JP2602127Y2 - ガスケット - Google Patents

ガスケット

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JP2602127Y2
JP2602127Y2 JP1992028814U JP2881492U JP2602127Y2 JP 2602127 Y2 JP2602127 Y2 JP 2602127Y2 JP 1992028814 U JP1992028814 U JP 1992028814U JP 2881492 U JP2881492 U JP 2881492U JP 2602127 Y2 JP2602127 Y2 JP 2602127Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はガスケットに関し、特
に、オートマチック・トランスミッション車のハイドロ
マチック・トルクコンバータ(以下トルクコンバータと
いう)のセパレートのバルブボディのシール用として有
効に用いられるガスケットに関するものである。
【0002】
【従来技術および解決しようとする課題】一般に、オー
トマチック・トランスミッション車のトルクコンバータ
のセパレートに用いられるバルブボディは、図6〜図8
に示すように、表面に適宜の形状にランド22を形成し
て複数の溝部23を形成したボディ上部21と、表面に
適宜の形状にランド25を形成して複数の溝部26を形
成したボディ下部24とを有し、前記ボディ上部21と
ボディ下部24との間にガスケットが装着されるように
なっている。
【0003】そして、前記ボディ上部21とボディ下部
24との間にガスケットが装着された状態で両ボディ2
1、24間を一体に組み立てることによって、ボディ上
部21の溝部23およびボディ下部24の溝部26とガ
スケットとの間に複数の油路が形成されて、油路内には
油等による流体圧が作用するようになっている。
【0004】また、前記ガスケットとしては、図9に示
すように、平板状をなす鋼板からなる中板32の両面
に、平板状の紙33を設けて構成したガスケット31
や、図10に示すように、平板状をなす鋼板からなる中
板35の両面に、平板状のゴム材36を設けて構成した
ガスケット34や、図11、図12に示すように、平板
状をなす鋼板からなる中板38の両面に、鋼板39の両
面にゴム材40をコーティングしたラバーコーティング
メタル41を設けて構成したガスケット37等が使用さ
れる。
【0005】そして、上記のように構成したガスケット
31、34、37は、前記ボディ上部21およびボディ
下部24のランド22、25が対応する位置において
は、ランド22、25間で挟持されることにより、前記
ボディ上部21とボディ下部24との間をシールし、前
記ボディ上部21およびボディ下部24のランド22、
25が対応しない位置においては、ボディ上部21また
はボディ下部24の何れか一方のランド22、25に当
接することにより、ボディ上部21またはボディ下部2
4間をシールするようになっている。
【0006】しかしながら、中板32の両面に紙33を
配設したガスケット31においては、長期間使用する
と、紙33にへたり、破れ、穴あき等が生じ、シール性
が低下するため耐久性が良くないという問題点を有して
いた。
【0007】そのため、耐久性の改善を目的として提案
されたのが前記ガスケット34、37であるが、初期の
シール性は紙33を使用した前記ガスケット31と変わ
らないとともに、油路に流体圧が掛かると、ボディ2
1、24のランド22、25との密着性が悪くなり、特
に高温域においてはゴム材36、40が軟化してシール
性が低下するという問題点を有していた。
【0008】この考案は、前記のような従来のもののも
つ問題点を解決したものであって、シール性に優れたガ
スケットを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
この考案は、シール面として形成された前記各ボデ
ィ21,24のラウンド22、25に接するガスケット
であって、前記各ボディ21,24の単一の油路27,
28にのみ面し、かつ、前記中板2の油路孔に接しない
部位に前記各ラバーコーティングメタル5,8を貫通す
る複数の孔10,13を設けた。
【0010】
【作用】この考案は上記の手段を採用することにより、
各油路に流体圧が作用すると、各単一の油路にのみ
し、かつ、中板の油路孔に接しない部位に設けた各ラバ
ーコーティングメタルを貫通する複数の孔を介してラバ
ーコーティングメタルの両面に油を回すことができる。
このようにラバーコーティングメタルの両面に油を回し
て流体圧を中板に分散させることにより、ラバーコーテ
ィングメタルの流体圧による歪の発生に基づくラバーコ
ーティングメタルのラウンドシール面に対する密着性の
低下を低減できる。
【0011】
【実施例】以下、図面に示すこの考案の実施例について
説明する。図1〜図3にはこの考案によるガスケットの
実施例が示されていて、このガスケット1は、平板状を
なす鋼板からなる中板2の一方の面に、鋼板3の両面に
ゴム材4をコーティングしたラバーコーティングメタル
5を設け、他方の面に、鋼板6の両面にゴム材7をコー
ティングした別のラバーコーティングメタル8を設けて
構成したものである。
【0012】そして、図2に示す一方のラバーコーティ
ングメタル5は、図6、図7に示すバルブボディ20を
構成するボディ上部21のランド22と当接し、ランド
22間で形成される溝部23との間で油路27を形成
し、この油路27に対応するラバーコーティングメタル
5の部位に孔10が形成され、この孔10は油路27に
連通するとともに、中板2で閉塞されるようになってい
る。
【0013】一方、図3に示す他のラバーコーティング
メタル8は、図6、図8に示すバルブボディ20を構成
するボディ下部24のランド25と当接し、ランド25
間で形成される溝部26との間で油路28を形成し、こ
の油路28に対応するラバーコーティングメタル8の部
位に孔13が形成され、この孔13は油路28に連通す
るとともに、中板2で閉塞されるようになっている。
【0014】また、これらの孔10、13は、ラバーコ
ーティングメタル5、8とバルブボディ20のランド2
2、25との間で形成される油路に対応するラバーコー
ティングメタル5、8の適宜の位置に形成される直径3
mm以下の孔であり、油路27、28間を連通する油路
孔9、12およびボルトが取付けられるボルト孔11、
14とは別に形成される。
【0015】上記のように構成されたガスケット1は、
前記従来と同様図6〜図8に示すように、表面に適宜の
形状にランド22を形成して複数の溝部23を形成した
ボディ上部21と、表面に適宜の形状にランド25を形
成して複数の溝部26を形成したボディ下部24との間
に装着される。
【0016】そして、図4に示すように、前記ボディ上
部21とボディ下部24との間にガスケット1を装着し
た状態で前記両ボディ21、24間を一体に組み立てる
ことによって、前記ボディ上部21およびボディ下部2
4のランド22、25が対応する位置においては、ラン
ド22、25間で挟持されることにより、前記ボディ上
部21とボディ下部24との間をシールし、前記ボディ
上部21およびボディ下部24のランド22、25が対
応しない位置においては、ボディ上部21またはボディ
下部24の何れか一方のランド22、25に当接するこ
とにより、ボディ上部21またはボディ下部24間をシ
ールするようになっていて、各ボディ21、24とガス
ケット1との間に密封された複数の油路27、28が形
成されることになる。
【0017】この状態で前記油路27、28に油等の流
体圧が掛かると、ガスケット1のラバーコーティングメ
タル5、8には前記油路27、28に連通するととも
に、中板2によって閉塞された孔10、13が穿設さ
れ、油路27、28に掛かる流体圧は前記孔10、13
を介して剛性のある中板2に分散するため、ラバーコー
ティングメタル5、8の歪みを最小限に抑えることがで
き、シール性の低下を防止することができる。
【0018】図5は初期における油温と漏れ量との関係
を図にしたものであるが、孔が設けられたラバーコーテ
ィングメタル(白三角)は、孔が設けられていないラバ
ーコーティングメタル(白丸)や、紙製のガスケット
(黒丸)と比較すると、漏れ量が少ないことがわかる。
【0019】このように、ラバーコーティングメタル
5、8に孔10、13を設けることによりガスケット1
のシール性が向上するため、コントロールバルブの性能
が向上するとともに、油圧ポンプの効率が向上して油圧
ポンプを小型化、軽量化することができる。
【0020】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案による
と、シール面にラウンドを形成してラウンド間で複数の
油路を形成する溝部を有するボディ上部と、シール面に
ラウンドを形成してラウンド間で複数の油路を形成する
溝部を有するボディ下部と、ボディ上部とボディ下部と
の間に装着される、油路孔を有する鋼板からなる中板
と、ガスケットとして中板の両面に装着され、油路孔を
有し鋼板の両面にゴム材をコーティングしたラバーコー
ティングメタルにより構成される自動変速機のコントロ
ールバルブにおいて、各ボディの単一の油路にのみ面
し、かつ、中板の油路孔に接しない部位に前記各油路か
ら中板へ貫通する複数の孔をラバーコーティングメタル
に設けているので、各油路に流体圧が作用すると、各ラ
バーコーティングメタルを貫通する複数の孔を介してラ
バーコーティングメタルの両面に油を回すことができ
る。このようにラバーコーティングメタルの両面に油を
回して流体圧を中板に分散させることにより、ラバーコ
ーティングメタルの流体圧による歪の発生に基づくラバ
ーコーティングメタルのラウンドシール面に対する密着
性の低下、すなわち、ラウンドシール面の面圧の低下ま
たは不均一によるシール性の低下、を低減できる。この
効果はゴム材が軟化する高温域シール性において顕著に
表れている。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるガスケットの実施例を示す概略
断面図である。
【図2】この考案によるガスケットの実施例における、
ボディ上部側に位置するラバーコーティングメタルを示
す概略平面図である。
【図3】この考案によるガスケットの実施例における、
ボディ下部側に位置するラバーコーティングメタルを示
す概略平面図である。
【図4】この考案によるガスケットをボディ上部とボデ
ィ下部との間に配設した状態を示す概略断面図である。
【図5】ガスケットを使用してシールした時の油温と漏
れ量との関係を示す図である。
【図6】ガスケットがボディ上部とボディ下部との間に
配設された状態を示す斜視図である。
【図7】ボディ上部のランド形状を示す概略図である。
【図8】ボディ下部のランド形状を示す概略図である。
【図9】従来のガスケットの第1の例を示す概略断面図
である。
【図10】従来のガスケットの第2の例を示す概略断面
図である。
【図11】従来のガスケットの第3の例を示す概略断面
図である。
【図12】従来のガスケットの第3の例におけるラバー
コーティングメタルを示す概略平面図である。
【符号の説明】
1、31、34、37……ガスケット 2、32、35、38……中板 3、6、39……鋼板 4、7、36、40……ゴム材 5、8、41……ラバーコーティングメタル 9、12……油路孔 10、13……孔 11、14……ボルト孔 20……バルブボディ 21……ボディ上部 22、25……ランド 23、26……溝部 24……ボディ下部 27、28……油路 33……紙

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール面にラウンド(22)を形成して
    前記ラウンド(22)間で複数の油路(27)を形成す
    る溝部(23)を有するボディ上部(21)と、シール
    面にラウンド(25)を形成して前記ラウンド(25)
    間で複数の油路(28)を形成する溝部(26)を有す
    ボディ下部(24)と、前記ボディ上部(21)と前
    記ボディ下部(24)との間に装着される、油路孔を有
    する鋼板からなる中板(2)と、前記中板(2)両面
    に装着され、油路孔(9,12)を有し鋼板(3、6)
    両面にゴム材(4,7)をコーティングしたラバーコ
    ーティングメタル(5,8)からなるガスケットにより
    構成される自動変速機のコントロールバルブにおいて、 前記 各ボディ(21,24)の単一の油路(27,2
    8)にのみし、かつ、前記中板(2)の油路孔に接し
    ない部分に前記各ラバーコーティングメタル(5,8)
    を貫通する複数の孔(10,13)を設けたことを特徴
    とするガスケット。
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