってもよい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明した如く、
今日ではソフトウエアカムは自動化システムを構築する
上で欠くことができないものとなっている。ソフトウエ
アカムの構成の手順の一例を、ステッピングモータやデ
ジタルサーボモータを用いる機構の場合を例に説明す
る。
【0015】例えばステッピングモータをサインカーブ
に沿った速度特性で駆動させる場合には次の如くなる。
【0016】(1)ステッピングモータは1パルス当た
りの進み量が一定であるから、速度制御はパルス間隔を
変えることでしか実現できない。そこで先ず速度−時間
特性を積分することによって時間−変位特性を算出す
る。
【0017】(2)時間に対する変位を表す式が求めら
れたならば、この式の逆関数を求める。この逆関数が求
まれば一定距離を移動する時間を求めることが出来る。
【0018】(3)ステッピングモータに1パルス送っ
たときの進み量を例えばΔxとしてパルス数Nでフルス
トローク動くと設定する。
【0019】(4)i回パルスを送ったとの進み量xi
を求める。
【0020】(5)i番目の時刻Tiを求める。
【0021】(6)i番めのパルスを出してから次の
(i+1)番目のパルスを発生するまでの待ち時間ΔT
(パルス間隔)を求める。
【0022】(7)(1)〜(6)によりサインカーブ
の速度特性を実現するパルス発生間隔ΔTの一覧表を
作成する式を求める。
【0023】(8)(7)で求めた式を用いて演算し、
一覧表を作成する。この一覧表が即ちソフトウエアカム
である。
【0024】(9)算出した値に従って順次パルスを発
生してステッピッグモータを駆動することによりサイン
カーブの速度特性を持った作動を実現する。
【0025】以上(1)〜(9)に示す如くソフトウエ
アカムの作成に当たっては比較的単純な計算式に乗るも
のでもかなり複雑な手順を経る必要があり、かつ各手順
で行う計算も結果的には複雑なものとなる。まして手作
業の巧妙性のような微妙な動作を必要とする場合には近
似式を用いる等極めて厄介である。
【0026】図8は発明者が構成したソフトウエアカム
確認装置である。
【0027】この装置においてソフトウエアカム計算用
のパーソナルコンピュータ117からのパルスはインタ
ーフェイスボード118、ドライブユニット119を経
てステッピングモータ116に伝えられる。ステッピン
グモータ116の作動により送りねじ120が駆動し、
これに連結された制御対象である直進テーブル121が
駆動される。ステッピングモータ116に対するパルス
間隔が前記パーソナルコンピュータ117内のメモリー
にあるΔTiの表に比例した値で与えられれば直進テー
ブル121の移動特性は正確なサインカーブの移動特性
を示すことになる。この直進テーブル121の移動をポ
テンショメータ122で検出しかつ検出信号は変位・速
度特性表示用のパーソナルコンピュータ123に出力さ
れ、同パーソナルコンピュータ123において、制御対
象である前記直進テーブル121の移動特性を解析し、
制御対象が目的どおりの作動特性をもって作動している
か否かを検査する。
【0028】以上の如くソフトウエアカムは従来、先に
示した如く数式により表現されるのが一般であるが、比
較的単純なサインカーブに即した速度特性を得るだけで
も前述の如く複雑な手順と複雑な演算を行う必要があ
る。このため人間による操作と同じような巧妙複雑な作
動は数式で表現できない場合も多く、数式で近似すると
しても極めて複雑な手順で大量かつ複雑な演算をする必
要が生じる。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点に
鑑み構成されたものであり、絵または線図として表現さ
れたカム曲線、即ちピクチャーカムに基づいて上記のよ
うな複雑な演算を行うことなく目的とする制御対象が所
定の動作特性を実現するソフトウエアカムを生成するこ
とが可能な装置であることを特徴とする。
【0030】即ちピクチャーカムを制御装置に対してソ
フトウエアカムとして取り込むよう構成された装置であ
って、目的とする制御対象を所定の方向に駆動する駆動
機構に加えて、ピクチャーカムをこの駆動方向と直交す
る方向に移動させる駆動機構と、このピクチャーカムの
輪郭を検出するセンサと、このセンサを前記移動方向と
直交する方向に移動させる駆動機構を独立に、或いはセ
ンサを前記制御対象に一体的に取り付けることにより当
該センサの駆動機構と制御対象の駆動機構を共有するよ
うにし、ピクチャーカムを移動させ、この移動量とカム
曲線の変位方向とを制御装置に記録してソフトウエアカ
ムとすることを特徴とする装置である。一般に、カムを
用いる自動化機構の設計に際しては、目標とする動作特
性を「時間に対する変位曲線」として設計作図するのが
通例であが、本発明では設計段階で描いた曲線そのもの
をソフトウエアカムとして制御装置のメモリーに取込む
ことによりカム曲線として直接利用するよう構成され
る。
【0031】
【作用】上述のソフトウエアカムによりステッピングモ
ータやサーボモータが駆動される。この結果機械加工が
不要であること、数式による近似等の手続が不要である
こと、及び駆動源のステッピングモータやサーボモータ
から制御対処に至る伝達メカニズムの機構内容に関する
演算も全く不要とであることからカムの出力特性の実現
までの時間は極端に短縮される。また制御装置に対して
は基本的には複雑な演算は要求されない。
【0032】
【実施例】先ず本発明装置を具体的に説明するのに先立
って本発明装置の読込対象となるピクチャーカムについ
て説明する
【0033】ピクチャーカムは絵として表現されたカム
であり、例えば図1に示す如きものである。このピクチ
ャーカムPの斜線部と余白部との境界線がカム曲線CL
であって、時間軸を横にとると縦方向の変化量が変位
を、その傾きが速度の特性を表していることになる。
【0034】ピクチャーカムPを時間−変位特性として
グラフ表示すれば図2の如くなる。この図を用いてピク
チャーカムの特性の再現方法を示す。
【0035】ステッピングモータやサーボモータでピク
チャーカム曲線CLの変位特性を再現する場合、1パル
ス入力する毎の回転量(変位量)が一定となるから、i
番目のパルスを発生し終わったときの位置(変位)をP
とすると、Pの位置に達する時刻は図のTに相当
する。次のパルスを発生してPi+1の位置に達したと
きの時刻はTi+1であるから、パルスの発生時間間隔
はTi+1−Tとなる。従って、このTi+1−T
に相当する時間を求めて、その時間間隔毎にパルスを発
生してステッピングモータまたはサーボモータ等のデジ
タル駆動機構を駆動させればピクチャーカムの特性を再
現することができる。
【0036】図3はピクチャーカムからパルス発生間隔
を求めるシステムの構成例を示す。図中Pはピクチャー
カム、2はピクチャーカムPを移動させるベルトコンベ
ヤ、3はベルトコンベヤ駆動用のサーボモータ、4はサ
ーボモータ3とベルトコンベヤ2との間に配置された減
速ギヤ、5はサーボドライバであってインターフェイス
盤6と接続している。7は光電センサである。
【0037】ピクチャーカム変換装置を制御対象と独立
して構成し、前記直進テーブル121等の制御対象の制
御とは別にピクチャーカムのデータの取り込みのみを独
立して行い、当該データに基づいて後刻ことも当然可能
であるが、図示の如く当該光電センサ7を制御対象に一
体的に取り付ければY軸方向のセンサの移動はこの制御
対象と共に行うことになり制御対象用の駆動装置作動に
関する演算処理全く不要となる。
【0038】8はこの制御対象である光電センサが載置
されいている直進テーブル、9は直進テーブル8を駆動
する送りねじ、10はこの送りねじ9を駆動するステッ
ピングモータである。また11は光電センサコントロー
ラであって前記インターフェイス盤6に接続されてい
る。12はこれらの機構を制御する制御装置たるパーソ
ナルコンピュータである。
【0039】ピクチャーカムPのカム曲線CLを読み取
る光電センサ7は前述の如く直進テーブル8上に載置固
定され、この直進テーブル8を、ステッピングモータ1
0により回動する送りねじ9を用いて前進・後退させ
る。なお図示の構成ではステッピングモータ10の回転
出力を直線動作に変換する際に、このステッピングモー
タ10の回転出力を減速させる意味も兼ねて送りねじ8
が用いられている。ステッピングモータ10の駆動パル
ス信号はインターフェイス盤6を介して制御装置12か
ら出力され、これにより光電センサ7は制御装置12の
制御の下にカム曲線CLの変位に追従可能に構成されて
いる。
【0040】一方ピクチャーカムPの時間方向への変位
(移動)はサーボドライバ5により制御されるサーボモ
ータ3により減速ギヤ4を介してベルトコンベヤ2を作
動させることによって行われる。即ち、ベルトコンベヤ
2に設けられたピクチャーカムPはインターフェイス盤
6のサーボドライバ5のパルス入力端子に1パルス送る
毎に1ステップずつゆっくりと移動する。
【0041】ここで、本装置はステッピングモータ10
とサーボモータ3を適宜作動させることにより光電セン
サ7をカム曲線CLに追従させ、かつこの追従に必要と
するステッピングモータ10とサーボモータ3の作動か
らカム曲線CLの特性を読み取るものである。このため
各モータ10および3の作動に要したパルス数をカウン
トすることになる。
【0042】ステッピングモータ10により光電センサ
7を移動させる送り量は前記図2のΔYに相当する。境
界線であるカム曲線CLに極めて近接した位置でオンと
なっていた光電センサ7がΔYだけ移動すると一旦はオ
フとなるので、今度はピクチャーカムPの方を時間軸方
向に移動させ、光電センサ7が再びオンとなったならば
ピクチャーカムPの移動を停止させる。この送り量T
は図2にからも明らかなとおり下記式で示される量に相
当する。
【0043】 ΔT=Ti+1−T
【0044】また移動量はサーボモータ3に与えたパル
ス数に比例するのでそのパルス数を前記ΔTのデータ
と見なすことができる。
【0045】図4は上記したΔTの測定方法を示す。
先ずセクションAにおいて光電センサ7は初期位置aで
オンとなっいる。次にセクションBにおいて光電センサ
7をΔYだけステップ送りして新たな位置b(Y方向へ
の送り量は一定のであるのでこの位置をΔY1とする)
に変位させ、これにより光電センサ7はオフとなる。続
いてセクションCにおいてピクチャーカムPを時間軸方
向にΔXだけ移動させてbの位置にある光電センサ7が
境界線、つまりカム曲線CLを検知することによって同
センサ7は再度オンとなるようにする。以上セクション
AないしCの動作において、ピクチャーカムPをΔXだ
け移動するために前記サーボモータ3に送ったパルス数
をカウントし、このカウント値がΔTとなる。このよ
うにして光電センサ7をΔY2、ΔY3・・・と噴次移
動させ、これらΔY2、ΔY3・・・に対応するT軸方
向のパルス数ΔTiN1、ΔTiN2・・・をカウント
する。
【0046】図5は上述の動作を自動的に実行する工程
を示すフロー図である。このフローからも分かるとお
り、この工程では光電センサ等のセンサの応答特性のヒ
ステリシスや、機構のバックラッシ等を考慮して、常に
同じ方向に移動させる状態でカム曲線を検出するように
なっている。
【0047】図5の工程を採用することによりカム曲線
の読み取りは基本的には可能となる。しかしこの工程で
は一方増加型のカム曲線以外の読み取りはできず汎用性
に欠ける。図6はこの点を考慮して任意の曲線を読み取
ることが可能なように構成されている。即ち、この工程
はΔT側を最小ピッチでピッチ毎に前進させ、その前進
の都度ピクチャーカムの境界位置をセンサのY方向移動
により検出し、これが所定のΔYになったところでΔT
のステップを記録することにより任意の曲線を読み取
り、ピクチャーカムに示されるカム曲線をソフトウエア
カムとして取込み記憶するよう構成される。
【0048】このようにピクチャーカムに示されるカム
曲線に基づいてΔTの一覧表を構成しコンピュータの
メモリ内に格納したものがソフトウエアカムであり、こ
のソフトウエアカムをカムとしての移動特性で実働させ
るために先に示した図8や図13の装置を用いる。
【0049】この装置を駆動する駆動用プログラムは、
例えば一覧表のうちTのデータをとり、その数値分だ
けタイマ(例えばプログラムされているソフトウエアタ
イマ)で時間待ちした後、前記一覧表に記録されている
方向指示データに従って正転または逆転のパルスを出力
して機構の駆動装置を作動させる。続いて次のデータT
i+1に進み、同じ手順で正転または逆転のパルスを出
力する。この工程を繰り返すことによりソフトウエアカ
ムに沿った動作を機構に行わせる。
【0050】以上の方法により図1に示すピクチャーカ
ムPに基づいて構成されたソフトウエアカムを用いて図
8の機構を駆動させた結果を図7に示す。この図7から
も明らかなように位置データの特性が図1に示すピクチ
ャーカムPのカム曲線PLと良く一致していることが分
かる。
【0051】以上に示した如く、本発明はピクチャーカ
ムに示された曲線を、Y軸側に等分割し、等分割した際
のT軸の変動を読み、この変動をソフトウエアカム構成
のためのタイマーの基本データとすることに特徴を有す
るものである。従って本発明装置の具体的構成例は図3
に示すものであるが、もとよりこの構成に限定されるも
のではなく例えば次のような構成であってもよい。
【0052】
【発明の効果】以上に示したように、本発明は図形とし
て表示されたピクチャーカムの変位を読み取ることによ
りソフトウエアカムを構築することが可能な装置である
ので、ソフトウエアカムを構築する際に複雑な手順で複
雑な演算をする必要がなくなる比較的小容量の演算装置
であっても装置として素早くカムの変更に対応すること
が可能となる。
【0053】またセンサを制御対象と一体化することが
可能であるため、センサの作動と制御対象の作動とが一
体化し、制御対象の作動を行う機構に対して特別に制御
信号を発する必要がなく従ってこの点からも演算の簡素
化が可能である。
【0054】さらに制御対象の機構作動の洗練性を得る
ための試行錯誤過程を極めて効率良く実施することが可
能となり、特にFFAを構成する機構の作動変更等を短
時間で実現でき大きな効果を発揮することができる。
【0055】またさらに従来演算不能であったような手
作業による巧妙性等も自動化システムに取り込み自動化
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピクチャーカムの一例を示す図である。
【図2】ピクチャーカムの時間−変位特性を示す線図で
ある。
【図3】ピクチャーカム曲線を再現するためのパルス間
隔の測定システムを示す図である。
【図4】ピクチャーカムの移動とセンサの移動との関係
の変遷を示す図である。
【図5】一方増加型のカム曲線の読込動作を示すフロー
図である。
【図6】任意のカム曲線の読込動作を示すフロー図であ
る。
【図7】ピクチャーカムの読み取りデータから再現した
サーボモータの作動試験結果を示す線図である。
【図8】ソフトウエアカムによるステッピングモータ駆
動実験装置の斜視図である。
【図9】人手によるドリル装置の操作状態を示す概略図
である。
【図10】機械部品たるカムを用いてドリル装置を作動
させるうよう構成した装置の機構図である。
【図11】機械部品たるカムを用いて機構を制御する場
合の制御ブロック図である。
【図12】インフォーメンションカム用いて機構を制御
する場合の制御ブロック図である。
【図13】インフォーメンションカム用いた制御機構を
有するドリル装置の概略図である。
【符号の説明】
2 ベルトコンベア 3 サーボモータ 6 インターフェイス盤 7 光電センサ 8 直進テーブル 9 送りねじ 10 ステッピングモータ 12 パーソナルコンピュータ P ピクチャーカム CL カム曲線

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象の変位量を示すY軸と当該Y軸
    に直交する時間軸であるT軸とにより制御対象の変位を
    カム曲線として表示したピクチャーカムにおける当該カ
    ム曲線をソフトウエアカムとして取り込み制御対象を制
    する装置であって、前記制御対象はY軸方向に駆動す
    る駆動機構を供え、ピクチャーカムをT軸方向に駆動す
    る駆動機構と、ピクチャーカムに表示されたカム曲線を
    検出するセンサとを有し、これらY軸方向の駆動機構と
    T軸方向の駆動機構とはその駆動方向が相互に直交する
    よう配置され、かつ当該センサは前記制御対象に一体的
    に取り付けられることにより当該制御対象と共にY軸方
    向に移動可能に構成され、当該センサ及び制御対象をY
    軸方向へ微小単位ΔYをもって変位させ、かつピクチャ
    ーカムをT軸方向に駆動することにより当該微小単位変
    位量ΔYに対応するカム曲線のY軸方向変位と一致する
    点を当該センサによって検出することにより、制御対象
    をソフトウエアカムに対応してセンサと共に直接作動さ
    せるよう構成したことを特徴とするピクチャーカム変換
    装置。
  2. 【請求項2】 変位量を示すY軸と、Y軸に直交する時
    間軸たるT軸を有し、これらY軸とT軸とにより構成さ
    れた平面は余白領域とこの余白領域よりも明度が低い着
    色領域とに分けられ、両領域の境界線をカム曲線とする
    ピクチャーカムに示されたカム曲線により制御対象の作
    動を制御する装置であって、ピクチャーカムをT軸方向
    に所定量ΔTiを以て順次ステップ移動させる手段と、
    制御対象に取り付けられピクチャーカムにおける余白領
    域と着色領域とをオン信号及びオフ信号として検出する
    センサと、このセンサおよび制御対象をY軸方向に順次
    所定量ΔYを以てステップ移動させる駆動手段と、記憶
    手段とを有し、ΔYを以て予めセンサをΔY1にステッ
    プ移動させ、次にピクチャーカムをΔTiを以て順次移
    動させ、センサがオン信号を発した時点のT軸方向移動
    量ΔTiN1をΔY1におけるデータとして記憶手段に
    取り込み、同様にしてセンサをΔYを以て次のΔY2に
    移動させ、センサが再度オン信号となった移動量ΔTi
    N2をΔY2におけるデータとして取り込み、ΔY毎の
    センサの移動量に対応するピクチャ ーカムの移動量を順
    次取り込むことにより制御対象をセンサと共にソフトウ
    エアカムに対応して直接作動させ、かつ前記ピクチャー
    カムのカム曲線をセンサ所定量の移動に対応するピクチ
    ャーカムの移動量として記憶手段に記憶するよう構成し
    たことを特徴とするピクチャーカム変換装置。
JP3273485A 1991-09-26 1991-09-26 ピクチャーカム変換装置 Expired - Fee Related JP2603167B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3273485A JP2603167B2 (ja) 1991-09-26 1991-09-26 ピクチャーカム変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3273485A JP2603167B2 (ja) 1991-09-26 1991-09-26 ピクチャーカム変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0588719A JPH0588719A (ja) 1993-04-09
JP2603167B2 true JP2603167B2 (ja) 1997-04-23

Family

ID=17528567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3273485A Expired - Fee Related JP2603167B2 (ja) 1991-09-26 1991-09-26 ピクチャーカム変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2603167B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020058789A (ko) * 2000-12-30 2002-07-12 이계안 피어싱 프레스 장치

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS555134A (en) * 1978-06-26 1980-01-16 Hitachi Ltd Groove position memory method by television image
JPS59189409A (ja) * 1983-04-12 1984-10-27 Chino Works Ltd プログラム信号発生装置
JPS59189408A (ja) * 1983-04-12 1984-10-27 Chino Works Ltd プログラム信号発生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0588719A (ja) 1993-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4256353B2 (ja) サーボ制御装置及びサーボ系の調整方法
KR910002446B1 (ko) 속도 제어장치
EP1546870A2 (en) A wizard for programming an intelligent module
KR920009889B1 (ko) 로봇제어장치
EP0209604B1 (en) Interface system for a servo controller
JP2000305614A (ja) タッチパネルによる機械制御装置
JP2603167B2 (ja) ピクチャーカム変換装置
US4571530A (en) Adaptive pulsing motor control for positioning system
US6658317B2 (en) Method for setting a moving position in a machine tool
JP3484583B2 (ja) 精密位置決め制御方法
US20180304460A1 (en) Manually taught robot and method for manually teaching robot
JPH0716850B2 (ja) 軸切換装置
JPS59229609A (ja) 産業用ロボツトの制御装置
JPH0274185A (ja) モータの制御装置
JP2577003B2 (ja) ロボットの制御方法
JP3660038B2 (ja) 数値制御装置
JP2942615B2 (ja) 圧入ロボットのnc制御方法
JPH06301423A (ja) 多軸の制御システム
JP2712881B2 (ja) 数値制御装置
JP2668876B2 (ja) サーボモータ制御装置
KR900008537B1 (ko) 고급언어에 의한 프로그램과 오프라인 프로그램에 의한 콘트롤러와 그 제어방법
JPH07120208B2 (ja) 軸の制御システム
CN115480749A (zh) 用于设定线性多轴系统的方法和线性多轴系统
JP3457693B2 (ja) ロボットの軌跡制御方法
JPH0261701A (ja) 数値制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees