JP2600629Y2 - スラッシュ成形用パウダーボックス - Google Patents

スラッシュ成形用パウダーボックス

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JP2600629Y2
JP2600629Y2 JP1992093139U JP9313992U JP2600629Y2 JP 2600629 Y2 JP2600629 Y2 JP 2600629Y2 JP 1992093139 U JP1992093139 U JP 1992093139U JP 9313992 U JP9313992 U JP 9313992U JP 2600629 Y2 JP2600629 Y2 JP 2600629Y2
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mold
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slush molding
box
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スラッシュ成形用パウ
ダーボックスの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用ドアライニングの表皮
材を樹脂成形するのにあたっては電鋳型によるスラッシ
ュ成形が適用されている。このスラッシュ成形は原料と
なる軟質PVC等の樹脂パウダーを受け入れる電鋳型
と、樹脂パウダーを電鋳型の型内に供給するパウダーボ
ックスとを用い、樹脂パウダーをパウダーボックスより
電鋳型の型内に供給させて加熱炉の炉内で加熱処理する
ことにより樹脂パウダーを溶融させて自動車用ドアライ
ニングの表皮材等を電鋳型の型面で樹脂成形するよう行
なわれている。
【0003】従来、そのスラッシュ成形用のパウダーボ
ックスとしては粒径150μm程度の樹脂パウダーを収
容するボックス体を有し、樹脂パウダーの出入れ口部を
ボックス体から筒状に立ち上げて設けると共に、シリコ
ン等のパッキングを出入れ口部の上端縁に沿って取り付
けたものが用いられている。
【0004】そのパウダーボックスでは、型面をボック
ス体の内部に向けて電鋳型を樹脂パウダーの出入れ口部
にあてがい配置し、この電鋳型と共に回転することによ
り、ボックス体の内部に収容された樹脂パウダーを電鋳
型の型内に供給し、また、スラッシュ成形後に残存する
樹脂パウダーを電鋳型の型内からボックス体の内部に回
収することが行われている。
【0005】そのスラッシュ成形に伴っては、く樹脂パ
ウダーの焼けカスや溶融残存物等が紐状の固形分となっ
て電鋳型との接触部となる出入れ口部のパッキングから
開口の内側に垂れ下がるよう生ずるのを避けられない。
【0006】その固形分は樹脂パウダーの回収時に伴っ
て樹脂パウダーと共にパウダーボックスの内部に落ち込
み、次に樹脂パウダーを供給する時に電鋳型の型内に入
り込んでしまう。殊に、この固形分は樹脂パウダーより
も比重が重いため、樹脂パウダーよりも電鋳型の型内に
先に入り込んで成形品の表面に異物状に現われることか
ら成形品不良を生ずる原因となる。
【0007】その成形品不良の発生を防止するには樹脂
パウダーを定期的に検査するよう厳格に管理すればよい
が、これには手間が掛るばかりでなく、その固形分が比
重の重いものであるため、ボックス体の底部側に入り込
んで樹脂パウダーの中に潜り込んでしまうところ完全に
除去するのも難しい。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上述した固
形分を簡単な構造で取り除いて成形品不良の発生率を低
減できるよう構成するスラッシュ成形用のパウダーボッ
クスを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案に係るスラッシュ
成形用のパウダーボックスにおいては出入れ口部の内面
より突出させて樹脂パウダーよりも大きな固形分を受け
止める受け棚を設け、その受け棚の内側から出入れ口部
の開口方向に立ち上げ、且つ、該固形部を落し込める間
隔を出入れ口部の内面との間に隔てて固形分を通さない
格子目の囲い枠をボックス体の内部に配設すると共に、
該間隔の内側にU字状に湾曲するフック状の掛止め部を
固形分の引掛け止め用として囲い枠の軸上端側に設ける
ことにより構成されている。
【0010】
【作用】このスラッシュ成形用のパウダーボックスで
は、スラッシュ成形に伴って生ずる固形分を囲い枠の外
で出入れ口部の内面との間で受け棚の上に落込み収容す
ることにより取り除ける。また、固形分が受け棚の上に
残っていても、その固形分が受け棚の上で横たわってい
るため、ボックス体の回転に伴って出入れ口部の内面で
受け、囲い枠の格子乃至はフック状の掛止め部で引掛け
止められるから、この固形分がボック電鋳型の型内に入
り込むのを抑えることができる。従って、固形分による
成形品不良の発生率を極力低減するよう固形分を取り除
くことができる。
【0011】それと共に、ボックス体と電鋳型との回転
に伴って樹脂パウダーを格子状の囲い枠で全体的に攪拌
できることから、樹脂パウダーがブロック状に固ってい
ても粉砕できる。また、樹脂パウダーを電鋳型の型面に
均等に供給できるから、樹脂パウダーを溶融する温度の
均一化も図ることもできる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に基づいて説明すれば、図1
で示すパウダーボックス1は電鋳型2によるスラッシュ
成形用として備え付けられている。このパウダーボック
ス1は粒径150μm程度のPVC樹脂パウダーPを収
容する略立方形のボックス体1aを有し、そのボックス
体1aの上部側には筒状の出入れ口部1bを立ち上げて
設け、また、出入れ口部1bの上端縁に沿ってシリコン
等のパッキングを取り付けることにより構成されてい
る。
【0013】電鋳型2は自動車用ドアライニングの表皮
材を成形する型面を有し、パウダーボックス1に組み付
けてパウダーボックス1と共に型面を上向き乃至下向き
に回転できるよう装備されている。
【0014】上述した構成に加えて、パウダーボックス
1には出入れ口部1bの内面より突出させて樹脂パウダ
ーよりも大きな固形分を受け止める受け棚3がボックス
体1aの内部に設けられている。この受け棚3は方形の
枠板状のものでなり、後述するように囲い枠をボックス
体1の内部に固定する張出しフランジ部として設けられ
る。
【0015】その受け棚3の内側から出入れ口部1bの
開口方向に立ち上げ、固形分を通さない格子目の囲い枠
4が図2でも示すようにボックス体1aの内部に配設さ
れている。この囲い枠4は2〜5mm径の金属線材を縦
横に網目状に組み合せたものでなり、格子目は5〜20
mm程度に設定されている。
【0016】その囲い枠4は、固形分を収容可能な20
mm程度の間隔wを出入れ口部1bの内面との間に隔て
て配設されている。また、この囲い枠4には縦軸の軸上
端側をU字状に湾曲することにより間隔wの内側に向か
うフック状の掛止め部5,5…が設けられている。
【0017】このように構成するスラッシュ成形用のパ
ウダーボックスでは、樹脂パウダーの出入れ口部1bを
上方に向けてボックス体1aを位置し、型面を下方に向
けて電鋳型2を出入れ口部1bの上端縁と当接するよう
ボックス体1aの上部側に組み合せる。その後、ボック
ス体1aが電鋳型2の上側に位置するよう回転させ、樹
脂パウダーPを電鋳型2の型内に供給する。この樹脂パ
ウダーPを電鋳型2の型内に供給した後、電鋳型2を加
熱炉の炉内で加熱することにより樹脂パウダーの溶融に
よるスラッシュ成形が行なわれる。
【0018】そのスラッシュ成形後、図1で示すように
電鋳型2の型面が下向きに向くようパウダーボックス1
と共に回転させる。これに伴って、電鋳型2の型内に残
存する未溶融の樹脂パウダーが電鋳型2の型内から出入
れ口部1bを介してボックス体1aの内部に落ち込むこ
とにより、未溶融の樹脂パウダーをボックス体1aの内
部に回収できる。
【0019】その樹脂パウダーと共に、図3で示すよう
に出入れ口部1bの開口縁より紐状に垂れ下がる紐状の
固形分xも出入れ口部1bの縁辺から落ちる。この固形
分Xは出入れ口部1bの開口縁から垂れ下がり、囲い枠
4の外で出入れ口部1bの内面との間隔wに向けて落ち
るため、囲い枠4の外で出入れ口部1bの内面との間隔
W内に入り込んで受け棚3で受け止められる。
【0020】その電鋳型2は、ボックス体1aから一旦
離脱させて成形品を取り外す。このとき、固形分Xはボ
ックス体1aの内部に落ち込まないで囲い枠4の外で出
入れ口部1bの内面との間隔w内に入り込んで外から容
易に見えるため、電鋳型2を再度組み合せる前に取り除
くようにできる。
【0021】また、その固形分が受け棚3の上に残って
いても間隔w内で横たわっているところから、電鋳型2
を再度組み合せた後、次の樹脂パウダーを供給するよう
回転するときには出入れ口部1bの内面で受け、囲い枠
4の格子乃至はフック状の掛止め部5,5…で引掛って
止められるため、電鋳型2の内部に入り込むのを抑える
ようにできる。
【0022】更に、その過程で固形分がボックス体1a
の内部に落ち込むものがあっても、ボックス体1aが固
形分を通さない格子目で形成されているため、固形分X
はボックス体1aより内部に入り込むことがない。この
固形分Xはスラッシュ成形後に回収される樹脂パウダー
が減っているため、外部から見えるから電鋳型の離脱の
際に取り除くことができる。従って、固形分を極力取り
除けることにより、電鋳型による成形品不良の発生率を
低減することができる。
【0023】それと共に、パウダーボックス1aの回転
に伴っては樹脂パウダーが格子状の囲い枠4で全体的に
攪拌されることから、樹脂パウダーをボックス体1aの
出入れ口部1bより電鋳型2の型面に均一に篩い落すこ
とができる。また、ボックス体1bの内部に収容された
樹脂パウダーがブロック状に固っていても粉砕できるた
め、樹脂パウダーは電鋳型2による成形品の製造用とし
て全て供給し出すことができる。
【0024】
【考案の効果】以上の如く、本考案に係るスラッシュ成
形用のパウダーボックスに依れば、固形分を囲い枠でボ
ックス体の内部に落ち込むのを防ぎ、囲い枠の外で出入
れ口部の内面との間隔内に受け棚で受け止めるよう収容
し、それを極力取り除いて電鋳型に対する樹脂パウダー
の供給時に固形分を型内に入り込ませないようにするこ
とから、固形分による成形品不良の発生を抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスラッシュ成形用のパウダーボッ
クスを電鋳型と組合せて示す説明図である。
【図2】同パウダーボックスを示す俯角斜視図である。
【図3】同パウダーボックスにおける固形分の排出手段
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パウダーボック
ス 1a ボックス体 1b 樹脂パウダーの
出入れ口部 2 電鋳型 3 受け棚 4 囲い枠 5,5 フック状の掛止
め部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラッシュ成形の原料となる樹脂パウダ
    ーを筒状に立ち上がる出入れ口部から出入れ自在に内部
    に収容するボックス体を有し、型面をボックス体の内部
    に向けて電鋳型を樹脂パウダーの出入れ口部にあてがい
    配置し、その電鋳型と共に回転することにより、ボック
    ス体の内部に収容された樹脂パウダーを電鋳型の型内に
    供給し、また、スラッシュ成形後に残存する樹脂パウダ
    ーを電鋳型の型内からボックス体の内部に回収するのに
    用いられるスラッシュ成形用のパウダーボックスにおい
    て、 上記出入れ口部の内面より突出させて樹脂パウダーより
    も大きな固形分を受け止める受け棚を設け、その受け棚
    の内側から出入れ口部の開口方向に立ち上げ、且つ、該
    固形部を落し込める間隔を出入れ口部の内面との間に隔
    てて固形分を通さない格子目の囲い枠をボックス体の内
    部に配設すると共に、該間隔の内側にU字状に湾曲する
    フック状の掛止め部を固形分の引掛け止め用として囲い
    枠の軸上端側に設けたことを特徴とするスラッシュ成形
    用パウダーボックス。
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