JP2601494B2 - 受口部付鋳鉄管の遠心力鋳造用鋳型 - Google Patents

受口部付鋳鉄管の遠心力鋳造用鋳型

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、受口部付鋳鉄管の遠心力鋳造用鋳型であっ
て、受口部内面に健全な鋳肌が得られるものに関する。
(従来の技術と課題) 従来、受口部付鋳鉄管は、回転金枠の端部内面に受口
部内面形成用中子型が装着された遠心力鋳造用鋳型によ
って、遠心力鋳造されている。そして、前記中子型は、
鋳物砂(主として珪砂)を骨材として造型されるのが通
例である。
しかしながら、鋳鉄管受口部の外面は金枠に接し、一
方その内面は砂型に接するため、受口部は外面から内面
に向って凝固が進行し、最終凝固部は受口内面近傍とな
る。このため、受口部内面に遠心分離されたドロスが集
まったり、ブローホールが形成されたりするので、健全
な鋳肌が形成され難い。
受口部付鋳鉄管は、配管接続に当り、受口部内面にパ
ッキン等のシール材が設けられるため、その内面の健全
さへの要求が特に強いにも拘らず、十分な要求に応えて
いないのが実情である。
本発明はかかる問題点に鑑みなされたもので、受口部
内面に美麗な鋳肌の形成が可能な遠心力鋳造用鋳型を提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために講じられた本発明の受口部
付鋳鉄管の遠心力鋳造用鋳型は、遠心力鋳造用の回転金
枠の端部に受口部内面形成用中子型を備えた受口部付鋳
鉄管の遠心力鋳造用鋳型において、 前記中子型は鉄粉粒と鋳物砂との混合粉粒であって鉄
粉粒が30wt%以上のもの又は鉄粉粒のみからなる骨材に
よって造型されていることを発明の構成とするものであ
る。
(実施例) 第1図は実施例に係る遠心力鋳造用鋳型を示してお
り、回転金枠(金型)1の一方の端部内面には鋳鉄管受
口部外周面を形成するための拡管部1aが形成されてお
り、該拡管部1aに受口部内周面形成用の中子型2が装着
されている。金枠1の両開口端には湯止め用バンド3
(中央部に注湯用開孔が形成された円板状蓋体)がピン
等によって着脱自在に装着されている。尚、前記中子型
2は該バンド3に一体的に取り付けておいてもよい。こ
の鋳型の基本構成は従来と同様であるが、本発明におい
ては、前記中子型2を構成する骨材が特徴的である。
尚、同図において、4は遠心力鋳造された受口部4a付鋳
鉄管を示す。
前記中子型2は、骨材として鉄粉粒と鋳物砂との混合
粉粒であって鉄粉粒が30wt%以上のもの又は鉄粉粒のみ
からなるものが使用される。鉄粉粒が30wt%未満では、
溶融鋳鉄の急冷効果が不足し、最終凝固部を受口部の肉
厚中心側へ移行させると共に健全な凝固殻を形成するこ
とが困難となり、受口部内面の鋳肌の健全性を確保する
のが困難となるからである。
鉄粉粒としては、各種粒径の粉粒を適宜組み合わせ
て、通常の鋳物砂(AFS表示でNo.7〜200、号数で3〜8
号)と同程度の相対密度(40〜70%)としたものを適宜
使用すればよい。ここに、相対密度は(かさ密度/真密
度)×100%で示される。40%未満では充填性が悪化
し、鋳型強度が不足し、また鋳肌も粗くなるからであ
る。一方、70%を越えると鋳型の通気性が損われ、各種
鋳造欠陥が誘発されるからである。尚、鉄粉粒の最大粒
径は、鋳型強度や鉄粉粒の分布の均一性確保の点から3m
m以下にするのがよい。
鉄粉粒と共に使用される鋳物砂としては、珪砂を主と
して、その他ジルコン砂、オリビン砂など通常のものが
使用可能である。尚、骨材に混合される粘結材として
は、鋳物用粘土、ベントナイト、水ガラス、およびでん
粉、合成樹脂等の有機粘結材が適宜使用される。
次に具体的実施例を掲げて説明する。
A 受口部外径1040mm、同部肉厚23〜52mm、長さ4000mm
の鋳鉄管の製造実施例 (1) 下記の粒径の鉄粉粒を混合して相対密度54%の
鉄粉粒を調製した。
0.1〜0.2mm鉄粉…50wt% 0.6〜0.7mmスチールショット…25wt% 0.7〜1.0mmスチールショット…25wt% (2) 上記鉄粉粒により、実施例1として受口部内面
形成用の中子型を造型した。また、従来例1としてAFS
No.38(ピーク48メッシュ、相対密度62%)の珪砂を用
いて同中子型を造型した。尚、粘結材はともに自硬性有
機バインダーを使用した。得られた中子型の抗圧強度は
50kg/cm2以上であった。
(3) 上記中子型を回転金枠にセットして、下記の条
件で遠心力鋳造した。
鋳造条件 溶湯…ダクタイル鋳鉄溶湯 鋳込温度…1300℃ 鋳込重量…144kg 金枠回転数…490〜770rpm 金枠回転時間…5分 (4) 結果 実施例、従来例とも各15本の鋳鉄管を鋳造したとこ
ろ、従来例1の鋳型で鋳造した鋳鉄管は、受口部内面に
ブローホールが認められた。これに対し、実施例1の方
は、受口部内面にブローホールの発生やドロスの凝集も
なく、鋳肌は健全であった。
B 受口部外径170mm、同部肉厚12〜28mm、長さ5000mm
の鋳鉄管の製造実施例。
(1) 第1表の混合粉粒を調製し、水ガラスをバイン
ダーとして受口部内面形成用の中子型を造型した。
尚、使用した鉄粉の粉径は0.1〜0.2mmのもの、珪砂の
粒径はAFS No.50(ピーク48〜70メッシュ)である。
(2) 上記中子型を回転金型にセットして、実施例A
(3)と同様の条件で遠心力鋳造した。
(3) 結果 実施例、従来例の鋳型によって各15本の鋳鉄管を鋳造
したところ、従来例では全数に受口部内面にブローホー
ルが認められたが、実施例11および12ともブローホール
の発生は皆無であり、鋳肌は美麗であった。
(発明の効果) 以上説明した通り、本発明の受口部付鋳鉄管の遠心力
鋳造用鋳型は、受口部内面形成用中子型を特定含有範囲
の鉄粉粒を有する鋳型骨材で形成したので、該中子型に
接する鋳鉄溶湯の凝固を促進することができ、受口部内
面に健全な凝固殻の形成が可能となり、ひいては受口部
内面にドロスの凝集生成や、ブローホールの発生を防止
することができ、鋳肌の健全さ、美麗さを確保すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は受口部付鋳鉄管の遠心力鋳造用鋳型の要部断面
図を示す。 1……回転金枠、2……受口部内面形成用中子型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−203654(JP,A) 特開 昭56−4364(JP,A) 特公 昭56−17186(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遠心力鋳造用の回転金枠の端部に受口部内
    面形成用中子型を備えた受口部付鋳鉄管の遠心力鋳造用
    鋳型において、 前記中子型は鉄粉粒と鋳物砂との混合粉粒であって鉄粉
    粒が30wt%以上のもの又は鉄粉粒のみからなる骨材によ
    って造型されていることを特徴とする受口部付鋳鉄管の
    遠心力鋳造用鋳型。
JP654788A 1988-01-14 1988-01-14 受口部付鋳鉄管の遠心力鋳造用鋳型 Expired - Fee Related JP2601494B2 (ja)

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