JP2603104Y2 - プラズマ発生装置 - Google Patents

プラズマ発生装置

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JP2603104Y2
JP2603104Y2 JP1993030002U JP3000293U JP2603104Y2 JP 2603104 Y2 JP2603104 Y2 JP 2603104Y2 JP 1993030002 U JP1993030002 U JP 1993030002U JP 3000293 U JP3000293 U JP 3000293U JP 2603104 Y2 JP2603104 Y2 JP 2603104Y2
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plasma
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arc discharge
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隆幸 中山
一朗 中本
一 ▲桑▼原
義則 川崎
忠秀 白川
立身 瓦谷
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プラズマ発生装置に関
し、特にアーク放電を利用したプラズマ発生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラズマ発生装置を用いて被加工物にC
VD、PVD、イオン窒化等の表面処理を施すことが行
われている。
【0003】図3は従来のプラズマ発生装置の概念図で
ある。
【0004】同図において、1は、動作ガスが導入され
る筒体2の下流側に環状の陰極3が設けられたカソード
である。カソード1内にはフィラメント4が内蔵され、
フィラメント4は加熱用交流電源5に接続されている。
カソード1は筐体6内の上流側に設けられており、筐体
6の下流側にはカソード1との間で初期放電を発生させ
るための環状のアノード7a、8aが環状の絶縁体9、
10aを介して設けられている。フィラメント4および
カソード1は直流高圧電源11の陰極に接続され、アノ
ード7a、8aは抵抗器R1 、R2 を介して直流高圧電
源11の陽極に接続されている。これらカソード1、ア
ノード7a、8aおよび直流高圧電源11でプラズマ銃
が形成されている。
【0005】プラズマ銃のアノード8aの下流側には図
示しない処理室(チャンバ)が設けられている。チャン
バ内にはカソード1との間でアーク放電によるプラズマ
を発生させるための対向電極12が配置されている。
【0006】プラズマ発生装置は、フィラメント4とア
ノード7a、8aとの間でアーク放電(初期放電)を発
生させると共に、フィラメント4の熱で陰極3を加熱し
て熱電子を放出させ、熱電子の供給が十分となった時に
フィラメント4の発熱を停止し、陰極3のみでプラズマ
を発生させ、対向電極12上に取り付けられた被加工物
の表面処理を行うようになっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示したプラズマ発生装置は、アーク放電の発生が不安定
であり、安定したプラズマを発生させるのが容易ではな
く、しかもカソードが消耗しやすいという問題点があ
る。
【0008】そこで、本考案の目的は、上記課題を解決
し、アーク放電が安定して発生し、かつ、カソードの消
耗が少ないプラズマ発生装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、動作ガスが導入される筒体の下流側に環状
の陰極を有するカソードを設け、カソードの下流側に該
カソードとの間で初期放電を発生させるための環状のア
ノードを設け、アノードの下流側にカソードとの間でア
ーク放電によるプラズマを発生させるための対向電極を
設けたプラズマ発生装置において、アノードとカソード
との間に1枚の銅からなる環状の浮遊電極を設けると共
に浮遊電極の穴径をアノードの穴径より小さくしたもの
である。
【0010】
【0011】
【作用】上記構成によれば、アノードまたは浮遊電極の
穴径を小さくしたので、カソードおよびアノード間また
はカソードおよび浮遊電極間における動作ガスの圧力が
高くなる。動作ガスの圧力が高いとアーク放電は安定に
発生するので、カソード、アノード間のアーク放電すな
わち初期放電が安定に発生し、初期放電が発生してから
カソード、対向電極間のアーク放電への移行時間が短く
なる。従って短時間でアーク放電が安定状態となり、安
定したプラズマを得ることができる。このため、カソー
ドへの着火時の放電による衝撃が減少し、カソードの消
耗が抑制される。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0013】図1は本考案の前提となったプラズマ発生
装置の概念図である。尚、従来例と共通の部材には共通
の符号を用いた。
【0014】同図において、1は、Arガス等の動作ガ
スが導入される筒体2の下流側に環状の陰極3が設けら
れたカソードである。陰極3には例えばLaB6 (六硼
化ランタン)ディスクが用いられる。カソード1にはフ
ィラメント4が内蔵されており、外部に配置された加熱
用交流電源5に接続されている。加熱用交流電源5は例
えばプラズマ発生装置の起動時にはタイマ等により所定
の時間だけ作動してフィラメント4を加熱するようにな
っている。
【0015】カソード1は筐体6内の上流側に絶縁体
(図示せず)を介して設けられており、筐体6の下流側
には銅からなる複数(図では2枚)の環状のアノード7
b、8bが環状の絶縁体9、10bを介して設けられて
いる。アノード7b、8bの穴径d1 は図3に示したプ
ラズマ発生装置のアノード7a、8aの穴径d2 と比較
して小さく形成されている。
【0016】フィラメント4およびカソード1は、外部
に配置された直流高圧電源11の陰極に接続されてお
り、アノード7b、8bは抵抗器R1 、R2 を介して直
流高圧電源11の陽極に接続されている。これらカソー
ド1、アノード7b、8bおよび直流高圧電源11でプ
ラズマ銃が形成されている。
【0017】プラズマ銃のアノード8bの下流側には図
示しない処理室(チャンバ)が設けられており、チャン
バ内にはカソード1との間でアーク放電によるプラズマ
を発生させるための対向電極12が配置されている。対
向電極12は直流高圧電源11の陽極に接続されてい
る。対向電極12上には表面処理が行われるべく被加工
物が取り付けられるようになっている。
【0018】次に図1に示したプラズマ発生装置の作用
を述べる。
【0019】起動時にはカソード1内に動作ガスが導入
され、加熱用交流電源5からフィラメント4に電流が供
給され、直流高圧電源11からカソード1、アノード7
b、8bおよび対向電極12間に印加される。フィラメ
ント4が加熱されフィラメント4とアノード7b、8b
との間でアーク放電(初期放電)が発生し、この熱でL
aB6 ディスク3を加熱して熱電子を放出させ、熱電子
電流の供給が十分となった時に加熱用交流電源5からフ
ィラメント4への電流の供給が停止してフィラメント4
の発熱が停止し、LaB6 ディスク3及び対向電極12
間のアーク放電に移行し、このLaB6 ディスク3のみ
でプラズマが発生する。
【0020】このときアノード7b、8bの穴径d1
従来のものより小さくなっているので、筐体6内の動作
ガスの圧力が高くなり、フィラメント4、アノード7
b、8b間のアーク放電(初期放電)が安定に発生し、
初期放電が発生してからLaB6 ディスク3、対向電極
12間のアーク放電へ移行するまでの時間が短縮され
る。従って短時間で安定状態となり、安定したプラズマ
を得ることができる。また、カソード1への着火時の放
電による衝撃が減少し、カソード1の消耗が抑制され
る。さらに、筐体6内の圧力がチャンバ内の圧力より高
いため、動作ガスの逆流が防止される。尚、本実施例で
はアノード7b、8bの数が2枚の場合で説明したが、
これに限定されるものではなく1枚であっても3枚以上
であってもよいが、穴径が小さく形成されているのはい
うまでもない。
【0021】図2は本考案のプラズマ発生装置の一実
例の概念図である。
【0022】図1に示したプラズマ発生装置との相違点
は、カソードとアノードとの間に環状の絶縁体を介して
環状の浮遊電極を設けると共に、この浮遊電極の穴径を
アノードの穴径より小さくした点である。
【0023】同図において、銅からなる環状の浮遊電極
13の穴径d3 をアノード8cの内径d2 より小さくし
たことにより、筐体6内の動作ガスの圧力が高くなり、
しかも動作ガスの逆流が防止される。従って前述と同様
に、初期放電が発生してからLaB6 ディスク3、対向
電極12間のアーク放電へ移行するまでの時間が短縮さ
れ、カソード1の消耗が軽減される。また、浮遊電極1
3がカソード1、対向電極12間のアーク放電路を狭め
るので、アノード8cが浮遊電極13の陰になり消耗も
軽減される。
【0024】以上において本実施例によれば、アノード
または浮遊電極の穴径を小さくしたので、筐体内の動作
ガスの圧力が高くなり、アーク放電が安定に発生するた
め、カソード、アノード間のアーク放電すなわち初期放
電が安定に発生し、初期放電が発生してからカソード、
対向電極間のアーク放電への移行時間が短くなる。従っ
て短時間でアーク放電が安定状態となり、安定したプラ
ズマを得ることができる。このため、カソードへの着火
時の放電による衝撃が減少し、カソードの消耗が抑制さ
れる。
【0025】また、本実施例では加熱用電源は起動時に
タイマにより所定の時間だけ作動するようにした場合で
説明したが、これに限定されるものではなく、温度セン
サを用いて陰極の温度が所定の温度になったときに停止
するように構成してもよい。さらに、フィラメントの加
熱に加熱用交流電源を用いたが、これに限定されるもの
ではなく直流電源を用いてもよい。
【0026】
【考案の効果】以上要するに本考案によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0027】筒体内の動作ガスの圧力を高めるべくアノ
ードまたは浮遊電極の穴径を小さくしたので、アーク放
電が安定して発生し、かつ、カソードの消耗が少ないプ
ラズマ発生装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の前提となったプラズマ発生装置の概
図である。
【図2】本考案のプラズマ発生装置の一実施例の概念図
である。
【図3】従来のプラズマ発生装置の概念図である。
【符号の説明】
1 カソード 2 筒体 3 陰極(LaB6 ディスク) 7b、8b アノード 12 対向電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ▲桑▼原 一 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社 東二テクニカル センター内 (72)考案者 川崎 義則 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社 東二テクニカル センター内 (72)考案者 白川 忠秀 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社 東二テクニカル センター内 (72)考案者 瓦谷 立身 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社 東二テクニカル センター内 (56)参考文献 特開 平2−228469(JP,A) 特開 昭57−107538(JP,A) 特開 昭63−134659(JP,A) 特開 平1−197950(JP,A) 特開 平2−5331(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 27/00 - 27/26 H01J 37/08 C23C 14/32 H01L 21/205 H05H 1/48

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作ガスが導入される筒体の下流側に環
    状の陰極を有するカソードを設け、該カソードの下流側
    に該カソードとの間で初期放電を発生させるための環状
    のアノードを設け、該アノードの下流側に前記カソード
    との間でアーク放電によるプラズマを発生させるための
    対向電極を設けたプラズマ発生装置において、前記アノ
    ードと前記カソードとの間に1枚の銅からなる環状の浮
    遊電極を設けると共に該浮遊電極の穴径を前記アノード
    の穴径より小さくしたことを特徴とするプラズマ発生装
    置。
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SE529375C2 (sv) * 2005-07-22 2007-07-24 Sandvik Intellectual Property Anordning för förbättrad plasmaaktivitet i PVD-reaktorer
KR101447779B1 (ko) * 2012-09-06 2014-10-08 한국기계연구원 이온 빔 소스 및 이를 갖는 증착 장치

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