JP2602740Y2 - 生物付着防止装置 - Google Patents
生物付着防止装置Info
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- JP2602740Y2 JP2602740Y2 JP1993067715U JP6771593U JP2602740Y2 JP 2602740 Y2 JP2602740 Y2 JP 2602740Y2 JP 1993067715 U JP1993067715 U JP 1993067715U JP 6771593 U JP6771593 U JP 6771593U JP 2602740 Y2 JP2602740 Y2 JP 2602740Y2
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- Japan
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- ultraviolet irradiation
- ultraviolet
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は生物付着防止装置に係
り、特に水路の横壁への生物の付着を防止する生物付着
防止装置に関する。
り、特に水路の横壁への生物の付着を防止する生物付着
防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】海水を冷却水として大量に使用する系な
どにおいては、海水中の付着性生物が、配管や熱交換
器、ポンプ等の壁面に付着して、重大な付着障害を引き
起こす。従来、このような付着性生物による付着障害を
防止する方法として紫外線照射法が採用されている。
どにおいては、海水中の付着性生物が、配管や熱交換
器、ポンプ等の壁面に付着して、重大な付着障害を引き
起こす。従来、このような付着性生物による付着障害を
防止する方法として紫外線照射法が採用されている。
【0003】壁面への生物付着は流入してくる水中の生
物に起因するものであり、流入してくる生物に紫外線を
照射してその付着能力を麻痺させると、生物は壁面に付
着できなくなる。このような生物付着防止装置として、
特開平3−224677号公報には、水路の流路断面の
全体にわたって紫外線照射装置を設けることが記載され
ている。
物に起因するものであり、流入してくる生物に紫外線を
照射してその付着能力を麻痺させると、生物は壁面に付
着できなくなる。このような生物付着防止装置として、
特開平3−224677号公報には、水路の流路断面の
全体にわたって紫外線照射装置を設けることが記載され
ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】特開平3−22467
7号のように、水路の流路断面の全体に紫外線を照射す
るように構成するためには、紫外線照射装置が大掛かり
となり、設備費が著しく嵩むと共に、電力代や保守費用
も嵩む。
7号のように、水路の流路断面の全体に紫外線を照射す
るように構成するためには、紫外線照射装置が大掛かり
となり、設備費が著しく嵩むと共に、電力代や保守費用
も嵩む。
【0005】本考案は、上記従来の問題点を解決し、必
要とする紫外線照射装置を大幅に小規模化し、設備費及
び電力費等を安価なものとできる生物付着防止装置を提
供することを目的とするものである。
要とする紫外線照射装置を大幅に小規模化し、設備費及
び電力費等を安価なものとできる生物付着防止装置を提
供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の生物付着防止装
置は、水路の横壁に設けられた凹部内に紫外線照射装置
を設置し、該凹部の水側の開放面に紫外線透過性のカバ
ーを設けたことを特徴とするものである。
置は、水路の横壁に設けられた凹部内に紫外線照射装置
を設置し、該凹部の水側の開放面に紫外線透過性のカバ
ーを設けたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本考案の生物付着防止装置においては、水路の
横壁に設けられた凹部内に紫外線照射装置を設置してお
り、水路の横壁近傍を流れる水中の付着性生物に紫外線
を照射し、その付着能力を麻痺させることができる。
横壁に設けられた凹部内に紫外線照射装置を設置してお
り、水路の横壁近傍を流れる水中の付着性生物に紫外線
を照射し、その付着能力を麻痺させることができる。
【0008】なお、本発明者が種々検討を重ねたとこ
ろ、水の流れる水路の断面積が大きく、流速も小さい場
合には、水路の中央部に存在している生物は、水路内を
水の流れにのって流下していく間に、壁面まで到達する
ことができないことが見いだされた。
ろ、水の流れる水路の断面積が大きく、流速も小さい場
合には、水路の中央部に存在している生物は、水路内を
水の流れにのって流下していく間に、壁面まで到達する
ことができないことが見いだされた。
【0009】即ち、水路断面積が大きく、且つ流速も小
さい場合には、上流部の水路の横壁近傍の水にのみ紫外
線を照射するだけで該横壁への生物の付着を十分に防止
できることが認められた。
さい場合には、上流部の水路の横壁近傍の水にのみ紫外
線を照射するだけで該横壁への生物の付着を十分に防止
できることが認められた。
【0010】本考案では、凹部の水側の開放面に、紫外
線透過性のカバーを設けているため、このカバーによ
り、紫外線照射装置が保護される。
線透過性のカバーを設けているため、このカバーによ
り、紫外線照射装置が保護される。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第1図〜第4図は本考案の実施例を示すものであ
り、第1図は生物付着防止装置を備えた水路の断面図、
第2図は同水平断面図、第3図は紫外線照射装置を示す
縦断面図(第4図のIII-III線に沿う断面図)、第4図
は第3図のIV−IV線に沿う断面図である。
る。第1図〜第4図は本考案の実施例を示すものであ
り、第1図は生物付着防止装置を備えた水路の断面図、
第2図は同水平断面図、第3図は紫外線照射装置を示す
縦断面図(第4図のIII-III線に沿う断面図)、第4図
は第3図のIV−IV線に沿う断面図である。
【0012】海水の水路1の横壁2には凹部3が設けら
れている。この凹部3には、紫外線照射装置4が設けら
れている。凹部3の水側の開放面には、紫外線透過性の
カバー5が設けられている。この紫外線透過性のカバー
5は、石英ガラスまたは光透過性樹脂シート(例えば、
フッ素樹脂シート)などで形成されている。
れている。この凹部3には、紫外線照射装置4が設けら
れている。凹部3の水側の開放面には、紫外線透過性の
カバー5が設けられている。この紫外線透過性のカバー
5は、石英ガラスまたは光透過性樹脂シート(例えば、
フッ素樹脂シート)などで形成されている。
【0013】本実施例では、この凹部3は縦長の溝状の
ものであり、水路1の水面よりも若干上側から水路1の
底面近傍にまで延設されている。
ものであり、水路1の水面よりも若干上側から水路1の
底面近傍にまで延設されている。
【0014】上記紫外線照射装置4は、紫外線照射ラン
プよりなるものである。このランプは縦長管状のもので
あり、凹部3内に複数本配設されている。
プよりなるものである。このランプは縦長管状のもので
あり、凹部3内に複数本配設されている。
【0015】このように構成された生物付着防止装置に
おいては、海水の水路1の断面積が大きく、流速も小さ
い場合には、海水の水路1の中央部に存在している生物
は、海水の水路1を海水の流れにのって流下していく間
に、横壁2まで到達することができないため、横壁2へ
の生物の付着は十分に防止される。
おいては、海水の水路1の断面積が大きく、流速も小さ
い場合には、海水の水路1の中央部に存在している生物
は、海水の水路1を海水の流れにのって流下していく間
に、横壁2まで到達することができないため、横壁2へ
の生物の付着は十分に防止される。
【0016】以下、具体的な実施例及び比較例を挙げて
本考案をより具体的に説明する。
本考案をより具体的に説明する。
【0017】実施例1 図1に示される生物付着防止装置を海水水路に設置し、
水路の横壁に付着する生物の付着量を調査した。なお、
この水路は幅4m、深さ4mであり、海水の流速は0.
31m/sである。横壁表面から水中へ15cm離れた
位置での紫外線照射量を17mWSe/cmとし、77
04時間照射を行った。
水路の横壁に付着する生物の付着量を調査した。なお、
この水路は幅4m、深さ4mであり、海水の流速は0.
31m/sである。横壁表面から水中へ15cm離れた
位置での紫外線照射量を17mWSe/cmとし、77
04時間照射を行った。
【0018】比較例1 実施例1において、紫外線照射ランプを消灯したこと以
外はすべて実施例1と同一の条件とし、紫外線照射装置
から下流の横壁に付着する生物の付着量を調査した。
外はすべて実施例1と同一の条件とし、紫外線照射装置
から下流の横壁に付着する生物の付着量を調査した。
【0019】その結果、実施例1の生物の付着量は、比
較例1の生物の付着量に比べて、湿重量で41%、個体
数で57%であり、本実施例による生物付着防止装置に
よれば、生物の付着が効果的に防止されていることが確
認できた。
較例1の生物の付着量に比べて、湿重量で41%、個体
数で57%であり、本実施例による生物付着防止装置に
よれば、生物の付着が効果的に防止されていることが確
認できた。
【0020】
【考案の効果】以上の通り、本考案の生物付着防止装置
は、水路の横壁近傍を流れる水に紫外線を照射し、横壁
への生物の付着を防止するようにしたものであり、紫外
線照射装置を小規模のものとし、生物付着防止装置の設
備費及び電力費等を安価なものとすることができる。
は、水路の横壁近傍を流れる水に紫外線を照射し、横壁
への生物の付着を防止するようにしたものであり、紫外
線照射装置を小規模のものとし、生物付着防止装置の設
備費及び電力費等を安価なものとすることができる。
【0021】また、凹部の水側の開放面に設けた紫外線
透過性のカバーにより、紫外線照射装置を保護すること
ができる。
透過性のカバーにより、紫外線照射装置を保護すること
ができる。
【図1】実施例に係る生物付着防止装置を備えた水路の
断面図である。
断面図である。
【図2】図1の生物付着防止装置の設置状態を示す水平
断面図である。
断面図である。
【図3】紫外線照射装置を示す縦断面図(図4のIII-II
I 線に沿う断面図)である。
I 線に沿う断面図)である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
1 海水の水路 2 横壁 3 凹部 4 紫外線照射装置 5 カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 川邊 允志 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗 田工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/32 ZAB E02B 5/00 E02B 1/00
Claims (1)
- 【請求項1】 水路の横壁に設けられた凹部内に紫外線
照射装置を設置し、該凹部の水側の開放面に紫外線透過
性のカバーを設けたことを特徴とする生物付着防止装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993067715U JP2602740Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 生物付着防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993067715U JP2602740Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 生物付着防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0737389U JPH0737389U (ja) | 1995-07-11 |
JP2602740Y2 true JP2602740Y2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=13352940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993067715U Expired - Fee Related JP2602740Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 生物付着防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602740Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3616982B2 (ja) * | 1997-08-04 | 2005-02-02 | 株式会社豊振科学産業所 | 水処理装置 |
CN107667056B (zh) * | 2015-06-04 | 2019-12-13 | 皇家飞利浦有限公司 | 用于借助于uv辐射和表面改性的船舰上的生物淤积预防的方法和设备 |
KR20180016497A (ko) * | 2015-06-09 | 2018-02-14 | 코닌클리케 필립스 엔.브이. | 습식 격실 및 적어도 하나의 오손 방지 에너지원을 포함하는 조립체 |
JP6249042B2 (ja) * | 2016-04-18 | 2017-12-20 | 三菱電機株式会社 | 殺菌装置及び空調装置 |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP1993067715U patent/JP2602740Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0737389U (ja) | 1995-07-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |