JP2601562B2 - 魚釣用リール - Google Patents
魚釣用リールInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、糸長計測装置を備えた
魚釣用リールに関するものである。
魚釣用リールに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の魚釣用リールとしては、
例えば、特開昭６０−２４４２４７号公報に開示される
如く、糸径に対応して各種のインプットされた糸長計算
式を選択設定することにより、糸長計測を行うようにし
たものや、特開平１−２７６０１１号公報に開示される
如く、形状規定巻径までのスプール総回転数を入力する
ことにより決定される糸長計算式に基づいて糸長計測を
行うようにしたもの、等が知られている。
例えば、特開昭６０−２４４２４７号公報に開示される
如く、糸径に対応して各種のインプットされた糸長計算
式を選択設定することにより、糸長計測を行うようにし
たものや、特開平１−２７６０１１号公報に開示される
如く、形状規定巻径までのスプール総回転数を入力する
ことにより決定される糸長計算式に基づいて糸長計測を
行うようにしたもの、等が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前者の場合
には、ナイロン系，テトロン系，ポリエチレン系，他混
合糸等、様々な釣糸を巻く時に対応できないという問題
がある。又、後者の場合には、形状規定巻径までのスプ
ール総回転入力を忘れてしまった場合や、替えスプール
との交換時等に、入力操作を最初からやり直さなければ
ならず、大変面倒である等の問題があった。
には、ナイロン系，テトロン系，ポリエチレン系，他混
合糸等、様々な釣糸を巻く時に対応できないという問題
がある。又、後者の場合には、形状規定巻径までのスプ
ール総回転入力を忘れてしまった場合や、替えスプール
との交換時等に、入力操作を最初からやり直さなければ
ならず、大変面倒である等の問題があった。
【０００４】本発明は斯かる従来の問題点を解決するた
めに為されたもので、その目的は、多種多様な糸種に対
応することができると共に、スプールへの釣糸の巻回操
作による入力忘れや替えスプール交換時等のように入力
操作を最初からやり直す煩わしさを解消することが可能
な魚釣用リールを提供することにある。
めに為されたもので、その目的は、多種多様な糸種に対
応することができると共に、スプールへの釣糸の巻回操
作による入力忘れや替えスプール交換時等のように入力
操作を最初からやり直す煩わしさを解消することが可能
な魚釣用リールを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に係る魚釣用リー
ルは、リール本体と、このリール本体に回転可能に支持
され釣糸が巻回されるスプールと、このスプールの回転
を検出するセンサと、このセンサから出力される信号を
アップ及びダウンカウントするアップ／ダウンカウンタ
と、このアップ／ダウンカウンタの計数値を基に糸長を
メモリに記憶した糸長計算式に基づき演算する演算手段
と、この演算手段によって算出された糸長を表示する表
示手段と、上記糸長計算式の糸種により決定される定数
である規定巻径までのスプール回転数と巻糸全長に対応
するスプール総回転数とを予め用意し、これらを外部の
キー操作により入力して可変とする指定インプット手段
と、を備えたものである。
ルは、リール本体と、このリール本体に回転可能に支持
され釣糸が巻回されるスプールと、このスプールの回転
を検出するセンサと、このセンサから出力される信号を
アップ及びダウンカウントするアップ／ダウンカウンタ
と、このアップ／ダウンカウンタの計数値を基に糸長を
メモリに記憶した糸長計算式に基づき演算する演算手段
と、この演算手段によって算出された糸長を表示する表
示手段と、上記糸長計算式の糸種により決定される定数
である規定巻径までのスプール回転数と巻糸全長に対応
するスプール総回転数とを予め用意し、これらを外部の
キー操作により入力して可変とする指定インプット手段
と、を備えたものである。
【０００６】
【作用】本発明に於ては、メモリに記憶された糸長計算
式に基づき、糸種（釣糸の太さ、材質）によって決まる
定数を外部のキー操作によって調節して、糸長計測処理
を行う。糸種に於ける定数のインプット回転数は、予め
規定巻径までのスプール回転数と、巻糸全長に対応する
スプール総回転数とによって求められた定数とを予め用
意し、これらを、外部のキー操作によりインプットし、
糸長計算式の糸種によって決まる定数の指定入力を行
う。これによって、糸長が算出される。
式に基づき、糸種（釣糸の太さ、材質）によって決まる
定数を外部のキー操作によって調節して、糸長計測処理
を行う。糸種に於ける定数のインプット回転数は、予め
規定巻径までのスプール回転数と、巻糸全長に対応する
スプール総回転数とによって求められた定数とを予め用
意し、これらを、外部のキー操作によりインプットし、
糸長計算式の糸種によって決まる定数の指定入力を行
う。これによって、糸長が算出される。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１乃至図６は本発明に係る魚釣用リールの一実
施例を示すもので、図２に於て、１はリール本体、２は
リール本体１に回転可能に取り付けたスプールであり、
このスプール２には釣糸３が巻回されている。４はリー
ル本体１の上面に一体に取り付けた防水性の偏平なボッ
クスで、このボックス４の上面パネル４ａには、表示器
５及びモード切換スイッチ６、上カラ表示用スイッチ
７、底カラ表示用スイッチ８が設けられている。又、ボ
ックス４内には、糸長を演算するマイクロコンピュータ
１０及び電池２０等が水密に収容されている。９はスプ
ール２を巻き取り回転させるハンドルである。
する。図１乃至図６は本発明に係る魚釣用リールの一実
施例を示すもので、図２に於て、１はリール本体、２は
リール本体１に回転可能に取り付けたスプールであり、
このスプール２には釣糸３が巻回されている。４はリー
ル本体１の上面に一体に取り付けた防水性の偏平なボッ
クスで、このボックス４の上面パネル４ａには、表示器
５及びモード切換スイッチ６、上カラ表示用スイッチ
７、底カラ表示用スイッチ８が設けられている。又、ボ
ックス４内には、糸長を演算するマイクロコンピュータ
１０及び電池２０等が水密に収容されている。９はスプ
ール２を巻き取り回転させるハンドルである。
【０００８】図１に於て、１０は糸長演算，糸長表示及
びデータの書込制御を行うマイクロコンピュータであ
り、このマイクロコンピュータ１０は、プログラムメモ
リ，データメモリ及び入出力装置を制御管理して、与え
られたジョブを処理すべく必要な演算，転送処理を実行
するＣＰＵ（中央演算装置）１１と、演算処理プログラ
ム及び糸長計算式等を格納したＲＯＭ１２及びＣＰＵ１
１での演算結果等のデータを記憶するＲＡＭ１３と、入
力インターフェース１４及び出力インターフェース１５
と、を備え、これらＲＯＭ１２，ＲＡＭ１３，入力イン
ターフェース１４及び出力インターフェース１５は、バ
ス１６を介してＣＰＵ１１と接続されている。
びデータの書込制御を行うマイクロコンピュータであ
り、このマイクロコンピュータ１０は、プログラムメモ
リ，データメモリ及び入出力装置を制御管理して、与え
られたジョブを処理すべく必要な演算，転送処理を実行
するＣＰＵ（中央演算装置）１１と、演算処理プログラ
ム及び糸長計算式等を格納したＲＯＭ１２及びＣＰＵ１
１での演算結果等のデータを記憶するＲＡＭ１３と、入
力インターフェース１４及び出力インターフェース１５
と、を備え、これらＲＯＭ１２，ＲＡＭ１３，入力イン
ターフェース１４及び出力インターフェース１５は、バ
ス１６を介してＣＰＵ１１と接続されている。
【０００９】１７はスプール２の回転及びその方向を検
出するセンサで、このセンサ１７はマイクロコンピュー
タ１０の入力インターフェース１４に接続され、センサ
１７から出力されるスプール２の正転，逆転の判定信号
は入力インターフェース１４を通してＣＰＵ１１に取り
込むことで内蔵のアップ／ダウンカウンタ１８をアップ
カウント又はダウンカウント状態にセットし、センサ１
７から入力インターフェース１４を通して取り込まれる
スプール２の回転パルス信号をアップカウント又はダウ
ンカウント動作するようになっている。
出するセンサで、このセンサ１７はマイクロコンピュー
タ１０の入力インターフェース１４に接続され、センサ
１７から出力されるスプール２の正転，逆転の判定信号
は入力インターフェース１４を通してＣＰＵ１１に取り
込むことで内蔵のアップ／ダウンカウンタ１８をアップ
カウント又はダウンカウント状態にセットし、センサ１
７から入力インターフェース１４を通して取り込まれる
スプール２の回転パルス信号をアップカウント又はダウ
ンカウント動作するようになっている。
【００１０】又、入力インターフェース１４には、マイ
クロコンピュータ１０をデータ入力モード，糸長表示モ
ード及びデータ修正モードに切り換えるためのモード切
換スイッチ６と、指定モード時にはＮ値（規定巻径まで
のスプールの回転数）の入力用スイッチとしての機能を
持つ上カラ表示用スイッチ７と、指定モード時にはＮｅ
値（巻糸全長に対応するスプールの回転数）の入力用ス
イッチとしての機能を持つ底カラ表示用スイッチ８と、
が接続されている。尚、本実施例では、上カラ表示用ス
イッチ７と底カラ表示用スイッチ８が入力用スイッチと
兼用されている。
クロコンピュータ１０をデータ入力モード，糸長表示モ
ード及びデータ修正モードに切り換えるためのモード切
換スイッチ６と、指定モード時にはＮ値（規定巻径まで
のスプールの回転数）の入力用スイッチとしての機能を
持つ上カラ表示用スイッチ７と、指定モード時にはＮｅ
値（巻糸全長に対応するスプールの回転数）の入力用ス
イッチとしての機能を持つ底カラ表示用スイッチ８と、
が接続されている。尚、本実施例では、上カラ表示用ス
イッチ７と底カラ表示用スイッチ８が入力用スイッチと
兼用されている。
【００１１】出力インターフェース１５には、デコーダ
１９を介して表示器５が接続され、この表示器５は糸長
及び釣糸３がスプール２に所定の巻径レベル（規定巻
径）まで巻き取られた時のスプールの総回転数及び表示
モードをデジタル表示する表示部５ａと、巻糸全長に対
応する回転数及び表示モードをする表示部５ｂと、モー
ド表示をする表示部５ｃと、を備えている。
１９を介して表示器５が接続され、この表示器５は糸長
及び釣糸３がスプール２に所定の巻径レベル（規定巻
径）まで巻き取られた時のスプールの総回転数及び表示
モードをデジタル表示する表示部５ａと、巻糸全長に対
応する回転数及び表示モードをする表示部５ｂと、モー
ド表示をする表示部５ｃと、を備えている。
【００１２】次に、ＲＯＭ１２に格納されている糸長計
算式について説明する。この計算式は、次に示す通りで
ある。 ｙ＝ａｘ2 ＋ｂｘ ・・・（１） 此処で、ａ＝−ｋ1 ／ｃ、 ｂ＝ｋ2 ＋ｋ3 ｄ／ｃとす
ると、 ｙ＝−ｋ1 ／ｃｘ 2 ＋（ｋ2 ＋ｋ3 ｄ／ｃ）ｘ ・・・（２） となる。
算式について説明する。この計算式は、次に示す通りで
ある。 ｙ＝ａｘ2 ＋ｂｘ ・・・（１） 此処で、ａ＝−ｋ1 ／ｃ、 ｂ＝ｋ2 ＋ｋ3 ｄ／ｃとす
ると、 ｙ＝−ｋ1 ／ｃｘ 2 ＋（ｋ2 ＋ｋ3 ｄ／ｃ）ｘ ・・・（２） となる。
【００１３】この計算式１及び２に於て、ｙは糸長、ｘ
はスプールの回転数、ｋ1 〜ｋ3 はスプール形状（溝深
さ、底径等）により予め決まる定数、ｃ，ｄは糸種によ
って決まる定数で、ｃは規定巻径までのスプール回転数
（Ｎ）、ｄは巻糸全長に対応するスプール総回転数（Ｎ
ｅ）を表す。又、糸種（釣糸の太さ、材質）によって決
まる定数は、本実施例では、例えば、表１に示すように
予めマップ化されている。尚、表１に於て、糸種（Ａ）
と糸種（Ｂ）とから分かる如く、同じスプールでも、糸
の材質、太さによって、規定巻径までのスプール回転数
が異なる。
はスプールの回転数、ｋ1 〜ｋ3 はスプール形状（溝深
さ、底径等）により予め決まる定数、ｃ，ｄは糸種によ
って決まる定数で、ｃは規定巻径までのスプール回転数
（Ｎ）、ｄは巻糸全長に対応するスプール総回転数（Ｎ
ｅ）を表す。又、糸種（釣糸の太さ、材質）によって決
まる定数は、本実施例では、例えば、表１に示すように
予めマップ化されている。尚、表１に於て、糸種（Ａ）
と糸種（Ｂ）とから分かる如く、同じスプールでも、糸
の材質、太さによって、規定巻径までのスプール回転数
が異なる。
【００１４】
【表１】 次に、上記計算式２に基づいて、糸種によって決まる定
数ｃ（Ｎ）とｄ（Ｎｅ）を、上カラ表示用スイッチ７と
底カラ表示用スイッチ８とで変更して、糸長計測処理を
行う方法について、図３により説明する。
数ｃ（Ｎ）とｄ（Ｎｅ）を、上カラ表示用スイッチ７と
底カラ表示用スイッチ８とで変更して、糸長計測処理を
行う方法について、図３により説明する。
【００１５】先ず、例えば、表１に於ける糸種の釣糸を
スプールに巻回した後、又は、替えスプール交換後に、
モード切換スイッチ６を押す（ステップＳ１０）と、表
示部５ｃにモードが表示され、モード切換スイッチ６を
押すことによって、定数変更モードを選定する（ステッ
プＳ１１）。定数変更モードを選定すると、表示器５の
表示部５ｃには『指定』の表示が為されると共に、ＲＯ
Ｍ１２から式（２）に示す計算式が呼び出され（ステッ
プＳ１２）、表示器５の表示部５ａ，５ｂには、図１に
示す如く、『５００』の数値が表示される。そこで、Ｎ
値の入力用スイッチを兼ねる上カラ表示用スイッチ７を
押して（ステップＳ１３）、Ｎ値変更モードを設定する
（ステップＳ１４）。次いで、上カラ表示用スイッチ７
を押して、使用釣糸によって決まる定数であるＮ値とし
て、表１に基づいて入力する（ステップＳ１５）。次
に、Ｎｅ値の入力用スイッチを兼ねる底カラ表示用スイ
ッチ８を押して（ステップＳ１６）、Ｎｅ値変更モード
を設定する（ステップＳ１７）。次いで、底カラ表示用
スイッチ８を押して、使用釣糸によって決まる定数であ
るＮｅ値として、表１に基づいて入力する（ステップＳ
１８）。そして、モード切換スイッチ６を押す（ステッ
プＳ１９）と、表示器５の表示部５ｃに表示されていた
『指定』が消滅すると共に、上述のＮ値及びＮｅ値に変
更した計算式をＲＡＭ１２に格納する（ステップＳ２
０）。この処理が完了した時点で、更に、モード切換ス
イッチ６を押すと、図２に示す如く、表示器５の表示部
５ａ，５ｂには、初期設定の状態の『０．０Ｍ』が表示
される。以上の操作によって、糸長計算式の糸種によっ
て決まる定数の指定入力操作が完了する。
スプールに巻回した後、又は、替えスプール交換後に、
モード切換スイッチ６を押す（ステップＳ１０）と、表
示部５ｃにモードが表示され、モード切換スイッチ６を
押すことによって、定数変更モードを選定する（ステッ
プＳ１１）。定数変更モードを選定すると、表示器５の
表示部５ｃには『指定』の表示が為されると共に、ＲＯ
Ｍ１２から式（２）に示す計算式が呼び出され（ステッ
プＳ１２）、表示器５の表示部５ａ，５ｂには、図１に
示す如く、『５００』の数値が表示される。そこで、Ｎ
値の入力用スイッチを兼ねる上カラ表示用スイッチ７を
押して（ステップＳ１３）、Ｎ値変更モードを設定する
（ステップＳ１４）。次いで、上カラ表示用スイッチ７
を押して、使用釣糸によって決まる定数であるＮ値とし
て、表１に基づいて入力する（ステップＳ１５）。次
に、Ｎｅ値の入力用スイッチを兼ねる底カラ表示用スイ
ッチ８を押して（ステップＳ１６）、Ｎｅ値変更モード
を設定する（ステップＳ１７）。次いで、底カラ表示用
スイッチ８を押して、使用釣糸によって決まる定数であ
るＮｅ値として、表１に基づいて入力する（ステップＳ
１８）。そして、モード切換スイッチ６を押す（ステッ
プＳ１９）と、表示器５の表示部５ｃに表示されていた
『指定』が消滅すると共に、上述のＮ値及びＮｅ値に変
更した計算式をＲＡＭ１２に格納する（ステップＳ２
０）。この処理が完了した時点で、更に、モード切換ス
イッチ６を押すと、図２に示す如く、表示器５の表示部
５ａ，５ｂには、初期設定の状態の『０．０Ｍ』が表示
される。以上の操作によって、糸長計算式の糸種によっ
て決まる定数の指定入力操作が完了する。
【００１６】
【００１７】次に、この操作について、図４乃至図７に
より具体的に説明する。先ず、例えば、表１に於ける糸
種（Ａ）６号の釣糸をスプールに３５０ｍ巻回した後、
又は、替えスプール交換後に、図３及び図４に示す如
く、モード切換スイッチ６を押すと、表示部５ｃに『指
定』の表示がされると共に、表示部５ａ及び５ｂに『５
００』の指定モード初期値が表示される。
より具体的に説明する。先ず、例えば、表１に於ける糸
種（Ａ）６号の釣糸をスプールに３５０ｍ巻回した後、
又は、替えスプール交換後に、図３及び図４に示す如
く、モード切換スイッチ６を押すと、表示部５ｃに『指
定』の表示がされると共に、表示部５ａ及び５ｂに『５
００』の指定モード初期値が表示される。
【００１８】次に、図３及び図５に示す如く、使用釣糸
によって決まる定数であるＮ値として、表１に基づい
て、Ｎ値の入力用スイッチを兼ねる上カラ表示用スイッ
チ７を押して『２９１０』を入力する。この際、上カラ
表示用スイッチ７を１回押す毎に、１０の位から１→９
へカウントアップする。次いで、図３及び図６に示す如
く、使用釣糸の巻取量によって決まる定数であるＮｅ値
として、表１に基づいて、Ｎｅ値の入力用スイッチを兼
ねる底カラ表示用スイッチ８を押して『３２１０』を入
力する。この際、底カラ表示用スイッチ８を１回押す毎
に、１０の位から１→９へカウントアップする。
によって決まる定数であるＮ値として、表１に基づい
て、Ｎ値の入力用スイッチを兼ねる上カラ表示用スイッ
チ７を押して『２９１０』を入力する。この際、上カラ
表示用スイッチ７を１回押す毎に、１０の位から１→９
へカウントアップする。次いで、図３及び図６に示す如
く、使用釣糸の巻取量によって決まる定数であるＮｅ値
として、表１に基づいて、Ｎｅ値の入力用スイッチを兼
ねる底カラ表示用スイッチ８を押して『３２１０』を入
力する。この際、底カラ表示用スイッチ８を１回押す毎
に、１０の位から１→９へカウントアップする。
【００１９】最後に、図３及び図７に示す如く、モード
切換スイッチ６を押すと、表示部５ｃに指定の表示が消
えると共に、表示部５ａ及び５ｂが『０．０Ｍ』の表示
モードに切換られる。次に、糸長計測動作を図８に示す
処理手順に従って説明する。図８のプログラムがスター
トすると、先ず、ステップＳ３０に於て、釣糸３の繰出
か否か判定する。ここで、釣糸３の繰出であると判定し
た場合には、釣糸３の繰出に伴ってスプール２が正転方
向に回転されるため、センサ１７からは正転方向の信号
が入力インターフェース１４を通してＣＰＵ１１に取り
込まれ、これによりアップ／ダウンカウンタ１８をアッ
プ方向に設定すると共に、スプール２の回転に伴ってセ
ンサ１７から出力されるスプール１回転毎のパルス信号
は入力インターフェース１４を通してアップ／ダウンカ
ウンタ１８に取り込まれ、順次アップカウンタされる
（ステップＳ３１）。
切換スイッチ６を押すと、表示部５ｃに指定の表示が消
えると共に、表示部５ａ及び５ｂが『０．０Ｍ』の表示
モードに切換られる。次に、糸長計測動作を図８に示す
処理手順に従って説明する。図８のプログラムがスター
トすると、先ず、ステップＳ３０に於て、釣糸３の繰出
か否か判定する。ここで、釣糸３の繰出であると判定し
た場合には、釣糸３の繰出に伴ってスプール２が正転方
向に回転されるため、センサ１７からは正転方向の信号
が入力インターフェース１４を通してＣＰＵ１１に取り
込まれ、これによりアップ／ダウンカウンタ１８をアッ
プ方向に設定すると共に、スプール２の回転に伴ってセ
ンサ１７から出力されるスプール１回転毎のパルス信号
は入力インターフェース１４を通してアップ／ダウンカ
ウンタ１８に取り込まれ、順次アップカウンタされる
（ステップＳ３１）。
【００２０】次のステップＳ３２では、マイクロコンピ
ュータ１０の演算周期毎にアップ／ダウンカウンタ１８
の計数内容をＣＰＵ１１に取り込んで、図３で示したＮ
値，Ｎｅ値を変更した式（２）の糸長計算式の糸長演算
を実行し、この演算結果を出力インターフェース１５及
びデコーダ１９を通して表示器５に出力し、釣糸３の繰
出糸長Ｌを表示部５ｃにデジタル表示する（ステップＳ
３３）。
ュータ１０の演算周期毎にアップ／ダウンカウンタ１８
の計数内容をＣＰＵ１１に取り込んで、図３で示したＮ
値，Ｎｅ値を変更した式（２）の糸長計算式の糸長演算
を実行し、この演算結果を出力インターフェース１５及
びデコーダ１９を通して表示器５に出力し、釣糸３の繰
出糸長Ｌを表示部５ｃにデジタル表示する（ステップＳ
３３）。
【００２１】一方、ステップＳ３０に於て、釣糸３の巻
取りであると判断された場合は、釣糸３の巻取りに伴っ
てスプール２が逆転方向に回転されるため、センサ１７
からは逆転方向の信号が入力インターフェース１４を通
してＣＰＵ１１に取り込まれ、これによりアップ／ダウ
ンカウンタ１８をダウン方向に設定すると同時に、スプ
ール２の逆回転に伴いセンサ１７から出力されるパルス
信号はアップ／ダウンカウンタ１８に取り込まれ、その
ダウンカウント動作により繰出時に計数した内容から減
算する（ステップＳ３４）。そして、次のステップＳ３
５では、マイクロコンピュータ１０の演算周期毎にアッ
プ／ダウンカウンタ１８の計数内容をＣＰＵ１１に取り
込み、図３で示したＮ値，Ｎｅ値を変更した式（２）の
計算式を実行することにより巻取り糸長，即ち繰り出さ
れた糸長から巻取り糸長を差し引いた糸長Ｌを演算し、
これを表示器５に出力して糸長Ｌを表示部５ｃにデジタ
ル表示する（ステップＳ３６）。
取りであると判断された場合は、釣糸３の巻取りに伴っ
てスプール２が逆転方向に回転されるため、センサ１７
からは逆転方向の信号が入力インターフェース１４を通
してＣＰＵ１１に取り込まれ、これによりアップ／ダウ
ンカウンタ１８をダウン方向に設定すると同時に、スプ
ール２の逆回転に伴いセンサ１７から出力されるパルス
信号はアップ／ダウンカウンタ１８に取り込まれ、その
ダウンカウント動作により繰出時に計数した内容から減
算する（ステップＳ３４）。そして、次のステップＳ３
５では、マイクロコンピュータ１０の演算周期毎にアッ
プ／ダウンカウンタ１８の計数内容をＣＰＵ１１に取り
込み、図３で示したＮ値，Ｎｅ値を変更した式（２）の
計算式を実行することにより巻取り糸長，即ち繰り出さ
れた糸長から巻取り糸長を差し引いた糸長Ｌを演算し、
これを表示器５に出力して糸長Ｌを表示部５ｃにデジタ
ル表示する（ステップＳ３６）。
【００２２】
【００２３】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る魚釣用
リールは、リール本体と、このリール本体に回転可能に
支持され釣糸が巻回されるスプールと、このスプールの
回転を検出するセンサと、このセンサから出力される信
号をアップ及びダウンカウントするアップ／ダウンカウ
ンタと、このアップ／ダウンカウンタの計数値を基に糸
長をメモリに記憶した糸長計算式に基づき演算する演算
手段と、この演算手段によって算出された糸長を表示す
る表示手段と、上記糸長計算式の糸種により決定される
定数である規定巻径までのスプール回転数と巻糸全長に
対応するスプール総回転数とを予め用意し、これらを外
部のキー操作により入力して可変とする指定インプット
手段と、を備えたものであるから、糸長計算式の各糸種
によって決まる定数を、外部のキー操作により可変とし
て、各糸種に応じた指定入力を行えるようになり、多種
多様の釣糸を巻く時に対応が可能となり、糸長計測の実
用性が一段と向上すると共に、スプールへの釣糸の巻回
操作による入力忘れや替えスプール交換時等のように入
力操作を最初からやり直す煩わしさが全く解消される。
リールは、リール本体と、このリール本体に回転可能に
支持され釣糸が巻回されるスプールと、このスプールの
回転を検出するセンサと、このセンサから出力される信
号をアップ及びダウンカウントするアップ／ダウンカウ
ンタと、このアップ／ダウンカウンタの計数値を基に糸
長をメモリに記憶した糸長計算式に基づき演算する演算
手段と、この演算手段によって算出された糸長を表示す
る表示手段と、上記糸長計算式の糸種により決定される
定数である規定巻径までのスプール回転数と巻糸全長に
対応するスプール総回転数とを予め用意し、これらを外
部のキー操作により入力して可変とする指定インプット
手段と、を備えたものであるから、糸長計算式の各糸種
によって決まる定数を、外部のキー操作により可変とし
て、各糸種に応じた指定入力を行えるようになり、多種
多様の釣糸を巻く時に対応が可能となり、糸長計測の実
用性が一段と向上すると共に、スプールへの釣糸の巻回
操作による入力忘れや替えスプール交換時等のように入
力操作を最初からやり直す煩わしさが全く解消される。
【図１】本発明の一実施例に於ける糸長計測装置の全体
構成図である。
構成図である。
【図２】本発明の一実施例に於ける糸長計測装置を備え
た魚釣用リールの平面図である。
た魚釣用リールの平面図である。
【図３】本発明の一実施例に於ける糸長計測装置の定数
を変更する場合の操作手順を示すフローチャートであ
る。
を変更する場合の操作手順を示すフローチャートであ
る。
【図４】本発明の一実施例に於ける糸長計測装置の定数
を変更する場合の操作手順に於ける初期モードを示す説
明図である。
を変更する場合の操作手順に於ける初期モードを示す説
明図である。
【図５】本発明の一実施例に於ける糸長計測装置の定数
を変更する場合の操作手順に於けるＮ値入力状況を示す
説明図である。
を変更する場合の操作手順に於けるＮ値入力状況を示す
説明図である。
【図６】本発明の一実施例に於ける糸長計測装置の定数
を変更する場合の操作手順に於けるＮｅ値入力状況を示
す説明図である。
を変更する場合の操作手順に於けるＮｅ値入力状況を示
す説明図である。
【図７】本発明の一実施例に於ける糸長計測装置の定数
を変更する場合の操作手順の完了モードを示す説明図で
ある。
を変更する場合の操作手順の完了モードを示す説明図で
ある。
【図８】本発明の一実施例に於ける糸長計測装置の糸長
計測表示の手順を示すフローチャートである。
計測表示の手順を示すフローチャートである。
１ リール本体 ２ スプール ３ 釣糸 ５ 表示器 ６ モード切換スイッチ ７ 上カラ表示用スイッチ ８ 底カラ表示用スイッチ １０ マイクロコンピュータ １１ ＣＰＵ １２ ＲＯＭ １３ ＲＡＭ １４ 入力インターフェース １５ 出力インターフェース １７ センサ １８ アップ／ダウンカウンタ
Claims (1)
- 【請求項１】 リール本体と、このリール本体に回転可
能に支持され釣糸が巻回されるスプールと、このスプー
ルの回転を検出するセンサと、このセンサから出力され
る信号をアップ及びダウンカウントするアップ／ダウン
カウンタと、このアップ／ダウンカウンタの計数値を基
に糸長をメモリに記憶した糸長計算式に基づき演算する
演算手段と、この演算手段によって算出された糸長を表
示する表示手段と、上記糸長計算式の糸種により決定さ
れる定数である規定巻径までのスプール回転数と巻糸全
長に対応するスプール総回転数とを予め用意し、これら
を外部のキー操作により入力して可変とする指定インプ
ット手段と、を備えたことを特徴とする魚釣用リール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2403682A JP2601562B2 (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | 魚釣用リール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2403682A JP2601562B2 (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | 魚釣用リール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04218710A JPH04218710A (ja) | 1992-08-10 |
| JP2601562B2 true JP2601562B2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=18513407
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2403682A Expired - Fee Related JP2601562B2 (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | 魚釣用リール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2601562B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007143475A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用リール |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60244248A (ja) * | 1984-05-21 | 1985-12-04 | ダイワ精工株式会社 | 魚釣用リ−ル |
-
1990
- 1990-12-19 JP JP2403682A patent/JP2601562B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007143475A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用リール |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04218710A (ja) | 1992-08-10 |
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Legal Events
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| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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