JP2600900B2 - 追尾受信機 - Google Patents

追尾受信機

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JP2600900B2 JP10917489A JP10917489A JP2600900B2 JP 2600900 B2 JP2600900 B2 JP 2600900B2 JP 10917489 A JP10917489 A JP 10917489A JP 10917489 A JP10917489 A JP 10917489A JP 2600900 B2 JP2600900 B2 JP 2600900B2
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は衛星およびロケットから送られてくる送信波
を受信し,アンテナをターゲットに自動追尾させるため
の追尾受信機に関するものである。
[従来の技術] 従来の一チャンネルの追尾受信機の構成を第2図に示
す。
この追尾受信機は、図示しない追尾アンテナがRF和信
号を受信入力するためのRF和信号入力端子1とRF差信号
を受信入力するためのRF差信号入力端子2とを有してい
る。この追尾受信機において、クロック発生器14がRF差
信号をRF和信号から区別するためのクロック信号を発生
し、変調器3がクロック信号を用いてRF差信号を変調す
る。周波数変換器4ではRF和信号とRF差信号の変調波と
を合成してIF合成信号に周波数変換する。IF合成信号は
AGC増幅器6で自動制御増幅されて第1の位相検波器8
及び第2の位相検波器7へ伝送される。
第1の位相検波器8では、増幅されたIF合成信号を位
相検波するために基準信号発振器9で発生した基準信号
を用いてIF合成信号を位相検波して第1の位相誤差信号
を出力し、第2の位相検波器7では90度位相器10で基準
信号の位相を90度ずらしたものを用いて増幅されたIF合
成信号を位相検波して第2の位相誤差信号を出力する。
第1の位相誤差信号は位相同期ループを成すPLLルー
プフィルタ12及び電圧制御発振器5を介して周波数変換
器4へ帰還され、電圧制御発振器5で周波数変換器4に
おける周波数変換の制御が行われる。第2の位相誤差信
号のレベルは自動制御増幅ループを成すAGCループフィ
ルタ11及びAGC増幅器6を介して第1の位相誤差信号の
レベルに自動的に合致させられるように制御される。
この結果、誤差信号検波器13では第2の位相誤差信号
をクロック信号を用いて同期検波して追尾アンテナの角
度に応じた直流誤差信号を出力端子17を介して出力す
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら,上述した従来の一チャンネル方式の追
尾受信機においてはIF合成信号帯域に和信号と変調され
た差信号が共存する為,位相同期ループの捕捉動作にお
いて変調信号である差信号にフォールスロックする欠点
がある。
即ち,アンテナが追尾方向からオフセットがある場合
から追尾しようとした場合,差信号成分による変調波が
大きくなり,位相同期ループが疑似同期し,追尾が出来
なくなる。
そこで,本発明の技術的課題は上記欠点に鑑み,差信
号による変調波に疑似同期することなく,和信号に位相
同期する追尾受信機を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、RF和信号とRF差信号とを受信入力す
るための端子を含む追尾アンテナと、RF差信号をRF和信
号から区別するためのクロック信号を発生するクロック
発生器と、クロック信号を用いてRF差信号を変調する変
調器と、RF和信号とRF差信号の変調波とを合成してIF合
成信号に周波数変換する周波数変換器と、IF合成信号を
位相検波するための基準信号を発生する基準信号発振器
と、IF合成信号を基準信号を用いて位相検波して第1の
位相誤差信号を出力する第1の位相検波器と、基準信号
の位相を90度ずらしたものを用いてIF合成信号を位相検
波して第2の位相誤差信号を出力する第2の位相検波器
と、第1の位相誤差信号を周波数変換器へ帰還するため
の位相同期ループを成すPLLループフィルタ及び電圧制
御発振器と、第2の位相誤差信号のレベルを第1の位相
誤差信号のレベルに合致させるための自動制御増幅ルー
プを成すAGCループフィルタ及びAGC増幅器と、第2の位
相誤差信号をクロック信号を用いて同期検波して追尾ア
ンテナの角度に応じた直流誤差信号を出力する誤差信号
検波器とを含む追尾受信機において、第2の位相誤差信
号のレベルを参照することで第1の位相誤差信号がPLL
ループフィルタでPLLロックされる所定レベルであるか
否かを判定して判定結果を表わす判定結果信号を出力す
るロック判定回路と、判定結果信号に応じてクロック信
号の変調器に対する伝送をオン,オフするスイッチ回路
とを備えた追尾受信機が得られる。
[実施例] 以下に実施例を挙げ、本発明の追尾受信機について、
図面を参照して詳細に説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係る追尾受信機の基本
構成を示したものである。この追尾受信機は、第2図に
示した従来機と比べると、クロック発生器14及び変調器
3の間にスイッチ回路15が介挿され、このスイッチ回路
15及び第2の位相検波器7の出力側に接続されたロック
判定回路16が設けられた点以外は同じ構成になってい
る。
ここでのロック判定回路16は、第2の位相検波器7か
ら出力される第2の位相誤差信号のレベルを参照するこ
とで第1の位相検波器8から出力される第1の位相誤差
信号がPLLループフィルタ12でPLLロックされる所定レベ
ルであるか否かを判定して判定結果を表わす判定結果信
号を出力する。又、スイッチ回路15は判定結果信号に応
じてクロック信号の変調器3に対する伝送をオン,オフ
する。即ち、スイッチ回路15は判定結果信号が所定レベ
ル以上の場合であればオンとなってクロック発生器14か
らのクロック信号を変調器3へ伝送するが、判定結果信
号が所定レベル未満であればオフとなってクロック信号
を変調器3へ伝送しない。
従って、この追尾受信機の場合、変調器3には第1の
位相誤差信号がPLLループフィルタ12でPLLロックされる
所定レベルであるときにのみクロック信号が伝送される
ため、位相同期ループを成すLLループフィルタ12及び電
圧制御発振器5による周波数変換器4における周波数変
換(初期的な補足動作)に際し、IF合成信号に関してRF
差信号の変調波が加わって第2の位相誤差信号に対して
疑似同期されてしまうことが無くなる。これにより、追
尾受信機はRF和信号に対して位相同期するため、追尾動
作が安定化される。
尚、従来機でも同様であるが、第1の位相検波器8か
ら出力される第1の位相誤差信号と第2の位相検波器7
から出力される第2の位相誤差信号とは、IF合成信号を
ホモダイン検波したベースバンド差信号として出力され
る。
因みに,一実施例の追尾受信機においては初期的な捕
捉動作の際にRF差信号に対する変調を行わない。これは
初期的な捕捉動作の際,ロック判定回路16がロックした
と判断していないため,スイッチ回路15がオフ(開成)
となり,クロック信号が変調器3に伝送されないためで
ある。
通常,変調器3はクロック信号により変調器3内の変
調用ダイオードをON/OFFにスイッチングさせて機能する
が,変調用クロック信号が無い場合にはON/OFFが動作せ
ず,変調損失が相当に増大する。そこで,一般にRF差信
号の場合,理想的には変調器3を通過しなければ変調損
失が負の極大値を示すため,初期的な捕捉動作時にはRF
和信号のみを変換し,RF和信号のみによる確実な位相同
期ループを構成する。その後,ロック判定回路16がロッ
クしたと判断し,スイッチ回路15がオン(閉成)とな
り,クロック信号が変調器3に伝送され,初期的な捕捉
動作時に変調損失が大きかったRF差信号を正規に変調動
作させてRF和信号及びRF差信号による合成波の信号(第
2の位相誤差信号)をAGC増幅器6で増幅した後,第2
の位相検波器8によりホモダイン検波したベースバンド
信号を出力する。
このようにして,初期的な捕捉動作時には,変調器3
がRF差信号を通過させないため,RF和信号のみによる確
実な位相同期ループを構成させることができる。即ち,
上述したようにスイッチ回路15のオフ機能が無ければ,
クロック信号が変調器3に伝送されて初期捕捉時のアン
テナが追尾方向からのオフセットが大きい場合にRF差信
号のレベルがRF和信号のレベルよりも大きくなってしま
い,それらの合成波の信号である第2の位相誤差信号が
位相同期ループを構成するときにレベルの高いRF差信号
に同期しようとして疑似同期してしまうため,追尾でき
なくなってしまうことになる。
[発明の効果] 以上に説明したように、本発明の追尾受信機によれ
ば、クロック発生器及び変調器の間に介挿したスイッチ
回路におけるクロック信号の変調器に対する伝送のオ
ン,オフをロック判定回路からの判定結果信号(第2の
位相検波器から出力される第2の位相誤差信号のレベル
を参照することで第1の位相検波器から出力される第1
の位相誤差信号がPLLループフィルタでPLLロックされる
所定レベルであるか否かを判定した判定結果を表わすも
の)によって制御しているので、周波数変換器における
周波数変換に際し、IF合成信号に関してRF差信号の変調
波が加わって第2の位相誤差信号に対して疑似同期され
てしまうことが無くなり、この結果、追尾受信機はRF和
信号に対して位相同期して追尾動作が安定化されるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る追尾受信機の基本構成
を示したものであり、第2図は従来の追尾受信機の基本
構成を示したものである。 1……RF和信号入力端子,2……RF差信号入力端子,3……
変調器,4……周波数変換器,5……電圧制御発振器,6……
AGC増幅器,7,8……位相検波器,9……基準信号発振器,10
……90度位相器,11……AGCループフィルタ,12……PLLル
ープフィルタ,13……誤差信号検出器,14……クロック発
生器,15……スイッチ回路,16……ロック判定回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】RF和信号とRF差信号とを受信入力するため
    の端子を含む追尾アンテナと、前記RF差信号を前記RF和
    信号から区別するためのクロック信号を発生するクロッ
    ク発生器と、前記クロック信号を用いて前記RF差信号を
    変調する変調器と、前記RF和信号と前記RF差信号の変調
    波とを合成してIF合成信号に周波数変換する周波数変換
    器と、前記IF合成信号を位相検波するための基準信号を
    発生する基準信号発振器と、前記IF合成信号を前記基準
    信号を用いて位相検波して第1の位相誤差信号を出力す
    る第1の位相検波器と、前記基準信号の位相を90度ずら
    したものを用いて前記IF合成信号を位相検波して第2の
    位相誤差信号を出力する第2の位相検波器と、前記第1
    の位相誤差信号を前記周波数変換器へ帰還するための位
    相同期ループを成すPLLループフィルタ及び電圧制御発
    振器と、前記第2の位相誤差信号のレベルを前記第1の
    位相誤差信号のレベルに合致させるための自動制御増幅
    ループを成すAGCループフィルタ及びAGC増幅器と、前記
    第2の位相誤差信号を前記クロック信号を用いて同期検
    波して前記追尾アンテナの角度に応じた直流誤差信号を
    出力する誤差信号検波器とを含む追尾受信機において、
    前記第2の位相誤差信号のレベルを参照することで前記
    第1の位相誤差信号が前記PLLループフィルタでPLLロッ
    クされる所定レベルであるか否かを判定して判定結果を
    表わす判定結果信号を出力するロック判定回路と、前記
    判定結果信号に応じて前記クロック信号の前記変調器に
    対する伝送をオン,オフするスイッチ回路とを備えたこ
    とを特徴とする追尾受信機。
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