JP2600758Y2 - スラッシュ成形用パウダーボックス - Google Patents

スラッシュ成形用パウダーボックス

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JP2600758Y2
JP2600758Y2 JP1992093138U JP9313892U JP2600758Y2 JP 2600758 Y2 JP2600758 Y2 JP 2600758Y2 JP 1992093138 U JP1992093138 U JP 1992093138U JP 9313892 U JP9313892 U JP 9313892U JP 2600758 Y2 JP2600758 Y2 JP 2600758Y2
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slush molding
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スラッシュ成形用パウ
ダーボックスの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用ドアライニングの表皮
材を樹脂成形するのにあたっては電鋳型によるスラッシ
ュ成形が適用されている。このスラッシュ成形は原料と
なる軟質PVC等の樹脂パウダーを受け入れる電鋳型
と、樹脂パウダーを電鋳型の型内に供給するパウダーボ
ックスとを用い、樹脂パウダーをパウダーボックスより
電鋳型の型内に供給させて加熱炉の炉内で加熱処理する
ことにより樹脂パウダーを溶融させて自動車用ドアライ
ニングの表皮材等を電鋳型の型面で樹脂成形するよう行
なわれている。
【0003】従来、そのスラッシュ成形用のパウダーボ
ックスとしては粒径150μm程度の樹脂パウダーを収
容するボックス体を有し、樹脂パウダーの出入れ口部を
ボックス体から筒状に立ち上げて設けると共に、シリコ
ン等のパッキングを出入れ口部の上端縁に沿って取り付
けたものが用いられている。
【0004】そのパウダーボックスでは、型面をボック
ス体の内部に向けて電鋳型を樹脂パウダーの出入れ口部
にあてがい配置し、この電鋳型と共に回転することによ
り、ボックス体の内部に収容された樹脂パウダーを電鋳
型の型内に供給し、また、スラッシュ成形後に残存する
樹脂パウダーを電鋳型の型内からボックス体の内部に回
収することが行われている。
【0005】そのスラッシュ成形に伴っては、図3で示
す如く樹脂パウダーの焼けカスや溶融残存物等が紐状の
固形分Xとなって電鋳型Mとの接触部となる出入れ口部
10のパッキング11から開口の内側に垂れ下がるよう
生ずるのを避けられない。
【0006】その固形分Xは樹脂パウダーの回収時に伴
って樹脂パウダーと共にパウダーボックスの内部に落ち
込み、次に樹脂パウダーを供給する時に電鋳型の型内に
入り込んでしまう。殊に、この固形分は樹脂パウダーよ
りも比重が重いため、樹脂パウダーよりも電鋳型の型内
に先に入り込んで成形品の表面に異物状に現われること
から成形品不良を生ずる原因となる。
【0007】その成形品不良の発生を防止するには樹脂
パウダーを定期的に検査するよう厳格に管理すればよい
が、これには手間が掛るばかりでなく、その固形分が比
重の重いものであるため、ボックス体の底部側に入り込
んで樹脂パウダーの中に潜り込んでしまうところ完全に
除去するのも難しい。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上述した固
形分を簡単な構造で極力取り除いて成形品不良の発生率
を低減できるよう構成するスラッシュ成形用のパウダー
ボックスを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案に係るスラッシュ
成形用のパウダーボックスにおいては、スラッシュ成形
に伴って出入れ口部の開口縁より紐状に垂れ下がり、ス
ラッシュ成形後に回収される樹脂パウダーと共に落ちる
固形分を掛け止める部材として、樹脂パウダーの出入れ
口部直下で所定の間隔を隔て相平行する複数本の基軸部
を水平方向に架設し、その各基軸部の軸線方向に沿って
所定の間隔を隔て複数個並べると共に、先端側を各基軸
部からボックス体の底側に向けて隣接位置する基軸部と
の相互間で交差する二股状の針状部を各基軸部に取り付
けた櫛状部材をボックス体の内部領域に備え付けること
により構成されている。
【0010】
【作用】このスラッシュ成形用のパウダーボックスで
は、スラッシュ成形に伴って出入れ口部の縁辺から紐状
に垂れ下がるよう生じた固形分がスラッシュ成形後に回
収される樹脂パウダーと共に落ち、その固形分が針状部
の間から縦に入り込んでボックス体の内部に落ち込んで
も、次に樹脂パウダーを供給する時にはボックス体の内
部で横たわっている固形分を電鋳型との回転に伴って二
股状の針状部で掛け止められることにより、ボックス体
の内部から樹脂パウダーと共に電鋳型の型内に出るのを
抑えられる。また、その固形分のうち二股状の針状部に
引っ掛るものがあっても、スラッシュ成形後に回収され
る樹脂パウダーが櫛状部材の配設位置よりも減って外部
から見えるため、電鋳型の離脱の際に、この二股状の針
状部に引っ掛った固形分も取り除くようにできる。
【0011】従って、スラッシュ成形に伴って出入り口
の縁から紐状に垂れ下る固形分を極力取り除け、固形分
による成形品不良の発生率を極力低減できると共に、樹
脂パウダーの供給完了後に新たなものを充填するときに
は残存する固形分をボックスの内部から全て取り除くこ
とができる。
【0012】それと共に、ボックス体と電鋳型との回転
に伴って樹脂パウダーを櫛状部材で全体的に攪拌できる
ことから、樹脂パウダーがブロック状に固っていても粉
砕できる。このため、樹脂パウダーを電鋳型の型面に均
等に供給できるから、樹脂パウダーを溶融する温度の均
一化も図ることもできる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面に基づいて説明すれば、図1
で示すパウダーボックス1は電鋳型2によるスラッシュ
成形用として備え付けられている。このパウダーボック
ス1は粒径150μm程度のPVC樹脂パウダーPを収
容する略立方形のボックス体1aを有し、そのボックス
体1aには筒状の出入れ口部1bを上部側に立ち上げて
設け、また、出入れ口部1bの上端縁に沿ってシリコン
等のパッキングを取り付けることにより構成されてい
る。
【0014】電鋳型2は自動車用ドアライニングの表皮
材を成形する型面を有し、パウダーボックス1に組み付
けてパウダーボックス1と共に型面を上向き乃至下向き
に回転できるよう装備されている。
【0015】その構成に加えて、パウダーボックス1に
は図2でも示すように櫛状部材3が樹脂パウダーPの出
入れ口部1bを遮ぎるようボックス体1aの内部領域に
備え付けられている。この櫛状部材3は、複数本の基軸
部30,31…と、その各基軸部30,31…の軸線方
向に沿って複数個並ぶ二股状の針状部32a,32b
…、33a,33b…とから構成されている。
【0016】基軸部30,31…は所定の間隔を隔てて
複数本相平行すると共に、出入れ口部1bの直下でボッ
クス体1aの内部に位置させて水平方向に架設されてい
る。
【0017】針状部32a,32b…、33a,33b
…は、各基軸部30,31…の軸線方向に沿って所定の
間隔を隔て複数個並ぶよう軸線上に取り付けられてい
る。その間隔は、固形分の長さに相応させて5〜20m
m程度でよい。また、この針状部32a,32b…、3
3a,33b…は二股状の先端側を各基軸部30,31
…からボックス体1aの底側に向けて隣接位置する基軸
部との相互間で交差するよう取り付けられている。
【0018】このように構成するスラッシュ成形用のパ
ウダーボックスでは、樹脂パウダーの出入れ口部1bを
上方に向けてボックス体1aを位置し、型面を下方に向
けて電鋳型2を出入れ口部1bの上端縁と当接するよう
ボックス体1aの上部側に組み合せる。その後、ボック
ス体1aが電鋳型2の上側に位置するよう回転させ、樹
脂パウダーPを電鋳型2の型内に供給する。この樹脂パ
ウダーPを電鋳型2の型内に供給した後、電鋳型2を加
熱炉の炉内で加熱することにより樹脂パウダーの溶融に
よるスラッシュ成形が行なわれる。
【0019】そのスラッシュ成形後、図1で示すように
電鋳型2の型面が下向きに向くようパウダーボックス1
と共に回転させる。これに伴って、電鋳型2の型内に残
存する未溶融の樹脂パウダーが電鋳型2の型内から出入
れ口部1bを介してボックス体1aの内部に落ち込むこ
とにより、未溶融の樹脂パウダーをボックス体1aの内
部に回収できる。
【0020】その樹脂パウダーと共に、出入れ口部1b
の開口縁より紐状に垂れ下がる固形分も出入れ口部1b
の縁辺から落ちる。この固形分は出入れ口部1bの内部
には櫛状部材3が設けられているため、少なくとも相隣
接位置する針状部32a,32b…、33a,33b…
の間で二股内に引っ掛かるものがある。また、針状部3
2a,32b…、33a,33b…の間から縦に入り込
んでボックス体1aの内部に落ち込むものもある。
【0021】その電鋳型2は、ボックス体1aから一旦
離脱させて成形品を取り外す。このとき、ボックス体1
aの内部に落ち込まないで櫛状部材3に引っ掛かってい
る固形分は回収された未溶融の樹脂パウダーが櫛状部材
3の配設位置より少なくなって外から容易に見えるた
め、その固形分は櫛状部材3より取り除くようにでき
る。
【0022】一方、ボックス体1aの内部に落ち込んだ
固形分はボックス体1aの内部で横たわるため、電鋳型
2を再度組み合せた後、次の樹脂パウダーを供給するよ
う回転するときには針状部32a,32b…、33a,
33b…の間で二股内に引っ掛かることにより電鋳型2
の内部に入り込むのを抑えるようにできる。
【0023】従って、出入れ口部1bの開口縁より紐状
に垂れ下る固形分を極力取り除くようにでき、固形分に
よる不良成形品の発生率を低く抑えることができる。ま
た、ボックス体1aの内部に収容された樹脂パウダーの
供給が完了すると、固形分のみがボックス体1aの内部
に残存するから固形分の排出も容易に行うこともでき
る。
【0024】それと共に、パウダーボックス1aの回転
に伴っては樹脂パウダーが櫛状部材3の全体で攪拌され
ることから、樹脂パウダーをボックス体1aの出入れ口
部1bより電鋳型2の型面に均一に篩い落すことができ
る。また、ボックス体1bの内部に収容された樹脂パウ
ダーがブロック状に固っていても粉砕できるため、樹脂
パウダーは電鋳型2による成形品の製造用として全て供
給し出すことができる。
【0025】
【考案の効果】以上の如く、本考案に係るスラッシュ成
形用のパウダーボックスに依れば、出入れ口部の開口縁
より紐状に垂れ下がる固形分が回収される樹脂パウダー
と共に落ちても、櫛状部材がボックス体の内部に備えら
れているため、その固形分が櫛状部材に引っ掛かってボ
ックス体の内部にまで落ち込む量を少なくでき、また、
相隣接位置する針状部の間から縦に入り込んでボックス
体の内部に落ち込むものがあっても、ボックス体を電鋳
型と共に回転させて次の樹脂パウダーを供給するときに
はボックス体の内部で横たわって針状部の間で二股内に
引っ掛かるため、電鋳型の内部に入り込むのも抑えられ
て固形分による不良成形品の発生率を極力低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスラッシュ成形用のパウダーボッ
クスを電鋳型と組み合せて示す説明図である。
【図2】同パウダーボックスを示す俯角斜視図である。
【図3】従来例に係るスラッシュ成形用のパウダーボッ
クスにおける課題を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パウダーボッ
クス 1a ボックス体 1b 樹脂パウダー
の出入れ口部 2 電鋳型 3 櫛状部材 30,31… 櫛状部材の軸
部 32a,32b…、33a,33b… 櫛状部材の針
状部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラッシュ成形の原料となる樹脂パウダ
    ーを筒状に立ち上がる出入れ口部から出入れ自在に内部
    に収容するボックス体を有し、型面をボックス体の内部
    に向けて電鋳型を樹脂パウダーの出入れ口部にあてがい
    配置し、その電鋳型と共に回転することにより、ボック
    ス体の内部に収容された樹脂パウダーを電鋳型の型内に
    供給し、また、スラッシュ成形後に残存する樹脂パウダ
    ーを電鋳型の型内からボックス体の内部に回収するのに
    用いられるスラッシュ成形用のパウダーボックスにおい
    て、 スラッシュ成形に伴って出入れ口部の開口縁より紐状に
    垂れ下がり、スラッシュ成形後に回収される樹脂パウダ
    ーと共に落ちる固形分を掛け止める部材として、 上記樹脂パウダーの出入れ口部直下で所定の間隔を隔て
    相平行する複数本の基軸部を水平方向に架設し、その各
    基軸部の軸線方向に沿って所定の間隔を隔て複数個並べ
    ると共に、先端側を各基軸部からボックス体の底側に向
    けて隣接位置する基軸部との相互間で交差する二股状の
    針状部を各基軸部に取り付けた櫛状部材をボックス体の
    内部領域に備え付けたことを特徴とするスラッシュ成形
    用パウダーボックス。
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