JP2602742B2 - 自動塗装装置 - Google Patents

自動塗装装置

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JP2602742B2
JP2602742B2 JP3131965A JP13196591A JP2602742B2 JP 2602742 B2 JP2602742 B2 JP 2602742B2 JP 3131965 A JP3131965 A JP 3131965A JP 13196591 A JP13196591 A JP 13196591A JP 2602742 B2 JP2602742 B2 JP 2602742B2
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秀美 植松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、立体的な被塗装物の塗装面全体
を均一に自動塗装するのに適した自動塗装装置に関す
る。
【0002】被塗装物を移送手段により移送しながらじ
んあいの除去手段による除じんと、加熱手段による加熱
と、塗料の塗布手段による塗装と、乾燥手段による乾燥
とを順次に行って連続的に塗装品を得る自動塗装装置
は、特開昭63−156562号、特開昭64−796
9号、特開昭54−160426号公報等により知られ
ている。
【0003】しかしながら、前記従来の自動塗装装置
は、板等の表面塗装においてはその塗装面と固定のじん
あい除去手段及び塗料の塗布手段との距離を一定に保持
せる得るから、塗装面全体を平均に塗装することができ
るが、被塗装物が立体的な場合は、その塗装面の各部を
じんあい除去手段及び塗料塗布の手段に正対させること
ができず、又、被塗装物の形状によっては塗装面の各部
とじんあい除去手段及び塗料塗布の手段との距離に変化
を生ずるため、除じんや塗装等に著しい部分むらを生じ
て到底実用には供し得ないものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの現状にか
んがみなされたもので、移送される被塗装物を防じん、
加熱、塗装、乾燥の各室内において一時停止させると共
に、一部の処理室内では停止中の被塗装物を運動させて
その塗装面の各部を順次処理手段に正対させ、じんあい
の除去手段と塗料の塗布手段はこれらと被塗装物の塗装
面各部との距離が一定になるように移動調整して、立体
的な被塗装物の塗装面全体にじんあい除去、加熱、塗
装、乾燥の各処理を一様に施させて、立体的な被塗装物
の塗装を自動的に確実に行わせる自動塗装装置を提供す
ることを技術的な課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解消するため
本発明に係る自動塗装装置は、被塗装物を移送手段によ
り移送してじんあいの除去手段による除じんと、加熱手
段による加熱と、塗料の塗布手段によよる塗装と、乾燥
手段による乾燥とを行って連続的に塗装品を得る自動塗
装装置において、前記じんあいの除去、加熱、塗料の塗
布、乾燥の各手段は、除じん、加熱、塗装、乾燥の各室
にそれぞれ収納され、前記各室を通過するように架設さ
れた被塗装物の移送手段は、各室内へ被塗装物を順次に
搬入して処理時間だけ停止し、処理が終わると被塗装物
を次の室へ進めるように間歇作動されるものであり、前
記移送手段に設けられた被塗装物の支持部材は、除じ
ん、加熱、塗装、乾燥の各室内において一時停止すると
き、全部の室内もしくは一部の室内において被塗装物を
塗装面の各部が処理手段へ順次正対されるように動かす
運動手段を備え、じんあいの除去手段と塗料の塗布手段
は、被塗装物が前記運動手段により動かされるとき、そ
の塗装面の各部とじんあい除去手段及び塗料の塗布手段
とに距離の変化が生ずると、じんあいの除去手段及び塗
料の塗布手段を塗装面各部との距離が一定に保たれるよ
うに移動調整する調整手段を備えさせた構成を採用する
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の自動塗装装置は、図8に示すような円
筒形被塗装物の周面塗装をする場合は、じんあい除去手
段と塗料の塗布手段とを同図に示すように被塗装物の周
面から適当な距離に保持されるように固定して置いて、
除じん室の手前で移送手段に被塗装物を支持させる。
【0007】すると、被塗装物は移送手段に送られて除
じん室内に入り、じんあい除去手段の作用位置において
一時停止し、除じん作用を受けつつ運動手段により回転
されて、その周面に付着するじんあいを除去されて無じ
ん化される。
【0008】被塗装物が無じん化されると、移送手段は
移動を開始し、運動手段による回転を停止した被塗装物
を次の加熱室へ送る。
【0009】加熱室へ送られた被塗装物は、加熱手段の
作用位置において一時停止し、加熱されつつ運動手段に
より回転されるか、この加熱は、回転させなくてもほぼ
平均した効果が得られるので、回転されず加熱されて周
面の全体を塗料の付着性と延展性が向上して、被塗装物
に付着又は含有される湿気やガスの除去も効果的に行わ
れ、かつ塗膜に欠陥を生じることがない塗装適温、この
温度は塗料に応じて様々に異なるので、塗料に合わせて
20〜30℃程度の常温域から80〜90℃の高温域ま
での間で最適な温度を選択する。
【0010】被塗装物が加熱されると、移送手段は移動
を開始して被塗装物を次の塗装室へ送る。
【0011】塗装室へ送られた被塗装物は、塗料の塗布
手段の位置に達すると、一時停止し、周面への塗料の塗
布を受けつつ運動手段により回転されるから、塗料の塗
布が全体へ均一に行き渡り、しかも、塗布される塗料は
事前加熱により被塗装面へ良好に付着、延展すると共
に、乾燥をも促進されて安定した塗膜を形成する。
【0012】被塗装物が塗装を完了すると、移送手段は
移動を開始して運動手段による回転を停止した被塗装物
を次の乾燥部へ送り、ここで公知の通り塗膜の乾燥を行
う。この際、事前に塗装適温に加熱して塗装する被塗装
物は、塗装後にその熱が塗料の乾燥に寄与し、乾燥の時
間短縮と熱量の節約に寄与するだけでなく、加熱温度を
高く設定する場合は、通常乾燥でも焼付け乾燥に近い塗
膜が得られる特徴がある。
【0013】又、図9に示すような長方形の被塗装物の
側面と表面を塗装する場合は、じんあい除去手段や塗料
の塗布手段を支持する部材の固定を解いて自由に運動で
きるようにし、除じん室の手前で移送手段に被塗装物を
支持させる。
【0014】すると、被塗装物は移送手段に送られて除
じん室内に入り、じんあい除去手段の作用位置において
一時停止し、除じん作用を受けつつ運動手段により回転
され、これに伴いじんあい除去手段がコンピーター制御
器などにより図9の右半分に示すように被塗装物の側面
形状にならうように進退されるか、図10に示すように
表面形状にならうように昇降されるかして、被塗装物の
側面及び表面からほぼ一定の距離に保持されるため、被
塗装物は側面及び表面の各部に一様な除じん作用を受け
て無じん化される。
【0015】被塗装物が無じん化されると、移送手段は
移動を開始し、運動手段による回転を停止した被塗装物
を次の加熱室へ送る。
【0016】加熱室へ送られた被塗装物は、加熱手段に
よる加熱位置において一時停止し、加熱されつつ運動手
段により回転されるか、この加熱は、回転させなくても
ほぼ平均した効果が得られるので、回転されずに加熱さ
れて周面の全体を塗料の付着性と延展性が向上して、被
塗装物に付着又は含有される湿気やガスの除去も効果的
に行われ、塗膜に欠陥を生じない前述した温度域内の最
適温度に加熱される。
【0017】被塗装物が加熱されると、移送手段は移動
を開始して被塗装物を次の塗装室へ送る
【0018】塗装室へ送られた被塗装物は、側面へ塗料
を塗布する手段の位置において一時停止し、側面への塗
料の塗布を受けつつ運動手段に回転され、これに伴い塗
料の塗布手段がコンピーター制御器などにより図9の左
半分に示すように被塗装物の側面形状にならって進退さ
れ、被塗装物の側面からほぼ一定の距離に保持されるた
め、側面の各部へ一様に塗料を塗布されて、しかもこの
塗料は被塗装物が事前加熱されるために被塗装面へ良好
に付着、延展すると共に、乾燥をも促進されて安定した
塗膜を形成する。
【0019】側面の塗装が終わると、移送手段は移動し
て運動手段による回転を停止された被塗装物を、表面へ
塗料を塗布する手段の下を通過させるから、被塗装物の
表面には前から後へと順次に塗料が塗布されて、この塗
布も表面に凹凸があれば、吹き付け手段がコンピュータ
ーの制御器などにより図11に示すように表面形状にな
らうように昇降されて、被塗装物の表面から一定の距離
を保持するため、表面全体をも平均に塗装され、この塗
料は被塗装物が事前加熱されるため被塗装面へ良好に付
着、延展すると共に、乾燥をも促進されて安定した塗膜
を形成する。
【0020】被塗装物の側面と表面の塗装が終わると、
移送手段は被塗装物を塗装室から乾燥室に進めて、ここ
で公知の通り塗膜の乾燥を行う。この際、事前加熱して
から塗装する被塗装物は、塗装後にその熱が塗料の乾燥
に寄与し、乾燥の時間短縮と熱量の節約に寄与するだけ
でなく、加熱温度を高く設定する場合は、通常乾燥でも
焼付けに近い塗膜が得られるものである。
【0021】なお、実際の塗装においては、被塗装物の
形状は、前述のような単純なものではなく、平面と曲面
を含む複雑な多面体が多い。しかし、このようなものの
場合でも、図7に示すように被塗装物の支持部材の回転
に加えて、前後の傾斜台と左右の傾斜台とを重設して、
回転に前後と左右の傾斜調整を組合わせれば、複雑な形
状の各種被塗装物の被塗装面をじんあい除去手段及び塗
料の塗布手段に正確に対応させて均一に除じんや塗装を
行うことができるものである。
【0022】
【実施例】以下に本発明に関する自動塗装装置の実施例
を図面に基づいて説明する。
【0023】図1は本発明の自動塗装装置の実施例を示
す概要横断平面図。図2は除じん部の縦断正面図。図3
は同上の他の実施例を示す縦断正面図。図4は乾燥部の
縦断側面図。図5は同上の縦断正面図。図6は塗装部の
縦断正面図。図7は被塗装物支持部材の回転に前後及び
左右の傾斜調整を組み合わせた実施例を示す正面図。図
8は円筒形の被塗装物の除じん状態と塗装状態を示す平
面図。図9は長方形の被塗装物の除じん状態と塗装状態
を示す平面図。図10は表面に凹凸がある被塗装物の除
じん状態を示す平面図。図11は表面に凹凸がある被塗
装物の塗装状態を示す平面図である。
【0024】本発明の自動塗装装置は、図1に示すよう
に被塗装物1からじんあいを除去する除じん部Aと、除
じんされた被塗装物1を加熱する加熱部Bと、加熱され
た被塗装物1を塗装する塗装部Cと、塗装された被塗装
物1を乾燥する乾燥部Dと、前記した被塗装物1を支持
して除じん部A、加熱部B、塗装部C、乾燥部Dを通過
させて各処理を順次に行わせる移送手段Eとにより構成
される。
【0025】そして最初の除じん部Aは、対象となる被
塗装物1からじんあいを除去するのに必要な容積の除じ
ん室2内に、被塗装物1の側面及び表面などへ清浄で低
湿度の圧力空気を吹き付けて、付着するじんあいを吹き
飛ばさせる送気ノズル3と4を、側面及び表面に対して
適当な傾き角を持って配置し、これら送気ノズル3と4
の反対側には、吹き飛ばされたじんあいを吸引して外部
へ排出させる排気手段5を設けてある。
【0026】前記した送気ノズル3と4は、被塗装物1
の対応面と常に一定の距離を保っていることが好ましい
から、図2に示すように送気ノズル3は、その支持部材
6を電動ねじ7により内外へ移動させるようにし、送気
ノズル4は、支持部材8を電動ねじ9により上下へ移動
させるようにして、これら電動ねじ7及び9を、被塗装
物1の形状を記憶して、この記憶形状に応じた自動制御
を行うコンピューター制御器(公知のものであるから図
面と説明は省略)などにより作動させて、送気ノズル3
及び4を移動調整し、送気ノズル3及び4と被塗装物1
との距離が一定に保たれるようにする。
【0027】又、被塗装物1の高さの変化などに対して
は、電動ねじ10及び11により送気ノズル3、4の支
持部材6、8を移動調整して、ノズル3及び4と被塗装
物1との位置合わせをする。
【0028】なお、前記した除じん用の送気ノズル3と
4は、これの代わりに被塗装物1の周面をこすらせる
と、強力な静電気を発生して被塗装物1から付着するじ
んあいを吸着除去する図3に示すような合成樹脂などの
軟毛回転ブラシ3’、4’を用いるか、図には示してな
いがブラシ3’、4’と前記した送気ノズル3、4とを
併用することもある。
【0029】次の加熱部Bは、被塗装物1を後記する温
度に加熱するのに必要な容積の加熱室12の側壁及び上
壁(必要に応じて下壁にも)に、図4に示すように赤外
線加熱器13取り付けてこれから赤外線を輻射させ、被
塗装物1の側面や表面などを加熱させるか、図5に示す
ように加熱室12へ送風管14により外部で発生させた
熱風を送り込み、熱風により被塗装物1の側面や表面な
どを加熱させて、被塗装物をその材質や希望する塗膜等
に合わせて選定した塗料の付着性と延展性が向上して、
被塗装物に付着や含有される湿気やガスなどの除去も効
果的に行われ、かつ形成される塗膜に欠陥を生じないよ
うに、20〜30℃の常温域から80〜90℃の高温域
までの間の最適温度となるように調整して、加熱室12
の排気は排気フード15により外部へ排出させる。
【0030】次の塗装部Cは、被塗装物1の全面を塗装
するのに必要な容積の塗装室16内に、被塗装物1の側
面や表面などへ塗料を塗布する塗装ガン17と18を被
塗装面に対して適当な射角を持って配置し、これらの塗
装ガン17と18の反対側には、室16中に飛散した塗
料を吸引して外部へ排出させる排気フード19を設けて
ある。
【0031】前記した塗装ガン17、18は、被塗装物
1の対応する面と常に一定の距離を保っていることが必
要であるから、図6に示すように塗装ガン17は支持部
材20を電動ねじ21により内外へ移動させるように
し、塗装ガン18は支持部材22を電動ねじ23により
上下へ移動させるようにして、これら電動ねじ21及び
23を、被塗装物1の形状を記憶して、この記憶形状に
応じた自動制御を行うコンピューター制御器(公知のも
のであるから図面と説明は省略)により作動させて、塗
装ガン17及び18と被塗装物1との距離が一定に保た
れるようにする。
【0032】又、被塗装物1の高さの変化などに対して
は、電動ねじ24及び25により塗装ガン17と18の
支持部材20と22を移動調整して、ガン17及び18
と被塗装物1との位置合わせをする。
【0033】乾燥部Dは、被塗装物1を乾燥するのに必
要な容積の乾燥室26の内壁に、赤外線加熱器27など
を取り付けて構成する。
【0034】被塗装物1の移送手段Eは、除じん室2、
加熱室12、塗装室16、乾燥室26を通過して、各々
の下方を戻るように懸張したコンベヤを用いるもので、
これに所定の間隔で受け板28を取り付け、これら受け
板28に被塗装物1を外側、又は内側からつかむか、真
空や磁力による吸着で支持する支持部材29を回転自在
に支持させ、各受け板28の下部には、被塗装物1の側
面各部を前記した送気ノズル3と4や塗装ガン17と1
8に正対させるために、支持部材29に回転運動を与え
る運動手段としてのモータ30が取り付けられている。
【0035】前記した被塗装物1の支持部材29は、図
7に示すように被塗装物1の側面や表面が傾斜している
場合などには、単に回転させるだけでは各被塗装面をじ
んあい除去手段3,4や塗料の塗布手段17,18に正
対させることができないから、支持部材29上に左右の
傾斜台31と前後の傾斜台32とを重設して、各々をト
ルクモータ32、33などにより傾斜調整して、各被塗
装面をじんあい除去手段3と4や塗料の塗布手段17と
18に正対させ得るようにする。
【0036】そしてこのコンベヤEは、除じん室2、加
熱室12、塗装室16、乾燥室26内でそれぞれ一時停
止させ、必要な除じん、加熱、塗装、乾燥の時間がそれ
ぞれの室で得られるようにすると共に、停止中に除じん
や塗装の作用が要所の全体へ平均に及ぶように後記する
運動手段で被塗装物に回転などの運動が与えられるよう
にしてある。
【0037】前記したモータ30は、コンベヤEにより
被塗装物1が送気ノズル3、4の位置と、塗装ガン17
と18の位置に移動して、一時停止したときに運動させ
るものであるから、各図に示すように被塗装物1の支持
部材29に受電子34を取り付け、除じん室2内の送気
ノズル3、4の配設部及び、塗装室16内の側面用の塗
装ガン17の配設部に給電体34を設けて、両者が接触
するとモータ30が給電されて運転するようにしたもの
である。
【0038】前記実施例に示した本発明の自動塗装装置
は、除じん室2の手前で支持手段29に被塗装物1を支
持させると、被塗装物1はコンベヤEの移動により除じ
ん室2へ搬入され、送気ノズル3、4の位置に達する
と、受電子34が給電体35に接触するためモータ30
が運転され、被塗装物1を支持部材29と共に回転させ
るとコンベヤEが一時停止する。
【0039】すると、被塗装物1は回転により送気ノズ
ル3、4から空気を吹き付けられる位置を順次に変換さ
れると共に、電動ねじ7、9がコンピューター制御器に
制御されて送気ノズル3及び4と被塗装物1との距離を
ほぼ一定させるように働くため、被塗装物1は各部に付
着するじんあいを残らずく吹き飛ばされて、じんあいが
付着しない無じんの状態になった。
【0040】無じんの状態になった被塗装物1は、コン
ベヤEの移動により次の加熱室12へ搬入され、コンベ
ヤEの一時停止により赤外線や熱風の作用する中に保持
され、赤外線や熱風が被塗装物1を四方から包むように
作用するため、被塗装物1を回転させなくても各部のほ
ぼ平均した加熱が行われて、この加熱温度は、合成樹脂
や木材では80〜90℃程度にすると、被塗装物1に対
する塗料の付着性と延展性が向上して、付着や含有する
湿気やガスの除去も完全に行われた。
【0041】加熱された被塗装物1は、コンベヤEの移
動により塗装室16へ搬入され、被塗装物1が側面用の
塗装ガン17の位置に達すると、受電子34が給電体3
5に接触するためモータ30が給電されて運転し、被塗
装物1を支持部材29と共に回転させると、コンベヤE
は一時停止している。
【0042】この間に被塗装物1は、回転により塗料を
塗布される側面の位置を順次に変換されると共に、電動
ねじ21、23がコンピューター制御器に制御されて、
塗装ガン17と被塗装物1との距離を一定させるように
働くため、被塗装側面の全体へむらなく塗料を吹き付け
られ、吹き付けられる塗料は被塗装物1が事前加熱され
ているから、付着と延展がよく、乾燥も促進されて良好
な塗膜を得ることができた。
【0043】被塗装物1の側面の塗装が終わると、コン
ベヤEが移動して被塗装物1を表面へ塗料を吹き付ける
塗装ガン18の下を通過させるから、被塗装物1の表面
には移動につれて前から後へ塗料を吹き付けられ、表面
をも均一に塗装されて、塗料は側面と同様、被塗装物1
が事前加熱されているため、付着と延展がよく、乾燥も
促進されて良好な塗膜が得られ、この塗膜は焼付け乾燥
しなくてもこれに近い特性を有していた。
【0044】
【発明の効果】前述した通り本発明に係る自動塗装装置
は、移送される被塗装物を除じん、加熱、塗装、乾燥の
各室内において一時停止させて適切な処理時間を与える
と共に、この停止中に必要な室、例えば除じん室、塗装
室等においては被塗装物を動かし、その塗装面の各部を
順次じんあいの除去手段、塗料の塗布手段等へ正対さ
せ、この運動により塗装面の各部とじんあいの除去手段
及び塗料の塗布の手段等とに距離の変化を生ずる場合、
じんあいの除去手段及び塗料の塗布手段を移動調整し
て、これらと塗装面との距離を一定に保持させることが
できるから、立体的な被塗装物の塗装面全体へ均一に除
じん、加熱、塗装、乾燥の各処理を施して塗膜に部分む
らがない理想的な塗装品を自動的に得ることができて、
しかも、除じん、加熱、塗装、乾燥の各処理はそれぞれ
に適した環境に設定される室内において行われるため、
他の処理の影響を受けることもなく最良の処理を行い得
て、じんあいや塗料の飛散により周囲の環境を悪くする
こともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動塗装装置の実施例を示す概要横断
平面図である。
【図2】除じん部の縦断正面図である。
【図3】同上の他の実施例の縦断正面図である。
【図4】加熱部の縦断正面図である。
【図5】同上の他の実施例の縦断正面である。
【図6】塗装部の縦断正面図である。
【図7】被塗装物支持部材の回転に前後と左右の傾斜調
整を組み合わせた実施例を示す正面図である。
【図8】円筒形の被塗装物の除じん状態と塗装状態を示
す平面図である。
【図9】長方形の被塗装物の除じん状態と塗装状態を示
す平面図である。
【図10】表面に凹凸がある被塗装物の除じん状態を示
す側面図である。
【図11】表面に凹凸がある被塗装物の塗装状態を示す
側面図である。
【符号の説明】
1 被塗装物 A 除じん部 2 除じん室 3、4 じんあいの除去手段 B 加熱部 12 加熱室 13、14 加熱手段 C 塗装部 16 塗装室 17、18 塗料の塗布手段D 乾燥部 27 加熱手段 E 被塗装物の移送手段 30 被塗装物の運動手段7、9と10、11 じんあいの除去手段の移動調整手
24、25 塗料の塗布手段の移動調整手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗装物を移送手段により移送してじん
    あいの除去手段による除じんと、加熱手段による加熱
    と、塗料の塗布手段によよる塗装と、乾燥手段による乾
    燥とを行って連続的に塗装品を得る自動塗装装置におい
    て、 前記じんあいの除去、加熱、塗料の塗布、乾燥の各手段
    は、除じん、加熱、塗装、乾燥の各室にそれぞれ収納さ
    れ、 前記各室を通過するように配設された被塗装物の移送手
    段は、各室内へ被塗装物を順次に搬入して処理時間だけ
    停止し、処理が終わると被塗装物を次の室へ進めるよう
    に間歇作動されるものであり、 前記移送手段に設けられた被塗装物の支持部材は、除じ
    ん、加熱、塗装、乾燥の各室内において一時停止すると
    き、全部の室内もしくは一部の室内において被塗装物を
    塗装面の各部が処理手段へ順次正対するように動かす運
    動手段を備え、 前記じんあいの除去手段及び塗料の塗布手段は、被塗装
    物が前記運動手段により動かされるとき、その塗装面の
    各部とじんあいの除去手段及び塗料の塗布手段とに距離
    の変化を生ずると、じんあいの除去手段及び塗料の塗布
    手段を塗装面各部との距離が一定に保たれるように移動
    調整する調整手段を備えさせた ことを特徴とする自動塗装装置。
JP3131965A 1991-05-08 1991-05-08 自動塗装装置 Expired - Lifetime JP2602742B2 (ja)

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