JP2602083Y2 - 車両用排気管 - Google Patents

車両用排気管

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JP2602083Y2
JP2602083Y2 JP1992080430U JP8043092U JP2602083Y2 JP 2602083 Y2 JP2602083 Y2 JP 2602083Y2 JP 1992080430 U JP1992080430 U JP 1992080430U JP 8043092 U JP8043092 U JP 8043092U JP 2602083 Y2 JP2602083 Y2 JP 2602083Y2
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康広 野上
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、排気管に関し、詳しく
は車両排気系に使用される車両用排気管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両排気系には、排気ガスを浄化
する触媒コンバータや排気騒音を低減する消音器等が排
気管に装着されている。
【0003】そして、従来、車種に応じた排気管の最適
長の設定、或いはエンジンの低回転領域に於ける消音性
能の向上を図る等の目的から、実開昭55−28758
号公報に開示されるようにセンターチューブを三次元的
に曲げ加工してその管路長を長くとったり、実開昭62
−160717号公報に開示されるようにテールチュー
ブを曲げ加工して、排気ガス通路を延長拡大する等の試
みがなされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、斯かる従来
構造では、センターチューブやテールチューブの面倒な
曲げ加工が複数箇所で必要となるためコストが高くつ
き、又、斯様に曲げ加工を施した排気管を装着する場
合、三次元的に幅をとり床下のレイアウトが難しい等の
欠点があった。
【0005】又、車種に応じた最適な管路長とするため
には、夫々の仕様毎にラインを組んでセンターチューブ
やテールチューブを曲げ加工しなければならない面倒が
あり、更には又、斯様に排気ガス通路を延長拡大した結
果、エンジンの低回転領域に於ける消音性能の向上を図
ることができる反面、エンジンの高回転領域でエンジン
に対する背圧が高くなってしまう欠点があった。
【0006】本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、チューブに曲げ加工を施すことなく排気ガス通路を
延長することができると共に、車種に応じた排気管の最
適長の設定が容易で、エンジンの低回転領域に於ける消
音性能を向上しつつ、エンジンの高回転領域での背圧を
抑えた車両用排気管を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る車両用排気管は、上流側排気管と、
当該上流側排気管の下流側端部の周囲に同軸上に配置さ
れ、下流側端部が閉塞された内管と、内管の周囲に同軸
上に配置され、閉塞されたその上流側端部に上流側排気
管が挿通する外管と、当該外管の下流側端部側に接続さ
れた下流側排気管と、内管の下流側閉塞部に装着され、
エンジンの高回転時に開放するバルブとで構成したもの
である。
【0008】そして、請求項2に係る車両用排気管は、
内管と外管の間に、下流側と上流側の端部が交互に閉塞
された複数の流路延長管を同軸上に配置し、流路延長管
の下流側閉塞部に、エンジンの高回転時に開放するバル
ブを装着したものである。
【0009】
【作用】請求項1に記載の考案によれば、エンジンの低
回転時に於ては、上流側排気管から流入した排気ガス
は、上流側排気管と内管及び当該内管と外管の間に形成
された排気ガス流路を通って下流側排気管から流出し、
この間に於ける排気ガス流路の管路抵抗によって排気騒
音の低減が図られる。
【0010】又、エンジンが高回転領域に移行すると、
バルブが開放するので、排気ガスは上流側排気管から直
接バルブの開放孔を通って下流側排気管に直接流れ、エ
ンジンに対する背圧の上昇を抑えることとなる。
【0011】そして、請求項2に記載の考案によれば、
エンジンの低回転時に於ては、上流側排気管から流入し
た排気ガスは、上流側排気管と内管,内管と流路延長
管,延長管相互間,延長管と外管の間に形成された排気
ガス流路を通って下流側排気管から流出し、この間に於
ける排気ガス流路の管路抵抗によって排気騒音の低減が
図られる。
【0012】又、エンジンが高回転領域に移行すると、
バルブが開放するので、請求項1と同様、排気ガスは上
流側排気管から直接バルブの開放孔を通って下流側排気
管に直接流れ、エンジンに対する背圧の上昇を抑えるこ
ととなる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本考案の第一実施例に係る車両用排気
管の概略断面図を示し、図中、1は上流側排気管、3は
下流側排気管で、図示しないが上流側排気管1の上流側
には触媒コンバータが装着され、下流側排気管3の下流
側には消音器が装着されている。
【0014】そして、上流側排気管1の下流側端部の周
囲には、下流側端部がプラグ5で閉塞された内管7が上
流側排気管1と同軸上に支持金具を介して配置されてお
り、プラグ5の中央にはバタフライバルブ9が装着され
ている。
【0015】このバタフライバタフライバルブ9は、エ
ンジン11の高回転時に開放するもので、エンジン回転
数を制御装置13が常時監視し、エンジン11の回転数
が3500回転を越えて高回転領域に移行すると、当該
制御装置13がアクチュエータ15に指令を送ってバタ
フライバルブ9を開放させるようになっている。
【0016】又、17は内管7の周囲に、支持金具を介
して当該内管7と同軸上に配置された外筒で、その上流
側端部を閉塞するプラグ19の中央を上流側排気管1が
挿通している。そして、当該外管17の下流側端部には
縮径部17aが形成されており、当該縮径部17aに、
上記下流側排気管3が上流側排気管1と同軸上に接続さ
れている。
【0017】本実施例に係る排気管はこのように構成さ
れているから、エンジン11の始動に伴い、エンジン1
1から吐出された排気ガスGは触媒コンバータで浄化さ
れた後、この排気管を通って消音器へと流下するが、エ
ンジン11の低回転時に於ては、上流側排気管から流
入した排気ガスGは、図1の実線で示すように上流側排
気管1と内管7及び当該内管7と外管17の間に形成さ
れた排気ガス流路20を通って下流側排気管3から消音
器へ流れ、そして、この間に於ける排気ガス流路20の
管路抵抗によって排気騒音の低減が図られる。
【0018】又、エンジン11の回転数が3500回転
を越えて高回転領域に移行すると、上述したようにこれ
を検知した制御装置13からの指令でアクチュエータ1
5がバタフライバルブ9を開放させるので、エンジン1
1から吐出された排気ガスGは、図1の破線で示すよう
に上流側排気管から直接バタフライバルブ9の開放孔
を通って外管17,下流側排気管3に直接流れ、エンジ
ン11に対する背圧の上昇を抑えることとなる。
【0019】図2は直管型排気管を用いた従来の車両排
気系と、本実施例に係る排気管を用いた車両排気系のエ
ンジン回転数に対する排気騒音レベルを図示したもので
ある。尚、図示するデータは、3500回転を越える高
回転域でバタフライバルブ9を開放させない状態のデー
タである。
【0020】又、図3は本実施例に於て、バタフライバ
ルブ9を開放させない状態とバタフライバルブ9を開放
させた状態に於けるエンジン回転数に対する背圧を図示
したもので、バタフライバルブ9を開放させずに排気ガ
スGを排気ガス流路20を通過させることにより、エン
ジン11に対する背圧が、エンジン11の高回転領域に
移行するに従い上昇することが分かる。
【0021】そこで、本実施例は、図2のデータを基
に、エンジン回転数が3500回転を越えると、従来に
比し排気騒音軽減の効果がさほど得られないため、エン
ジン回転数が3500回転を越え高回転領域に移行する
時点で、エンジン11への背圧上昇に対する影響を抑え
るためにバタフライバルブ9を開放させたもので、本実
施例によれば、エンジン11の低回転領域に於ける消音
性能を向上しつつ、エンジン11の高回転領域に於ける
背圧を抑えることが可能となった。
【0022】而も、本実施例によれば、従来の排気管の
如くチューブに曲げ加工を施すことなくその排気ガス流
路長を延長することができると共に、床下に装着する場
合に大きな場所をとることもなく、又、上流側排気管
1,内管7,外管17の固定位置をスライドさせること
により、車種に応じた排気管の最適長の設定を容易に行
うことができる等の利点を有する。
【0023】図4は本考案の第二実施例を示し、本実施
例ではエンジン11の排圧によってバルブを開放させる
ようにしたものである。以下、第二実施例を図面に基づ
き説明するが、上記第一実施例と同一のものは同一符号
を以って表示する。
【0024】上記第一実施例ではバタフライバルブ9の
開閉をアクチュエータ15で行わせたが、エンジン11
が高回転領域に移行するに従い排気管内の排圧は上昇す
る。そこで、本実施例は、図4に示すように下流側端部
をプラグ19で閉塞した孔あき管21をプラグ5に設け
た開口部23に接続すると共に、当該開口部23にスプ
リング25で支持されたバルブ27を装着し、エンジン
回転数が高回転領域に移行するに従い、スプリング25
のばね力に抗して排気ガスGの排圧で当該バルブ27を
プラグ19側に押圧して、排気ガスGを孔あき管21の
孔から外管17内に直接流出させるようにしたものであ
る。
【0025】而して、本実施例によっても、エンジン1
1の低回転時に於ては、上流側排気管から流入した排
気ガスGは、図4の実線で示すように上流側排気管1と
内管7及び当該内管7と外管17の間に形成された排気
ガス流路20を通って下流側排気管3から消音器へ流
れ、そして、この間に於ける排気ガス流路20の管路抵
抗によって排気騒音の低減が図られる。
【0026】そして、エンジン11が高回転領域に移行
すると、スプリング25のばね力に抗して排気ガスGの
排圧でバルブ27がプラグ19側に押圧されて、排気ガ
スGが孔あき管21の孔から外管17内に直接流出する
こととなる。
【0027】従って、本実施例によっても、エンジン1
1の低回転領域に於ける消音性能を向上させつつ、エン
ジン11の高回転領域に於ける背圧を抑えることが可能
である。
【0028】又、本実施例によっても、従来の排気管の
如くチューブに曲げ加工を施すことなくその排気ガス流
路長を延長することができると共に、床下に装着する場
合に大きな場所をとることもなく、又、上流側排気管
1,内管7,外管17の固定位置をスライドさせること
により、車種に応じた排気管の最適長の設定を容易に行
うことができる等の利点を有する。
【0029】図5は本考案の第三実施例を示し、本実施
例は、上記第一実施例の構造に加えて、内管7と外管1
7の間に、上流側と下流側の端部がプラグ29,31で
交互に閉塞された2本の流路延長管33,35を、支持
金具を介して内管7と同軸上に配置し、そして、流路延
長管35の下流側を閉塞するプラグ31に、エンジン1
1の高回転時に、アクチュエータ15で開放されるバタ
フライバルブ37を装着したものである。
【0030】而して、本実施例によれば、上記第一,第
二実施例に比し排気ガス流路をより延長することができ
るので、エンジン11の低回転領域に於ける消音性能を
より向上させることが可能であると共に、各実施例と同
様、バタフライバルブ9,37の開放によってエンジン
11の高回転領域に於ける背圧を抑えることが可能とあ
る。
【0031】又、本実施例によっても、従来の排気管の
如くチューブに曲げ加工を施すことなくその排気ガス流
路長を延長することができると共に、床下に装着する場
合に大きな場所をとることもなく、又、上流側排気管
1,内管7,外管17,流路延長管33,35の固定位
置をスライドさせることにより、車種に応じた排気管の
最適長の設定を容易に行うことができる等の利点を有す
る。
【0032】更に、これら流路延長管33,35の数を
増減することにより種々の排気量のエンジンに対応でき
るので、複数の車種間でも共用化された一つのマフラー
を用い、車種による排気騒音の相違は、これらの流路延
長管33,35の調整によって対応することができる。
【0033】
【考案の効果】以上述べたように、各請求項に記載の考
案によれば、エンジンの低回転領域に於ける消音性能を
向上しつつ、エンジンの高回転領域に於ける背圧を抑え
ることが可能となった。
【0034】而も、本考案によれば、従来の排気管の如
くチューブに曲げ加工を施すことなくその排気ガス流路
長を延長することができると共に、床下に装着する場合
に大きな場所をとることもなく、又、上流側排気管,内
管,外管の固定位置をスライドさせることにより、車種
に応じた排気管の最適長の設定を容易に行うことができ
る等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例に係る排気管の概略断面図
である。
【図2】従来の直管型排気管を用いた車両排気系と、本
実施例に係る排気管を用いた車両排気系のエンジン回転
数に対する排気騒音レベルを示すグラフである。
【図3】第一実施例に係る排気管に於て、バタフライバ
ルブを開放させない状態とバタフライバルブを開放させ
た状態のエンジン回転数に対する背圧を示すグラフであ
る。
【図4】本考案の第二実施例に係る排気管の概略断面図
である。
【図5】本考案の第三実施例に係る排気管の概略断面図
である。
【符号の説明】
1 上流側排気管 3 下流側排気管 5,19,29,31 プラグ 7 内管 9,37 バタフライバルブ 11 エンジン 17 外管 20 排気ガス流路 21 孔あき管 25 スプリング 27 バルブ 33,35 流路延長管

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(11)の下流側に配置される
    排気系に装着され、当該排気系を構成する種々の排気系
    部品を連通する車両用排気管であって、上流側排気管
    (1)と、当該上流側排気管(1)の下流側端部の周囲
    に同軸上に配置され、下流側端部が閉塞された内管
    (7)と、内管(7)の周囲に同軸上に配置され、閉塞
    されたその上流側端部に上流側排気管(1)が挿通する
    外管(17)と、当該外管(17)の下流側端部側に接
    続された下流側排気管(3)と、内管(7)の下流側閉
    塞部に装着され、エンジン(11)の高回転時に開放す
    るバルブ(9,27)とからなることを特徴とする車両
    用排気管。
  2. 【請求項2】 内管(7)と外管(17)の間に、下流
    側と上流側の端部が交互に閉塞された複数の流路延長管
    (33,35)を同軸上に配置し、流路延長管(33,
    35)の下流側閉塞部に、エンジン(11)の高回転時
    に開放するバルブ(37)を装着したことを特徴とする
    請求項1記載の車両用排気管。
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JPS50110497U (ja) * 1974-02-18 1975-09-09
JP3017121U (ja) * 1995-02-09 1995-10-24 有限会社アライ・サンズ 育苗ポット収納ケース

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JPH0643211U (ja) 1994-06-07

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