JPH0650813U - スラッシュ成形用パウダーボックス - Google Patents

スラッシュ成形用パウダーボックス

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JPH0650813U
JPH0650813U JP9313892U JP9313892U JPH0650813U JP H0650813 U JPH0650813 U JP H0650813U JP 9313892 U JP9313892 U JP 9313892U JP 9313892 U JP9313892 U JP 9313892U JP H0650813 U JPH0650813 U JP H0650813U
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powder
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電鋳型による焼けカスや溶融残存物等で生ず
る固形分が成形品不良を招くのを簡単な機構で防止す
る。 【構成】 樹脂パウダーよりも大きな固形分を縦方向で
通過させ、且つ、横方向で掛け止める間隔を隔てて、二
股状の針状部32a,32b…、33a,33b…を装
備した櫛状部材3をボックス体1aの内部に備え付け
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スラッシュ成形用パウダーボックスの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えば自動車用ドアライニングの表皮材を樹脂成形するのにあたって は電鋳型によるスラッシュ成形が適用されている。このスラッシュ成形は原料と なる軟質PVC等の樹脂パウダーを受け入れる電鋳型と、樹脂パウダーを電鋳型 の型内に供給するパウダーボックスとを用い、電鋳型を加熱炉内で加熱処理する ことにより行なわれている。
【0003】 従来、パウダーボックスとしては粒径150μm 程度の樹脂パウダーを収容す るボックス体と、そのボックス体から筒状に立ち上げて樹脂パウダーの出入れ口 部を設けると共に、シリコン等のパッキングを出入れ口部の上端縁に沿って取り 付けたものが用いられている。このパウダーボックスに対しては出入れ口部の開 口を型面に向けてフランジ部をパッキングにあてがって電鋳型を組み付けると共 に両者を上下に回転することにより、ボックス体の内部に収容された樹脂パウダ ーを電鋳型の型内に供給し、また、スラッシュ成形後に残存する樹脂パウダーを 電鋳型の型内からボックス体の内部に回収することが行なわれている。
【0004】 そのスラッシュ成形に伴っては、図3で示すように樹脂パウダーの焼けカスや 溶融残存物等が紐状の固形分Xとなって電鋳型Mとの接触部となる出入れ口部1 0のパッキング11から開口内に垂れ下がるよう付着生成する。この固形分Xは 樹脂パウダーの回収時に樹脂パウダーと共にパウダーボックスの内部に落ち込ん で収容され、それが樹脂パウダーの供給時に電鋳型の型内に送り出されるように なる。この固形分は樹脂パウダーよりも比重が重いため、樹脂パウダーよりも電 鋳型の型内に先に落ち込んで成形品の表面に異物状に現われることから成形品不 良を来す原因となる。
【0005】 その成形品不良の発生を防止するためには樹脂パウダーを定期的に検査するよ う厳格に管理すればよいが、これには手間が掛るばかりでなく、その固形分が比 重の重いものであることによりボックス体の底部側に多く存在することから完全 に除去するのも難しい。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上述した固形分が電鋳型の型内に樹脂パウダーと共に送り出される のを簡単な構造で防げるよう改良したスラッシュ成形用のパウダーボックスを提 供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るスラッシュ成形用のパウダーボックスにおいては、樹脂パウダー を通過させる櫛状部材をボックス体の内部領域に備え、その櫛状部材は所定の間 隔を隔てて複数本の相平行する軸部を出入れ口部の直下で水平方向に架設すると 共に、樹脂パウダーよりも大きな紐状の固形分を縦方向で通過させ、且つ、横方 向で掛止め係止可能な間隔を隔て二股状の針状部を各軸部からボックス体の底側 に複数個並べて装備し、その針状部の先端側を隣接位置する軸部との針相互間で 交差配置することにより構成されている。
【0008】
【作用】
このスラッシュ成形用のパウダーボックスでは、スラッシュ成形に伴って固形 分が出入れ口部の縁辺から紐状に垂れ下がるよう生じても、その固形分が縦方向 に落ちて針状部の間隔から二股内に入り込むのを許容し、また、二股内に入り込 んだ固型分がボックス体の回転等に伴ってボックス体の内部で横方向に位置する ことにより隣接位置する針状部の二股内で掛け止めできるから、ボックス体の内 部に取り込め、このボックス体の内部から樹脂パウダーを電鋳型の型内に供給す るときには該固形分の針状部材による掛け止めでボックス体から外部に出さない ようにできるから樹脂パウダーのみを電鋳型の型内に送り出すようにできる。従 って、固形分による成形品不良の発生を防げると共に、樹脂パウダーの供給完了 後に新たなものを充填するときには残存する固形分をボックスの内部から全て取 り除くことができる。
【0009】 この成形品不良の防止に加えて、ボックス体の回転に伴って樹脂パウダーを櫛 状部材全体で攪拌することにより、樹脂パウダーがブロック状に固っていても分 解できると共に、樹脂パウダーを電鋳型の型面に均等に供給できるからパウダー 温度の均一化も図ることもできる。
【0010】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて説明すれば、図1で示すパウダーボックス1は電鋳 型2によるスラッシュ成形を行うのに備え付けられている。パウダーボックス1 は粒径150μm 程度のPVC樹脂パウダーPを収容する略立方形のボックス体 1aを有し、そのボックス体1aの上面側から筒状の出入れ口部1bを立ち上げ 、また、この出入れ口部1bの上端縁に沿ってシリコン等のパッキングを取り付 けることにより構成されている。電鋳型2は自動車用ドアライニングの表皮材を 成形する型面を有し、パウダーボックス1に組み付けることによりパウダーボッ クス1と共に上下に回転できるよう装備されている。
【0011】 パウダーボックス1には上述した構成に加えて、図2でも示すように櫛状部材 3が樹脂パウダーPの出入れ口部1bを遮ぎるようボックス体1aの内部領域に 備え付けられている。この櫛状部材3は、複数本の軸部30,31…と、その各 軸部30,31…の軸線上に装備された二股状の針状部32a,32b…、33 a,33b…とから構成されている。
【0012】 軸部30,31…は所定の間隔を隔てて相平行すると共に、出入れ口部1bの 直下で水平方向に位置させてボックス体1aの内部に架設されている。
【0013】 針状部32a,32b…、33a,33b…は、樹脂パウダーよりも大きな固 形分を縦方向で通過させ且つ横方向で掛止め係止する間隔を隔て相前後するよう 設けられている。また、各軸線部材30,31…からボックス体1aの底側に向 けて複数個並べることにより装備されている。その隣接位置する各針状部材32 a,32b…、33a,33b…の間隔は5〜20mm程度に設定され、また、各 針状部32a,32b…、33a,33b…は先端側を隣接位置する軸部30, 31…との針相互間で交差するよう配置されている。
【0014】 このように構成するスラッシュ成形用のパウダーボックスでは、ボックス体1 aが樹脂パウダーの出入れ口部1bを上方に向けて位置するとき、電鋳型2が型 面を下向きに位置させて出入れ口部1bの上端縁と当接するようボックス体1a の上側に組み合される。その後、ボックス体1aが電鋳型2の上側に位置するよ う回転されるのに伴って、樹脂パウダーPが電鋳型2の型内に供給される。この 樹脂パウダーPが型内に供給されると、電鋳型2では加熱炉内で加熱されること による樹脂パウダーの溶融でスラッシュ成形が行なわれる。
【0015】 そのスラッシュ成形に要する所定時間の経過後、図1で示すように電鋳型2の 型面を下向きに位置するようパウダーボックス1と共に回転させ、電鋳型2の型 内に残存する未溶融の樹脂パウダーを出入れ口部1bからボックス体1aの内部 に落し込むことにより、当該樹脂パウダーをボックス体1aの内部に回収する。 これに伴って、紐状に生成した樹脂の固形分が出入れ口部1bの縁辺から縦方向 に落ち込むと、その固形分は隣接位置する針状部32a,32b…、33a,3 3b…の間隔から二股内に入り込んでボックス体1aの内部に収容される。
【0016】 その樹脂パウダーを落し込んだ電鋳型2から成形品を取り外すべく電鋳型2を 一旦離脱させて再度組み合せた後、次の樹脂パウダーを供給するようパウダーボ ックス1を上側に回転するときにはボックス体1aの内部に収容された固形分が 横方向に位置することにより針状部32a,32b…、33a,33b…の二股 内に引掛って電鋳型2の内部に落し込ませないようにできる。従って、電鋳型に よる成形品の不良発生率を低く抑えることができ、また、当該ボックス体の内部 に収容された樹脂パウダーの供給が完了すると固形分のみがボックス体1aの内 部に残存するから固形分の排出も容易に行うこともできる。
【0017】 そのパウダーボックスの回転に伴っては、樹脂パウダーが櫛状部材3の全体で 攪拌されることから、樹脂パウダーをボックス体1aの出入れ口部1bより電鋳 型2の型面に均一にふるい落すことができる。また、ボックス体1bの内部に収 容された樹脂パウダーがブロック状に固っていても分解することができるため、 樹脂パウダーは電鋳型2による成形品の製造用として全て供給し出すことができ る。
【0018】
【考案の効果】
以上の如く、本考案に係るスラッシュ成形用のパウダーボックスに依れば、紐 状の固形分を縦方向で通過させ且つ横方向で掛け止める二股状の針状部を装備し た櫛状部材をボックス体の内部に備えることから、ボックス体の内部に取り込む 固形分を電鋳型に対する樹脂パウダーの供給時に型内に落し込ませないことによ り固形分による成形品不良の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスラッシュ成形用のパウダーボッ
クスを電鋳型との組み合せ状態で示す説明図である。
【図2】同パウダーボックスを俯角斜視で示す説明図で
ある。
【図3】従来例に係るスラッシュ成形用のパウダーボッ
クスにおける課題を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パウダーボッ
クス 1a ボックス体 1b 樹脂パウダー
の出入れ口部 2 電鋳型 3 櫛状部材 30,31… 櫛状部材の軸
部 32a,32b…、33a,33b… 櫛状部材の針
状部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラッシュ成形の原料となる樹脂パウダ
    ーを内部に収容するボックス体を有し、そのボックス体
    から筒状に立ち上げて樹脂パウダーの出入れ口部を設
    け、この出入れ口部の開口を型面に向けて電鋳型をボッ
    クス体にあてがい配置すると共に両者を上下に回転する
    ことにより、ボックス体の内部に収容された樹脂パウダ
    ーを電鋳型の型内に供給し、また、スラッシュ成形後に
    残存する樹脂パウダーを電鋳型の型内からボックス体の
    内部に回収するのに用いられるスラッシュ成形用のパウ
    ダーボックスにおいて、上記樹脂パウダーを通過させる
    櫛状部材をボックス体の内部領域に備え、その櫛状部材
    は所定の間隔を隔てて複数本の相平行する軸部を出入れ
    口部の直下で水平方向に架設すると共に、樹脂パウダー
    よりも大きな紐状の固形分を縦方向で通過させ、且つ、
    横方向で掛止め係止可能な間隔を隔て二股状の針状部を
    各軸部からボックス体の底側に複数個並べて装備し、そ
    の針状部の先端側を隣接位置する軸部との針相互間で交
    差配置してなることを特徴とするスラッシュ成形用パウ
    ダーボックス。
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