JP2601699B2 - 液状硬化性樹脂組成物 - Google Patents

液状硬化性樹脂組成物

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JP2601699B2
JP2601699B2 JP63243752A JP24375288A JP2601699B2 JP 2601699 B2 JP2601699 B2 JP 2601699B2 JP 63243752 A JP63243752 A JP 63243752A JP 24375288 A JP24375288 A JP 24375288A JP 2601699 B2 JP2601699 B2 JP 2601699B2
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安紀子 森田
亨 大高
勝利 五十嵐
アール・カトラー オービド
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デー エス エム エヌ.ヴェー.
日本合成ゴム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液状硬化性樹脂組成物に関し、特に光フア
イバの被覆に好適であり、耐紫外線性に優れ、水素ガス
の発生が少い液状硬化性樹脂組成物に関する。
〔従来の技術〕
光フアイバの製造においてはガラスフアイバの熱溶融
紡糸直後に光フアイバ素線の保護補強を目的として樹脂
被覆が施されている。この樹脂被覆としては、光フアイ
バ表面に柔軟な第一次被覆層を設け、その外側により剛
性の高い第二次被覆層を設けた構造が知られている。こ
れら被覆層には、耐紫外線性に優れ、水素ガス発生量の
少い材料が要求される。即ち、製造された被覆光フアイ
バは螢光灯下で保存されることがあり、この場合螢光灯
から発する紫外線に長期間さらされる。そして、酸素存
在下で紫外線に長時間さらされると光フアイバの第一次
被覆層は光酸化劣化し、架橋度が減少したり、水素ガス
が発生したりする。特に、被覆層から発生する水素ガス
は、光フアイバ素線中へ拡散して光を吸収し、また、光
フアイバ素線の主成分であるSiO2やドーパントであるGe
O2などと水酸化物を形成するため光フアイバの伝送損失
を増加させることになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、耐紫外線性に優れ、水素ガスの発生が少な
い液状硬化性樹脂組成物を提供することを目的とするも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、 (A)エチレン性不飽和基を有するポリエーテルポリウ
レタン(以下、「(A)成分」という) (B)単官能性不飽和化合物および/または多官能性不
飽和化合物(以下、「(B)成分」という) (C)光重合開始剤(以下、「(C)成分」という) (D)式 (式中、R1は水素原子またはメチル基を示す)で表わさ
れる基を有する化合物(以下、「(D)成分」という)
ならびに (E)脂肪族アミン(以下、「(E)成分」という) を含有することを特徴とする液状硬化性樹脂組成物を提
供するものである。
本発明において使用する(A)成分としては、(メ
タ)アクリロイル基等のエチレン性不飽和基を、1分子
中に好ましくは2〜5個、特に好ましくは2〜3個有す
るポリエーテルポリウレタンを挙げることができる。
上記(A)成分は、例えば炭素数2〜10のオキシア
ルキレン基からなるポリオキシアルキレン構造(以下単
に「ポリオキシアルキレン構造」という)を有するジオ
ール、エチレン性不飽和基を有する化合物およびジ
イソシアネートを反応させることにより得られる。
ここで、ポリオキシアルキレン構造を有するジオール
としては、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリ
ヘプタメチレングリコール、ポリヘキサメチレングリコ
ール、ポリデカメチレングリコール、ビスフエノールA
のポリアルキレンオキサイド付加体ジオール、トリシク
ロデカンジメタノールのポリアルキレンオキサイド付加
体ジオール、2種以上のイオン重合性環状化合物を開環
共重合させて得られるポリエーテルジオール等を挙げる
ことができる。
ここで、イオン重合性環状化合物としては、例えばエ
チレンオキシド、プロピレンオキシド、ブテン−1−オ
キシド、イソブテンオキシド、3,3−ビスクロロメチル
オキセタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、3−メチルテトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、トリオキサン、テトラオキサン、シクロヘキセンオ
キシド、スチレンオキシド、エピクロルヒドリン、グリ
シジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテ
ル、アリルグリシジルカーボネート、ブタジエンモノオ
キシド、イソプレンモノオキシド、ビニルオキセタン、
ビニルテトラヒドロフラン、ビニルシクロヘキセンオキ
シド、フエニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジル
エーテル、安息香酸グリシジルエステル等の環状エーテ
ル類が挙げられる。
また、上記イオン重合性環状化合物と、エチレンイミ
ン等の環状イミン類、p−プロピオラクトン、グリコー
ル酸ラクチド等の環状ラクトン類またはジメチルシクロ
ポリシロキサン等の環状シロキサン類とを開環共重合さ
せたポリエーテルジオールを使用することもできる。な
お、イオン重合性環状化合物は2種以上組合せてもよ
く、2種以上のイオン重合性環状化合物の組合せ例とし
ては、テトラヒドロフランとプロピレンオキシド、テト
ラヒドロフランと2−メチルテトラヒドロフラン、テト
ラヒドロフランと3−メチルテトラヒドロフラン、テト
ラヒドロフランとエチレンオキシド、プロピレンオキシ
ドとエチレンオキシド等を挙げることができる。またこ
のとき、2種以上のイオン重合性環状化合物の開環共重
合体はランダムにまたはブロツクに結合する。
ポリオキシアルキレン構造の好ましい構造は、オキシ
プロピレン、オキシテトラメチレンおよび2−もしくは
3−メチル置換テトラメチレンオキシ構造であり、更に
好ましくは、オキシプロピレンとオキシテトラメチレン
の共重合構造およびオキシテトラメチレンと2−もしく
は3−メチル置換テトラメチレンオキシ共重合構造であ
る。
さらに、ポリオキシアルキレン構造を有するジオール
は、例えばPTMG1000(三菱化成工業(株))、PTMG2000
(同)、PPG1000(旭オーリン(株))、PPG2000
(同)、EXCENOL2020(同)、EXCENOL1020(同)、PEG1
000(日本油脂(株))、ユニセーフDC1100(同)、ユ
ニセーフDC1800(同)、ユニオールDA−400、DA−700、
DB−400(同)、PPTG2000(保土ヶ谷化学)、PPTG1000
(同)、PTG400(同)、PTGL2000(同)等の市販品とし
ても入手することができる。これらのポリオキシアルキ
レン構造を有するジオールは1種単独でも2種以上組合
せても用いることができる。
これらのポリオキシアルキレン構造を有するジオール
には、ポリオキシアルキレン構造を有さないジオール、
および/またはジアミンを併用することができる。ポリ
オキシアルキレン構造を有さないジオールとしては、例
えばポリエステルジオール、ポリカプロラクトンジオー
ル、ポリカーボネートジオール、アルキレンジオール、
脂環族ジオール等が挙げられる。
上記ポリエステルジオールとしては、例えばエチレン
グリコール、プロピレングリコール、テトラメチレング
リコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
コール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等のジオー
ルとフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マレイン
酸、フマール酸、アジピン酸、セバシン酸等の多塩基酸
とを反応して得られるポリエステルジオールが挙げられ
る。また、ポリカプロラクトンジオールとしては、ε−
カプロラクトンと例えばエチレングリコール、テトラメ
チレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
1,4−ブタンジオール等のジオールとを反応させて得ら
れるポリカプロラクトンジオールが挙げられ、ポリカー
ボネートジオールとしては、DN−980(日本ポリウレタ
ン(株)),DN−981(同)、DN−982(同)、DN−983
(同)、PC−8000(米国PPG社)等が挙げられる。
また、アルキレンジオールとしては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール等が、脂環族ジオールとしては
シクロヘキシルジオール、トリシクロデカンジメタノー
ル等が挙げられる。
上記ジアミンとしては、例えばエチレンジアミン、テ
トラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、パラ
−フエニレンジアミン、4,4−ジアミノジフエニルメタ
ン等のジアミン;ヘテロ原子を含むジアミン;ポリエー
テルジアミン等が挙げられる。これらのポリオキシアル
キレン構造を有さないジオールおよび/またはジアミン
を併用する場合、その使用量はポリオキシアルキレン構
造を有するジオール100重量部に対して通常、40重量部
以下である。
また、ジイソシアネートとしては、2,4−トリレンジ
イソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1,3
−キシレンジイソシアネート、1,4−キシレンジイソシ
アネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、m−フ
エニレンジイソシアネート、p−フエニレンジイソシア
ネート、3、3′−ジメチル−4,4′−ジフエニルメタ
ンジイソシアネート、4,4′−ジフエニルメタンジイソ
シアネート、3,3′−ジメチルフエニレンジイソシアネ
ート、4,4′−ビフエニレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、メチレ
ンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、2,2,4
−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4
−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げ
られる。これらのジイソシアネートのうちでは、2,4−
トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト等が好ましい。これらジイソシアネートは単独で用い
ても、2種以上併用してもよい。
さらに、エチレン性不飽和基を有する化合物として
は、例えば水酸基、カルボキシル基、エポキシ基または
酸ハライド基を有する(メタ)アクリル系化合物を挙げ
ることができる。
ここで、水酸基を有する(メタ)アクリル系化合物と
しては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートな
どのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロ
ピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルエタンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ペンタ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモ
ノ(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシシクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールモノ
(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレ
ート、下記構造式で表わされる(メタ)アクリレート、
アルキルグリシジルエーテル、アリールグリシジルエー
テル、グリシジル(メタ)アクリレート等のグリシジル
基含有化合物と(メタ)アクリル酸との付加反応により
得られる化合物等を挙げることができる。
(式中、R3はHまたはCH3であり、nは1〜5である) 水酸基を有する(メタ)アクリル系化合物のうち、好ま
しいものとしては、2−ヒドロキシエチルアクリレート
が挙げられる。
また、カルボキシル基を有する(メタ)アクリル系化
合物としては、(メタ)アクリル酸等が挙げられ、エポ
キシ基を有する(メタ)アクリル系化合物としては、
(メタ)アクリル酸のグリシジルエーテル等が挙げられ
る。
酸ハライド基を有する(メタ)アクリル系化合物とし
ては、(メタ)アクリル酸クロライド、(メタ)アクリ
ル酸ブロマイド等の(メタ)アクリル酸ハライドを例示
することができる。
本発明において、(A)成分の数平均分子量は、1000
〜7000であることが好ましく、特に1500〜5000の範囲が
好ましい。
また、(A)成分の中に占めるポリオキシアルキレン
構造の割合は、50〜98重量%であることが好ましく、特
に60〜93重量%の範囲、就中、70〜90重量%の範囲が最
も好ましい。また本発明において、(A)成分中のエチ
レン性不飽和基の割合は、通常0.5〜10重量%、好まし
くは1〜8重量%である。
本発明の樹脂組成物の(B)成分としては、例えば以
下のものを挙げることができる。
単官能性不飽和化合物: 2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、テトラヒドロ
フルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メ
タ)アクリレート、エチルジエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート。シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フエノ
キシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)
アクリレート、メチルトリエチレングリコール(メタ)
アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、7−アミノ−3,7−ジメチルオクチル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソボロ
ニル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル系化合
物、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタ
ム、ビニルフエノール、アクリルアミド、酢酸ビニル、
ビニルエーテル、スチレン、イソボルニルアクリレー
ト、イソボルニルメタクリレート、下記構造式で表わさ
れる化合物。
(式中、R4は水素原子またはメチル基であり、R5は炭素
数1〜8のアルキル基または炭素数1〜12のアルキル基
を有するアルキルフエニル基であり、nは1〜12であ
る) (式中、R5は前記のとおりであり、R6は炭素数2〜6の
アルキレン基であり、R7は水素原子または炭素数1〜12
のアルキル基であり、mは3〜16の整数である。) (式中、R5は前記のとおりであり、R8は炭素数2〜7の
アルキレン基であり、pは1〜15である) (式中、R5,R8およびpは前記のとおりであり、R9は水
素原子またはメチル基である) 多官能性不飽和化合物: トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレン
グリコールジアクリレート、テトラエチレングリコール
ジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ
アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシエチ
ルアクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアク
リレート、トリシクロデカンジメタノールジメタクリレ
ート、ジシクロペンタジエンジアクリレート、トリシク
ロデカニルジアクリレート、ジシクロペンタジエンジメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリオキシプロ
ピルアクリレート、トリス−2−ヒドロキシエチルイソ
シアヌレートトリ(メタ)アクリレート、トリス−2−
ヒドロキシエチルイソシアヌレートジ(メタ)アクリレ
ート、ビスフエノールAのエチレンオキサイド付加体の
アクリル酸エステル、下記構造式で表わされる化合物。
(式中、Xは または で示される基であり、基X−Iと基X−IIが両方存在し
てもよく、mは1である) また(B)成分の市販品の例としては、「ビスコート
3700(大阪有機(株)」、「ビスコート700(同)」、
「KAYARAD DCPA−20(日本化薬(株)」、「同−30
(同)」、「同−60(同)」、「同−120(同)」等が
挙げられる。
これら(B)成分のうち好ましいものは、2−エチル
ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、
フエノキシエチルアクリレート、イソボルニルアクリレ
ート、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタ
ム、シクロペンテニルアクリレート、トリシクロデカン
ジメタノールジアクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、「KAYARAD DCPA−60」、「KAYARAD
DCPA−120」、「ビスコート700」等である。
本発明の組成物の(C)成分としては、例えば2,2−
ジメトキシ−2−フエニルアセトフエノン、アセトフエ
ノン、ベンゾフエノン、キサントン、フルオレノン、ベ
ンズアルデヒド、フルオレン、アントラキノン、トリフ
エニルアミン、カルバゾール、3−メチルアセトフエノ
ン、4−クロロベンゾフエノン、4,4′−ジメトキシベ
ンゾフエノン、4,4′−ジアミノベンゾフエノン、ミヒ
ラーケトン、ベンゾインプロピルエーテル、アセトフエ
ノンジエチルケタール、ベンゾインエチルエーテル、1
−ヒドロキシシクロヘキシルフエニルケトン、ベンジル
ジメチルケタール、1−(4−イソプロピルフエニル)
−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2
−ヒドロキシ−2−メチル−1−フエニルプロパン−1
−オン、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、
2−ドデシルチオキサントン、2−イソプロピルチオキ
サントン、アシルホスフインオキサイド系化合物を挙げ
ることができる。ここで、アシルホスフインオキサイド
系化合物としては例えばトリメチルベンゾイルジフエニ
ルホスフインオキサイド、ベンゾイルジフエニルホスフ
インオキサイド、2−メチルベンゾイルジフエニルホス
フインオキサイド等が挙げられる。これら(C)成分と
しては、アシルホスフインオキサイド系化合物が好まし
く、特に2、4,6−トリメチル基ベンゾイルジフエニル
ホスフインオキサイドが好ましい。
これらの(C)成分は1種単独でまたは2種以上を組
合せて用いられ、また必要に応じて本発明の効果を妨げ
ない範囲で増感剤(光重合促進剤)を併用することがで
きる。
本発明における(D)成分としては、例えば、ビス
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−4−セバケー
ト)、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−ヒドロキシ−2,2,6、6−テトラメチルピペ
リジル重縮合物、ポリ〔{6−(1,1,3,3−テトラメチ
ルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}
{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミ
ノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)イミノ}〕、2−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、
N,N′−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン
−2,4−ビス〔N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)アミノ〕−6−クロロ−1,3,5
−トリアジン縮合物、下記構造式で表わされる化合物。
等を挙げることができる。
上記(D)成分のうち、特にビス(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジニル−4−セバケ−ト)、下記構造式 および で表わされる化合物が好ましい。
本発明において、(E)成分は、前記(D)成分の作
用と相俟つて本発明の組成物に優れた耐紫外線性を与え
る働きを有するものであり、例えば、ジエチルアミン、
n−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミン等の脂肪族ア
ミンを用いることができる。これら脂肪族アミンのう
ち、ジエチルアミンが好ましい。
本発明の組成物中の、(A)、(B)、(C)、
(D)および(E)成分の構成割合は、通常(A)成分
が25〜85重量%、好ましくは30〜80重量%、(B)成分
が10〜70重量%、好ましくは15〜60重量%、(C)成分
が0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜4重量%、(D)成
分が0.05〜5重量%、好ましくは0.05〜1重量%、
(E)成分は、0.01〜3重量%、好ましくは0.05〜1重
量%である。
更に、本発明の組成物には上記(A)〜(E)成分以
外に各種添加剤、例えば着色剤、保存安定剤、レベリン
グ剤、紫外線吸収剤等を配合することができ、その量は
通常各々10重量%以下である。
この様にして調製される本発明の組成物の粘度は、通
常1000〜20000cp/25℃、好ましくは、2000〜10000cp/25
℃であり、硬化後の23℃におけるヤング率は、通常、第
一次被覆材では0.01〜1Kg/mm2、第二次被覆材では10〜9
0Kg/mm2である。
〔実施例〕
次に本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 (1)攪拌機を備えた反応容器に、2,4−トルエンジイ
ソシアネート51.61g、数平均分子量3000のポリプロピレ
ングリコール(旭硝子(株)PPG3000)612.65g、重合禁
止剤2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフエノール0,21g
およびフエノチアジン0.07gを仕込んで攪拌した。これ
に反応触媒ジブチルスズジラウレート0.14gを添加し、4
0℃に保持しながら反応させイソシアネート基の消費量
が65%に到達した後、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト22.94gを添加し、50〜60℃で反応させ、残留イソシア
ネート基が0.1%以下になつたことを確認してから反応
を終了し、エチレン性不飽和基を有するポリエーテルポ
リウレタンを含む反応液を得た。(以下この反応液を
「(A)−1成分」という)。
(2)(1)で得られた(A)−1成分70gに、 (式中、nは3である) で表わされる単官能不飽和化合物19g、ビニルカプロラ
クタム6gおよびラウリルアクリレート5gを配合して組成
物F−Iを得た。
(3)(2)で得られた組成物F−I 100gに、トリメ
チルベンゾイルジフエニルホスフインオキサイド1.5g、
ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−4−セバ
ケ−ト)0.3gおよびジエチルアミン0.5gを配合し、組成
物Aを調製した。
実施例2 実施例1(2)で得たと同様の組成物F−I 100gに
1−ヒドロキシシクロヘキシルフエニルケトン3.0g、ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−4−セバケ
−ト)0.3gおよびジエチルアミン0.5gを配合し、組成物
Bを調製した。
実施例3 (1)攪拌機を備えた反応容器に、2,4−トルエンジイ
ソシアネート145.30g、重合禁止剤2,6−ジ−tert.−ブ
チル−4−メチルフエノール0.15g、フエノチアジン0.0
5g、トリシクロデカンジイルジメチレンジアクリレート
112.7g、反応触媒ジブチルスズジラウレート0.45gを仕
込み、5〜10℃で1時間反応させ、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート126.6gを内温5〜15℃に保持したまま1.
5時間かけて添加後、1.5時間攪拌した。内温を15〜35℃
に保持し、ビスフエノールAのエチレンオキサイド付加
体ジオール(日本油脂DA-400)70.40gを1時間で添加
し、その後1.5時間攪拌した。次いで数平均分子量2000
のポリテトラメチレングリコール(三洋化成(株)PTMG
2000)225.0gを内温を30〜50℃に保持して1時間で添加
し、その後内温を50〜60℃に保持して反応させ、残留イ
ソシアネート基が、0.1%以下になつたことを確認して
反応を終了し、エチレン性不飽和基を有するポリエーテ
ルポリウレタンを得た(以下この組成物を「(A)−2
成分」という)。
(2)(1)で得られた(A)−2成分68.0gにトリシ
クロデカンジイルジメチレンジアクリレート4.9g、N−
ビニルピロリドン8.9g、イソボルニルアクリレート7.7
g、ポリエステルアクリレート(ビスコート700)7.0g、
1−ヒドロキシシクロヘキシルフエニルケトン3.0g、ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−4−セバケ
−ト)0.15g、2,2′−チオジエチルビス−3−(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオ
ネート0.15g、ジエチルアミン0.15gを配合して組成物C
を調製した。
比較例1 実施例1(2)で得たと同様の組成物F−I 100g
に、1−ヒドロキシシクロヘキシルフエニルケトン3.0g
を配合して組成物Dを調製した。
比較例2 比較例1で得たと同様の組成物Dにさらにオクタデシ
ル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフ
エニル)プロピオネート0.3gを配合し、組成物Eを調製
した。
比較例3 実施例3(2)で得られた組成物Cから、ビス(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジニル−4−セバケ−ト)を
抜いて配合し、組成物Fを調製した。
比較例4 実施例1(3)で得られた組成物Aからジエチルアミ
ンを抜いて配合し、組成物Gを調製した。
試験例 実施例1〜3および比較例1〜4で得た組成物A〜G
を用いて、耐紫外線性、水素ガス発生量および光フアイ
バの試験を行つた。
1.耐紫外線性の試験: 75ミクロン厚のアプリケーターを用いて、30ミクロン
厚のSUS板上に組成物を塗布し、0.5J/cm2(波長350nm)
の紫外線を照射し得られた硬化フイルムに、さらにQUV
耐候促進機(Q−panel社製)により紫外線を照射した
後、下記の試験を行つた。
(1)抽出残率の測定 ソツクスレー抽出(メチルエチルケトン、12時間)を
行い、抽出前後の重量から劣化による分解生成物を除い
た抽出残率を求めた。結果を表−1に示す。
2.水素ガス発生量の試験: 耐紫外線性の試験と同様にして得た硬化フイルムを長
さ12mm、幅6mmの大きさに切つて精秤し、容量既知のバ
イアルビンに入れ120℃で1日加熱後、バイアルビンの
ヘツドスペース部よりガスタイトシリンジを用いて採気
しガスクロマトグラフに導入して水素ガス量を定量し
た。なお、定量は絶対検量線法により行つた。結果を表
−2に示す。
3.光フアイバの試験: 組成物A〜Gを第一次および第二次被覆材として組合
わせて線引して得た光フアイバについて水素ガス発生量
の試験と同様にして水素ガス量を定量した。次いで6日
間紫外線を照射し、その間経時的に光フアイバの空隙の
有無を肉眼で観察した。結果を表−3に示す。
〔発明の効果〕 本発明の液状硬化性樹脂組成物は種々の放射線、例え
ばX線、電子線、紫外線、可視光線等により硬化するも
のであり、その硬化物が耐紫外線性に優れ、水素ガスの
発生が少なく、光フアイバの被覆材に適するものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 勝利 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (72)発明者 オービド アール・カトラー アメリカ合衆国 60008 イリノイ州, ローリング メドウズ ヤロウ レーン 2538 審査官 松井 佳章 (56)参考文献 特開 平2−18409(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)エチレン性不飽和基を有するポリエ
    ーテルポリウレタン (B)単官能性不飽和化合物および/または多官能性不
    飽和化合物 (C)光重合開始剤 (D)式 (式中、R1は水素原子またはメチル基を示す)で表わさ
    れる基を有する化合物ならびに (E)脂肪族アミン を含有することを特徴とする液状硬化性樹脂組成物。
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