JP2602046B2 - 通話度数集計装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電話局に収容された加入者の通話度数を加
入者ごとに計数、蓄積し、回線を介して課金情報処理装
置に該データを転送する装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来クロスバ交換機では、通話度数は加入者度数計を
撮影した後写真原版を引き伸し、度数計の指数を読み取
り、計算機にキー入力していた。最近では度数計を撮影
したネガフィルムから計算機が該指数を読み取り、処理
することが行なわれている。また、これらの如くの煩雑
な写真撮影を必要としない方法として、電子的に課金パ
ルスを検出し計数、蓄積した後、課金情報を回線を介し
て課金情報処理装置に転送する装置として特開昭62−14
569、特開昭62−14568等に記載の方法が用いられ始めて
いる。しかし、これらの装置はいずれも、電話局の規模
の大小に対応できる装置構成については配慮されていな
かった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術は、電話局の加入者数が電話局ごとに変
動するため、加入者ごとの課金パルスの検出端子の多い
装置と検出端子の少ない装置を用意して電話局情に合わ
せ使い分ける等の方法を取っていたが、これらは加入者
数に細かく対応して経済的に装置を構成できないと云う
欠点がある。

本発明の目的は電話局の加入者数に対応した、経済的
な通話度数集計装置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、課金パルスを検出し、計数蓄積する計数蓄
積ユニットと課金情報処理装置へ課金情報を伝送するデ
ータ伝送ユニットに通話度数集計装置を分離し、計数蓄
積ユニットをビルディングブロック式に追加増設可能と
し又計数蓄積ユニットの検出部パッケージ数を可変実装
とすると共に、計数蓄積ユニットの論理アドレス番号と
計数蓄積ユニットに収容される度数計の電話番号の千位
の数字を一致させることで、課金情報処理装置からの電
話番号に基づいた課金情報転送要求に対しては、データ
伝送ユニットが電話番号から計数蓄積ユニットの論理ア
ドレス番号を抽出して当該計数蓄積ユニットへアクセス
し、課金情報を読み出し、課金情報処理装置へ伝送する
ことによって、電話局の加入者数に経済的に対応できる
通話度数集計装置を達成した。

〔作用〕

本発明の通話度数集計装置は、加入者ごとの度数計に
加えられる課金パルスを計数蓄積ユニットにおいて検
出，計数および蓄積し、課金情報処理装置から回線を介
して送られて来た電話番号に基づいた課金情報の転送要
求に対し、これを受けた伝送ユニットでは前記計数蓄積
ユニットで度数計の電話番号の千位の数字を論理アドレ
ス番号として別の手段により設定してあるので、電話番
号からこのアドレス番号を抽出して該当計数蓄積ユニッ
トをアクセスして課金情報を前記計数蓄積ユニットから
読出し前記課金情報処理装置へ返送する。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図により説明する。第１図
に本発明の一実施例である、通話度数集計装置の構成と
課金情報処理装置を含めたシステム構成を示す。

図において、１はクロスバー交換機、71000〜72999お
よび73000〜74999はクロスバ交換機１に収容されている
加入電話機（交換機との接続は２本の線であるが図示は
省略した）61000〜62999および63000〜64999は前記加入
電話機に対応した加入者度数計、 ２は別個に設定された課金情報処理装置、 ８は通話度数集計装置、 ３は通話度数集計装置８を構成するデータ伝送ユニッ
ト、 ４および５は通話度数集計装置８を構成する計数蓄積
ユニットである。データ伝送ユニット３は、クロスバ交
換機１を介し電話回線にて課金情報処理装置２と接続さ
れる。

また、41〜44は計数、蓄積ユニット４の内部構成回路
を示し、41は課金パルスを2000リード検出できる走査回
路、 42は計数および制御を行なう制御回路、 43は蓄積回路、 44はデータ伝送ユニット３と通信を行なう通信インタ
ーフェース回路であり、51〜54は41〜44と同様、計数蓄
積ユニット５の内部構成回路である。また、31〜34はデ
ータ伝送ユニット３の内部構成回路を示し、31は計数蓄
積ユニット４および５と通信を行なう通信インターフェ
ース回路であり、32は制御回路、33はモデム、34は網制
御回路である。

通信インターフェース回路31と44および54は複式に接
続されており、加入者度数計61000〜62999よりの2000本
のリードは走査回路41に、加入者度数計63000〜64999よ
りの2000本のリードは走査回路51に収容されている。

クロスバ交換機１の加入電話は4000回線収容されてい
るため局番をABとし、電話番号を仮に1000〜4999とす
る。

加入者度数計61000〜64999と電話番号AB−1000〜AB−
4999は対応する。このため、計数蓄積ユニット４の論理
ユニットアドレスは１と２であり、計数蓄積ユニット５
の論理ユニットアドレスは３と４であり、１つのユニッ
トが論理ユニットアドレスを２つ持つことになる。これ
らの論理ユニットアドレスは、ディップスイッチ等で工
事時点で設定しておく。

次に、第１図により通話度数集計装置の動作を説明す
る。

電話機71000がオフフックし被呼者のダイヤルをすれ
ば、クロスバ交換機１が被呼者を呼び出し通話回線を設
定して、通話を行なうことができる。通話に伴なって課
金パルスがクロスバ交換機１から加入者度数計61000に
送出され、度数計を登算する。この課金パルスを走査回
路41が検出すると、制御回路42が現在までの加入者度数
計61000の課金パルスの計数値を蓄積回路43より読み出
し、１を加算した後再び蓄積回路43へその計数値を格納
する。

計数蓄積ユニット４は、電話機71000〜72999の課金パ
ルスに対して電子的走査スピードで前記動作を行ない、
もれなく課金パルスを電話番号対応に計数蓄積する。ま
た、計数蓄積ユニット５も同様動作を行なう。

蓄積回路43と53の課金パルスの計数値は、最初に別の
手段で加入者度数計の指数と一致するよう設定すること
もできる。

今、課金情報処理装置２が電話番号AB−1000の加入者
度数計の指数を必要とすると、課金情報処理装置２はデ
ータ伝送ユニット３が収容されている電話番号をダイヤ
ルし、データ伝送ユニット３を捕捉する。網制御回路34
は着信を検出すると制御回路32に知らせ、制御回路32は
応答して、モデム33を網制御回路34を介して電話回線に
接続し通信を始める。

課金情報処理装置２が通信にて電話番号“1000"をパ
ラメータとして加入者度数計の指数転送要求命令を発行
すると、制御回路32は、電話番号の千位の数字１を抽出
して通信インターフェース回路31より論理ユニットアド
レス１の計数蓄積ユニットとのデータリンク設定要求コ
マンドを発行して、計数蓄積ユニット４とのデータリン
ク設定を行なう。その後、電話番号1000の加入者度数計
の指数の読み出し命令を発行し、前記指数を読み出した
後、データリンクを開放し計数蓄積ユニット４との通信
を終える。しかる後、読み出した前記指数を課金情報処
理装置２に送信して、一連の通信を終了する。

これらの動作は、課金情報処理装置からの指数転送命
令が複数の電話番号に対してであっても同じである。

〔発明の効果〕

以上、説明したごとく、本発明によれば計数蓄積ユニ
ットを電話局情に合わせて追加増設でき、また計数蓄積
ユニットの走査回路のパッケージ数も可変実装できるよ
うにすれば、電話番号を指定して容易に加入者度数計の
指数を読み出すことができるため、通話度数集計装置の
経済的な構成に大きな効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例である通話度数集計装置の
構成図と、課金情報処理装置を含めたシステム構成図で
ある。 １……クロスバ交換機 ２……課金情報処理装置 ３……データ伝送ユニット 4,5……計数蓄積ユニット ８……通話度数集計装置 31,44,54……通信インターフェース回路 32,42,52……制御回路 33……モデム 34……網制御回路 41,51……走査回路 43,53……蓄積回路 61000〜64999……加入者度数計 71000〜74999……加入電話機

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 元幸 東京都千代田区内幸町１丁目１番６号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 中西 博文 東京都千代田区内幸町１丁目１番６号 日本電信電話株式会社内

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電話局に収容された加入電話機ごとの度数
   計に加えられる課金パルスを検出し、これを計数、蓄積
   する複数の計数蓄積ユニットと、別個に設置した課金情
   報処理装置に対し、回線を介して前記計数、蓄積した課
   金パルスに基づく課金情報を送出するデータ伝送ユニッ
   トと、を具備する通話度数集計装置であって、 前記複数の計数蓄積ユニットの各々に、 各自のユニットに対する論理アドレスを設定する設定手
   段と、 電話番号の千位の値が前記設定手段で設定した論理アド
   レスの値と一致する前記加入電話機の前記度数計に加え
   られる前記課金パルスを検出する検出手段と、 当該検出手段が検出した課金パルスを計数する制御手段
   と、 当該制御手段が計数した前記課金パルスの指数を前記加
   入電話機ごとに蓄積する蓄積手段とを備え、 前記データ伝送ユニットに、 前記複数の計数蓄積ユニットを複式に接続しており、当
   該複数の計数蓄積ユニットの内の一つにアクセスする際
   には、当該アクセス対象の計数蓄積ユニットとデータリ
   ンクを設定するインタフェース手段と、 前記課金情報処理装置から度数読み取り対象の加入電話
   機の電話番号を含む課金情報転送要求命令を受信する受
   信手段と、 当該受信手段が前記課金情報転送要求命令を受信する
   と、当該課金情報転送要求命令に含まれている前記電話
   番号の内の千位の値を抽出する抽出手段と、 当該抽出手段が抽出した前記電話番号の内の千位の値
   を、前記計数蓄積ユニットの論理アドレスとし、前記イ
   ンタフェース手段に対し当該論理アドレスに設定されて
   いる前記計数蓄積ユニットとの間にデータリンクを設定
   するように指示するデータリンク設定指示手段と、 前記インタフェース手段が前記計数蓄積ユニットとデー
   タリンクを設定している状態で、当該データリンクを設
   定している前記計数蓄積ユニットの前記蓄積手段から前
   記課金情報転送要求命令に含まれている度数読み取り対
   象加入電話機の電話番号に対応する前記課金パルスの指
   数を読み出す読出手段と、 当該読出手段が読み出した前記課金パルスの指数に基づ
   く前記課金情報を前記課金情報処理装置に送出する手段
   とを備えたことを特徴とする通話度数集計装置。