JP2602513Y2 - 内面研削盤 - Google Patents

内面研削盤

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JP2602513Y2
JP2602513Y2 JP1993036091U JP3609193U JP2602513Y2 JP 2602513 Y2 JP2602513 Y2 JP 2602513Y2 JP 1993036091 U JP1993036091 U JP 1993036091U JP 3609193 U JP3609193 U JP 3609193U JP 2602513 Y2 JP2602513 Y2 JP 2602513Y2
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JP
Japan
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workpiece
hole
fluid
grinding
grinding machine
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Application number
JP1993036091U
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English (en)
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JPH077841U (ja
Inventor
健一 伊藤
桂 友瀧
Original Assignee
セイコー精機株式会社
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Publication date
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、工作物の内面を砥石に
よって研削する内面研削盤に関する。
【0002】
【従来の技術】研削加工を行う装置の一つに内面研削盤
がある。この内面研削盤は、図3に示すように、工作物
51と砥石52の両方を回転させ、工作物51の内側
を、工作物の軸線方向に工作物の幅よりも狭い幅の砥石
52をトラバース運動させて、工作物52の内面を研削
加工するものである。
【0003】ところで、工作物51に横穴53が開いて
いる場合、横穴周辺で研削抵抗が低下するため、横穴周
辺が余分に削られ、図4に示す工作物51の内周面の形
状のように、横穴周辺で真円度が悪くなったり、真直度
が悪くなったりする。そこで、従来は、工作物に横穴が
開いている場合には、工作物の回転を遅くしたり、加工
中に工作物の回転方向を正、逆に切り換えたりして、横
穴の影響を軽減している。
【0004】なお、工作物の回転方向が一定だと、図5
に示すように、横穴53にかかるところと出るところで
加工後の形状が違ってくるため、工作物の回転方向を
正、逆に切り換えると、横穴の前後で形状が同様にな
り、形状がなまり、真円度が改善される。また、工作物
の回転を遅くすると、横穴周辺での食い込みが均一に近
くなり、真円度が改善される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、工作物
の回転を遅くした場合には、工作物一回転当たりの切り
込み量を同じにすると、遅くなった分だけ加工能率が低
下し、加工時間が長くなるという問題点がある。
【0006】また、工作物の回転を正、逆に切り換える
場合には、回転方向を切り換える間に加工が不安定にな
るため、実際には加工ができないため、その分加工時間
が長くなるという問題点がある。また、制御が複雑にな
るばかりでなく、起動、停止が頻繁になるため、回転機
構部の消耗が早くなる。
【0007】そこで本考案の目的は、加工時間を長くし
たり、制御を複雑にすることなく、工作物の横穴の影響
による真円度、真直度の低下を防止できるようにした内
面研削盤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の考案で
は、内面研削される貫通孔とこの貫通孔に対して横方向
に貫通する横穴とを有する工作物を、前記貫通孔の軸心
を回転軸として回転可能に保持する保持手段と、この保
持手段に保持された前記工作物の貫通孔内面を研削する
ための砥石と、この砥石を回転させる砥石回転手段と、
前記保持手段に保持された前記工作物に設けられた前記
横穴の外側から内側に向けて流体を流入させる流体供給
手段とを内面研削盤に具備させて、前記目的を達成す
る。
【0009】請求項2記載の考案では、請求項1記載の
内面研削盤における流体供給手段で、前記工作物の内側
に向けて流入させる流体として、空気を使用する。請求
項3記載の考案では、請求項1記載の内面研削盤におけ
る流体供給手段で、前記工作物の内側に向けて流入させ
る流体として、研削液を使用する。
【0010】
【作用】この内面研削盤では、流体供給手段によって、
工作物の横穴の外側から内側に向けて流体が流入され、
この流体の圧力により、横穴周辺における砥石の研削抵
抗の低下が軽減される。
【0011】
【実施例】以下、本考案の内面研削盤における一実施例
について図面を参照して詳細に説明する。図1は本考案
の第1実施例の内面研削盤の要部を示す断面図である。
【0012】本実施例の内面研削盤は、図示しないモー
タによって回転される砥石軸11を有し、この砥石軸1
1の先端部に砥石12が取り付けられている。また、砥
石軸11は図示しない他のモータによって軸方向に前後
動するようになっている。また、内面研削盤は、保持部
材13と、この保持部材13の内側に軸受14を介して
回転自在に保持された主軸15を有している。この主軸
15は図示しないモータによって回転されるようになっ
ている。また、保持部材13および主軸15は、図示し
ない他のモータによって軸方向に直交する方向に前後動
するようになっている。また、主軸15の先端部には、
スペーサ16および工作物固定爪17を介して、円筒状
の工作物20が固定されるようになっている。この円筒
状の工作物20には、内面研削される貫通孔とこの貫通
孔に対して横方向に貫通する横穴30が形成されている
ものである。
【0013】また、主軸15の先端部には、工作物20
の外周面に対して若干の隙間を有して、工作物20の外
側を囲うリング状の口金部材18が取り付けられてい
る。また、主軸15の中心部には研削液通路19が形成
されており、図示しないポンプによって研削液タンクよ
り供給された研削液は、この研削液通路19を通って工
作物20の内側に供給されるようになっている。
【0014】本実施例では、主軸15の外周面に、周回
状の溝21が形成され、主軸15の内部には、この溝2
1から主軸15の先端面に通じる流体通路22が形成さ
れている。また、保持部材13には、主軸15の溝21
に対応する位置に、保持部材13の外周面から内周面に
通じる流体通路23が形成されている。さらに、口金部
材18の内周面には、工作物20の横穴30に対応する
位置に、周回状の溝24が形成され、口金部材18の内
部には、主軸15の流体通路22に連続し、口金部材1
8の溝24に通じる流体通路25が形成されている。
【0015】なお、保持部材13の流体通路23には、
図示しないポンプによって空気が供給されるようになっ
ている。この空気は、保持部材13の流体通路23、主
軸15の溝21、流体通路22、口金部材18の流体通
路25および溝24を経て、工作物20の外周部に供給
され、工作物20の横穴30に外側から流入し横穴30
の内側から流出するようになっている。
【0016】なお、口金部材18は複数種類用意されて
おり、工作物20の外径および横穴30の位置に応じた
ものが適宜使用される。このような構成の本実施例の内
面研削盤では、主軸15によって工作物20を回転させ
ると共に、砥石軸11によって砥石12を回転させ、砥
石12をトラバース運動させて、工作物20の内面を研
削加工する。
【0017】ここで、横穴30を有する工作物20を加
工する場合には、保持部材13の流体通路23、主軸1
5の溝21、流体通路22、口金部材18の流体通路2
5および溝24を通して、工作物20の横穴30に外側
から空気を流入し、この空気を横穴30の内側から流出
させる。
【0018】そして、この工作物20の横穴30の内側
から流出する空気の圧力によって、横穴周辺における砥
石12の喰い込みが抑制される。すなわち、横穴周辺に
おける砥石12の喰い込みは、横穴周辺で砥石12の研
削抵抗が減少することによるが、本実施例では、横穴3
0の外部より砥石12の切り込み方向と逆方向の力が砥
石12に加えられることになり、その結果、横穴周辺に
おける砥石12の研削抵抗の減少が少なくなり、横穴周
辺における砥石12の喰い込みが抑制される。
【0019】従って、本実施例によれば、横穴を有する
工作物を加工する場合に真円度および真直度を向上する
ことができる。しかも、工作物の回転を遅くしたり、工
作物の回転方向に切り換えたりすることなく、横穴のな
い工作物と同様の加工条件で加工を行うことができるた
め、従来に比べて加工時間を短縮することができると共
に、制御が複雑になることがない。
【0020】図2は本考案の第2実施例の内面研削盤の
要部を示す断面図である。本実施例の内面研削盤は、主
軸15の内部に、第1実施例における流体通路22の代
わりに、研削液通路19から主軸15の先端面に通じる
流体通路32が形成されている。また、本実施例では、
第1実施例における保持部材13の流体通路23および
主軸15の溝21は設けられていない。
【0021】本実施例では、横穴30を有する工作物2
0を加工する場合には、研削液通路19に供給された研
削液の一部が、主軸15の流体通路32、口金部材18
の流体通路25および溝24を通して、工作物20の横
穴30に外側から流入し、この横穴30の内側から流出
する。そして、この工作物20の横穴30の内側から流
出する研削液の圧力によって、横穴周辺における砥石1
2の喰い込みが抑制される。
【0022】その他の構成、作用および効果は第1実施
例と同様である。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、
面研削される貫通孔とこの貫通孔に対して横方向に貫通
する横穴とを有するに工作物対して、その横穴の外側か
ら内側に向けて流体を流入させるようにしたので、この
流体の圧力によって横穴周辺における砥石の研削抵抗の
低下が軽減され、加工時間を長くしたり、制御を複雑に
することなく、工作物の横穴の影響による真円度、真直
度の低下を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の内面研削盤の主要部を示
す断面図である。
【図2】本考案の第2実施例の内面研削盤の主要部を示
す断面図である。
【図3】内面研削盤による工作物の加工の状態を示す断
面図である。
【図4】従来の内面研削盤によって横穴を有する工作物
を加工した場合の工作物の内周面の形状を示す説明図で
ある。
【図5】従来の内面研削盤によって横穴を有する工作物
を加工した場合の工作物の横穴周辺の形状を示す説明図
である。
【符号の説明】
11 砥石軸 12 砥石 13 保持部材 15 主軸 18 口金部材 20 工作物 21 溝 22 流体通路 23 流体通路 24 溝 25 流体通路

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面研削される貫通孔とこの貫通孔に対
    して横方向に貫通する横穴とを有する工作物を、前記貫
    通孔の軸心を回転軸として回転可能に保持する保持手段
    と、 この保持手段に保持された前記工作物の貫通孔内面を研
    削するための砥石と、 この砥石を回転させる砥石回転手段と、 前記保持手段に保持された前記工作物に設けられた前記
    横穴の外側から内側に向けて流体を流入させる流体供給
    手段とを具備することを特徴とする内面研削盤。
  2. 【請求項2】 前記流体供給手段は、前記工作物の内側
    に向けて流入させる流体として、空気を使用することを
    特徴とする請求項1記載の内面研削盤。
  3. 【請求項3】 前記流体供給手段は、前記工作物の内側
    に向けて流入させる流体として、研削液を使用すること
    を特徴とする請求項1記載の内面研削盤。
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