JP2600428Y2 - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置

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JP2600428Y2
JP2600428Y2 JP1993057131U JP5713193U JP2600428Y2 JP 2600428 Y2 JP2600428 Y2 JP 2600428Y2 JP 1993057131 U JP1993057131 U JP 1993057131U JP 5713193 U JP5713193 U JP 5713193U JP 2600428 Y2 JP2600428 Y2 JP 2600428Y2
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pump
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cylinder
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正 石村
利昭 金子
正司 足立
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Kyoritsu Co Ltd
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Kyoritsu Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はアンローダを備えた液
体噴射装置に関し、特に、一つの大容量ポンプによって
圧送される液体を複数の液体噴射ノズルを用いて噴射す
るのに適した液体噴射装置に関する。
【0002】ここで、前記液体噴射装置は、例えば、高
圧水を噴射して各種機械などの洗浄を行う高圧洗浄機
や、果樹園などにおいて農薬液などを散布する農薬散布
機等として用いられるものである。また、前記アンロー
ダは、前記液体噴射装置の液体噴射用ポンプを作動させ
たままで液体噴射ノズルを閉じた場合に、前記ポンプを
無負荷運転せしめ、前記ポンプや該ポンプを作動せしめ
る原動機等に過剰な負荷が掛ることを防止する装置であ
る。
【0003】
【従来の技術】前記の如き従来の液体噴射装置は、例え
ば図3に示す如く、噴射すべき液体が貯留された水源と
してのタンク50と、このタンク50から吸入管70を
介して液体を吸引し、液体圧送管路51を通して液体を
圧送するポンプ52と、前記液体圧送管路51の先端に
設けられ、液体の噴射を制御する開閉弁53を備えた噴
射ノズル54とから構成されている。
【0004】前記のような液体噴射装置においては、前
記ポンプ52を作動させたままで前記噴射ノズル開閉弁
53を閉じると、流体回路中の圧力が急激に高まり、前
記ポンプ52等に過剰な負荷が掛り該ポンプ52が損傷
する等の問題が生じる。
【0005】そこで、従来、噴射すべき流体の流体回路
中に、例えば、図3に示したような構成のアンローダ5
5が設けられている。
【0006】前記従来のアンローダ55は、前記ポンプ
52によって圧送される液体を受け入れるインポート5
6と、該インポート56から流入してきた液体を前記噴
射ノズル54に向けて送り出すアウトポート57とを備
えたケーシング58を具備して成り、前記インポート5
6が前記液体圧送管路51の上流側(前記ポンプ52
側)、前記アウトポート57が前記液体圧送管路51の
下流側(前記噴射ノズル54側)となるように、前記液
体圧送管路51の配管途中に介在せしめられる。
【0007】そして、前記ケーシング58内には、前記
インポート56から前記アウトポート57方向への液体
の流れを許容するが、その逆方向への液体の流れを阻止
する逆止弁59が設けられている。
【0008】また、前記ケーシング58には、前記イン
ポート56から流入してきた液体を前記タンク50側へ
戻すための余水ポート60が設けられている。
【0009】前記余水ポート60は、前記ケーシング5
8の内部から余水弁体61によって閉じられている。こ
の余水弁体61は、前記余水ポート60に向って伸び前
記ケーシング58を貫通する弁棒62を有し、その軸方
向に摺動自在となっている。前記余水弁体61の前記弁
棒62と前記ケーシング58との摺接部分には、液漏れ
防止用のシールリング63が介在せしめられている。
【0010】前記余水弁体61は、前記弁棒62の後端
部に一体に設けられたピストン部64を圧縮コイルばね
65によって押圧され、常に前記余水ポート60を閉じ
るように付勢されている。前記コイルばね65は、シリ
ンダ部66内に納められている。このシリンダ部66
は、前記ケーシング58と一体的に成型されており、そ
の内部に前記余水弁体61の後端の前記ピストン部64
が嵌合され、該ピストン部64を液密を保持して摺動せ
しめるものである。
【0011】前記ケーシング58内において、前記逆止
弁59の下流側と前記シリンダ66の内端側内部とは、
通水路67によって互いに連通されている。
【0012】前記のように構成される従来のアンローダ
55は次のように作用する。
【0013】まず、前記噴射ノズル54からの液体の噴
射時には、前記ポンプ52の作動により前記インポート
56側から前記ケーシング58内へ送り込まれる液圧に
よって、前記逆止弁59が前記アウトポート57方向に
押し開かれ、ノズル管路68を介して前記噴射ノズル5
4に向けて液体が圧送される。前記逆止弁59が介装さ
れているので、前記アウトポート57側から前記ポンプ
52側へ液体が逆流することはない。
【0014】ここで、前記ポンプ52を作動させた状態
のままで前記開閉弁53を閉じて前記噴射ノズル54か
らの液体の噴射を停止せしめると、前記アウトポート5
7側への液体の圧送は続いているので、配管内圧が急激
に上昇し、それに伴い、前記通水路67によって連通さ
れている前記シリンダ66の内端側内部の液圧が上昇す
る。
【0015】前記シリンダ66の内端側内部の液圧が上
昇することにより、前記ピストン部64が前記コイルば
ね65の付勢力に抗して前記シリンダ66の外端部側へ
押圧され、前記余水弁61が強制的に開かれる。
【0016】その結果、前記インポート56から前記ケ
ーシング58内へ圧送される液体はそのまま前記余水ポ
ート60から流出し、余水管路69を介して前記タンク
50内へと戻される。
【0017】このように、前記ポンプ52によって圧送
されるべき液体が前記噴射ノズル54側へ圧送されるこ
となく循環するため、前記ポンプ52等に過剰な負荷が
掛ることがない。
【0018】ところで、前記のような構成の従来の液体
噴射装置において、前記噴射ノズルを複数揃えてそれぞ
れの噴射ノズルを互いに異なる場所で、又は互いに異な
る用途等に使用したい場合がある。
【0019】このような場合、従来は、前記ポンプ52
を多数の噴射ノズルで共用することとし、前記液体圧送
管路51を複数に分岐せしめ、それぞれの分岐管に対し
て前記構成のアンローダ55と前記噴射ノズル54とを
それぞれ一つづつ配設して複数の噴射ノズルを有する液
体噴射装置が構成されていた。
【0020】
【考案が解決しようとする課題】しかし、各噴射ノズル
に対して前記構成のアンローダをそれぞれ一つづつ割り
当ててなる従来構成のものでは、噴射ノズルの数だけア
ンローダが必要となり、構成に無駄があるためにコスト
も高くなる欠点があった。
【0021】また、前記通水路67が前記ケーシング5
8内に固定的に形成されているため、使用条件の変化に
対応しにくく、圧力衝撃も吸収しにくい等の欠点もあっ
た。
【0022】本考案は前記のような事情に鑑みてなされ
たもので、特に、一つの大容量ポンプによって圧送され
る液体を複数の液体噴射ノズルを用いて噴射するのにも
適した、構成簡易且つ安価で応用範囲の広い液体噴射装
置を提供しようとするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本考案に係る液体噴射装置は、水源より液体を吸い
上げて噴射ノズルへ向けて圧送するポンプと、このポン
プの吐出側に前記ノズルに対応するように配設され、圧
送された液体が前記ポンプ側へ逆流することを防止する
逆止弁体を内部に有する逆止弁ケーシングと、前記ポン
プの吐出側かつ前記逆止弁体の上流側に配設されて、所
定圧以上の液体を前記水源側へ戻す余水ポートを有する
調圧弁ケーシングと、前記余水ポートを開閉する余水弁
体と、この余水弁体と互いに連結され該余水弁体が前記
余水ポートを閉塞するように前記噴射ノズルからの液体
の噴射圧に対応した付勢力を与えられたピストンと、そ
の内部において前記ピストンを液密を保持して往復動せ
しめるシリンダと、前記逆止弁体の下流側と前記シリン
ダの内部とを互いに連通する前記逆止弁ケーシング及び
前記調圧弁ケーシングとは別体の連通管、とからなり、
前記ポンプを作動させたままで前記噴射ノズルからの液
体の噴射を停止したときに、前記連通管を介して前記シ
リンダ内に流入する液圧により、前記余水弁体が前記余
水ポートを開くように前記ピストンが前記付勢力に抗し
て強制的に移動せしめられる構成としたものである。
【0024】また、前記各連通管をホースとしてその配
管途中に絞り弁を設けると一層好適である。
【0025】
【作用】前記ポンプを作動させると、水源から吸い上げ
られた液体が圧送されて前記噴射ノズルから高速で噴き
出す。前記ポンプの吐出側には前記噴射ノズルに対応さ
せて逆止弁体が設けられているので、圧送された液体が
逆流することはない。
【0026】このとき、前記ポンプの作動によって調圧
弁ケーシング内にも所定圧力で液体が圧送されている
が、前記調圧弁ケーシングの余水ポートは余水弁体によ
って閉塞され、この余水弁体はシリンダ内を液密性を保
持して往復動するピストンと連結され、このピストンは
前記余水弁体が前記余水ポートを閉塞するように付勢さ
れているので、前記余水ポートから液体が流出すること
はない。
【0027】なお、前記逆止弁体の下流側と前記シリン
ダ内とは連通管で互いに連通されているので、前記シリ
ンダ内の前記ピストンにも、前記噴射ノズルからの液体
の噴射圧に相当する圧力がかかっている。ところが、前
記ピストンは、前記余水弁体が前記余水ポートを閉塞す
るように、調圧ばねにより、設定液圧に対応した付勢力
を与えられている。よって、前記噴射ノズルからの液体
の噴射時には前記余水弁体が所定余水量に対応した開度
以上に開くことはない。
【0028】以上が液体噴射時における作動状態であ
る。
【0029】次に、前記ポンプを作動させたままで前記
噴射ノズルからの液体の噴射を停止せしめると、前記ポ
ンプによって液体は圧送され続けているので、出口を失
ってもなお流入し続ける液体によって前記ポンプより下
流側の配管内圧が急激に上昇する。同時に、前記連通管
で連結された前記シリンダの内圧が上昇する。
【0030】このため、前記余水弁体が前記余水ポート
を大きく開くように前記ピストンが前記シリンダ内圧の
上昇によって前記付勢力に抗して押し戻される。
【0031】そして、開かれた余水ポートから余水が一
時に大量に流出し、前記水源側へと戻され、前記ポンプ
の低圧無負荷運転が達成される。
【0032】以上が噴射ノズルからの液体の噴射を停止
せしめた場合における作動状態である。
【0033】さらに、停止されていた液体の噴射を再開
すると、前記配管内圧が所定の噴射圧まで低下するた
め、前記ピストンが前記付勢力によって移動せしめられ
前記余水弁体が前記余水ポートを所定の余水量開度まで
閉じ、該余水ポートからの液体の大量流出が停止され、
作業時の所定液圧が回復される。
【0034】ところで、前記噴射ノズルからの液体の噴
射を停止せしめたときの前記シリンダ内への圧力衝撃の
程度は、前記連通管を介してシリンダ内へ流れ込む液体
の単位時間当りの量によって左右される。すなわち、前
記連通管内を流れる液体の単位時間当りの流量が多けれ
ば、前記シリンダ内への衝撃が大きく、逆に、前記連通
管内を流れる液体の単位時間当りの流量が少なければ、
前記シリンダ内への衝撃が小さい。そして、前記シリン
ダ内への衝撃の程度が大きすぎると、前記配管系等が破
損する危険があるほか、衝撃音が発生して不都合であ
る。
【0035】そこで、前記連通管を適宜の可撓性を有す
るホースで形成したり、その配管途中に前記絞り弁を設
ければ、前記連通管を通過して前記シリンダ内に流れ込
む液体の単位時間当りの量が適宜に調節可能となる。
【0036】その結果、前記噴射ノズルからの液体の噴
射を停止せしめたときの圧力衝撃を制御することができ
る。
【0037】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0038】図1は、本考案の一実施例に係る液体噴射
装置を示す流体回路図である。
【0039】同図において、1は噴射すべき液体を貯留
する水源としてのタンク、2は該タンク1から吸込管路
3を通して吸引した液体を液体圧送管路4を通して圧送
するプランジャ式等の高圧ポンプ、5は前記ポンプ2を
作動せしめる原動機としてのモータ、6(6a,6b,
6c・・・)は前記ポンプ2によって圧送される液体を
噴射する複数の液体噴射ノズル、7(7a,7b,7c
・・・)は該各噴射ノズル6内に設けられ該各噴射ノズ
ル6からの液体の噴射を制御するトリガーレバー式等の
噴射ノズル開閉弁を示している。
【0040】本実施例においては、前記液体圧送管路4
がその先端で複数本に分岐し、各液体圧送分岐管8(8
a,8b,8c・・・)の先端に前記各噴射ノズル6
(6a,6b,6c・・・)がそれぞれ連結されてい
る。
【0041】前記各液体圧送分岐管8(8a,8b,8
c・・・)の配管途中には、逆止弁ケーシング9(9
a,9b,9c・・・)の内部に配設された逆止弁体1
0(10a,10b,10c・・・)がそれぞれ介装さ
れている。これらの逆止弁体10(10a,10b,1
0c・・・)により、前記ポンプ2によって圧送されて
きた液体が前記各逆止弁体10(10a,10b,10
c・・・)より上流側へ逆戻りすることが防止される。
【0042】また、前記液体圧送管路4の配管途中に
は、前記ポンプ2を作動させたままで前記いずれかの噴
射ノズル6の前記噴射ノズル開閉弁7を閉じたときに、
前記逆止弁体10と協働して前記ポンプ2に過剰な負荷
が掛ることを防止する、いわゆるアンロード機能を有す
る調圧弁ケーシング11が設けられている。この調圧弁
ケーシング11は、前記各逆止弁ケーシング9(9a,
9b,9c・・・)とは分離独立した別体のものであ
る。
【0043】図1に示した前記調圧弁ケーシング11
は、その構成を概念的に示したものであり、具体的に
は、例えば図2に示したように構成される。
【0044】前記調圧弁ケーシング11は、該ケーシン
グ11内に液体を受け入れるインポート12と、該イン
ポート12から前記ケーシング11内に受け入れられた
液体を前記タンク1へ戻すための余水ポート13とを有
する。そして、前記ケーシング11は、前記インポート
12側を前記各逆止弁体10より上流の前記液体圧送管
路4に対して接続され、前記余水ポート13側を前記タ
ンク1に対して余水管路30を介して接続されている。
なお、前記インポート12側は、前記ポンプ2の図示し
ない吐出口に直接接続してもよい。
【0045】前記余水ポート13は、その周囲に適宜の
弁座14を有し、この弁座14と適合する余水弁体15
によって前記調圧弁ケーシング11の内部側から閉塞す
ることができる。この余水弁体15の先端部には、前記
余水ポート13から前記タンク1側へ向けて流出する液
体の流れを整えて衝撃を緩和するための整流羽根29が
固着されている。
【0046】前記余水弁体15には、弁棒としての筒体
16が取り付けられ、該筒体16の後端部には該筒体1
6より大径のピストン17が一体形成されている。この
ピストン17は、前記調圧弁ケーシング11と一体的に
成型されたシリンダ18の内部を液密性を保持して往復
動するものである。なお、19は前記ピストン17と前
記シリンダ18との間の液密性を保持するためのシール
リングである。
【0047】前記シリンダ18は、図2の例では、前記
調圧弁ケーシング11において前記余水ポート13と対
向する壁面側に、前記調圧弁ケーシング11の内外両方
向に向って延びるように水平に配設されている。そし
て、前記シリンダ18の内端部側には、前記余水弁体1
5の前記弁棒としての前記筒体16が挿通される内向き
フランジ20が形成されている。この内向きフランジ2
0と前記筒体16との間には、液密性を保持するための
シールリング21が介在せしめられている。
【0048】前記構成の結果、前記筒体16の外周面と
前記シリンダ18の内周面との間に、前記ピストン17
と前記内向きフランジ20とで閉塞された液密性を有す
る環状の室部22が形成されている。
【0049】前記シリンダ18の外端部は、調圧つまみ
を兼ねる蓋体23で閉じられている。そして、前記シリ
ンダ18内の前記ピストン17と前記蓋体23との間に
は、前記余水弁体15が前記余水ポート13を閉塞する
ように前記ピストン17を前記シリンダ18の内端部側
へ付勢する、ばね常数の異なる二本の圧縮コイルばね2
4及び24aが互いに一部を重合させて同心状に挿入さ
れている。このコイルばね24及び24aの配設によ
り、より高圧での使用を可能とするとともに、外形をコ
ンパクトとし、いわゆる弁鳴り現象も効果的に防止でき
る。
【0050】なお、前記蓋体23は前記シリンダ18の
外端部に螺合せしめられるように構成され、該シリンダ
18の外端部に対するねじ込み深さを調整することによ
り、前記ピストン17に与えられる付勢力、すなわち、
前記ノズル6の噴射圧を適宜に調節できるようになって
いる。
【0051】前記調圧弁ケーシング11には、該ケーシ
ング11の外部から前記室部22へと延びる導液路25
が設けられている。この導液路25は、前記各逆止弁体
10(10a,10b,10c・・・)より下流側に一
端がそれぞれ接続された連通管26(26a,26b,
26c・・・)の各他端と接続されている。図示例で
は、前記各逆止弁ケーシング9の前記逆止弁体10より
下流側に接続孔27が形成され、この接続孔27に前記
各連通管26の一端がねじ込まれて接続されるようにな
っている。
【0052】なお、図2に示す如く、前記導液路25を
下向きに形成しておくと、水抜き作業が容易となり、好
適である。
【0053】前記各連通管26の配管途中には絞り弁2
8(28a,28b,28c・・・)がそれぞれ設けら
れている。これらの絞り弁28は、前記連通管26を通
して前記逆止弁体10の下流側から前記室部22内へ流
れ込む液体の単位時間当りの流入量を適宜調節するため
のものである。
【0054】次に、前記のように構成される本実施例に
係る液体噴射装置の作動について説明する。
【0055】前記モータ5を作動させると前記ポンプ2
が作動しはじめ、前記タンク1内から液体を吸い上げて
前記液体圧送管路4を通して液体を圧送する。
【0056】圧送されてきた液体は、前記各液体圧送分
岐管8(8a,8b,8c・・・)内を流れて前記各逆
止弁体10(10a,10b,10c・・・)を押し開
いて通過し、前記各噴射ノズル開閉弁7(7a,7b,
7c・・・)が開放された前記各噴射ノズル6(6a,
6b,6c・・・)から噴射せしめられる。
【0057】同時に、前記調圧弁ケーシング11内にも
液体が圧送され、該ケーシング11内に液体が充満して
いるが、前記余水ポート13は、前記ピストン15を押
圧している前記コイルばね24の付勢力と液圧による押
し上げ力がバランスする位置に動かされた前記余水弁体
15により開度が制御されているので、前記余水ポート
13から液体が大量に流出することはない。
【0058】なお、前記噴射ノズル6から液体が噴射し
ている状態においては、前記逆止弁体10の下流側から
前記連通管26を通して前記シリンダ18内の前記室部
22内にも液体が流入して充満している。該室部22内
にかかる液圧は前記噴射ノズル6の噴射圧と一致してい
るので、前記各噴射ノズル6からの液体の噴射時には、
前記余水弁体15が所定の噴射圧に対応した開度以上に
開くことはない。
【0059】ここで、前記噴射ノズル6の内の一つの噴
射ノズル(例えば6a)の噴射ノズル開閉弁7aを閉じ
たとする。もちろん、前記ポンプ2は作動させたままで
ある。
【0060】すると、前記ポンプ2の作動により前記逆
止弁10aを押し開いて液体の流入は続いているので、
閉じられた噴射ノズル6aの前記逆止弁体10aより下
流側の管内圧力が急激に上昇する。その結果、前記連通
管26aを通して前記シリンダ18の前記室部22内の
液圧も同じように上昇し、前記ピストン17が前記コイ
ルばね24及び24aの付勢力に抗して前記蓋体23側
へ押し戻される。
【0061】これにより前記余水弁体15が前記余水ポ
ート13を開き、該余水ポート13から余水がより多く
流出し前記タンク1側へ戻され、吐出側管路全体の圧力
が設定噴射圧まで下がる。
【0062】以上のように、前記ポンプ2を作動させた
まで一部又は全部の噴射ノズル6からの液体の噴射を停
止させても、停止された噴射ノズル6による昇圧に対応
するだけ前記余水弁13がより大きく開き、前記余水ポ
ート13から流出する余水が前記タンク1側へ戻される
ので、前記ポンプ2等に過剰な負荷が掛ることはなく、
ポンプ2等の損傷等が防止される。
【0063】ところで、前記各連通管26(26a,2
6b,26c・・・)の配管途中に前記絞り弁28(2
8a,28b,28c・・・)を設けたのは以下の理由
からである。
【0064】すなわち、前記噴射ノズル6からの液体の
噴射を急停止せしめると、前記シリンダ18の前記室部
22内の液圧が急激に上昇するため、該シリンダ18や
前記ピストン17、前記コイルばね24等に衝撃が加え
られる。この衝撃の程度は、前記連通管26を介して前
記室部22内へ流れ込む液体の単位時間当りの量によっ
て左右される。すなわち、前記連通管26内を流れる液
体の単位時間当りの流量が多ければ、前記シリンダ18
等への衝撃が大きく、逆に、前記連通管26内を流れる
液体の単位時間当りの流量が少なければ、前記シリンダ
18等への衝撃が小さい。そして、前記シリンダ18等
への衝撃の程度が大きすぎると、前記シリンダ18や前
記ピストン17等の関係各部が破損する危険があるほ
か、衝撃音が発生して不都合であるそこで、前記各連通
管26の配管途中に前記絞り弁28をそれぞれ設け、前
記各連通管26を通過して前記室部22内に流れ込む液
体の単位時間当りの量を、前記衝撃が最小のものとなる
ように適宜調節できるようにしたのである。
【0065】なお、前記連通管26を適宜の可撓性を有
するホースに置き換えて、前記絞り弁28を省略するこ
とも可能である。
【0066】以上のように作用する本実施例に係る液体
噴射装置によれば、一つのポンプ2を複数の噴射ノズル
6(6a,6b,6c・・・)で共用して、これら複数
のノズル6を使用して、それぞれ異なった場所や異なっ
た用途で液体噴射作業ができる。
【0067】特に、複数の噴射ノズル6(6a,6b,
6c・・・)に対応するように複数の逆止弁体10(1
0a,10b,10c・・・)を設け、これらの逆止弁
体10が流体回路中に一つだけ設けられた前記余水弁体
15と協働することによりそれぞれアンロード機能が営
まれるようになっているので、構成がきわめて整理され
ており、よってコストも安価である。
【0068】また、前記逆止弁体10や連通管26が前
記余水弁体15と独立して別体に配設されているので、
従来から故障が起こり易かった前記逆止弁体10部等の
メンテナンスも容易であり、各配管のレイアウトも容易
となる。
【0069】さらに、前記絞り弁28の操作により、前
記室部22内の液圧の急激な上昇が適切に制御され、損
傷が起こりにくい。
【0070】
【考案の効果】本考案によれば、作動が安全確実なアン
ロード機能を有する、構成簡易且つ安価な液体噴射装置
が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る液体噴射装置の流体回
路図である。
【図2】図1に示す液体噴射装置の要部の断面図であ
る。
【図3】従来の液体噴射装置の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 水源 2 ポンプ 6 噴射ノズル 9 逆止弁ケーシング 10 逆止弁体 11 調圧弁ケーシング 13 余水ポート 15 余水弁体 17 ピストン 18 シリンダ 26 連通管 28 絞り弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−86061(JP,U) 実開 昭60−39365(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05B 9/04 - 9/043 B05B 15/00

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水源(1)より液体を吸い上げて噴射ノ
    ズル(6)へ向けて圧送するポンプ(2)と、 このポンプ(2)の吐出側に前記ノズル(6)に対応す
    るように配設され、圧送された液体が前記ポンプ(2)
    側へ逆流することを防止する逆止弁体(10)を内部に
    有する逆止弁ケーシング(9)と、 前記ポンプ(2)の吐出側かつ前記逆止弁体(10)の
    上流側に配設されて、所定圧以上の液体を前記水源
    (1)側へ戻す余水ポート(13)を有する調圧弁ケー
    シング(11)と、 前記余水ポート(13)を開閉する余水弁体(15)
    と、 この余水弁体(15)と互いに連結され該余水弁体(1
    5)が前記余水ポート(13)を閉塞するように前記噴
    射ノズル(6)からの液体の噴射圧に対応した付勢力を
    与えられたピストン(17)と、 その内部において前記ピストン(17)を液密を保持し
    て往復動せしめるシリンダ(18)と、 前記逆止弁体(10)の下流側と前記シリンダ(18)
    の内部とを互いに連通する前記逆止弁ケーシング(9)
    及び前記調圧弁ケーシング(11)とは別体の連通管
    (26)、とからなり、 前記ポンプ(2)を作動させたままで前記噴射ノズル
    (6)からの液体の噴射を停止したときに、前記連通管
    (26)を介して前記シリンダ(18)内に流入する液
    圧により、前記余水弁体(15)が前記余水ポート(1
    3)を開くように前記ピストン(17)が前記付勢力に
    抗して強制的に移動せしめられることを特徴とする液体
    噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記連通管(26)がホースであること
    を特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記連通管(26)の配管途中に絞り弁
    (28)を設けてなることを特徴とする請求項1又は2
    記載の液体噴射装置。
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